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番外編 ルイーゼの返事

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 ルイーゼ・ヴァンブルクは悩んでいた。

 表情に乏しく人付き合いが苦手だったルイーゼは、少し前までは悪役令嬢のごとく周囲に嫌われ蔑まれて来た。
 当時の婚約者である第二王子のロベルト・フェルナンドからも、公衆の面前で婚約破棄を突きつけられる始末であった。

 だが、唯一無二の弟であるアレンが留学から戻ってから、ルイーゼの周りは劇的に変わった。
 アレンが色々と暗躍してくれたおかげもあり、今では良き友人達に囲まれ、楽しい毎日を過ごしていた。クラスメイト達ともうまく話せるようにもなり、ルイーゼは自然と笑えることが増えてきた。

 そんな中、ルイーゼの頭を悩ませているのはーーー

「ルイーゼ様、アーサー様からお手紙を預かっております」
「あ…クロード、いつもありがとう」

 授業を終え、屋敷に戻ると、先に帰っていたクロードが上質な封筒を手渡してくれた。
 見慣れたその封筒には王家の紋章が刻まれている。

 そう、ルイーゼの悩みの種とは、ルイーゼに婚約を申し入れてくれたこの国の第一王子のアーサーのことである。

 アーサーはロベルトの実兄であり、長く国を空けていたが、半年ほど前に帰国した。

 一連の騒動の後、アーサーはルイーゼを見初め、自分と婚約して欲しいと告白してくれた。
 ルイーゼはアーサーと話したのは一度きりであったが、密かに好意を抱いていたので、アーサーの告白はルイーゼの心を弾ませた。

 だが、ロベルトから婚約破棄を言い渡されて間もなく、また、見目麗しく利発なアーサーの隣に立つにふさわしいのか。いくつかの不安要素が頭をよぎり、ルイーゼは頷くことが出来なかった。
 辛うじて、まずは互いを知るところからと申し出て、アーサーから快諾されたのだが、半年が経過した今でも、二人の関係は、“友達以上、婚約者未満”のままであった。

 自室に戻り、ペーパーナイフで丁寧にアーサーからの手紙の封を切る。

 この半年の間で、二人で出かけたりお茶を飲んだりと交友を深めることが出来たのは、ほんの数回だった。
 アーサーは第一王子であり、既にいくつかの公務を任されている身である。中々二人で過ごす時間が取れず、更には、ようやく二人きりになれても、どこからかそのことを嗅ぎつけた弟のアレンが邪魔をしに現れる始末であった。

 早る気持ちを抑えつつ、そっと手紙を開くと、そこには要件が簡潔に記されていた。
 久々に二人でお茶を飲まないかという誘い文句、場所は王城の庭園、そして、人払いをするので、気兼ねなく来て欲しいと書かれていた。
 最後には小さくこう書かれていた。

『アレンは父さんが呼び出してくれているから、今度は邪魔されずに過ごせるよ』

 その一文を見た時、思わずルイーゼは吹き出してしまった。
 これを書いている時のアーサーはきっと悪戯を仕掛ける子供のような顔をしていたに違いない。容易に想像ができてルイーゼは微笑ましい気持ちになった。

 その後ルイーゼは、当日を楽しみにしている、と簡単な返事を書いて、手紙に封蝋をすると、その手紙をクロードに託した。

 アーサーとのささやかなやり取りが、こんなにも自分の心を温める。
 願わくば、ずっと彼の隣で共に微笑みあって過ごしていたいーーー

 この時、ルイーゼの気持ちは決まった。

 二人きりのお茶会の日、アーサーに返事をしよう。
 ルイーゼは沈む夕日を見つめながら、固く覚悟を決めた。


◇◇◇

 そして、あっという間に約束の日がやって来た。

 王城の庭園は広大で、区画ごとに季節の花々が植えられている。すっかり季節は進み、今は秋の花であるコスモスやパンジー、ダリアといった色とりどりの花が咲き誇っている。

 しばらく二人で談笑しつつ、美しい花々を鑑賞した。

 そして十分に花々を堪能した後、バラのアーチの裏手にある、蔦のカーテンが施された小さな四阿あずまやで、午後のティータイムを楽しむことにした。四阿は、城からは死角になっているため、人目を気にせず過ごせる。
 城の侍女に紅茶と茶菓子をたくさん用意してもらい、そこからは二人で学園の話や、アーサーの日々の話に花を咲かせた。ささやかな時間であるが、ルイーゼにとってはとても幸せなひと時であった。


 頃合いを見計らい、ルイーゼは思い切って本題を切り出した。

 緊張する体を鼓舞するため、ギュッと胸の前で両手を絡ませる。

「あっ、あの…答えを出すのに時間がかかってしまったのですが、その…あの時の返事をしてもよろしいでしょうか…?」

 少し声が上ずってしまったが、勇気を振り絞ってようやく伝えることが出来たことに、ホッと息を吐く。
 が、アーサーはキョトンと首を傾げている。

「何のことだい?」

 そう言われ、ルイーゼは愕然とした。

 ーーーもしかして、ルイーゼの返事が遅すぎて、アーサーにはもうその気がなくなってしまったのか。自分達の関係は、既に友人という枠内にすっぽり収まってしまっていたのか。

 ルイーゼは震える唇を噛み締め、声が震えないように気をつけながら、言葉を発しようとした。

『いえ、何でもありません。気にしないでくださいませ』

 だが、喉が詰まって言葉を発することが出来なかった。
 なんだか泣きそうだ。
 なぜもっと早くに返事をしなかったのか。
 好きなのに、『好きだ』とたった三文字の言葉を伝えるだけなのに。

 ルイーゼが黙り込んで俯いてしまったため、アーサーは慌ててルイーゼの肩を抱いて顔を覗き込んだ。

「ごめん。ごめん、ルイーゼ。意地悪を言った。君の反応が可愛くて、つい」

 顔を上げると涙が溢れそうで、ルイーゼは俯いたままアーサーの言葉に耳を傾ける。

「…ルイーゼ。僕の気持ちはずっと変わっていないよ。いや、君を知れば知るほど、君に惹かれているから…変わってはいるのかな?僕はもう、君以外の女性と一緒になることなんて考えられないんだ。ねえ、許してくれるのなら、返事を聞かせてくれないかい?」
「………アーサー様は意地悪です」

 ルイーゼは指先で涙を拭うと、キッとアーサーを睨みつけた。眼光の鋭いルイーゼの目力に、アーサーは圧倒されたように怯んだ。

「いつも飄々としていて、余裕で…私ばかり緊張してドキドキして…アーサー様はずるいです」

 ルイーゼの言葉をアーサーは静かに聞いている。

「…でも、でもそんなアーサー様が、私は好きなんです。あなたの隣に立つ覚悟が決まらずに、半年も待たせてしまいましたが…まだ、間に合うのならば…」

 ルイーゼは深く息を吸い込み、真っ直ぐにアーサーの目を見て言った。

「私をあなたの婚約者にしてくださいますか?」
「……ああ、もちろんだよ」

 アーサーは、今までに見た中で一番の笑顔で頷いた。
 その笑顔が眩くて、ルイーゼは思わず目を細めた。
 四阿に僅かに差し込む日差しが、アーサーの綺麗な銀髪を煌めかせている。

 そして、アーサーはふわりと優しくルイーゼを抱きしめた。包み込むような柔らかな抱擁に、ルイーゼも体の力を抜いて身を任せる。

 しばらくして、そっとアーサーが体を離した。

「…ルイーゼ、もう少し君に近づきたいんだけど」
「えっ?」

 アーサーは熱を帯びた瞳でルイーゼを見つめる。首を傾げて、下から覗き込むように見上げられたルイーゼは息を呑んだ。

 そして、アーサーの整った顔が眼前に迫ってきてーーー

 ルイーゼはぎゅうっと目を閉じ、来る感触に備えた、のだが。

「…なんて、君の許可なく触れることはできないよね」

 唇にかかるほどにまで近付いていたアーサーの吐息が、すっと離れていってしまった。
 ルイーゼはホッと息を吐くが、それと同時に肩を落とした。そしてその時、自分が何を期待していたのかに気付き、ボンッと顔を赤くした。

「あ、あの…その…」

 アーサーに触れられるのは決して嫌ではない。むしろ触って欲しいとまで思っているが、そんなことを言っては破廉恥だと思われてしまうだろうか。

 ルイーゼが目を白黒させていると、フッと優しくアーサーが微笑んだ。

「無理はしないで?これからゆっくり僕達のペースで進んでいこう」

 アーサーはきっと、ルイーゼの覚悟が決まるまで待っていてくれる。婚約の返事の時のように。
 だがいつまでもルイーゼはアーサーを待たせるのか。ずっとそのような関係を続けるのか。
 ーーー答えは否である。

「むっ、無理なんてっ!しておりません!わっ、私も…アーサー様に触れたい、です」

 尻すぼみに小さくなるルイーゼの声。だが、懸命に紡いだその言葉は、しっかりとアーサーの耳に届いていた。
 アーサーは少し目を見開くと、戸惑ったように緑翠色の瞳を揺らした。

「あんまり可愛いことを言わないで。僕だって一杯一杯なんだ。
 …じゃあ、今から君に触れるから、嫌だったら首を横に振ってくれるかい?」

 アーサーの言葉に、ルイーゼはゆっくりと頷いた。

 そっとルイーゼの手に、アーサーの大きな手が重なる。
 じんわりとした心地よい温もりを感じていると、今度はその手が静かにルイーゼの頭を撫でた。思わずびくりと肩を揺らすが、ルイーゼはアーサーから目を逸らさない。
 アーサーは優しく目を細めると、割れ物を扱うかのように、丁寧にルイーゼの頬を包み込む。
ゆっくりと指を頬に滑らせ、人差し指と親指がルイーゼの細い顎を摘む。そのまま親指で、下唇をそっとなぞった。
 ルイーゼは、その甘い刺激に、ぞくりと背筋を震わせる。
 そして、ツ、とアーサーの手がルイーゼの首筋を辿り、骨張った細い指が、ルイーゼの喉を撫でた。

「あ、ああアーサー様っ…!」

 思わずルイーゼは、半ば叫ぶようにアーサーの名を呼んだ。
 ルイーゼが首を振らないのをいいことに、アーサーはルイーゼの首元に顔を寄せた。

「…半年の間、君に触れたい衝動を、ずっと我慢してたんだよ?」

 ルイーゼは、首筋にかかる吐息に身を震わせる。すでに首や耳まで真っ赤だ。
 ルイーゼの真っ赤な首筋に、そっと唇を落とし、アーサーは改めてルイーゼを真っ直ぐに見つめた。

「ルイーゼ、好きだよ。…キスしてもいい?」

 切なさの滲むアーサーの熱く揺れる瞳。
 その瞳に映るルイーゼもまた、アーサーと同じ目をしていた。

「いっ、言わなくても…察してください」

 何とか発した言葉は、気付いた時にはアーサーの唇に飲み込まれてしまっていた。

 何度も、角度を変えて落とされる唇に、ルイーゼは懸命に答え続けた。

 日が傾き始め、ようやく体が離れた頃には、ルイーゼが硬く握りしめていたアーサーの袖口には、しっかりと皺ができてしまっていた。



◇◇◇

 夕飯時、ぼんやりと窓の外を眺めるルイーゼの様子に、アレンが顔を真っ青にして、

「ねぇ!?今日アーサーと会ってたんでしょ!?何をされたの!?ねぇっ!?何かあったの!?何かあったんでしょ!?姉さん!!??ねぇっ!!!!!」

と質問攻めをしたのは言うまでもない。
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