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第83話
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《RDside》
《濡鴉》の根城にて_______________。
「なるほどな」
おれが体験した一連の話を聞いた第二皇子フレイと、幹部でありローゼンヴェルト大公家四男イルガは、難しそうな表情を浮かべた。
「学院長の部屋から連れ去られ、召喚魔法の魔法儀式の生贄か…」
「随分と壮大な話だね」
イルちゃんは、テーブルに並べられたお菓子をパリパリと食べながら、他人事のようにそう言った。
「《アルムグリスト》と《テリオン教》は、おまえを生贄として何かを召喚し、契約を結ぼうとしているという解釈で間違いないだろうな?」
「はい。間違いないです」
「何かと契約をすることが、ヤツらの野望を叶えるってわけ?」
「恐らく…?」
フレイは、大きな溜息を吐いて、頭を抱える。思わずそうなってしまうのも、分かる気がする…。
召喚魔法の魔法儀式。この世ならざるものを召喚し、おれを生贄として捧げる代わりに、《アルムグリスト》と《テリオン教》の野望を叶えてもらう…。その野望が何なのかが一番大事なんだけどね。
「しばらくは、皇宮で大人しく過ごすべきだな」
「はい、そのつもりです」
フレイの言葉に、素直に頷きを見せる。イルちゃんは、口一杯にお菓子を頬張りながら、コクコクと可愛らしく首を縦に振った。
可愛い…!!!!!!
「あ、そう言えば、イリリア・ラナタール死んだよ」
「…………ん!?」
今思い出した!とでも言いたげな感じで、唐突なことを口にしたイルちゃん。あまりにも唐突過ぎて、思わず大きな声で反応してしまった。
ロッタリエ王国魔法省魔法副大臣イリリア・ラナタール。魅了の固有魔法を使う《テリオン教》の幹部であった彼女は、《濡鴉》に捕らえられ、拷問にかけられる予定であったはず。もう、死んでしまったなんて…。
「呪詛魔法が発動し死んだ。が、《アルムグリスト》、《テリオン教》の本拠地がある場所を吐いた」
「ま、マジで!?」
テーブルを思いっきり叩いて、立ち上がる。イルちゃんが取ろうとしていたお菓子が宙を舞ってしまう。が、そんなことは気にしていられない。
ついに、ついに!!!ヤツらの本拠地がある場所が分かったなんて…!!!でかした!!!イリリア・ラナタール!!!彼女が生きていたら、今すぐ直接お礼をしに行きたいくらいだ。
「皇都の情報屋にも捜索を頼んでいるからな。もう少し細かい場所が分かるだろ」
フレイは手元の資料をペラペラと素早く捲りながら、呟いた。
「皇都の情報屋?」
「兄貴から聞いたが…おまえも会ったことあるぞ」
「嘘でしょ…?誰ですか?」
記憶の中を必死に漁る。皇太子殿下から聞いたってことは…おれがお忍びで皇太子殿下と皇都デートしたときかな?カフェとバーくらしか行ってないけど…………………。ん、待てよ…?まさか。
「え、ティーちゃん???」
「リダもそう呼ばされてんの?」
イルちゃんはクスクスと楽しそうに笑いながら、問いかけてくる。
穴場のカフェ《夢のひととき》の店主であるダリル・ティア。年齢は不詳だが、クセの強い方だった記憶がある。おれのことを「ヴェールちゃん」と呼んでいた気が…。もしかして、ティーちゃん。みんなに自分のこと「ティーちゃん」って呼ばせてんの?何か裏がありそうな人だとは思ってたけど、まさか《濡鴉》にまで依頼されるほどの情報屋だったなんて…。
「まぁ、そういうことだから、近いうちにヤツらの場所が分かるだろうよ」
テーブルの上にポイッと乱雑に資料を置くフレイ。
ちょっと。大事な資料そんなふうに扱って大丈夫…?
「リダ」
「ん?何、イルちゃん」
「リティヤーラ聖王国の第一王子と結婚するって、本当?」
ピタッと動きを止める。ついでに、呼吸も止める。
いや、そりゃそうだよね。知らないはずがないよね。ここは、素直に言っておいた方がいいだろう。
おれは、恐る恐る頷く。恥ずかしさに、頬を染めながら。
「ふ~ん…」
「リダの旦那第一号はフェルディナント第一王子か。気に食わんな」
イルちゃんは、面白くなさそうに口を膨らませて、拗ねた様子を見せる。フレイも頬杖をつきながら、ジトッとした目でおれを見つめてくる。
いや、そんなこと言われましても…。
何て言ったらいいのか分からずオロオロしていると、イルちゃんが口を開く。
「今度暇な日ある?」
「え?…あぁ、うん。しばらくは皇宮に引きこもってるから、いつでも大丈夫だけど…」
「皇都内にあるローゼンヴェルトの別荘に一緒に来ない?」
「え!?別荘に!?」
キラキラと目を輝かせるおれに、イルちゃんはクスッと笑って頷いた。
「万全の体制で守護されてるから、皇宮に匹敵するくらい安全だよ」
「え、行く行く!!!行きたい!!!」
全力で叫ぶ。
別荘とか行きた過ぎる!!!もうそろそろ皇宮も飽きてきたとこだったんだよ!!!もう最高!!!
「ってことで、長。良いですよね?」
「……………好きにしろ」
フレイは、本日二度目の大きな溜息を吐き、イルちゃんの提案を渋々了承したのだった。
「おい、リダ。イルガの次は俺だからな」
「え!?」
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《濡鴉》の根城にて_______________。
「なるほどな」
おれが体験した一連の話を聞いた第二皇子フレイと、幹部でありローゼンヴェルト大公家四男イルガは、難しそうな表情を浮かべた。
「学院長の部屋から連れ去られ、召喚魔法の魔法儀式の生贄か…」
「随分と壮大な話だね」
イルちゃんは、テーブルに並べられたお菓子をパリパリと食べながら、他人事のようにそう言った。
「《アルムグリスト》と《テリオン教》は、おまえを生贄として何かを召喚し、契約を結ぼうとしているという解釈で間違いないだろうな?」
「はい。間違いないです」
「何かと契約をすることが、ヤツらの野望を叶えるってわけ?」
「恐らく…?」
フレイは、大きな溜息を吐いて、頭を抱える。思わずそうなってしまうのも、分かる気がする…。
召喚魔法の魔法儀式。この世ならざるものを召喚し、おれを生贄として捧げる代わりに、《アルムグリスト》と《テリオン教》の野望を叶えてもらう…。その野望が何なのかが一番大事なんだけどね。
「しばらくは、皇宮で大人しく過ごすべきだな」
「はい、そのつもりです」
フレイの言葉に、素直に頷きを見せる。イルちゃんは、口一杯にお菓子を頬張りながら、コクコクと可愛らしく首を縦に振った。
可愛い…!!!!!!
「あ、そう言えば、イリリア・ラナタール死んだよ」
「…………ん!?」
今思い出した!とでも言いたげな感じで、唐突なことを口にしたイルちゃん。あまりにも唐突過ぎて、思わず大きな声で反応してしまった。
ロッタリエ王国魔法省魔法副大臣イリリア・ラナタール。魅了の固有魔法を使う《テリオン教》の幹部であった彼女は、《濡鴉》に捕らえられ、拷問にかけられる予定であったはず。もう、死んでしまったなんて…。
「呪詛魔法が発動し死んだ。が、《アルムグリスト》、《テリオン教》の本拠地がある場所を吐いた」
「ま、マジで!?」
テーブルを思いっきり叩いて、立ち上がる。イルちゃんが取ろうとしていたお菓子が宙を舞ってしまう。が、そんなことは気にしていられない。
ついに、ついに!!!ヤツらの本拠地がある場所が分かったなんて…!!!でかした!!!イリリア・ラナタール!!!彼女が生きていたら、今すぐ直接お礼をしに行きたいくらいだ。
「皇都の情報屋にも捜索を頼んでいるからな。もう少し細かい場所が分かるだろ」
フレイは手元の資料をペラペラと素早く捲りながら、呟いた。
「皇都の情報屋?」
「兄貴から聞いたが…おまえも会ったことあるぞ」
「嘘でしょ…?誰ですか?」
記憶の中を必死に漁る。皇太子殿下から聞いたってことは…おれがお忍びで皇太子殿下と皇都デートしたときかな?カフェとバーくらしか行ってないけど…………………。ん、待てよ…?まさか。
「え、ティーちゃん???」
「リダもそう呼ばされてんの?」
イルちゃんはクスクスと楽しそうに笑いながら、問いかけてくる。
穴場のカフェ《夢のひととき》の店主であるダリル・ティア。年齢は不詳だが、クセの強い方だった記憶がある。おれのことを「ヴェールちゃん」と呼んでいた気が…。もしかして、ティーちゃん。みんなに自分のこと「ティーちゃん」って呼ばせてんの?何か裏がありそうな人だとは思ってたけど、まさか《濡鴉》にまで依頼されるほどの情報屋だったなんて…。
「まぁ、そういうことだから、近いうちにヤツらの場所が分かるだろうよ」
テーブルの上にポイッと乱雑に資料を置くフレイ。
ちょっと。大事な資料そんなふうに扱って大丈夫…?
「リダ」
「ん?何、イルちゃん」
「リティヤーラ聖王国の第一王子と結婚するって、本当?」
ピタッと動きを止める。ついでに、呼吸も止める。
いや、そりゃそうだよね。知らないはずがないよね。ここは、素直に言っておいた方がいいだろう。
おれは、恐る恐る頷く。恥ずかしさに、頬を染めながら。
「ふ~ん…」
「リダの旦那第一号はフェルディナント第一王子か。気に食わんな」
イルちゃんは、面白くなさそうに口を膨らませて、拗ねた様子を見せる。フレイも頬杖をつきながら、ジトッとした目でおれを見つめてくる。
いや、そんなこと言われましても…。
何て言ったらいいのか分からずオロオロしていると、イルちゃんが口を開く。
「今度暇な日ある?」
「え?…あぁ、うん。しばらくは皇宮に引きこもってるから、いつでも大丈夫だけど…」
「皇都内にあるローゼンヴェルトの別荘に一緒に来ない?」
「え!?別荘に!?」
キラキラと目を輝かせるおれに、イルちゃんはクスッと笑って頷いた。
「万全の体制で守護されてるから、皇宮に匹敵するくらい安全だよ」
「え、行く行く!!!行きたい!!!」
全力で叫ぶ。
別荘とか行きた過ぎる!!!もうそろそろ皇宮も飽きてきたとこだったんだよ!!!もう最高!!!
「ってことで、長。良いですよね?」
「……………好きにしろ」
フレイは、本日二度目の大きな溜息を吐き、イルちゃんの提案を渋々了承したのだった。
「おい、リダ。イルガの次は俺だからな」
「え!?」
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