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序章 第1話 〜プロローグ〜

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「うっ……!?」

 俺……蒼井あおい 紅蓮ぐれんは、10月10日 土曜日。午後 15時30分。今、俺が通っている学校に居て、その学校の部活動でサッカーをしている。
内容としては、他学校との練習試合をしているのだが、突如……俺は試合中に心臓が止まり俺は倒れた。

 そのまま、病院に運ばれたが……生憎、救急車の到着が遅かったのか……死んでしまった。

「死んじまったか~。親孝行もせずに、居なくなるなんて……なんて、親不孝なんだろうな。
ちゃんと、会ってさよならすれば良かったな。」

 と俺は、数日間……幽霊の状態でみんなの様子を見て、元気になるまで監視して満足したから……俺は、三途の川を渡ろうとした。その時だった。

「ちょーっと、お兄さーん!
まだ、渡るの早いよ!!!!」

 え……誰?  この人。

「ちょっと!!  露骨に、引くの辞めてよ!!」

 え……だって、怖いもん。

「心の声……ダダ漏れだからね!?」

「あ、バレた。」

「バレるわぁぁ!!」

 ……なんか、漫才やってた気分だった。

「あなたは、運がいいです!
私が、たまたま……暇だったんで!」

「あ、はい。」

「だから、露骨に引くのやめい!!」

「あ、すみません。」

 何となく、謝っていた。

「謝るなぁァァァ~!!
こっちが、悪くなるじゃんか!」

 ……めんどくさ。この人。

「あなたには、転生をしてもらいます!」

 いきなりのド直球で、びっくりしたわ。

「何?  アニメや漫画でよく言う転生か?」

「アニメ?  漫画?  何それ?」

「知らんならそれでいいわ。
で、転生で何すればいいの?」

「え?  何もしなくていいけど?
普通に、暮らして欲しいだけど?」

 なるほど。普通に暮らすのか……いいかもな……。

「よし、その話乗った!!
連れて行ってくれ!!」

 と言うと少し、嫌な笑みを浮かべながら言った。

「はーい!!
お一人様……転生ルートにご案内~!!
あ、ちなみに~!!
あなたの転生後の名前は……ヘルフリート・アリスだよ~♪」

 と、言って突如なかった道の前に扉が開かれた。

「さぁ!!  潜って、潜って!!
異世界生活楽しんでね~♪」

 こうして俺、蒼井 紅蓮改め……ヘルフリート・アリスはその開かれた扉を潜り……新たな生活が始まるの……だっ……

 ん?  なんか、暗い。洞窟の様だ。
後、背が低いなぁ~?  何故だろう?
動きも遅いし……トロトロと歩いてるように感じる。
手は……?  動かない。
声は、「シャァァー!!」しか言わん。

 近くに湖があるから、そこで自分を見てみよう……。

 俺は、急いでるけどトロイからしばらくの時間は掛かったが……何とか……湖まで行けた。そして、自分の姿を見る……と、そこに映ったのは……

 なんと言うことでしょう!!
あんなに、イケメンで筋肉質(自称)の俺が……
こんな、可愛らしいお蛇さんに大変身しました!!

 って、なるか!!  普通!!
あの野郎!!  最初からこの目的だったなぁ!!

 くそ、嵌められた。
あのサイコパス女神。
いや、サイコパスタ女神にやられた。

 と後悔してると……いきなり……
『バーン!!』と言う音と同時に……痛覚が来た。
この時に察したのは……あ、また死ぬんだ。でも、未練が無いから……次は、天国に行きたいと思っていた矢先に……何かが発動した。

 ━━━死亡を確認しました。
体を再構築し、新たな姿に転生致します。

         ~村人サイド~

「やったか……!!」

「丁度、いい練習台が居たもんだなぁ~!!
折角だし、殺したか……見に行こうぜ!!」

 俺らは、撃った方向へ足を運んだ。
だが、しかし……撃って当たった感覚はあったのに、体も跡も無かった。

「な、何故だ!!」

「あ、当たったんだよな!?」

「そうだ!!  くそ!!
なんでだ!!」

 と言うと……後ろから声が聞こえた。

「なんでか、教えてやるよ。」

「……!?」

 俺らは、恐る恐る……後ろを振り向いた。
すると……この世界を作った創世神の姿した。白蛇人間が居た。

「嘘……だろ。」

「俺らが撃ったのは……」

「白蛇神様だった!!!!」

         ~アリス視点~

「白蛇神様だった!!!!」

 と、言われた俺は何も分からないまま……

「はぁ~?」

 と、首を傾げるのだった。
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