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至高のホネと高級霜降り牛3.5倍のホネ
怪しい骨
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光の届かない洞窟をスケルトンは進む。
人であるなら何度も休憩しているだろう距離を疲労を知らないスケルトンは自分の欲求を満たす者、守護すべき者を求めて止まることなく歩き続ける。
不思議なことにただそこにあるだけの白骨に魔素が浸透するほどの濃い魔素が空間を満たしているのに魔物が一匹もいない。
魔素は万物の元であり、万能のエネルギーとなりえる。
それは魔物にとってもエネルギーとなることを意味する。
スケルトンがいることからも分かるようにこの世界には魔物が存在する。
スライムやゴブリンに始まりオーガやミノタウルス、果てはドラゴンや龍まで様々な種類の魔物が存在している。
大きな力を行使するには大きなエネルギーが必要だ。必然的に巨大な力をもつ魔物ほど活動エネルギーが大量に必要となり、エネルギーを求めて魔素が濃い場所か魔素を多く含んだ豊富な餌がある場所に生息するようになる。
これだけ豊富な魔素がある場所に魔物がいないのは不自然なのだ。
普通のスケルトンなら身を隠すか逃げ出すか二者択一の選択をするだろう。
そのことを知らないこの風変りなスケルトンは無警戒に通路を進んでゆく。ただ、仮にそのことを知っていても守るべき者を探すという欲求に従って歩みを止めることはなかっただろうが。
自分の欲求に従って一心不乱に歩くスケルトンはついに狭い通路を抜けて大きな部屋に到着した。
相変わらず真っ暗な空間であるがむき出しの地面がレンガに変わりハッキリと今までと違う空間に出た。
どうやら壁の一部が崩れて洞窟と繋がったようだ。
「コツコツ(人工物、守るべき者いるか)
今まで人の気配どころか生き物の気配がなかったところで明らかに人工的なレンガを目にしてスケルトンはここに人がいるのではと足取りを緩めて歩みを進める。
レンガは地面だけでなく壁から天井へと空間全体を覆っている。
これだけ大量のレンガが使われているのはなかなか壮観であるがスケルトンにとってはどうでも良いことだ。
規則正しく地面に敷き詰められたレンガを踏みしめながら進む。
しばらく歩くと等間隔に多くの柱が並びはじめる。
柱には多くの文字のような者や様々な図形描かれている。世の魔術研究科や学者が見れば興奮のため鼻息が荒くなりそうなほど歴史的、魔術的価値が高いものだがスケルトンにとってはただの図形でしかないため足を止めることなくただ守るべき者を探して歩きはじめる。
レンガが覆う地面と様々な模様が刻まれた柱の森を抜けると周囲よりも一段高い場所に祭壇があった。
頭を上げて祭壇の様子を伺うが、それなりの高さがあるために祭壇の上の様子は分からない。
「コツコツ(上に守るべき者がいるか?)」
ここに来るまでの通路では人どころか一匹の生き物すらいなかった。
これだけ立派な場所なのだから管理者がいるかもしれない。
祭壇に守るべき者がいないか確認するためにスケルトンは階段を上る。
祭壇には当たり前だが人はいなかった。
これだけの瘴気と魔素がある場所人が生活できないので当然だ。
食べ物をたくさん食べすぎると吐き出してしまうように多すぎる魔素というエネルギーを吸収しすぎると最悪死んでしまう。
もともと死んでいるスケルトンには関係ないが。
「コツコツ(うまそう?)」
スケルトンは祭壇に人がいなくて落ち込むどころか祭壇に置かれている骨に視線が釘付けになっている。
真っ黒で見た目は怪しい骨だがスケルトンにはとても美味しそうに見えている
「ギーギー。」
スケルトンは初めての生き物に目も向けずじっと骨を見ている。
如何にも怪しい骨だが。
ギーギー鳴いているトカゲを無視して片手で不気味な骨を飲み込んだ。
骨だけだから飲み込めないはずなのだがそうとしか言えないのだ。
なぜなら口の中に入れたら消えて無くなったのだから。
人であるなら何度も休憩しているだろう距離を疲労を知らないスケルトンは自分の欲求を満たす者、守護すべき者を求めて止まることなく歩き続ける。
不思議なことにただそこにあるだけの白骨に魔素が浸透するほどの濃い魔素が空間を満たしているのに魔物が一匹もいない。
魔素は万物の元であり、万能のエネルギーとなりえる。
それは魔物にとってもエネルギーとなることを意味する。
スケルトンがいることからも分かるようにこの世界には魔物が存在する。
スライムやゴブリンに始まりオーガやミノタウルス、果てはドラゴンや龍まで様々な種類の魔物が存在している。
大きな力を行使するには大きなエネルギーが必要だ。必然的に巨大な力をもつ魔物ほど活動エネルギーが大量に必要となり、エネルギーを求めて魔素が濃い場所か魔素を多く含んだ豊富な餌がある場所に生息するようになる。
これだけ豊富な魔素がある場所に魔物がいないのは不自然なのだ。
普通のスケルトンなら身を隠すか逃げ出すか二者択一の選択をするだろう。
そのことを知らないこの風変りなスケルトンは無警戒に通路を進んでゆく。ただ、仮にそのことを知っていても守るべき者を探すという欲求に従って歩みを止めることはなかっただろうが。
自分の欲求に従って一心不乱に歩くスケルトンはついに狭い通路を抜けて大きな部屋に到着した。
相変わらず真っ暗な空間であるがむき出しの地面がレンガに変わりハッキリと今までと違う空間に出た。
どうやら壁の一部が崩れて洞窟と繋がったようだ。
「コツコツ(人工物、守るべき者いるか)
今まで人の気配どころか生き物の気配がなかったところで明らかに人工的なレンガを目にしてスケルトンはここに人がいるのではと足取りを緩めて歩みを進める。
レンガは地面だけでなく壁から天井へと空間全体を覆っている。
これだけ大量のレンガが使われているのはなかなか壮観であるがスケルトンにとってはどうでも良いことだ。
規則正しく地面に敷き詰められたレンガを踏みしめながら進む。
しばらく歩くと等間隔に多くの柱が並びはじめる。
柱には多くの文字のような者や様々な図形描かれている。世の魔術研究科や学者が見れば興奮のため鼻息が荒くなりそうなほど歴史的、魔術的価値が高いものだがスケルトンにとってはただの図形でしかないため足を止めることなくただ守るべき者を探して歩きはじめる。
レンガが覆う地面と様々な模様が刻まれた柱の森を抜けると周囲よりも一段高い場所に祭壇があった。
頭を上げて祭壇の様子を伺うが、それなりの高さがあるために祭壇の上の様子は分からない。
「コツコツ(上に守るべき者がいるか?)」
ここに来るまでの通路では人どころか一匹の生き物すらいなかった。
これだけ立派な場所なのだから管理者がいるかもしれない。
祭壇に守るべき者がいないか確認するためにスケルトンは階段を上る。
祭壇には当たり前だが人はいなかった。
これだけの瘴気と魔素がある場所人が生活できないので当然だ。
食べ物をたくさん食べすぎると吐き出してしまうように多すぎる魔素というエネルギーを吸収しすぎると最悪死んでしまう。
もともと死んでいるスケルトンには関係ないが。
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スケルトンは祭壇に人がいなくて落ち込むどころか祭壇に置かれている骨に視線が釘付けになっている。
真っ黒で見た目は怪しい骨だがスケルトンにはとても美味しそうに見えている
「ギーギー。」
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如何にも怪しい骨だが。
ギーギー鳴いているトカゲを無視して片手で不気味な骨を飲み込んだ。
骨だけだから飲み込めないはずなのだがそうとしか言えないのだ。
なぜなら口の中に入れたら消えて無くなったのだから。
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