65 / 246
運命の出会い?
65.閑話 そよかぜ亭
しおりを挟む
私の名前はエリナ。
娘のエナと一緒に宿≪そよかぜ亭≫を切り盛りしています。
主人は2年前にあった魔物の氾濫で亡くしてしまいました。
氾濫からの復興の後も宿の業務をこなす日々を送り悲しみにくれる暇もありませんでした。
そんな私の姿を見ていた幼い娘が仕事を手伝うと言ってくれました。
まだまだ幼いと思っていた娘でしたが立派になったと喜ぶべきでしょうか?
それとも幼いのに子供らしく遊べないことを悲しむべきなのでしょうか?
しかし、私ひとりで宿を切り盛りするのも限界でした。
それからは娘と2人で宿を切り盛りするようになりました。
主人が亡くなって2年が経ち、主人がいないことに段々慣れてきてしまったころソラさんがやってきました。
彼はとても不思議な人でした。
女だけで宿を経営しているので男性客は断ることが多く、特に初めて見る方は紹介でもない限り泊めることはありません。
それなのに初めて会うソラさんはなぜか宿泊を断らなかったのです。
エナも止めるそぶりがありません。
「従魔と一緒に一部屋を10日間お願いします。食事がおいしいと聞いたので楽しみにしています。」
いままで宿をやってきて食事がおいしいなんて言われたことはありませんが自分の料理がおいしいと言われるのはうれしいものですね。
「ありがとうございます。私この宿の主人をしております。エリナと言います。この子は娘のエナです。何かご用があれば言ってください。」
なぜか自分でお部屋に案内したい気持ちを抑えてエナに案内してもらいます。
なぜかその後何度もソラさんに話かけられたが他の男の人と違って不快な感じはしませんでした。
むしろ楽しかったのです。
こんなことは今までなかったのですがソラさんはホントに不思議な人です。
その後なぜか大量のお肉を持ってきてくれたりもしました。
ソラさんに甘えたくなる気持ちを押させて断ってもエナと一緒になって進めてくる。
エナは素直に甘えられて羨ましいわ。
ホントこんなことは今までなかったのにソラさんはホントに不思議な人です。
私の名前はエナ。
お母さんと一緒に≪そよかぜ亭≫を切り盛りしている。
お父さんはいない。
魔物の氾濫のときに死んじゃったんだって、けど私はよく覚えてない。
まわりの子たちがお父さんと遊んでいるのをみて羨ましいこともあったけどお母さんを困らせたくないから言ってない。
そんなある日宿に不思議な人が来た。
初めて見る男のお客さんをうちに泊めることなんてないのにお母さんが泊めちゃった。
私もなぜかお母さんを止めなかった。
その人ソラさんとお母さんが楽しそうに話すのを見るのがなぜか嫌だったのでお部屋に案内したときに注意することにした。
いままでこんなことを注意したことないんだけど。
「ソラさん、分かってると思うけどお母さんにちょっかい出しちゃダメだからね。」
「はい!ただ眺めるのやめられません!」
お話しないんならいいかな。
あんまりお客さんにしつこく言うといけないから良いことにする。
だけど、ソラさんはどんなに注意してもお母さんとのお話をやめない。
朝起こしに行くときに強く注意してもダメだ。
そんな風になかなか注意を聞いてくれないソラさんがたくさんのお肉を持って来てくれた。
いままで食べたことないおいしいお肉ばっかりだった。
ソラさんもこんなお肉をもってきてくれるなら、ずっとうちに居てくれたらいいのに。
そういえば最近ソラさんを注意してないな。
でも、不思議ともう嫌な気はしないからいいかな。
娘のエナと一緒に宿≪そよかぜ亭≫を切り盛りしています。
主人は2年前にあった魔物の氾濫で亡くしてしまいました。
氾濫からの復興の後も宿の業務をこなす日々を送り悲しみにくれる暇もありませんでした。
そんな私の姿を見ていた幼い娘が仕事を手伝うと言ってくれました。
まだまだ幼いと思っていた娘でしたが立派になったと喜ぶべきでしょうか?
それとも幼いのに子供らしく遊べないことを悲しむべきなのでしょうか?
しかし、私ひとりで宿を切り盛りするのも限界でした。
それからは娘と2人で宿を切り盛りするようになりました。
主人が亡くなって2年が経ち、主人がいないことに段々慣れてきてしまったころソラさんがやってきました。
彼はとても不思議な人でした。
女だけで宿を経営しているので男性客は断ることが多く、特に初めて見る方は紹介でもない限り泊めることはありません。
それなのに初めて会うソラさんはなぜか宿泊を断らなかったのです。
エナも止めるそぶりがありません。
「従魔と一緒に一部屋を10日間お願いします。食事がおいしいと聞いたので楽しみにしています。」
いままで宿をやってきて食事がおいしいなんて言われたことはありませんが自分の料理がおいしいと言われるのはうれしいものですね。
「ありがとうございます。私この宿の主人をしております。エリナと言います。この子は娘のエナです。何かご用があれば言ってください。」
なぜか自分でお部屋に案内したい気持ちを抑えてエナに案内してもらいます。
なぜかその後何度もソラさんに話かけられたが他の男の人と違って不快な感じはしませんでした。
むしろ楽しかったのです。
こんなことは今までなかったのですがソラさんはホントに不思議な人です。
その後なぜか大量のお肉を持ってきてくれたりもしました。
ソラさんに甘えたくなる気持ちを押させて断ってもエナと一緒になって進めてくる。
エナは素直に甘えられて羨ましいわ。
ホントこんなことは今までなかったのにソラさんはホントに不思議な人です。
私の名前はエナ。
お母さんと一緒に≪そよかぜ亭≫を切り盛りしている。
お父さんはいない。
魔物の氾濫のときに死んじゃったんだって、けど私はよく覚えてない。
まわりの子たちがお父さんと遊んでいるのをみて羨ましいこともあったけどお母さんを困らせたくないから言ってない。
そんなある日宿に不思議な人が来た。
初めて見る男のお客さんをうちに泊めることなんてないのにお母さんが泊めちゃった。
私もなぜかお母さんを止めなかった。
その人ソラさんとお母さんが楽しそうに話すのを見るのがなぜか嫌だったのでお部屋に案内したときに注意することにした。
いままでこんなことを注意したことないんだけど。
「ソラさん、分かってると思うけどお母さんにちょっかい出しちゃダメだからね。」
「はい!ただ眺めるのやめられません!」
お話しないんならいいかな。
あんまりお客さんにしつこく言うといけないから良いことにする。
だけど、ソラさんはどんなに注意してもお母さんとのお話をやめない。
朝起こしに行くときに強く注意してもダメだ。
そんな風になかなか注意を聞いてくれないソラさんがたくさんのお肉を持って来てくれた。
いままで食べたことないおいしいお肉ばっかりだった。
ソラさんもこんなお肉をもってきてくれるなら、ずっとうちに居てくれたらいいのに。
そういえば最近ソラさんを注意してないな。
でも、不思議ともう嫌な気はしないからいいかな。
0
お気に入りに追加
261
あなたにおすすめの小説
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
ハズレ職業のテイマーは【強奪】スキルで無双する〜最弱の職業とバカにされたテイマーは魔物のスキルを自分のものにできる最強の職業でした〜
平山和人
ファンタジー
Sランクパーティー【黄金の獅子王】に所属するテイマーのカイトは役立たずを理由にパーティーから追放される。
途方に暮れるカイトであったが、伝説の神獣であるフェンリルと遭遇したことで、テイムした魔物の能力を自分のものに出来る力に目覚める。
さらにカイトは100年に一度しか産まれないゴッドテイマーであることが判明し、フェンリルを始めとする神獣を従える存在となる。
魔物のスキルを吸収しまくってカイトはやがて最強のテイマーとして世界中に名を轟かせていくことになる。
一方、カイトを追放した【黄金の獅子王】はカイトを失ったことで没落の道を歩み、パーティーを解散することになった。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる