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運命の出会い?

43.ドジッ子?シスター

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カッコ良くキザなセリフで決めたつもりが空振りしたった。

はっず~、決め台詞のつもりが完全にスベッたよ~。

顔を覆って転げまわりたい気分だ。

余計はずかしいのでしないけど。

「シスター、ソラさんはシスターが美人だから助けたいって言ってるんだよ。」

ロイ君止めて、もっと恥ずかしくなるから。

「そうなんですか?ソラさん。」

リーネさん、なぜそこでオレに聞き返すの!

≪冷静≫さんと≪ポーカーフェイス≫さんが全力でお仕事頑張ってますよ。

「ええ、それも理由の一つです。」

うそは言ってないよ。

それが一番の理由だけど、子供がちょっと大変とか、魔道具から≪プログラム》取得したなんて理由もあるよ。

リーネさんが真剣な顔して見てくる。

真剣な顔で美人に見られると恥ずかしぃ。

「ロイくん。ソラさんと2人で話があるからちょっと下へ行ってくれるかな?」

「??分かった。ソラさん下で待ってるね。」

ロイ君が一人で部屋から出ていってしまう。

リーネさんが二人で話したいって、なんか期待しちゃってドキドキします。

「ソラさん。私ができることは何でもします。」

何でも、何でもですか。

「本当に何でものですか?」

「私ができることなら。」

ならあのお願いをするべきですね。

なんかリーネさんが一代決心をするような雰囲気を醸し出しているのが気になるけど。

「それじゃ、両手を胸の前で組んでください。」

リーネさんが恐る恐るという雰囲気でゆっくりとした動きで両手を組んでいく。

なんか加虐心が揺さぶられてしまうな。

リーネさんをいたぶるつもりは全くないんだけどな。

「それから、上目づかいで『お願いします』と言ってください。」

なおも恐る恐ると上目遣いにオレを見てくる。

うおぉぉぉ~。なんて破壊威力だ。

「お願いします。」


**************
やる気ポイントを200獲得しました。
**************


こちらの要求でやってもらったとしてもテンションあがるな。

なんか怯えながらされてるから想像とちょっと違うけど逆にくるものがあるな。

ん?怯えながら、なぜ?

ことの始まりから思い出そう。

え~と、美人だからという理由で今まで知りもしなかった男が親切にしてくれる。

それから女性と2人きりで何でも言うことを約束している。

あっれ~、これってまずくないか?

絶対まずいよね。

勘違いされてるよね。

「これから腕を縛って乱暴するんですね。でも子供たちにはそんなことしないでください。お願いします。私は何でもしますから。」

「違います!そんなことしませんから!」

この状況には≪冷静≫さんも≪ポーカーフェイス≫さんも形無し。

「私知ってるんです。男の人が美人に親切にするときは理由があるって。」

「疑われるのは分かりますが本当に違います。なんならこれから魔法契約をしても構いませんから!」

オレは必至だ。

このまま勘違いされたらたまらない。

美人の好感度を上げたいのにマイナスにするわけにはいかない。

「ヘ。じゃ、違うんですか?本当に?でも・・。」

ここでたたみかけて納得してもらわないと。

「確かにそういう男性が多いのは間違いないですがオレは違いますよ。それで魔法契約しておきますか?」

「え、えぇ。」

「では契約の準備をします待ってください。」


******************
・ソラは精霊草を探しに行く。
・リーネは精霊草に自分で払える範囲の対価を支払う。
・リーネは精霊草の対価として可能な範囲で魔道具、魔法をソラに見せる。
・ソラは上記2つ以上の対価をリーネに求めない
******************


「リーネさん、この内容でいいですか?」

「は、はい。大丈夫です。」

「では契約を実行します。」

リーネさんに署名してもらい、オレは異界のインカンを押印する。

前回のときと同じようにオレとリーネさんが光につつまれた。

「これが魔法契約ですか・・。てことはほんとに何もしない?え!すいません!私とんだ勘違いをしてしまって。」

どうやら誤解は解けたようだ。

よかった、社会的に死ぬとこだったよ。

「いえ、大丈夫ですよ。オレも勘違いさせるようなことしてしまってすいません。」

リーネさんと話すときは思考を暴走させないように気をつけよう。

「そう言っていただけると助かります。それにしてもソラさんはお優しいですね。」

これは好感度が上がって喜ぶべきか。

ただの優しい人扱いになるのを恐れるべきか。

「いえ、リーネさんにお願いしてもらいましたから。」

リーネさんは不思議そうな顔しながら

「はぁ、依頼をよろしくお願いします。」

やっぱり、通じなかったか。

「ええ。明日から精霊草を探しに行きます。」
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