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閑話「アリア・アルレイン・ノート」

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(……何かしらね、この気分は)
 教室のとある一点を見つめながら、私は自身の胸中にそう言葉を零す。
 そこには何とも言葉にしにくいモヤモヤが巣くっていた。
(……でも、悪い気分じゃないわね。――少なくとも、昨日よりは落ち着いてる)
 私は自身の胸に軽く手を当てながら、そう思う。
 昨日は酷い痛みを感じたそこは、今は穏やかな、それでいてやんわりと締め付けるようなそんな淡い気持ちで満たされていた。
 そんな気持ちを感じながら、私は一つの言葉を思い出していた。
『アリアちゃん。その悩みには、誰かの答えを求めちゃ駄目よ。自分でしっかり考えなさい。そして、苦しくても、辛くても、目を背けちゃ駄目。ゆっくりでもいいから、ちゃんと向き合いなさい。――どうして、胸が痛むのか。貴方は『彼』をどう思っているのか』
 ――それは、昨日知り合った女性が私に送った言葉だ。
 視界の一点。
 一人の男の子を見ながら、私はそんな彼女からの言葉を思い出す。
「……私が『彼ナリカネノゾム』をどう思っているのか……なんて言われてもね。……それが分からないから聞いたのだけれど」
「お嬢? 溜息などおつきになられて如何なさいましたか? ……やはり、『勇国』へと御帰国を――」
「――しないわよ、カリエ。少し考え事をしていただけだから気にしないで頂戴」
「……はっ。畏まりました」
 そう言うと、護衛であるカリエは一礼をして、傍に控える。
 それを視界の端に見るともなく捉えながら、私は『彼ナリカネノゾム』を見続けた。
 相も変わらず彼の表情はコロコロと変わり、見ていると偶に何故か胸が締め付けられるように痛くなった。
 それでも目が離せない。
 ……やはり、自分で自分が分からない。
 昨日は冗談のつもりだったけれど、本当にこれは彼が私にかけた呪いじゃないかしら。
 なんて思いながら、時間は流れていった。

 ――そうやって。
 午前の講義が終わる頃、私はそれとなく席を立ち、カリエを連れて教室を後にした。
 流石に昨日、誘われた食堂であれだけ騒動を起こした身の上で、クラスメイト達の周りにいるのは気まずかった。
 適当に足を向けた先で出た中庭は閑散としていて、昨日私が行った食堂とはまるで真逆の場所だと感じる。
(……王女である私がこんな場所に逃げ込むようになるなんてね)
 そう考えると思わず苦笑が漏れてしまう。
(……それでも、まぁ、悪いことばかりではないわね)
 ――特に今は。
 『彼女』の助言通り、自分の考えを一度整理してみるべきだろうから。
「お嬢? 今日のお昼はこちらで?」
「ああ。今日は良いわ、カリエ。少し考えたいことがあるから」
「――っ!? なりませんよ、お嬢! 物を食べねば午後からの活動に支障がでますし、なによりお体に障ります!!」
「一食くらい抜いても問題は無いわよ」
「お嬢……」
「そんな顔をしないで頂戴、カリエ。ちょっと気分じゃ無いだけだから。夕ご飯はちゃんと食べるから」
「……当たり前です」
 苦渋に塗れた表情で、カリエは言葉を捻りだした。
 そんなカリエに悪いとは思いつつ、それでも考えを曲げるつもりは今の私には無かった。
 ――というか。
 本当に胸がざわついていて、食事を受け入れるなんて、今の私には出来ないだろうという確信があったからだ。
(……良い場所ね)
 風が柔らかく髪を触る感触に対して、そう感想を入れる。
 大学という場所でありながら、人込みという環境から見事に逸脱したここでは、風が木の葉を揺らす音以外の音は無く、自然と落ち着けるようなそんな雰囲気があった。
「お嬢。どうぞお座り下さい」
「あら。悪いわね、カリエ。助かるわ」
「身に余る言葉です。お嬢」
 私が周りを見ながらそんな感想を考えている間に、カリエはベンチにあった僅かな落ち葉を払い落とし、どこから出したのか分からないシーツを敷いていた。
「……まぁ、助かるから良いのだけれど。貴方、このシーツはどこに隠し持っていたのかしら?」
「お嬢の護衛として、当然の嗜みです」
「答えになってないわよ、カリエ」
 そう言いながら、思う。
(……正直、護衛というよりもメイドの嗜みだと思うのだけれど)
 まぁ、目の前の少女が『騎士』として努力を重ねていることは知っているから、言わないけれど。
 雑談もそこそこに、カリエが傍に控える態勢を取ったことを確認した私は、自身の目的である『彼』への気持ちについて考えを巡らせることにする。

『金額の問題ではなく、ノワールを手放すつもりはありません』

 まず、思い出すのは初対面の時の事。
 王女である私に対して、自らの使い魔の献上を断った庶民。
 それが『彼ナリカネノゾム』だった。
(……思い出せる。そう間違いない、初めは――)
 そんな彼に対して、私が抱いた最初の感情は間違いなく『怒り』と言うべきモノだった。
 『ノワール』とそう呼ばれた生き物は、それはもう『可愛いらしさ』という言葉を体現したかのような造形であり、仕草にした所で一つ一つが愛おしく、いじらしく、愛くるしかった。
 そんな存在を独り占めしている『彼』が酷く憎らしい存在だと感じられたことはハッキリと覚えている。
 それこそ、王城へと戻り、数週間が経過しても胸の苛立ちは取れなかった程だ。
 王族である私が欲しい物を手に入れられなかったなんて、初めての経験だった。
 ――けれど。
(……それが変わったのは、いつからだったかしら?)
 寝ても覚めても、『彼』の顔を思い出し、心中で、胸中で、罵倒を繰り広げていた私だったけれど。
 ――いつしか。
 ただただ『彼』の顔だけを思い出していたように思う。
 真っすぐに、己の命を賭けるような意思を乗せて、こちらを見つめてくる『彼』の表情を。
 王族である私に対して、機嫌を窺うでもなく、媚びを売るでもなく、下手に出るでも無く、ただきっぱりと己の意思を貫いた『彼』の表情を。
(……会いたい)
 ――気づけば。
 私はそう考えていた。
 いや、勿論ずっとそう考えてはいたのだ。
 彼に会って、王族である私に反抗したことを後悔させてやろうと。
 ずっとそう考えてはいたのだ。
 直接会ったなら、眼前に跪ひざまずかせて、謝罪の言葉を述べさせて、みっともなく、情けなく、『庶民』として『王族』である私が正しかったと、そう『彼』が認めてくれたのなら、そこで私は――寛大な心で『ノワール』の所有を許すのだ。
 そうすれば――そうしたのなら。
 私が『ノワール』をきっぱりと諦めた後なら、『彼』が王族の要求を断った罪から許された後なら。
「……ああ、そうか。そうだったのね」
「お嬢? 何か言いましたか?」
 ――私はただ。

 『彼』ともう一度会話がしたかったのだ。
 王族である私に対して、真っ直ぐに言葉をぶつけてくれた『彼』と。
 『私』に対して、偽らず、飾らず、自分をぶつけてくれた『彼』と。
 蟠わだかまりも、柵しがらみも、負い目も引け目も――なんなら、身分も権力も無い状態で。
 一人の人間として、対等に。
 一人の人間として、対面で。

 『アリア・アルレイン・ノート』は『ナリカネ ノゾム』と話がしたかった。



 ――やがて。
 時間は流れ、今日の講義は終わりを告げ、放課後がやってきた。
 私はまたしても、足早に教室を後にして、昨日と同じく車へと潜り込んだ。
 学区を駆け抜ける車の中で、私は外の光景に視線を投げながら、口を開く。
「カリエ。一つ聞きたいのだけれど」
「はっ。なんでしょうか? お嬢」
「……貴方。誰かと話したいって思ったことはあるかしら?」
「……そうですね。嬉しいことや悲しいことなど、どちらも一人で抱えるには大きいモノと当たればそう感じることはありますね」
「……そう」
 私はそう返し、カリエの言葉を脳内で思い、反芻する。
 カリエの回答は頷ける内容だった。私自身にもそういう経験はある。
 それこそ、初めの『彼』への苛立ちは父や姉にも既に話しているし、この目の前のカリエにしても共有した思いはそれこそ一つや二つでは効かないだろう。
 ――だが。
「……貴方が言ってることは分かったわ、カリエ。けど、そうじゃない。特別な出来事を誰かに聞いてもらいたい訳ではないの」
「そうなのですか?」
「ええ。……寧ろ、話の内容は別に何でも良いのよ。他愛ないことで構わないわ。……だけど、話したい相手は決まっている。ただただ、その人と話がしたい……そう思ったことはあるかしら?」
「話の内容ではなく、相手が決まっている……ですか」
 そこでカリエは腕を組み、軽く頭を捻った。
 私にしても今まで無かった経験だし、カリエにしても経験は無いのかもしれない。
「……ああ。そう言えば、昔に一度だけありましたね」
 そう言うと、カリエは懐かしそうに眼を細めながら、けれどもどこか恥ずかしそうにそう言った。
「本当に? それはいつ、どんな相手にそう思ったのかしら?」
「ああ……いや、お嬢。若気の至りと言いますか、恥を交えた内容になりますので、語るのはご遠慮させて頂きたいのですが――」
 私が問うと、カリエは顔を赤らめながら、手を何度か横に振り、そう言った。
 あまり話したくは無い内容らしい。
 ――だが、それを知った上でも私はその話が聞きたかった。
 そこにこそ、今の私のモヤモヤに対するヒントがある気がしたから。
「――お願いよ、カリエ。話せないなら、話せるところまでで構わないから」
「いや、ですが、お嬢――」
「――お願い」
 カリエの目を見つめながら、私はそう繰り返す。
 困ったように微笑を湛えていたカリエだが、やがてゆっくりと口を開いた。
「参りましたね。……誰にも話さないで下さいよ?」
「約束するわ」
 そうして、私は静かにカリエの話を聞いた。
「――あれは、私がまだ小さい頃でした。当時から『騎士』に憧れていた私は、なんの根拠も無く自分の可能性を信じている、どこにでもいる馬鹿な子供でした」
「……」
「まぁ、普通であればそう言った子供は、冒険者ギルドによるゴブリン討伐の見学などを通じて、現実を知っていくのですが……恥ずかしながら、私は目の前で牙を剥くゴブリンへ恐怖を抱くよりも、磨かれた技術でゴブリンをなぎ倒す『冒険者』の剣術や魔法に心を奪われていました。あまつさえ、ゴブリンを初めとする魔物は往々にして弱く、矮小な生き物であると思ってしまったのです。それこそ、なんの<スキル>も持たない私でも倒せると理由もなく信じていました」
「……」
「……勿論。この世界はそんなに甘くありません。私は直ぐにその思い違いを知ることになります。それは私が周りに内緒で町を抜け出し、薬草採取に向かった時の事でした」
「なっ!? 貴方そんなことをしてたの!?」
「はははっ。お嬢の教育には悪いと思い、今まで言えませんでしたが、私も相当にやんちゃだったんですよ」
「……貴方。それでよく私に、あまり王都から出るな、とか言えてたわね」
「……間違いを犯した者だからこそ、含蓄が言えるんです。――ともあれ。幼かった私はそんな考えの下、モンスターが跋扈する外へと飛び出しました」
「……」
「そうして、適当に足の向くまま行動していた私に――ゴブリンが二体襲い掛かってきたのです」
「……それで?」
「そこで大声を出すなり、直ぐに逃げるなりすれば結果は変わったのかもしれませんが……愚かだった私は落ちていた石を構え、ゴブリンを迎え撃とうとしました」
「……無茶だわ。その時、カリエは魔法もスキルも使えなかったんでしょう?」
「そうですね。騎士学校へ通う前、年にすれば七~八と言った頃でしょうか? 当たり前ですが、ゴブリンに敵う筈もありません」
「……」
「私が思い違いに気づいたのは、それから直ぐの事でした。ゴブリンは走ってきた勢いもそのままに私を強く蹴飛ばしたのです」
「……」
「私はみっともなく転がされて、気付けば石も手放していました」
「……」
「痛みに呻きながら私が体を起こそうとすると、そこにゴブリンが馬乗りになってきたのです……その顔は酷く嬉しそうなものでしたが、私がそれを長く見つめることはありませんでした」
「助けがきたのね!!」
「彼はすぐ、私に向けてその口を大きく広げて、食らいついてきたからです」
「……そんなっ!?」
「喉笛のどぶえを狙っているのは明白でしたが、私は衝動的に身を捻り、なんとかその軌道を右肩へずらすことが出来ました」
「右肩を食べられたの!?」
「ええ。こうガブリと」
 わざと軽くジェスチャーをするカリエだが……その一瞬前に体が震えたのを私は見ていた。
 彼女にしても完全にその記憶を払拭した訳ではないのだろう。
「……ごめんなさい。カリエ。思い出させて」
「……いえ。お嬢にはいつかお話しようと思っていましたから」
 外は危険なんですよ――とは、王城に居た頃に良く聞かされたカリエの小言だ。
 その時は聞き流していたが、こんな過去があったなんて。
「……でも、そんな状況から良く助かったわね?」
「ええ。ここからがお嬢の質問への答えになるんですが……」
 そう言うと、カリエはさっきまでの表情が嘘のように、顔を軽く緩ませ、頬を指で掻きながら口を開いた。
「ええ。……実はこの後、私。やたら元気なお爺ちゃんに助けられたんですよ。こんな感じで」

『アイス・ラーンス!!』
『アギャッ!?!?』
『ウォーター・カッター!!」
『ギャギャッ!?』
『ほっほっ!! やはり、儂もまだまだ捨てたもんじゃないのうっ!! 大丈夫かの? お嬢さんや』
『うう……うう……』
『おおっ!? なんとも惨い傷じゃ!? 治癒魔法ヒール!!』
『……あ。あれ? 傷が……うわぁっ!? ゴブリンが死んでる!!』
『ほほっ。良かったわい。思ったより余裕がありそうじゃのぅ』
『お爺さんが助けてくれたの?』
『うむ!! そうじゃ!! 儂は世界一の孫を持つ、世界一のお爺ちゃんじゃからのぅ!!』
『そうなんだ!! 凄いね!!』
『ほほっ!! そうじゃろう? そうじゃろう? どれ、これも何かの縁じゃ。町までは送ってやろうぞ。どこから来たんじゃ?』

「……本当に?」
「……ええ。間違いないですね。何度も思い出した内容ですから」
 恥ずかしそうにしながらも、カリエははっきりと言い切った。
 その様子からこの話に嘘は無いのだと思う。
 ……思うのだけれども。
「なんだか、急に話が軽くなったわね」
「それについては同意ですけどね……けれど、今にして思えば、そうやって助けてくれたからこそ、こうやって振り返れる記憶になったんだと思います」
 そう言いながら、零すように笑うカリエ。
 それはまるで子供が宝物を誇るようなそんな笑顔だった。
「……そう。でも、この話が私の質問への答えなのかしら?」
「……ええ。恥ずかしいんですが」
 そう言うと、カリエはちょいちょいと手招きをする。
 どうやら、大きな声で話せる内容ではないらしい。
 この車の後部座席には二人しかいないのに、何をそんなに気にしているのか。
 だが、私は無理をいって話してもらう立場なのだから、合わせるべきだろう。
 そう考えた私はカリエに近づき、彼女が手で作った道の先に己の耳を向ける。
 そうして、語られた言葉は確かに衝撃的なモノだった。
「なっ!?!? そのお爺さんに恋をしたですってー!?!?」
「ちょ!?!? お嬢!! 声が大きいです!!」


 数分後。
 興奮冷めやらぬ私はカリエへ質問を浴びせていた。
「どういうことなの!? カリエ!? 相手はお爺さんだったんでしょう!?」
「お嬢!! お答えしますから!! もう少し声を落として下さい!! 運転手に聞こえてしまいますから!!」
「落ち着くなんて無理よ!?」
 私に言える言葉はそれだけだった。
 そもそも、このカリエとは長い付き合いだが、彼女の口から色恋の話なんて聞いたことは無かったのだから。
 元々、真面目な性格だし、勝手にそう言う話とは無縁だと思っていたのだけれど、なんだか先を越された気分である。
「まぁ、私も幼かったですから。……危ない所を助けてもらって、かっこよく見えたんですよ」
「……お爺さんを?」
「……言っておきますけど、今、思い出してもその方の魔法の腕は確かでしたからね? 特に治癒魔法の腕前は!!」
「……ご、ごめんなさい。言い過ぎたわ」
「はっ!? 申し訳ありません、お嬢!! 言葉が過ぎました!!」
 カリエにしては珍しく強い語調に、私が思わず謝ると、カリエは慌てて頭を下げてきた。
 ……びっくりしたけど、カリエにとってそれだけその人物が大切だということだろう。
「頭を上げなさい、カリエ。……ねぇ、よかったら、もっとその人の話が聞きたいわ」
「はっ。……と言っても、それっきりあの人と会えたことは無いのですが」
 そう言いながら、カリエは話してくれた。
 メスト・フィーロと名乗った老人との会話を。
 カリエの町に着くまでの短い時間の会話であり、内容としては、夢や母親とのいざこざ、自分のことなど、他愛も無い子供ならではの夢物語だったそうだ。
 けれど、その老人は否定することなく、それらを全て受け入れたらしい。

『ほほっ!! 良いのぅ!! お嬢ちゃん!! お主、将来は大きくなるぞい!! まぁ、儂の孫の方が大きくなるがのぅ!!』

 ……最後には必ず、孫自慢が入ったそうだけれど。
 それでも、数年経った今でもそんな会話をはっきりと思い出せるということは、間違いなくそのやり取りはカリエにとって掛け替えのないモノなのだろう。
「少し恥ずかしいですけれど。間違いなく、アレは私にとっての初恋でした」
 照れながらもそう言って、話しを締めくくるカリエ。
 恥ずかしいなんて言っているけれど、その態度にはどこか自信が感じられた。
 自分の想いに嘘はついていないというような自信が。
 そんな彼女を眩しく思いながら、何故か私まで微笑ましくなった。
 彼女は確かに『恋』をしていたのだ。誰にも恥じることのない立派な『初恋』を。
 ……。
 …………ん?
 ――――っ!?
 ちょっと待って、そもそもの話の初めであった『その人と話したい』という気持ちの結論が『恋』ということなら――

 ――私がそこまで、考えを広げたその瞬間。
「お嬢っ!! 掴まって下さい!!」
 横からそんな声が聞こえたかどうか、という所で。


 ――車は爆炎に包まれた。

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