勇者無双～魔王と神を倒して美女と過ごす日々～

第五章半 プロレス編

まじすか

　次の日、ミーシャがアイドルとしてステージにあがっている間、俺は会場の見回りをする。

　そして何故か……。


　誘拐されちゃった☆


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　いやー。
　別に逃げようと思えばいつでも逃げられたんだけどね。
　俺を攫おうって勇気のある人がいるんだし、せっかくだからギリギリっぽいところで相手してあげようかなってさ。

「お？」

　俺はステージのような場所に乗せられた。

　なんだこれ。
　ボクシングのリング？

　いきなり目の前から、マッチョが出てくる。

「なになに？」

「貴様が勇者だな。これから俺達と死のプロレスをしてもらう」

「はあ」

　俺達って……。

　ふいにマッチョの奥から数人が出てきた。

「我ら全て合わせて、一人前の魔王なり」

「え。お前ら魔王なの？」

「いかにも」

　はーん。
　いつかのときみたいに集団で来ようって訳ね。

「いいぜ、全員まとめて掛かってこい」

　俺は魔力を三割解放させる。

「まさか。一人ずつでいかせてもらう」

「……ふーん。後悔してもしらないぜ」