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第二部 パーティに捨てられた泣き虫魔法使いは、ダンジョンの階層主に溺愛される
91. ハイエルフの魔力
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「う…ん」
「目覚めたか」
エレインが目を覚ますと、視界いっぱいに狐の面が広がっていた。横たわるエレインをウォンが覗き込んでいたらしい。
「…ウォン?」
「ああ、気分はどうだ?気持ち悪くはないか?」
「ん、大丈夫…あれ、なんで私寝てたの?」
未だ微睡んでいるエレインの上体を起こし、ウォンはそのままひょいと抱え上げた。
「ひゃあぁ!ちょっとウォン…!何…?」
「詳しい話は後だ。俺も70階層へ連れて行け。その方が効率的だ」
「え?ええ??」
エレインは何が何だか分からないが、転移の魔石を握り締めてウォンと共に70階層へと転移した。
◇◇◇
「エレイン、遅かったな…ってお前何してんだァ?」
70階層に帰還すると、ウォンに抱き抱えられたエレインを見て、ホムラが怪訝な顔をした。ウォンが男だったら一触即発の事態になっていたに違いない。思わずエレインは苦笑した。
「少し訳ありでな。お前にも話しておいた方がいいかと思い、わざわざ足を運んでやったのだ」
「そうかよ、とりあえずそいつを預かるわ」
ホムラはウォンの腕から半ば強引にエレインを奪取すると、割れ物を扱うかのようにダンジョンの裏へと運び、ソファにそっと下ろした。ホムラの後ろをウォンがついて歩き、居住空間の様子を興味深そうに眺めていた。
「で、何があった?」
エレインの隣にホムラが腰を下ろし、二人の対面にウォンが腰掛けたことを確認して、ホムラが用件を尋ねた。
「エレインに99階層のハイエルフが接触した」
「えっ?」
「なっ…!」
想定外過ぎる内容に、エレインとホムラは絶句した。ウォンは、つい先程の出来事を詳しく二人に聞かせた。
経緯を聞いたエレインはパチクリと目を瞬き、ホムラは考え込むように顎に手を当てた。
「ハイエルフの魔力…」
地上での一件、そして先日身体を占拠された時の二度、エレインは身体の奥底に眠るハイエルフの魔力に触れた。内から溢れ出す生命力のように力強く滑らかで厳かな魔力。自らの魔力とは違う少し異質とも言えるその力を使いこなすことができたなら、自分の身だけでなく大切な人たちを守る力となるかもしれない。
「…確かに、エレインの秘められた力は今後必要になってくるかもしれねぇ。おい、ちょっと魔力を練ってみろ」
「あ、はい!」
ホムラに促され、エレインは目を閉じて体内で魔力を練る。確かにいつもよりも身体に巡る魔力が熱い。少し眉を顰めながらそっと目を開けると、身体がわずかに光を放っていた。両手をお椀のように構え、魔力をそこに流し込む。
「ん、うう…わぁっ!」
手のひらに集まった金色の光は、うまく形を維持できずに歪んだ球体となり、弾けた。
「確かに今までとは魔力の質が違うな」
「なんだか熱いです…」
「まだハイエルフの魔力が馴染みきっていないのだろう。今までの魔法を使うにも多少の違和感があるかもしれん。これから修行を重ね、少しずつ身体に馴染ませていくしかなかろう」
エレインは輪郭がうっすら金色に光る自身の手のひらを不思議そうに眺めながら、ウォンの言葉に力強く頷いた。
「ハイエルフは光魔法に長けている。…シンは光魔法と相反する闇魔法を得意としている。きっとお前のその力は、悪意の刃から守りたい者を守る盾となろう」
「光魔法…私、きっとこの力を使いこなしてみせる。今度はみんなを守れるように」
エレインを柔く包んでいた金色の光が徐々に薄らいでいく。エレインは両手をぎゅっと握り締めると、魔力の残滓を抱きしめるように胸に手を当てた。
そうして用件を済ませたウォンは、魔法陣を利用して75階層へと帰って行った。
「おや?ウォンはもう帰ってしまったのですか?せっかく夕飯を準備したのに間に合いませんでしたか。残念です」
台所で夕飯の支度に励んでくれていたアグニが、両手に料理が盛られた皿を運んで来た。辺りを見回し、ウォンが居ないことを悟ると残念そうにため息をついた。
「あら、美味しそう。じゃあ私が代わりに頂こうかしら」
「ドリューさん!いらっしゃい。ぜひ一緒に食べましょう!」
例のごとく、いつの間にか姿を現していたドリューンは当たり前のようにソファに腰をかけて食事が運ばれてくるのを嬉々として待っている。ホムラは何か言いたげだが、言うのも無駄かと諦めたようで静かに首を左右に振っていた。
エレインはくすりと笑いながらソファから立ち上がり、アグナに駆け寄った。
「アグニちゃん、手伝うよ!」
「ありがとうございます。まだ料理が残っているので運んでもらえますか?あとは取り皿と箸と…」
「はーい」
その後は、言うまでもなく楽しい団欒のひとときを過ごした。
アグニとドリューンにもエレインにハイエルフが接触し、内に眠るハイエルフの魔力とエレイン自身の魔力を融和させたことを伝えた。二人も大変驚いていたが、エレインが魔力の感覚を掴むために練習や修行に付き合ってほしいと嘆願すると、快く引き受けてくれた。その様子をホムラも柔らかく目を細めて見守ってくれている。
優しく、温かく自分を受け入れてくれる場所、この場所を必ず守り抜くと、エレインは改めて誓った。
◇◇◇
寝支度を整えたエレインは、静かに自らのベッドへと身体を潜らせた。アグニとホムラはすでに規則正しい寝息を立てている。エレインは、暖かな布団の重みを感じながらしばし物思いに耽る。
アグニ、ドリューン、リリス、ウォン、そしてホムラのことを考える。するとポカポカと胸の奥が温かな熱を宿す。ハイエルフの魔力が高まるのを感じる。
ハイエルフは仲間重いな種族だと、いつかウォンが言っていた。きっとこの力が真価を発揮するのは、エレインが大切な者たちを守りたいと強く心に願う時なのだろう。
徐々に瞼が重くなってきた。エレインの意識は次第に遠くなっていく。まもなく眠気の限界を迎え、エレインは睡魔に身を委ねた。
緑豊かな森の深くで、みんなと笑いながら駆け回る、そんな幸せな夢を見た気がした。
「目覚めたか」
エレインが目を覚ますと、視界いっぱいに狐の面が広がっていた。横たわるエレインをウォンが覗き込んでいたらしい。
「…ウォン?」
「ああ、気分はどうだ?気持ち悪くはないか?」
「ん、大丈夫…あれ、なんで私寝てたの?」
未だ微睡んでいるエレインの上体を起こし、ウォンはそのままひょいと抱え上げた。
「ひゃあぁ!ちょっとウォン…!何…?」
「詳しい話は後だ。俺も70階層へ連れて行け。その方が効率的だ」
「え?ええ??」
エレインは何が何だか分からないが、転移の魔石を握り締めてウォンと共に70階層へと転移した。
◇◇◇
「エレイン、遅かったな…ってお前何してんだァ?」
70階層に帰還すると、ウォンに抱き抱えられたエレインを見て、ホムラが怪訝な顔をした。ウォンが男だったら一触即発の事態になっていたに違いない。思わずエレインは苦笑した。
「少し訳ありでな。お前にも話しておいた方がいいかと思い、わざわざ足を運んでやったのだ」
「そうかよ、とりあえずそいつを預かるわ」
ホムラはウォンの腕から半ば強引にエレインを奪取すると、割れ物を扱うかのようにダンジョンの裏へと運び、ソファにそっと下ろした。ホムラの後ろをウォンがついて歩き、居住空間の様子を興味深そうに眺めていた。
「で、何があった?」
エレインの隣にホムラが腰を下ろし、二人の対面にウォンが腰掛けたことを確認して、ホムラが用件を尋ねた。
「エレインに99階層のハイエルフが接触した」
「えっ?」
「なっ…!」
想定外過ぎる内容に、エレインとホムラは絶句した。ウォンは、つい先程の出来事を詳しく二人に聞かせた。
経緯を聞いたエレインはパチクリと目を瞬き、ホムラは考え込むように顎に手を当てた。
「ハイエルフの魔力…」
地上での一件、そして先日身体を占拠された時の二度、エレインは身体の奥底に眠るハイエルフの魔力に触れた。内から溢れ出す生命力のように力強く滑らかで厳かな魔力。自らの魔力とは違う少し異質とも言えるその力を使いこなすことができたなら、自分の身だけでなく大切な人たちを守る力となるかもしれない。
「…確かに、エレインの秘められた力は今後必要になってくるかもしれねぇ。おい、ちょっと魔力を練ってみろ」
「あ、はい!」
ホムラに促され、エレインは目を閉じて体内で魔力を練る。確かにいつもよりも身体に巡る魔力が熱い。少し眉を顰めながらそっと目を開けると、身体がわずかに光を放っていた。両手をお椀のように構え、魔力をそこに流し込む。
「ん、うう…わぁっ!」
手のひらに集まった金色の光は、うまく形を維持できずに歪んだ球体となり、弾けた。
「確かに今までとは魔力の質が違うな」
「なんだか熱いです…」
「まだハイエルフの魔力が馴染みきっていないのだろう。今までの魔法を使うにも多少の違和感があるかもしれん。これから修行を重ね、少しずつ身体に馴染ませていくしかなかろう」
エレインは輪郭がうっすら金色に光る自身の手のひらを不思議そうに眺めながら、ウォンの言葉に力強く頷いた。
「ハイエルフは光魔法に長けている。…シンは光魔法と相反する闇魔法を得意としている。きっとお前のその力は、悪意の刃から守りたい者を守る盾となろう」
「光魔法…私、きっとこの力を使いこなしてみせる。今度はみんなを守れるように」
エレインを柔く包んでいた金色の光が徐々に薄らいでいく。エレインは両手をぎゅっと握り締めると、魔力の残滓を抱きしめるように胸に手を当てた。
そうして用件を済ませたウォンは、魔法陣を利用して75階層へと帰って行った。
「おや?ウォンはもう帰ってしまったのですか?せっかく夕飯を準備したのに間に合いませんでしたか。残念です」
台所で夕飯の支度に励んでくれていたアグニが、両手に料理が盛られた皿を運んで来た。辺りを見回し、ウォンが居ないことを悟ると残念そうにため息をついた。
「あら、美味しそう。じゃあ私が代わりに頂こうかしら」
「ドリューさん!いらっしゃい。ぜひ一緒に食べましょう!」
例のごとく、いつの間にか姿を現していたドリューンは当たり前のようにソファに腰をかけて食事が運ばれてくるのを嬉々として待っている。ホムラは何か言いたげだが、言うのも無駄かと諦めたようで静かに首を左右に振っていた。
エレインはくすりと笑いながらソファから立ち上がり、アグナに駆け寄った。
「アグニちゃん、手伝うよ!」
「ありがとうございます。まだ料理が残っているので運んでもらえますか?あとは取り皿と箸と…」
「はーい」
その後は、言うまでもなく楽しい団欒のひとときを過ごした。
アグニとドリューンにもエレインにハイエルフが接触し、内に眠るハイエルフの魔力とエレイン自身の魔力を融和させたことを伝えた。二人も大変驚いていたが、エレインが魔力の感覚を掴むために練習や修行に付き合ってほしいと嘆願すると、快く引き受けてくれた。その様子をホムラも柔らかく目を細めて見守ってくれている。
優しく、温かく自分を受け入れてくれる場所、この場所を必ず守り抜くと、エレインは改めて誓った。
◇◇◇
寝支度を整えたエレインは、静かに自らのベッドへと身体を潜らせた。アグニとホムラはすでに規則正しい寝息を立てている。エレインは、暖かな布団の重みを感じながらしばし物思いに耽る。
アグニ、ドリューン、リリス、ウォン、そしてホムラのことを考える。するとポカポカと胸の奥が温かな熱を宿す。ハイエルフの魔力が高まるのを感じる。
ハイエルフは仲間重いな種族だと、いつかウォンが言っていた。きっとこの力が真価を発揮するのは、エレインが大切な者たちを守りたいと強く心に願う時なのだろう。
徐々に瞼が重くなってきた。エレインの意識は次第に遠くなっていく。まもなく眠気の限界を迎え、エレインは睡魔に身を委ねた。
緑豊かな森の深くで、みんなと笑いながら駆け回る、そんな幸せな夢を見た気がした。
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