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第二章 コロシアム編

トーナメント予選

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―そ,∵;∴;;∴;,て―
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「これでいいか?」

 俺は審査員に力を見せる。

「は、は、は、はい! もちろんです」

 審査員はあたふたとして「おい! あんな凄い方を予選に参加させるなんて何を考えているんだ!」とバイトの人に怒ってた。

 何はともあれ、俺は本戦へと進めることになったのだ。

「さすがは勇者様です」

「うんうん、もっと別の褒め方をしてもええんだよ?」

 というと、アリスは急に俺を抱きしめた。

「さすがです……勇者様」

「お、おう」

 豊満な胸が俺に当たる。
 中々悪くない。

「勇者様、優勝してくださいね?」

 アリスが上目遣いで覗き込んだ。
 心配してくれるような瞳をしている。
 彼女を安心させるためにも、俺は必ず勝たなければ。

「当たり前だ!」


ーーーーーーーーーーーーー


 翌日、コロシアムの中に入る。
 中には俺を含めて八人のマッチョがいた。

「なんだよ、女性はいねーのか」

 そう言うと、七人のマッチョが俺を睨みつけてきた。

「ふーん。皆、良い面構えだな」

 ふいに一人のマッチョが殴り掛かってきた。
 俺は指一本でパンチを受け止める。

「ここでお前をボコボコにすることは容易い。だが、公式な試合の場じゃないのに、お前を倒すのはどうにも違うように思える」

 殴り掛かってきたマッチョは青ざめた顔をして、審査員のところにかけよった。

 どうやら棄権したらしい。

 そして、何故か俺はシードとして参加することになった。
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