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第十三章 魔王城到達編

魔力が無理でも、運がある

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「できない!? なんで!?」

 あ! そうか、迷宮と似たような仕組み。
 つまり、ここも魔力が使えない。


 やばいやばいやばい。
 例え防御力が億あっても、この距離、この速度で地面に衝突したら死んでしまう。


 そう思った瞬間。
 聖剣☆勇者ブレードが発光した。

 剣先から具現化した手のようなものが生えている。

「勇者ブレード……俺を助けてくれるのか?」

 俺の問いに答えるかのように、具現化された手が上空に伸びる。

 そして、数秒後に戻ってきた。
 鳥を抱えて。

   ヾ   ヾ
   _(・l> _(・l>
  ミ_ノ ミ_ノ
   |/   |/
   /   /
  /   /
   ∩∧_∧∩
   || ・A・)|
  ヽ   ノ
 / //
(_ノ_ノ


「ふー、助かったぜ。ありがとう、ブレード」

 そう言うと若干、剣が赤みを帯びたような気がした


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「うし、底に到着っと」

 俺は聖剣☆勇者ブレードが生み出す明かりを頼りに、道を進む。
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