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第2章 第11話 〜ここから始めよう。〜

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 あの……七つの大罪事件から数日が立った日……アルファからもしもの話をされた。

「もし、現実に戻れるなら何しますか?」

「そうだなぁ~。心残りがあるとしたら……
親にさよなら言えなかった事かな?」

「そうですか。」

「何故だ?」

「いえ。特に何も……」

 と言ってアルファは去って行き。
その代わりにベータが来た。

「マスター?  お客様達です。」

「誰だ?」

 大方……予想は付いている。

「七つの大罪様達です。」

「だよな。通していいぞ。」

「分かりました。」

 そして、数分後……俺は大会議場に招いて座っていた。
あの腐ったゴーダから縛られていたメンバーと、ちゃんと、クルミも居て全員揃った。

「私たちは考えました。」

「で?  答えは?」

 と言うと……クルミも含めて忠誠の姿勢を取り答えた。

「我ら、ヘル様が傲慢、そして暴食をすると覚悟を決め、私達にも辞める様に進めてくれたのは感謝します。ですが、私達はヘル様の為に着いて行くと決めました。どうか、この忠誠をヘル様にお受けさせる為に誠心誠意、お尽くし致します。」

 ちょっと待ってくれよ。その展開に何故なった!?  嘘だろ……。

 つくづく……俺は運が無いことを察してしまった。まぁ、そうなる運命にしたのはあのバカ神か。

まぁ、いい乗りかかった船だ。やってやろうじゃねぇか!!

「分かった。では、改めて……七つの大罪を改めて……再開する!!」

「……はい!!  旦那様♥」

「あ……」

 旦那様で察してしまった……俺は、きっとこの世界に住み慣れた証拠なんだろうな。うん。きっと。

 この"旦那様"の意味はなにか。
そう。アルファ達と同じ意味を表す。

つまり、依存してしまったのだ。
終わった。俺の人生終わったかもしれん。

「旦那様♥  愛しております♥」

 うん。この状況……羨ましいと思われるかもしれない。だが、いざこの立場になって見れば分かる。助けて欲しい。切実に……。

 そこに現れたのはピッチヒッター!!
では、なく……

「マスタぁ~?  これは、一体……どう言う状況ですかぁ~?」

「いや、これは……その……アハハ……。」

 あ、さらに終わった。俺の人生はこんなもんだったんだな。

ハハ、笑えるぜ……。本当に……な。

 そんなこんなで、七つの大罪VS蛇崇拝者の戦いの幕が上がるのか……と諦め半分で無視していた。

 そして、アルファ達やクルミ達が互いに俺の総取り合戦をしていたら……いきなり、ドアが開けられて……

「すみません!!
助けてください!!」

 とあたかも今から死ぬような焦りで入ってきて、言われるのであった……。
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