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第2章エクスプレス サイドB①魔窟の洋上楼閣都市/グラウザー編
Part11 ――変身――/コンバージョンプロセス
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東京アバディーンの荒れたアスファルトの路上――、グラウザーは両手を下げ、両足を心持ち開き気味にしながら立ちすくんでいた。
生みの親である大久保とネット回線を通じてつながりながらも、グラウザーはその意識の中に膨大なデータと力が注ぎ込まれてくるのを感じずには居られない。そして、周囲の状況を冷静に認識しつつも、ひどく高揚したトランス変移状態の意識へと自らが導かれていくのを強く感じた。
「来る――!」
始まる。自らの内に仕掛けられていた新たなる〝力〟が目覚めようとしている。今までは緒すらおぼろげにしか見えていなかったものが、今なら確かなイメージと感覚としてクリアに認識できているのだ。
プログラム名 ――Boosted Offense・戦闘制御プログラムシステム――
それがグラウザーの認識の中で作動を開始する。それをグラウザーは自らの五感の全てで強く感じていたのである。
【 Boosted Offense 】
【 戦闘制御プログラムシステム 】
【 】
【 2次武装装甲・オプショナルアーマーギア 】
【 ――自動装着プロセス・スタート―― 】
【 】
【 1:電磁レールガイド展開 】
今、グラウザー自身の体内と全身の数カ所から高密度の電磁波が放たれ始めた。
金色の光、白銀のハレーション、まるで土星の周りを周回する〝輪〟の如く、その光のレールはグラウザーの周りに幾重にも何段にも張り巡らされ始めた。電磁誘導性のナノマシンと高圧電磁パルス波で構成される『電磁レールガイド』である。
電磁レールガイドが頭部からつま先に至るまでグラウザーの全身をスキャンする。そして現在状況を正確に把握していく。
【 2:装着者現在状況スキャニング 】
【 ⇒ 収集状況により 】
【 電磁レールガイド作動プロセスを補正 】
【 ⇒ 装着品チェック 】
【 1:2次武装装甲再構成要素 】
【 2:分子間隙圧縮収納要素 】
【 3:非圧縮再装着要素 】
【 全識別完了 】
そしてグラウザーが身にまとっていたものは――
『2次武装装甲として再構成される物』
『2次武装装甲着用中に使用されず〝圧縮収納される物〟』
『2次武装装甲着用中にも使用され〝圧縮されない物〟』
――の3種に分けられることとなる。
2次武装装甲として再構成される物は、上半身に普段から着込んでいるアーマージャケットやレザーパンツなどで、それらは通常衣類に偽装されたマイクロマシン結合体であった。
次いで、戦闘中は必要とされない圧縮対象となる物、頭部に巻いていたバンダナや両手にはめていたグローブなどがこれにあたる。
そしてさらに、2次武装装甲装着後も必要装備・必要アイテムとして保存されるのが、愛銃である2011パーフェクト10や特攻装警専用の電子警察手帳などだ。
【 3:電磁レールガイドにより装着物を 】
【 超高速で分子クラスター単位に分解 】
【 ⇒ 3種要素別に識別して 】
【 装着者周囲のフィールドに一時退避 】
そして、それらの要素ごとのうち〝2次武装装甲再構成要素〟と〝分子間隙圧縮収納要素〟が分子数十個ほどの〝微小単位要素〟として超高速で分解・分離され始めた。
全身の各部が分解され識別されていき、電磁レールガイドに導かれてグラウザーの周囲を漂い始めた。
さらに銃などの〝非圧縮再装着要素〟が誘導されて一定距離を保って退避させられる。
グラウザーが普段から身にまとっていたすべてが瞬く間に目に見えぬほどの微細要素に分解されていったのである。
【 4:2次武装装甲再構成要素 】
【 再構成シークエンススタート 】
【 ⇒ アンダースーツ部全4層再構成 】
さらに間を置かずに1つめの2次武装装甲再構成要素による、オプショナルアーマーギアへの再構成が開始された。それらは大気中の窒素や二酸化炭素などを取り込み結合しながら重量と容積を増して強固なアーマーギアを構成する要素として組み上げられていくのだ。
まず、基礎構造となるのが『アンダースーツ部』であり4層からなる。
――グラウザー本人への衝撃到達を防止する〝衝撃吸収層〟――
――アーマーギア装着時の神経反応速度を拡張し加速させる〝バイパス神経回路層〟――
――アーマーギア装着時のパワー増強・スピード向上を行う〝身体能力増強層〟――
――防弾防塵防爆の機能を持ち、熱・毒物・酸・アルカリなど外部からの浸潤を防ぐ〝保護防御外皮〟――
これらが装着者の両手両足胴体などの表皮上に順次装着再構成されていく。
同時にグラウザーの周囲の空間上で多数の大型パーツとして予め再構成されているのがアンダースーツの上に装着することとなる『プロテクター部』だ。
【 ⇒ プロテクター部空間中にて再構成形成 】
――胸部や背面や脊髄部分を防御するための〝胸部・背部アーマー〟――
――内部に攻撃用武装の各種電子装置や動力装置を内蔵し、強力な防御性能をほこる大型の〝ショルダーシールドプロテクター〟――
――肘から先を完全に防御するガントレットスタイルのグローブプロテクター〝ハンドガントレット〟――
――防御力だけでなく跳躍力・走力を強化するロングブーツスタイルのレガートアーマー〝レッグレガートブーツ〟――
――視聴覚を強化する電子アイ/高精度音響センサー/鋭角的な角状の通信アンテナを持つ〝頭部ヘルメット〟――
それら5つのアーマーギアは、アンダースーツ部完成と同時に瞬く間アンダースーツの体表にて組みあがって行き、本来あるべき姿を再構成するだろう。5つのアーマーギアは順次組み上がって行き、攻撃的なそのシルエットを現出させていくのだ。
【 5:分子間隙圧縮収納要素、圧縮収納開始 】
【 ⇒ アーマーギア背部 】
【 専用収納チェンバーへ圧縮収納開始 】
2次武装装着時は不要とされたものが分解・分子間隙圧縮され、所定の収納部へと強制収容されていく。
【 6:非圧縮再装着要素、自動装着 】
最後に2次武装装甲使用時にも必要とされる装備が、所定の場所へと誘導され装着される。
右腰脇にSTI2011パーフェクト10、腰の後に来るのが特攻装警専用の電子警察手帳だ。
【 全自動装着プロセス作動完了 】
【 ⇒ 最終チェック開始 】
【 装着装備品、2次武装装甲構成要素 】
【 高速チェック完了:エラー確認無し 】
【 】
【 ――状況終了―― 】
【 】
【 2次武装装甲オプショナルアーマーギア 】
【 全装着プロセス『完成』 】
装着プロセスが完了しグラウザーの認識意識は急速にクリアになっていく。
そして今、グラウザーは己の身に纏った『新たなる力』の存在を強く認識していた。
確かな力が湧いてくる。いかなる困難も理不尽も跳ね返せる確かさがある。
押し寄せてくる巨大な〝悪意〟をも叩き潰せる勢いがあった。
白銀とブルーを基調としたそのシルエットは、時に鋭角的であり、時にスピード感に溢れていた。両肩にそびえる大型のショルダープロテクターアーマーはその威容を持って鉄壁の護りを見るものに感じさせるだろう。そのボディの至る所に、第2科警研が提供しうる最新鋭のハイテクノロジーが組み込まれている。それは両足を大地に突き立ててしっかりと立っていた。両拳に力が込められている。そして光り輝く2つの怒り目は、ベストなコンディションと法を犯し弱者を踏みにじる〝悪〟への清廉な怒りの発露そのものである。
その姿を見る者は彼に『正義』と言う言葉を感じずには居られないだろう。
大久保はディスプレイモニター越しに、その姿をはっきりと捉えていた。
そしてG班のスタッフから一斉に声が上がった。
「全プロセス問題なし。グラウザー・オプショナルアーマーギア自動装着完了!」
「システムオールグリーン!」
「装着時重篤トラブル発生無し!」
「自動装着完成しました!!」
矢継ぎ早にもたらされる報告を確かると、大久保はすべての思いを噛みしめるように強く頷いて空を仰いだ。夢ではない、幻でもない。今こそ乾坤一擲の賭けは成功したのだ。
成功を宣言するために大久保は大きく空気をその肺に吸い込んだ。
そして、両の拳を固めながら天高く突き上げる。
大久保は沸き起こる歓喜を隠さずに全身で炸裂させたのだ。
「よしっ! 成功だぁっ!!」
雄叫びの様な声が轟き渡り、それを耳にした彼らが一斉に歓声をあげたのだ。
技術者として長きに渡った苦闘は今まさに成功のもとに完成したのである。
その東京アバディーンの地にそのシルエットは力強く立っていた。全身を覆う装甲ボディの中でグラウザーは眼前の敵ベルトコーネをはっきりと認識していた。失敗ではない。確かに成功したのだ。
グラウザーの耳に飛び込んできたのは生みの親たる大久保からの強い言葉だ。
「グラウザー!」
「大久保さん?」
「賭けは成功した! 2次武装装甲・オプショナルアーマーギア、自動装着プロセス、オールクリアだ! 何も問題はない!」
「ありがとうございます! こちらでも問題は確認されません、成功です」
手塩にかけてきたグラウザーから力強い若い声が大久保へと返された。今、戦場にて宿命の敵へと立ち向かうグラウザーに大久保は高らかに告げたのだ。
「そうだ、問題は何もない。今度こそ思い切り暴れてこい!」
「はいっ!」
今まさに、この東京湾の退廃の街の片隅に、一体のヒーローがその勇姿を出現させた。
特攻装警グラウザー、2次武装装甲体『オプショナルアーマーギア』――完成である。
生みの親である大久保とネット回線を通じてつながりながらも、グラウザーはその意識の中に膨大なデータと力が注ぎ込まれてくるのを感じずには居られない。そして、周囲の状況を冷静に認識しつつも、ひどく高揚したトランス変移状態の意識へと自らが導かれていくのを強く感じた。
「来る――!」
始まる。自らの内に仕掛けられていた新たなる〝力〟が目覚めようとしている。今までは緒すらおぼろげにしか見えていなかったものが、今なら確かなイメージと感覚としてクリアに認識できているのだ。
プログラム名 ――Boosted Offense・戦闘制御プログラムシステム――
それがグラウザーの認識の中で作動を開始する。それをグラウザーは自らの五感の全てで強く感じていたのである。
【 Boosted Offense 】
【 戦闘制御プログラムシステム 】
【 】
【 2次武装装甲・オプショナルアーマーギア 】
【 ――自動装着プロセス・スタート―― 】
【 】
【 1:電磁レールガイド展開 】
今、グラウザー自身の体内と全身の数カ所から高密度の電磁波が放たれ始めた。
金色の光、白銀のハレーション、まるで土星の周りを周回する〝輪〟の如く、その光のレールはグラウザーの周りに幾重にも何段にも張り巡らされ始めた。電磁誘導性のナノマシンと高圧電磁パルス波で構成される『電磁レールガイド』である。
電磁レールガイドが頭部からつま先に至るまでグラウザーの全身をスキャンする。そして現在状況を正確に把握していく。
【 2:装着者現在状況スキャニング 】
【 ⇒ 収集状況により 】
【 電磁レールガイド作動プロセスを補正 】
【 ⇒ 装着品チェック 】
【 1:2次武装装甲再構成要素 】
【 2:分子間隙圧縮収納要素 】
【 3:非圧縮再装着要素 】
【 全識別完了 】
そしてグラウザーが身にまとっていたものは――
『2次武装装甲として再構成される物』
『2次武装装甲着用中に使用されず〝圧縮収納される物〟』
『2次武装装甲着用中にも使用され〝圧縮されない物〟』
――の3種に分けられることとなる。
2次武装装甲として再構成される物は、上半身に普段から着込んでいるアーマージャケットやレザーパンツなどで、それらは通常衣類に偽装されたマイクロマシン結合体であった。
次いで、戦闘中は必要とされない圧縮対象となる物、頭部に巻いていたバンダナや両手にはめていたグローブなどがこれにあたる。
そしてさらに、2次武装装甲装着後も必要装備・必要アイテムとして保存されるのが、愛銃である2011パーフェクト10や特攻装警専用の電子警察手帳などだ。
【 3:電磁レールガイドにより装着物を 】
【 超高速で分子クラスター単位に分解 】
【 ⇒ 3種要素別に識別して 】
【 装着者周囲のフィールドに一時退避 】
そして、それらの要素ごとのうち〝2次武装装甲再構成要素〟と〝分子間隙圧縮収納要素〟が分子数十個ほどの〝微小単位要素〟として超高速で分解・分離され始めた。
全身の各部が分解され識別されていき、電磁レールガイドに導かれてグラウザーの周囲を漂い始めた。
さらに銃などの〝非圧縮再装着要素〟が誘導されて一定距離を保って退避させられる。
グラウザーが普段から身にまとっていたすべてが瞬く間に目に見えぬほどの微細要素に分解されていったのである。
【 4:2次武装装甲再構成要素 】
【 再構成シークエンススタート 】
【 ⇒ アンダースーツ部全4層再構成 】
さらに間を置かずに1つめの2次武装装甲再構成要素による、オプショナルアーマーギアへの再構成が開始された。それらは大気中の窒素や二酸化炭素などを取り込み結合しながら重量と容積を増して強固なアーマーギアを構成する要素として組み上げられていくのだ。
まず、基礎構造となるのが『アンダースーツ部』であり4層からなる。
――グラウザー本人への衝撃到達を防止する〝衝撃吸収層〟――
――アーマーギア装着時の神経反応速度を拡張し加速させる〝バイパス神経回路層〟――
――アーマーギア装着時のパワー増強・スピード向上を行う〝身体能力増強層〟――
――防弾防塵防爆の機能を持ち、熱・毒物・酸・アルカリなど外部からの浸潤を防ぐ〝保護防御外皮〟――
これらが装着者の両手両足胴体などの表皮上に順次装着再構成されていく。
同時にグラウザーの周囲の空間上で多数の大型パーツとして予め再構成されているのがアンダースーツの上に装着することとなる『プロテクター部』だ。
【 ⇒ プロテクター部空間中にて再構成形成 】
――胸部や背面や脊髄部分を防御するための〝胸部・背部アーマー〟――
――内部に攻撃用武装の各種電子装置や動力装置を内蔵し、強力な防御性能をほこる大型の〝ショルダーシールドプロテクター〟――
――肘から先を完全に防御するガントレットスタイルのグローブプロテクター〝ハンドガントレット〟――
――防御力だけでなく跳躍力・走力を強化するロングブーツスタイルのレガートアーマー〝レッグレガートブーツ〟――
――視聴覚を強化する電子アイ/高精度音響センサー/鋭角的な角状の通信アンテナを持つ〝頭部ヘルメット〟――
それら5つのアーマーギアは、アンダースーツ部完成と同時に瞬く間アンダースーツの体表にて組みあがって行き、本来あるべき姿を再構成するだろう。5つのアーマーギアは順次組み上がって行き、攻撃的なそのシルエットを現出させていくのだ。
【 5:分子間隙圧縮収納要素、圧縮収納開始 】
【 ⇒ アーマーギア背部 】
【 専用収納チェンバーへ圧縮収納開始 】
2次武装装着時は不要とされたものが分解・分子間隙圧縮され、所定の収納部へと強制収容されていく。
【 6:非圧縮再装着要素、自動装着 】
最後に2次武装装甲使用時にも必要とされる装備が、所定の場所へと誘導され装着される。
右腰脇にSTI2011パーフェクト10、腰の後に来るのが特攻装警専用の電子警察手帳だ。
【 全自動装着プロセス作動完了 】
【 ⇒ 最終チェック開始 】
【 装着装備品、2次武装装甲構成要素 】
【 高速チェック完了:エラー確認無し 】
【 】
【 ――状況終了―― 】
【 】
【 2次武装装甲オプショナルアーマーギア 】
【 全装着プロセス『完成』 】
装着プロセスが完了しグラウザーの認識意識は急速にクリアになっていく。
そして今、グラウザーは己の身に纏った『新たなる力』の存在を強く認識していた。
確かな力が湧いてくる。いかなる困難も理不尽も跳ね返せる確かさがある。
押し寄せてくる巨大な〝悪意〟をも叩き潰せる勢いがあった。
白銀とブルーを基調としたそのシルエットは、時に鋭角的であり、時にスピード感に溢れていた。両肩にそびえる大型のショルダープロテクターアーマーはその威容を持って鉄壁の護りを見るものに感じさせるだろう。そのボディの至る所に、第2科警研が提供しうる最新鋭のハイテクノロジーが組み込まれている。それは両足を大地に突き立ててしっかりと立っていた。両拳に力が込められている。そして光り輝く2つの怒り目は、ベストなコンディションと法を犯し弱者を踏みにじる〝悪〟への清廉な怒りの発露そのものである。
その姿を見る者は彼に『正義』と言う言葉を感じずには居られないだろう。
大久保はディスプレイモニター越しに、その姿をはっきりと捉えていた。
そしてG班のスタッフから一斉に声が上がった。
「全プロセス問題なし。グラウザー・オプショナルアーマーギア自動装着完了!」
「システムオールグリーン!」
「装着時重篤トラブル発生無し!」
「自動装着完成しました!!」
矢継ぎ早にもたらされる報告を確かると、大久保はすべての思いを噛みしめるように強く頷いて空を仰いだ。夢ではない、幻でもない。今こそ乾坤一擲の賭けは成功したのだ。
成功を宣言するために大久保は大きく空気をその肺に吸い込んだ。
そして、両の拳を固めながら天高く突き上げる。
大久保は沸き起こる歓喜を隠さずに全身で炸裂させたのだ。
「よしっ! 成功だぁっ!!」
雄叫びの様な声が轟き渡り、それを耳にした彼らが一斉に歓声をあげたのだ。
技術者として長きに渡った苦闘は今まさに成功のもとに完成したのである。
その東京アバディーンの地にそのシルエットは力強く立っていた。全身を覆う装甲ボディの中でグラウザーは眼前の敵ベルトコーネをはっきりと認識していた。失敗ではない。確かに成功したのだ。
グラウザーの耳に飛び込んできたのは生みの親たる大久保からの強い言葉だ。
「グラウザー!」
「大久保さん?」
「賭けは成功した! 2次武装装甲・オプショナルアーマーギア、自動装着プロセス、オールクリアだ! 何も問題はない!」
「ありがとうございます! こちらでも問題は確認されません、成功です」
手塩にかけてきたグラウザーから力強い若い声が大久保へと返された。今、戦場にて宿命の敵へと立ち向かうグラウザーに大久保は高らかに告げたのだ。
「そうだ、問題は何もない。今度こそ思い切り暴れてこい!」
「はいっ!」
今まさに、この東京湾の退廃の街の片隅に、一体のヒーローがその勇姿を出現させた。
特攻装警グラウザー、2次武装装甲体『オプショナルアーマーギア』――完成である。
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