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33_想定外の再会
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「ジェ、ジェームズ殿下っ!?」
「やあ、アイビス嬢。息災だったかい?」
アイビスの背後から音もなく現れたのは、第一王子のジェームズであった。
その表情はいつものようににこやかであるが、明らかにアイビスを警戒している。
アイビスはごくりと生唾を飲み込むと、素早く淑女の礼をして頭を下げた。
「ご無沙汰しております。ジェームズ殿下もお元気そうで何よりです」
「はは、ありがとう。それで君は……こんなところで何をしているのかな?」
スゥッと開かれた目は、ギラギラとした鋭さを孕んでおり、有無を言わさぬ威圧感があった。
アイビスは気圧されないように気持ちを強く持ちつつ、正直に訪問理由を伝える。
「あ……えと、月に一度こちらで護身術を教えておりまして。今日はその指導の日だったのです。もう終わったので、帰るところでしたわ」
「へぇ、そうだったんだ。さっきの子は?確かネイサンのところの養女だったかな?」
「あ、はい。チャーノですね」
笑顔で会話をしながら、アイビスの心の中では幾つかの疑問が渦を巻いていた。
――ジェームズ殿下はいつからここに居たのだろうか。
――チャーノとの会話は聞かれていたのだろうか。
アイビスの背に冷たい汗が伝う。
「ところで、あの子と何の話をしていたんだい?僕にも教えて欲しいな」
「そ、んな。世間話ですわ。先日の夜会で顔を合わせておりましたから、わざわざ私を見かけて会いに来てくれたのです」
「へぇ……そう。ふぅん、ま、いいや。そういうことにしておいてあげる」
何でも見透かされているような、そんな視線にゾクリと背筋が粟立つ。
「では、私は用が済んだので、失礼いたします」
「ああ、引き留めて悪かったね。くれぐれも帰路には気を付けて」
再びお辞儀をし、アイビスは早足でその場を後にした。
背中に突き刺さるような視線を感じるが、気付かないふりをして正門に急いだ。
「はぁ……緊張したわ。それにしてもジェームズ殿下まで……公爵様に会いに来たのかしら?でもどうしてわざわざこの場所で?」
馬車に乗り込んだアイビスは、肺に溜まった息を深く吐き出した。
無意識に気を張りつめていたらしい。
誰も見ていないので背もたれにぐたりともたれつつ、アイビスは思考を巡らせた。
チャーノの妹のこと。
ロリスタン公爵のこと。
そしてジェームズ殿下のこと。
「一体何が起ころうとしているのかしら」
ともかく到底一人で抱え切れることではないため、アイビスは今夜にでもヴェルナーに相談しようと決めた。
◇◇◇
その日の夜、孤児院での話をするため、アイビスはヴェルナーの部屋を訪れた。
両手にはティーセットを持っているけれど、過去の教訓を生かし、部屋の扉を開けるところまでサラに付き添って貰った。
「どうかしたの?険しい顔をして」
部屋に入ると、ヴェルナーはベッドに腰掛けて書類の束を睨みつけていた。
アイビスはティーセットをテーブルに置いて、ヴェルナーの隣に腰掛ける。
途端にヴェルナーは深いため息をついて、バサリと書類を机に置いて大きく項垂れてしまった。
「………………アイビス、それはよくない」
「え?なにが?」
一体どうしたのかとヴェルナーの肩に手を添えて顔を覗き込もうとすると、パッとその手を掴まれてしまう。
あっと思った時には、肩を押されてベッドに押し倒されていた。
「ベッドの上に無防備に腰かけるのはよくない。俺の理性が死ぬ」
「えっと……もう息をしていなさそうなんだけど……」
ヴェルナーの瞳に宿る欲情に、どきりと胸が高鳴る。
(あれ……?私、もしかして、期待しているの?)
自らの感情の変化に激しく戸惑い、アイビスは瞳を左右に揺らした。
それを見逃すヴェルナーではない。僅かに首をもたげ、探るように目を細めて問うてきた。
「なんだ?期待、しているのか?」
「なっ!?だからなんで、あなたは私の心を読むのよ…」
「は……?まさか、本当に?」
「あっ」
うっかり正直に答えてしまったアイビスは、自らの失態を悔いた。
一方のヴェルナーも驚いた顔をして固まってしまった。
お互いの動向を探るような沈黙が生じる。
先に音を上げたのはアイビスだった。
熱く絡み合っていた視線を外して斜め下を向くが、既にヴェルナーとの距離は鼻先が掠るほどにまで近付いていた。
「えっと、私、ヴェルに話したいことがあって、その、孤児院でのことなんだけど……」
「その話は後でゆっくり聞く。俺はもう限界だ」
「ちょっと…!んんん」
いつの間にか捉えられていた手は解放されていて、ヴェルナーはアイビスの顔の横に両肘をついて顔を落とした。
掬い上げるように唇を奪われて、あっという間にヴェルナー以外のことを考えられなくなる。
アイビスは空いた手を恐る恐るヴェルナーの腰に回した。
ギュッと力を込めると、応えるように口付けも深さと激しさを増していく。
やがて限界が来て背中を叩くと、名残惜しそうに唇を啄んでから、そっと熱が離れていった。
「もう……」
「アイビス、愛してる」
アイビスがわずかに唇を尖らせて目を細めると、ヴェルナーは悪びれることなく愛を囁いてきた。
胸をくすぐる甘い疼きを感じ、ヴェルナーを嗜めたいのに自然と頬も綻んでしまう。
「ふふ、知っているわ」
「きっと、アイビスが思っているよりずっと、俺はアイビスが好きだよ」
不意に真面目な声音で、掠れた声で、どこか乞うようにそう言われては、アイビスもどう答えていいのか分からなくなる。
「うっ……これ以上私を翻弄してどうするつもり?」
「ん?そりゃもっともっと、俺が居ないと駄目になるぐらいアイビスに好きになって欲しいな」
「……それは困るわ」
「ん?どうしてだ?」
全てを見透かすような琥珀色の瞳に探るように覗き込まれ、虚言で取り繕うこともできない。
アイビスはそっとヴェルナーの頬に手を添えると、正直に心の内を打ち明けた。
「今でもあなたのことばかり考えているのに、もっとだなんて……何も手がつかなくなっちゃうわ。昨日も門下生たちに指摘されたばかりなのに」
未だ熱を孕んだ瞳を正面から見れなくて、視線を外してそう言うと、数度目のため息が降ってきた。
「だから、はぁ。無自覚なのが狡いな」
「え、なにがよ」
ヴェルナーがアイビスの肩口に顔を埋め、唸り声と共に深く息を吐き出した。
何が狡いのかさっぱり見当がつかないアイビスは、パチパチと目を瞬きながらもヴェルナーの艶やかな髪を撫でた。
「ふ、何でもない。それで、孤児院での話、だったか?」
ヴェルナーはくすぐったそうに笑みを溢してから、ようやくアイビスの上から身体を起こし、アイビスの上体も抱き起こしてくれる。
ヴェルナーに触れられることは嬉しいが、まだまだ気恥ずかしさが抜けないため、解放されたことにホッとする。
けれども、ヴェルナーにガッチリと腰を抱き寄せられて身動きが取れない。
せっかく用意したティーセットは、茶を淹れる前にお湯が冷めてしまいそうだ。
「実はね……」
アイビスは、今日孤児院で起こった出来事を包み隠さずヴェルナーに話した。
静かに耳を傾けていたヴェルナーであるが、徐々に眉間に皺を寄せていき、話し終える頃には顎を指で摘んで何やら考え込んでしまった。
「そうか……彼らの動向については警戒をしておいた方がよさそうだな。俺も色々と探りを入れてみよう」
「ええ。私も何かチャーノのためにできることがないか考えてみるわ。それで、あなたは何を見ていたの?」
全て話し終え、少し肩の荷が降りたアイビスは、部屋に訪れた際にヴェルナーが苦い顔をして睨みつけていた書類について尋ねた。
「ああ、式典当日の要人の予定表だよ」
ヴェルナー曰く、来月に控えたアステラス帝国との国交樹立十周年を祝う式典に向けて、不審な穴がないかを確認していたらしい。アイビスの兄、アイザックも警備を一任されており、最近ではバタバタと忙しそうにしている。
ヴェルナーは第二王子の側近の立場を生かし、事前に集められる情報を集め、何度も書類に目を通している。
そして、不審な点を見つけてしまった。
「この二人……前後の予定がびっしり詰まっているのに、不自然な空き時間がある。しかも全く同じ時間帯に、だ」
トントン、とヴェルナーがとある人物の予定表を指で叩いた。
その人物の名を見て、アイビスはハッと息を呑んだ。
「やっぱり、式典に乗じて何か企んでいるのかしら」
「ああ。警戒するに越したことはないだろう。夜会のこともあって、義兄上が徹底的に警備を管理しているから、そっちは任せていいだろうが……彼らなら夜会の警備にも口出しできただろうし、あくまで疑いありの段階だが、義兄上にも伝えておこう」
「ええ、そうね」
見えない謀略が動いているかもしれないという言いようのない不安は拭えないが、ヴェルナーの存在が、アイビスに確かな安心感を与えてくれる。
自分にできることはほんの些細なことかもしれないけれど、誰かが傷つくところを黙って見過ごすことはできない。
(あら?そういえば……いつの間に、兄様のことを『義兄上』って呼ぶようになったのかしら?)
その呼び方に、改めてヴェルナーが夫であることを認識して、ほわりと頬に熱が宿った。
「やあ、アイビス嬢。息災だったかい?」
アイビスの背後から音もなく現れたのは、第一王子のジェームズであった。
その表情はいつものようににこやかであるが、明らかにアイビスを警戒している。
アイビスはごくりと生唾を飲み込むと、素早く淑女の礼をして頭を下げた。
「ご無沙汰しております。ジェームズ殿下もお元気そうで何よりです」
「はは、ありがとう。それで君は……こんなところで何をしているのかな?」
スゥッと開かれた目は、ギラギラとした鋭さを孕んでおり、有無を言わさぬ威圧感があった。
アイビスは気圧されないように気持ちを強く持ちつつ、正直に訪問理由を伝える。
「あ……えと、月に一度こちらで護身術を教えておりまして。今日はその指導の日だったのです。もう終わったので、帰るところでしたわ」
「へぇ、そうだったんだ。さっきの子は?確かネイサンのところの養女だったかな?」
「あ、はい。チャーノですね」
笑顔で会話をしながら、アイビスの心の中では幾つかの疑問が渦を巻いていた。
――ジェームズ殿下はいつからここに居たのだろうか。
――チャーノとの会話は聞かれていたのだろうか。
アイビスの背に冷たい汗が伝う。
「ところで、あの子と何の話をしていたんだい?僕にも教えて欲しいな」
「そ、んな。世間話ですわ。先日の夜会で顔を合わせておりましたから、わざわざ私を見かけて会いに来てくれたのです」
「へぇ……そう。ふぅん、ま、いいや。そういうことにしておいてあげる」
何でも見透かされているような、そんな視線にゾクリと背筋が粟立つ。
「では、私は用が済んだので、失礼いたします」
「ああ、引き留めて悪かったね。くれぐれも帰路には気を付けて」
再びお辞儀をし、アイビスは早足でその場を後にした。
背中に突き刺さるような視線を感じるが、気付かないふりをして正門に急いだ。
「はぁ……緊張したわ。それにしてもジェームズ殿下まで……公爵様に会いに来たのかしら?でもどうしてわざわざこの場所で?」
馬車に乗り込んだアイビスは、肺に溜まった息を深く吐き出した。
無意識に気を張りつめていたらしい。
誰も見ていないので背もたれにぐたりともたれつつ、アイビスは思考を巡らせた。
チャーノの妹のこと。
ロリスタン公爵のこと。
そしてジェームズ殿下のこと。
「一体何が起ころうとしているのかしら」
ともかく到底一人で抱え切れることではないため、アイビスは今夜にでもヴェルナーに相談しようと決めた。
◇◇◇
その日の夜、孤児院での話をするため、アイビスはヴェルナーの部屋を訪れた。
両手にはティーセットを持っているけれど、過去の教訓を生かし、部屋の扉を開けるところまでサラに付き添って貰った。
「どうかしたの?険しい顔をして」
部屋に入ると、ヴェルナーはベッドに腰掛けて書類の束を睨みつけていた。
アイビスはティーセットをテーブルに置いて、ヴェルナーの隣に腰掛ける。
途端にヴェルナーは深いため息をついて、バサリと書類を机に置いて大きく項垂れてしまった。
「………………アイビス、それはよくない」
「え?なにが?」
一体どうしたのかとヴェルナーの肩に手を添えて顔を覗き込もうとすると、パッとその手を掴まれてしまう。
あっと思った時には、肩を押されてベッドに押し倒されていた。
「ベッドの上に無防備に腰かけるのはよくない。俺の理性が死ぬ」
「えっと……もう息をしていなさそうなんだけど……」
ヴェルナーの瞳に宿る欲情に、どきりと胸が高鳴る。
(あれ……?私、もしかして、期待しているの?)
自らの感情の変化に激しく戸惑い、アイビスは瞳を左右に揺らした。
それを見逃すヴェルナーではない。僅かに首をもたげ、探るように目を細めて問うてきた。
「なんだ?期待、しているのか?」
「なっ!?だからなんで、あなたは私の心を読むのよ…」
「は……?まさか、本当に?」
「あっ」
うっかり正直に答えてしまったアイビスは、自らの失態を悔いた。
一方のヴェルナーも驚いた顔をして固まってしまった。
お互いの動向を探るような沈黙が生じる。
先に音を上げたのはアイビスだった。
熱く絡み合っていた視線を外して斜め下を向くが、既にヴェルナーとの距離は鼻先が掠るほどにまで近付いていた。
「えっと、私、ヴェルに話したいことがあって、その、孤児院でのことなんだけど……」
「その話は後でゆっくり聞く。俺はもう限界だ」
「ちょっと…!んんん」
いつの間にか捉えられていた手は解放されていて、ヴェルナーはアイビスの顔の横に両肘をついて顔を落とした。
掬い上げるように唇を奪われて、あっという間にヴェルナー以外のことを考えられなくなる。
アイビスは空いた手を恐る恐るヴェルナーの腰に回した。
ギュッと力を込めると、応えるように口付けも深さと激しさを増していく。
やがて限界が来て背中を叩くと、名残惜しそうに唇を啄んでから、そっと熱が離れていった。
「もう……」
「アイビス、愛してる」
アイビスがわずかに唇を尖らせて目を細めると、ヴェルナーは悪びれることなく愛を囁いてきた。
胸をくすぐる甘い疼きを感じ、ヴェルナーを嗜めたいのに自然と頬も綻んでしまう。
「ふふ、知っているわ」
「きっと、アイビスが思っているよりずっと、俺はアイビスが好きだよ」
不意に真面目な声音で、掠れた声で、どこか乞うようにそう言われては、アイビスもどう答えていいのか分からなくなる。
「うっ……これ以上私を翻弄してどうするつもり?」
「ん?そりゃもっともっと、俺が居ないと駄目になるぐらいアイビスに好きになって欲しいな」
「……それは困るわ」
「ん?どうしてだ?」
全てを見透かすような琥珀色の瞳に探るように覗き込まれ、虚言で取り繕うこともできない。
アイビスはそっとヴェルナーの頬に手を添えると、正直に心の内を打ち明けた。
「今でもあなたのことばかり考えているのに、もっとだなんて……何も手がつかなくなっちゃうわ。昨日も門下生たちに指摘されたばかりなのに」
未だ熱を孕んだ瞳を正面から見れなくて、視線を外してそう言うと、数度目のため息が降ってきた。
「だから、はぁ。無自覚なのが狡いな」
「え、なにがよ」
ヴェルナーがアイビスの肩口に顔を埋め、唸り声と共に深く息を吐き出した。
何が狡いのかさっぱり見当がつかないアイビスは、パチパチと目を瞬きながらもヴェルナーの艶やかな髪を撫でた。
「ふ、何でもない。それで、孤児院での話、だったか?」
ヴェルナーはくすぐったそうに笑みを溢してから、ようやくアイビスの上から身体を起こし、アイビスの上体も抱き起こしてくれる。
ヴェルナーに触れられることは嬉しいが、まだまだ気恥ずかしさが抜けないため、解放されたことにホッとする。
けれども、ヴェルナーにガッチリと腰を抱き寄せられて身動きが取れない。
せっかく用意したティーセットは、茶を淹れる前にお湯が冷めてしまいそうだ。
「実はね……」
アイビスは、今日孤児院で起こった出来事を包み隠さずヴェルナーに話した。
静かに耳を傾けていたヴェルナーであるが、徐々に眉間に皺を寄せていき、話し終える頃には顎を指で摘んで何やら考え込んでしまった。
「そうか……彼らの動向については警戒をしておいた方がよさそうだな。俺も色々と探りを入れてみよう」
「ええ。私も何かチャーノのためにできることがないか考えてみるわ。それで、あなたは何を見ていたの?」
全て話し終え、少し肩の荷が降りたアイビスは、部屋に訪れた際にヴェルナーが苦い顔をして睨みつけていた書類について尋ねた。
「ああ、式典当日の要人の予定表だよ」
ヴェルナー曰く、来月に控えたアステラス帝国との国交樹立十周年を祝う式典に向けて、不審な穴がないかを確認していたらしい。アイビスの兄、アイザックも警備を一任されており、最近ではバタバタと忙しそうにしている。
ヴェルナーは第二王子の側近の立場を生かし、事前に集められる情報を集め、何度も書類に目を通している。
そして、不審な点を見つけてしまった。
「この二人……前後の予定がびっしり詰まっているのに、不自然な空き時間がある。しかも全く同じ時間帯に、だ」
トントン、とヴェルナーがとある人物の予定表を指で叩いた。
その人物の名を見て、アイビスはハッと息を呑んだ。
「やっぱり、式典に乗じて何か企んでいるのかしら」
「ああ。警戒するに越したことはないだろう。夜会のこともあって、義兄上が徹底的に警備を管理しているから、そっちは任せていいだろうが……彼らなら夜会の警備にも口出しできただろうし、あくまで疑いありの段階だが、義兄上にも伝えておこう」
「ええ、そうね」
見えない謀略が動いているかもしれないという言いようのない不安は拭えないが、ヴェルナーの存在が、アイビスに確かな安心感を与えてくれる。
自分にできることはほんの些細なことかもしれないけれど、誰かが傷つくところを黙って見過ごすことはできない。
(あら?そういえば……いつの間に、兄様のことを『義兄上』って呼ぶようになったのかしら?)
その呼び方に、改めてヴェルナーが夫であることを認識して、ほわりと頬に熱が宿った。
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