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下水道で修行?
11.スライムが現れた
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「ヤス、妖精と精霊が使われているってどういうことだ。」
『探知の道具は妖精を封印した妖精石を使ってるっす。灯の道具は精霊を封印した精霊石を使ってったっす。』
ヤスはそんなことも分かるのか。魔物にも詳しかったしもしかしてヤスがいれば鑑定いらずか。
「封印ってことは助けられるのか?」
『石を砕けば封印されている妖精や精霊を助けられるっす。』
最悪道具の材料にされて生きていない可能性を考えたが不幸中の幸いか助けることができる。
ただ今は助けられない。
「ヤス、悪いが今は助けられない。」
『何で謝るんすか。最弱スライムの旦那が今戦ってもケチョンケチョンっすよ。人族舐めたらダメっすよ。』
コレって俺を慰めてんのそれともディスってんの。
いや、いつもディスっいるとはいえヤスはビジアンヌ様の力の一部である。
ビジアヌスの寵愛を持つ俺を何だかんだ言って慕ってくれていたんだ。
ここは感謝しておくべきだな。
「ありがとうな、ヤス。」
『へ?』
「え?」
『ま、まさか。旦那はⅯだったんすか。オイラ旦那のためを思って厳しく言っていたつもりだったんす。それなのに旦那の性癖を刺激していたなんてすみませんっす、でもオイラ旦那の期待には応えられないっす。』
ヤスが優してでディスっているのかと思ったのに。
「違うわ!ヤスが落ち込んでいる俺を慰めてくれたのかと思ったんだよ。」
『旦那落ち込んでたんすか?』
「落ち込んどらんわ!スライムの俺にそんな感情あるか!」
そうなんだよなぁ。
可哀想だなぁくらいは思うけどそれだけだな。
『それからオイラは旦那を慰めたくは無いんで必要なら他の誰かに頼んでください。』
「ああ、分かった、分かった。」
ヤスは有能なんだけどなぁ。
既に定型になりつつある多重魔力吸引と魔力感知を発動させつつラットとコウモリをブチブチ潰しながらまだ通ったことのない下水道を歩いていく。
(ボヨボヨ)
ついに新たな魔物に遭遇した。
なんかアメーバみたいな魔物だ。
「なぁ、ヤスあれって。」
『良かったっすね。ついに旦那の仲間を見つけたっすよ。』
俺は何なんじゃないはずだ。魔力感知で自分の姿を見たときはもっとグミっぽい感じだった。
不安になってきた。もう一回確認しておこう。
・・・うん俺はあんなのと仲間じゃない。
「ヤス、あれと俺ってホントに仲間?」
『まぁ、同じスライム種ですけど種族は違うっす。旦那はエロスライム、あっちはスカベンジャーっす。』
スカベンジャーってラノベとかで良く出てくるアレか。
「それってアレを食べる奴らか。」
『アレが何なのかサッパリ分からないっすけど下水道に住んでいるスライム種が食べるって言ったら汚物っす。』
「そんなのと俺を同列に扱うんじゃねぇよ。」
態々汚物を今まで回避してきたって言うのに。
『だって旦那も汚物まみれじゃないっすか。』
「何言ってんだ俺のどこが汚物まみれ何だよ。むしろ汚物から距離をおいてるわ。」
『旦那本気っすか。あれだけ汚物を全身に塗りたくりながら移動していたじゃないっすか。』
汚物を全身に塗りたくりながら移動・・・・。
ヒィー、確かに下水道の通路が汚物にまみれていないわけない。
俺はその上を高速で移動するためとは言え体表面を高速回転させてキャタピラのように使ったんだった。
でもそれを言ったらどうやって移動したら良いんだ。
うん、諦めよう今まで散々汚物にまみれたんだ。今更どうにもならないな。
「アイツは敵だ仲間じゃない!俺のイライラを喰らえ!スライムウィップ!」
この何とも言えないモヤモヤをすべてスカベンジャーにぶつけてやる。
いやぁ、ストレスを発散できる相手がいるのは良いことだね。ストレスを溜め込むのは心身に悪いからね。
(ボス)
「何でや!」
『弱いとは言っても一応スカベンジャーは旦那と同格の魔物やからな流石に一撃は無理っすよ。』
もっと強い攻撃方法が必要だ。こんなヤツに時間を取られてたらダメだ。
スライムウィップは表面に魔力を集めたスキルだ。
余剰魔力を集めたらもっと強力な攻撃が出来るんはずだ。
俺の魔力操作を持ってすれば可能だ。
「喰らえ!スライムウィップ×強打!」
(ブチャ)
ピロリン
スキル 強打を獲得しました。
「フン、これが俺とお前との格の違いよ。分かったか!」
『旦那、スカベンジャーは既に死んでるっすよ。それにとスライムは話せないっすから旦那の声はオイラにしか聞こえてないっすよ。』
え!マジ!
「スライムってどうやってコミュニケーションとるんだ?」
『むしろスライムがいつコミュニケーションをとるんですか?』
「え~と、異性と逢瀬を重ねるとき?」
『スライムは分裂で増えるから生殖しないですよ』
なんてこった。
俺は今世でも童貞で一生を終えることが確定してしまった。
「うわぁぁぁぁ!」
もう一度転生するまで晴れることない悲しみを抱えたまま俺は生きて行かなければならない。
種族がエロスライムなのにエロいことが出来ないなんてどんなジョークだ。
段々と悲しみよりも怒りが込み上げてきた。
「スカベンジューどもかかって来いやぁ!!!」
八つ当たりでスカベンシャーどもをスライムウィップ×強打を使って叩き潰しながらさらに下水道探索を進める。
『探知の道具は妖精を封印した妖精石を使ってるっす。灯の道具は精霊を封印した精霊石を使ってったっす。』
ヤスはそんなことも分かるのか。魔物にも詳しかったしもしかしてヤスがいれば鑑定いらずか。
「封印ってことは助けられるのか?」
『石を砕けば封印されている妖精や精霊を助けられるっす。』
最悪道具の材料にされて生きていない可能性を考えたが不幸中の幸いか助けることができる。
ただ今は助けられない。
「ヤス、悪いが今は助けられない。」
『何で謝るんすか。最弱スライムの旦那が今戦ってもケチョンケチョンっすよ。人族舐めたらダメっすよ。』
コレって俺を慰めてんのそれともディスってんの。
いや、いつもディスっいるとはいえヤスはビジアンヌ様の力の一部である。
ビジアヌスの寵愛を持つ俺を何だかんだ言って慕ってくれていたんだ。
ここは感謝しておくべきだな。
「ありがとうな、ヤス。」
『へ?』
「え?」
『ま、まさか。旦那はⅯだったんすか。オイラ旦那のためを思って厳しく言っていたつもりだったんす。それなのに旦那の性癖を刺激していたなんてすみませんっす、でもオイラ旦那の期待には応えられないっす。』
ヤスが優してでディスっているのかと思ったのに。
「違うわ!ヤスが落ち込んでいる俺を慰めてくれたのかと思ったんだよ。」
『旦那落ち込んでたんすか?』
「落ち込んどらんわ!スライムの俺にそんな感情あるか!」
そうなんだよなぁ。
可哀想だなぁくらいは思うけどそれだけだな。
『それからオイラは旦那を慰めたくは無いんで必要なら他の誰かに頼んでください。』
「ああ、分かった、分かった。」
ヤスは有能なんだけどなぁ。
既に定型になりつつある多重魔力吸引と魔力感知を発動させつつラットとコウモリをブチブチ潰しながらまだ通ったことのない下水道を歩いていく。
(ボヨボヨ)
ついに新たな魔物に遭遇した。
なんかアメーバみたいな魔物だ。
「なぁ、ヤスあれって。」
『良かったっすね。ついに旦那の仲間を見つけたっすよ。』
俺は何なんじゃないはずだ。魔力感知で自分の姿を見たときはもっとグミっぽい感じだった。
不安になってきた。もう一回確認しておこう。
・・・うん俺はあんなのと仲間じゃない。
「ヤス、あれと俺ってホントに仲間?」
『まぁ、同じスライム種ですけど種族は違うっす。旦那はエロスライム、あっちはスカベンジャーっす。』
スカベンジャーってラノベとかで良く出てくるアレか。
「それってアレを食べる奴らか。」
『アレが何なのかサッパリ分からないっすけど下水道に住んでいるスライム種が食べるって言ったら汚物っす。』
「そんなのと俺を同列に扱うんじゃねぇよ。」
態々汚物を今まで回避してきたって言うのに。
『だって旦那も汚物まみれじゃないっすか。』
「何言ってんだ俺のどこが汚物まみれ何だよ。むしろ汚物から距離をおいてるわ。」
『旦那本気っすか。あれだけ汚物を全身に塗りたくりながら移動していたじゃないっすか。』
汚物を全身に塗りたくりながら移動・・・・。
ヒィー、確かに下水道の通路が汚物にまみれていないわけない。
俺はその上を高速で移動するためとは言え体表面を高速回転させてキャタピラのように使ったんだった。
でもそれを言ったらどうやって移動したら良いんだ。
うん、諦めよう今まで散々汚物にまみれたんだ。今更どうにもならないな。
「アイツは敵だ仲間じゃない!俺のイライラを喰らえ!スライムウィップ!」
この何とも言えないモヤモヤをすべてスカベンジャーにぶつけてやる。
いやぁ、ストレスを発散できる相手がいるのは良いことだね。ストレスを溜め込むのは心身に悪いからね。
(ボス)
「何でや!」
『弱いとは言っても一応スカベンジャーは旦那と同格の魔物やからな流石に一撃は無理っすよ。』
もっと強い攻撃方法が必要だ。こんなヤツに時間を取られてたらダメだ。
スライムウィップは表面に魔力を集めたスキルだ。
余剰魔力を集めたらもっと強力な攻撃が出来るんはずだ。
俺の魔力操作を持ってすれば可能だ。
「喰らえ!スライムウィップ×強打!」
(ブチャ)
ピロリン
スキル 強打を獲得しました。
「フン、これが俺とお前との格の違いよ。分かったか!」
『旦那、スカベンジャーは既に死んでるっすよ。それにとスライムは話せないっすから旦那の声はオイラにしか聞こえてないっすよ。』
え!マジ!
「スライムってどうやってコミュニケーションとるんだ?」
『むしろスライムがいつコミュニケーションをとるんですか?』
「え~と、異性と逢瀬を重ねるとき?」
『スライムは分裂で増えるから生殖しないですよ』
なんてこった。
俺は今世でも童貞で一生を終えることが確定してしまった。
「うわぁぁぁぁ!」
もう一度転生するまで晴れることない悲しみを抱えたまま俺は生きて行かなければならない。
種族がエロスライムなのにエロいことが出来ないなんてどんなジョークだ。
段々と悲しみよりも怒りが込み上げてきた。
「スカベンジューどもかかって来いやぁ!!!」
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