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オナニー愛好家が肉ディルドを手に入れるまで
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「今日バイトなの忘れるとか、俺ヤバくね!?」
「間違いなくヤバいよ、時間が! 急げ急げ!」
「マジごめん! お詫びに持って来た酒は好きにしてくれ!! じゃ!」
バタバタと階段を飛び降りる勢いで降りて行く友人の背中を呆れつつ見送る。
今日は例の如く友人が遊びに来ていたのだが、この友人が結構ドン臭い奴で、酒盛りだー! と言って押し掛けて来ておいて直後にバイトだった事を思い出し、この有様だ。
今日は週末って事でゆっくり思う存分オナニーしようと、俺はケツまで洗ってヤル気に満ちていた。そんな所に押しかけて来られて、断ろうかとも思ったが奴の勢いに飲まれて、部屋に上げてしまった。
渋々、連休で明日もあるし、と自分を納得させてムラムラする気持ちを抑え込んでいた所に、このチャンス!
よし!週末オナニーの仕切り直しだ! とニヤける顔とガッツポーズを心の中に隠し、友人をバイトに送り出すフリで追い出した所で俺の部屋のお隣さんが階段を上って来たのが見えた。
今仕事帰りなのか、スーツを着てコンビニの袋を手に上がって来る。
お隣さんとは顔を合わせれば挨拶くらいはするが、特に話した事も無ければ名前も知らない。
それに、ここのアパートは防音が優れているのか、隣からの音も特に漏れ聞こえる事も無いので、普段から居るのか居ないのかも分からない状態だった。
まぁ、だからこそ俺も心置きなくオナニー活動に精を出せるのだが。
兎に角、そんな感じで都会の隣人関係なんてこんなもんか、と俺も進んで交流を持とうとは思わなかった。
そんなお隣さんとバッタリ廊下で顔を合わせた俺は、一応の礼儀で「こんばんは」と挨拶だけはして玄関扉を閉めた。
そして、ウキウキと部屋に戻って目に入る友人のスマホ。
ふざけんな!! バイトだけじゃなくスマホまで忘れてんじゃねぇよ!!
このままでは、友人が忘れたスマホを取りに再び部屋に来てしまう。
そうなっては、おちおちケツオナも出来やしない。それだけは頑として避けたい!
今日の俺は連続メスイキで痙攣したい気分なんだ!
慌てて友人のスマホを手に取ると、アパートから飛び出して友人を追いかけた。
その際、お隣さんがまだ玄関の前に居て、飛び出して来た俺にビックリしていたのには申し訳ないと思った。
飛び出した俺は、自転車で友人を追いかけたが見つけられず、結局一駅向こうのバイト先までスマホを届けに行く羽目になってしまった。
友人からはいたく感謝され、バイト先である居酒屋で一杯奢るとまで言われたが、俺はこの後のめくるめくオナニー三昧の為にやった事だし、早く帰って連続メスイキしたいので断って帰って来た。
春過ぎとはいえ夜は少し冷える中、一駅分の自転車の往復で冷えきった体でアパートへ帰って来てみれば、なぜかお隣さんが自室の扉の前で座り込んでいた。
服はスーツのままだし、階段を上って来た時に持っていたコンビニの袋も足元にあるって事は、あれから一度も部屋に入る事なくずっと部屋の外にいたという事だろうか?
俺が部屋を飛び出してスマホを届けて帰って来るのに一時間は経っている。その間この薄暗い廊下にずっと座っていたとしたら、そうとうキツクないか?
「あの、どうかしたんですか?」
つい、思わず聞いてしまった。
だって、自分の部屋に入るには、お隣さんの前を通らなければいけないし、無視するのも心苦しいじゃないか。
いくら都会らしく希薄な隣人関係だとしても、一応の気遣いはしてみた感じだ。
「え?あ…あの、あ‥‥鍵が、あの、中で……折れて」
俺に話し掛けられたのが予想外だったのか、お隣さんは随分と挙動不審にどもりながらも玄関扉を指さした。
指さされた先の玄関扉に目をやると、シリンダーの鍵穴に鍵が刺さった状態で折れていた。指で摘まむ事すら出来ないほど刺さったまま根元で折れ、これでは鍵穴は回らないだろうし、結果として部屋にも入れないだろう。
「え? こんな事ってある? 鍵屋には電話したんですか?」
「はい…あの…えっと、したんですけど、立て込んでいるらしくって……手が空いたら、連絡するって言って‥‥でも、あの…いつになるか、分からないって、言われて。すぐか……明日か…」
だから、ずっとここで待ってたのか。
でも、いつになるか分からないのに、ここでずっと待ってるのもどうなの?…‥夜だしちょっと寒いし辛くないか?
えー、どうしよう。ずっとここに居られたらオナニーしづらいんだけど。
ベッドから僅か数メートル先の肌寒い玄関の外にいい歳こいた成人男性が膝を抱えて座ってるなんて、気になってオナニーどころじゃないわ!!
残念ながら、今日はオナニーの神に見放されているのかも知れない。
仕方ないと心の中でだけ盛大な溜息を吐いて俺は自分の部屋の鍵を開け、玄関を開いた。
「良かったら、俺の部屋で鍵屋待ちます?」
「間違いなくヤバいよ、時間が! 急げ急げ!」
「マジごめん! お詫びに持って来た酒は好きにしてくれ!! じゃ!」
バタバタと階段を飛び降りる勢いで降りて行く友人の背中を呆れつつ見送る。
今日は例の如く友人が遊びに来ていたのだが、この友人が結構ドン臭い奴で、酒盛りだー! と言って押し掛けて来ておいて直後にバイトだった事を思い出し、この有様だ。
今日は週末って事でゆっくり思う存分オナニーしようと、俺はケツまで洗ってヤル気に満ちていた。そんな所に押しかけて来られて、断ろうかとも思ったが奴の勢いに飲まれて、部屋に上げてしまった。
渋々、連休で明日もあるし、と自分を納得させてムラムラする気持ちを抑え込んでいた所に、このチャンス!
よし!週末オナニーの仕切り直しだ! とニヤける顔とガッツポーズを心の中に隠し、友人をバイトに送り出すフリで追い出した所で俺の部屋のお隣さんが階段を上って来たのが見えた。
今仕事帰りなのか、スーツを着てコンビニの袋を手に上がって来る。
お隣さんとは顔を合わせれば挨拶くらいはするが、特に話した事も無ければ名前も知らない。
それに、ここのアパートは防音が優れているのか、隣からの音も特に漏れ聞こえる事も無いので、普段から居るのか居ないのかも分からない状態だった。
まぁ、だからこそ俺も心置きなくオナニー活動に精を出せるのだが。
兎に角、そんな感じで都会の隣人関係なんてこんなもんか、と俺も進んで交流を持とうとは思わなかった。
そんなお隣さんとバッタリ廊下で顔を合わせた俺は、一応の礼儀で「こんばんは」と挨拶だけはして玄関扉を閉めた。
そして、ウキウキと部屋に戻って目に入る友人のスマホ。
ふざけんな!! バイトだけじゃなくスマホまで忘れてんじゃねぇよ!!
このままでは、友人が忘れたスマホを取りに再び部屋に来てしまう。
そうなっては、おちおちケツオナも出来やしない。それだけは頑として避けたい!
今日の俺は連続メスイキで痙攣したい気分なんだ!
慌てて友人のスマホを手に取ると、アパートから飛び出して友人を追いかけた。
その際、お隣さんがまだ玄関の前に居て、飛び出して来た俺にビックリしていたのには申し訳ないと思った。
飛び出した俺は、自転車で友人を追いかけたが見つけられず、結局一駅向こうのバイト先までスマホを届けに行く羽目になってしまった。
友人からはいたく感謝され、バイト先である居酒屋で一杯奢るとまで言われたが、俺はこの後のめくるめくオナニー三昧の為にやった事だし、早く帰って連続メスイキしたいので断って帰って来た。
春過ぎとはいえ夜は少し冷える中、一駅分の自転車の往復で冷えきった体でアパートへ帰って来てみれば、なぜかお隣さんが自室の扉の前で座り込んでいた。
服はスーツのままだし、階段を上って来た時に持っていたコンビニの袋も足元にあるって事は、あれから一度も部屋に入る事なくずっと部屋の外にいたという事だろうか?
俺が部屋を飛び出してスマホを届けて帰って来るのに一時間は経っている。その間この薄暗い廊下にずっと座っていたとしたら、そうとうキツクないか?
「あの、どうかしたんですか?」
つい、思わず聞いてしまった。
だって、自分の部屋に入るには、お隣さんの前を通らなければいけないし、無視するのも心苦しいじゃないか。
いくら都会らしく希薄な隣人関係だとしても、一応の気遣いはしてみた感じだ。
「え?あ…あの、あ‥‥鍵が、あの、中で……折れて」
俺に話し掛けられたのが予想外だったのか、お隣さんは随分と挙動不審にどもりながらも玄関扉を指さした。
指さされた先の玄関扉に目をやると、シリンダーの鍵穴に鍵が刺さった状態で折れていた。指で摘まむ事すら出来ないほど刺さったまま根元で折れ、これでは鍵穴は回らないだろうし、結果として部屋にも入れないだろう。
「え? こんな事ってある? 鍵屋には電話したんですか?」
「はい…あの…えっと、したんですけど、立て込んでいるらしくって……手が空いたら、連絡するって言って‥‥でも、あの…いつになるか、分からないって、言われて。すぐか……明日か…」
だから、ずっとここで待ってたのか。
でも、いつになるか分からないのに、ここでずっと待ってるのもどうなの?…‥夜だしちょっと寒いし辛くないか?
えー、どうしよう。ずっとここに居られたらオナニーしづらいんだけど。
ベッドから僅か数メートル先の肌寒い玄関の外にいい歳こいた成人男性が膝を抱えて座ってるなんて、気になってオナニーどころじゃないわ!!
残念ながら、今日はオナニーの神に見放されているのかも知れない。
仕方ないと心の中でだけ盛大な溜息を吐いて俺は自分の部屋の鍵を開け、玄関を開いた。
「良かったら、俺の部屋で鍵屋待ちます?」
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