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闇に咲く華
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『律、かくれんぼうをしましょう』
ーーー待ってお母さん。
『私が見付けるまで出て来ちゃダメよ?』
ベッドの下が良いかも知れない。律はドキドキしながら主寝室の、大きなベッドの下に隠れた。母親の十を数える声。すると突然そこへ知らない人達の声がして、律は異変に気付いた。が、丁度ベッドの下から開けたままのドアの向こう側で、母親の里沙と眼が合い、来るなと眼で云われた気がして、律は動く事が出来なかった。
「律」
「う、ん」
「律?」
魘される律の肩を揺らしていた竹塚が、目を覚ました律の頬に触れた。額や首筋に汗が滲んでいる。
「せん、せい?」
掠れた声で律が声を出し、部屋の中を見渡す。今し方見ていた光景が夢だったのだと知る。
「急に魘されていたから起こしたんだ。余程怖い夢でも見たのか?」
「夢…うん、夢だ。隠れん坊してる夢」
「?」
「お母さんが鬼の役で、僕が隠れて…でも夢の中だと顔がはっきりしてたのに、何でだろう? 今顔が思い出せない」
竹塚はベッドで横たわる律をギュッと抱き締めた。
「夢ってもんはそんなもんだ。落ち着いたか?」
「え? …あ、うん」
竹塚が律の額に自らの額をくっ付けて、律の双眸を見詰めるとチュッと軽く唇にキスをした。
「せっ…っ!?」
真っ赤になった律は、そうされた事が嬉しくて律も仕返しに、竹塚の耳の下にキスをした。男の匂いに律はスンっと嗅いで吐息を零す。
「…止まらなくなるだろう?」
竹塚が屹立した陰茎を律の腰に擦り付ける。律はゾクゾクして瞳を潤ませた。
「…して?」
竹塚が息を呑み、裸のまま寝ていた為そのまま上掛けを捲って、律の両膝を強引に開くと、既に経ちあがっていた陰茎を律と見詰め合いながら、口腔内に含んだ。
「…あ、あっ」
仰け反りながら喘ぐ律の嬌声を聞きながら、竹塚は未だ綻んだままの秘孔に、自身を押し当てて腰を進める。
「あうっ」
律が朱に染まった肌を震わせる。一息に奥まで挿入された竹塚の陰茎が、律の深い場所まで届いて馴染むまで待った。
「律」
互いの舌と舌で絡めながら、互いが興奮する。律はもどかしくなって腰を揺らした。
「も…う」
ーーー早くっ。
ーーー待ってお母さん。
『私が見付けるまで出て来ちゃダメよ?』
ベッドの下が良いかも知れない。律はドキドキしながら主寝室の、大きなベッドの下に隠れた。母親の十を数える声。すると突然そこへ知らない人達の声がして、律は異変に気付いた。が、丁度ベッドの下から開けたままのドアの向こう側で、母親の里沙と眼が合い、来るなと眼で云われた気がして、律は動く事が出来なかった。
「律」
「う、ん」
「律?」
魘される律の肩を揺らしていた竹塚が、目を覚ました律の頬に触れた。額や首筋に汗が滲んでいる。
「せん、せい?」
掠れた声で律が声を出し、部屋の中を見渡す。今し方見ていた光景が夢だったのだと知る。
「急に魘されていたから起こしたんだ。余程怖い夢でも見たのか?」
「夢…うん、夢だ。隠れん坊してる夢」
「?」
「お母さんが鬼の役で、僕が隠れて…でも夢の中だと顔がはっきりしてたのに、何でだろう? 今顔が思い出せない」
竹塚はベッドで横たわる律をギュッと抱き締めた。
「夢ってもんはそんなもんだ。落ち着いたか?」
「え? …あ、うん」
竹塚が律の額に自らの額をくっ付けて、律の双眸を見詰めるとチュッと軽く唇にキスをした。
「せっ…っ!?」
真っ赤になった律は、そうされた事が嬉しくて律も仕返しに、竹塚の耳の下にキスをした。男の匂いに律はスンっと嗅いで吐息を零す。
「…止まらなくなるだろう?」
竹塚が屹立した陰茎を律の腰に擦り付ける。律はゾクゾクして瞳を潤ませた。
「…して?」
竹塚が息を呑み、裸のまま寝ていた為そのまま上掛けを捲って、律の両膝を強引に開くと、既に経ちあがっていた陰茎を律と見詰め合いながら、口腔内に含んだ。
「…あ、あっ」
仰け反りながら喘ぐ律の嬌声を聞きながら、竹塚は未だ綻んだままの秘孔に、自身を押し当てて腰を進める。
「あうっ」
律が朱に染まった肌を震わせる。一息に奥まで挿入された竹塚の陰茎が、律の深い場所まで届いて馴染むまで待った。
「律」
互いの舌と舌で絡めながら、互いが興奮する。律はもどかしくなって腰を揺らした。
「も…う」
ーーー早くっ。
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