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獣人国グエン
187.ワーカーアント
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ドラゴンワームを倒してプライベートワードでワイフ達とイチャイチャした翌日同じメンバーで大地の迷宮の攻略を再開した。
「ソラ、ワームはもう出てこないよな。」
ドラゴンワームという強敵とも戦いたがらなかったほどワームが嫌いになったジンはわざわざワームが出ないか確認してくる。
かくいう俺ももうワームとの戦闘はお腹一杯だ。
「ああ、ここからはワーム系の魔物じゃなくアント系の魔物が出てくるらしいぞ。」
出てくる魔物だけでなく通路も今までと様変わりしている。
今までほぼ一本道で分かれ道は稀であったのに今いる通路はいたるところに分かれ道がある。
それも左右だけじゃなく上下にもあるのだ。
下のは落とし穴と考えれば不思議でもないけど上の穴ってなんだ?
いままで落とし穴を見てないから落とし穴を落ちた先ってこともないよなぁ。
現実を見よう。
ここはどうみても蟻の巣にしか見えない。
フラグとやらは立てたくないけど現実的に考えて注意しとかないとな。
「みんなそこら中にある穴から魔物が出てきて囲まれる可能性がある。もし突破できなかったらプライベートワールドに逃げるからそのつもりでいてくれ。」
「「「分かった(りました)。」」」
地図アプリさんの機能も内臓されたセバスの案内で蟻の巣状の迷宮を迷うことなく進んでいる。
ワームが残念な相手だった分、ジンはアント系の魔物に期待しているようだ。
俺の嫌な予想が当たっていれば数だけはジンが満足する以上にいることになる。
エルは今度こそ活躍しようとしているのか肩に力が入っている気がするがここで指摘しても余計に力が入るだけだろうからそっとしておこう。
しばらく進むと魔力感知で魔物の気配を捉えた。
「ジン、エル。前から魔物が2匹来るぞ。」
「「分かった。」」
アント系の魔物が通路の先に見えた瞬間にジンは雷と風を身に纏い、エルは俺と共有する《超人》を使って飛び出した。
余裕のある俺は一応《真実の眼》で鑑定してみる。
****************
名前 未設定 LV10
種族 ワーカーアント
戦闘ランク F-
スキル
蟻酸 LV1
スタミナ増加 LV5
無痛 LV-
称号
働き者
・蟻酸
弱い酸だが目に入ると非常に痛い
・無痛
痛覚がない
****************
弱いのか?
ただ蟻酸と無痛は厄介だな。
二人と情報共有しようと思ったときにはすでに戦闘は終わっていた。
ジンは両手に持った斧で頭を潰し、エルは頭と胴のつなぎ目部分を切り払っていた。
「二人共お疲れ~。一応今の魔物鑑定結果を伝えておくよ。戦闘ランクは『F-』で酸を吐くのと疲れ知らずで痛みを感じないみたいだ。」
「それは厄介ですね。つまり疲れ知らずで多少の傷では支障がなく動き致命傷を受けても完全に死ぬまで何をしてくるか分からないということですか。」
「倒しがいのあるヤツってことだな。」
「ワームに比べれば弱いけどエルが言うように厄介だから気をつけて進もう。」
「ソラ、ワームはもう出てこないよな。」
ドラゴンワームという強敵とも戦いたがらなかったほどワームが嫌いになったジンはわざわざワームが出ないか確認してくる。
かくいう俺ももうワームとの戦闘はお腹一杯だ。
「ああ、ここからはワーム系の魔物じゃなくアント系の魔物が出てくるらしいぞ。」
出てくる魔物だけでなく通路も今までと様変わりしている。
今までほぼ一本道で分かれ道は稀であったのに今いる通路はいたるところに分かれ道がある。
それも左右だけじゃなく上下にもあるのだ。
下のは落とし穴と考えれば不思議でもないけど上の穴ってなんだ?
いままで落とし穴を見てないから落とし穴を落ちた先ってこともないよなぁ。
現実を見よう。
ここはどうみても蟻の巣にしか見えない。
フラグとやらは立てたくないけど現実的に考えて注意しとかないとな。
「みんなそこら中にある穴から魔物が出てきて囲まれる可能性がある。もし突破できなかったらプライベートワールドに逃げるからそのつもりでいてくれ。」
「「「分かった(りました)。」」」
地図アプリさんの機能も内臓されたセバスの案内で蟻の巣状の迷宮を迷うことなく進んでいる。
ワームが残念な相手だった分、ジンはアント系の魔物に期待しているようだ。
俺の嫌な予想が当たっていれば数だけはジンが満足する以上にいることになる。
エルは今度こそ活躍しようとしているのか肩に力が入っている気がするがここで指摘しても余計に力が入るだけだろうからそっとしておこう。
しばらく進むと魔力感知で魔物の気配を捉えた。
「ジン、エル。前から魔物が2匹来るぞ。」
「「分かった。」」
アント系の魔物が通路の先に見えた瞬間にジンは雷と風を身に纏い、エルは俺と共有する《超人》を使って飛び出した。
余裕のある俺は一応《真実の眼》で鑑定してみる。
****************
名前 未設定 LV10
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スキル
蟻酸 LV1
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無痛 LV-
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働き者
・蟻酸
弱い酸だが目に入ると非常に痛い
・無痛
痛覚がない
****************
弱いのか?
ただ蟻酸と無痛は厄介だな。
二人と情報共有しようと思ったときにはすでに戦闘は終わっていた。
ジンは両手に持った斧で頭を潰し、エルは頭と胴のつなぎ目部分を切り払っていた。
「二人共お疲れ~。一応今の魔物鑑定結果を伝えておくよ。戦闘ランクは『F-』で酸を吐くのと疲れ知らずで痛みを感じないみたいだ。」
「それは厄介ですね。つまり疲れ知らずで多少の傷では支障がなく動き致命傷を受けても完全に死ぬまで何をしてくるか分からないということですか。」
「倒しがいのあるヤツってことだな。」
「ワームに比べれば弱いけどエルが言うように厄介だから気をつけて進もう。」
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