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第52話
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《RDside》
次の日の夜。夕闇を呑み込むように、真っ黒な空が広がる時間。
おれは早速、アリアーナ嬢とユージンと話すため、《濡鴉》の城へとやって来ていた。
「いらっしゃい、リダ」
「こんばんは、イルちゃん」
おれを出迎えてくれたのは、第二皇子ではなくイルちゃんだった。闇夜でも分かるスノーホワイトの髪がフワフワと風に揺れる。
イルちゃんに聞いたところ、第二皇子は急遽入った任務により、他国まで出かけているらしい。本当に多忙な御人だ…。
「第二皇子から聞いてると思うけど、アリアーナ嬢とユージンに面会したいんだ」
「……………」
イルちゃんは、珍しく眉間に皺を寄せ、悩み込むように少しだけ俯いた。その様子に違和感を覚えたおれは、茶化すように笑う。
「ちょ、ちょっと何その顔~。勝手なことはしないから安心してよ!本当に話がしたいだけ」
「……………」
イルちゃんは、うんともすんとも言わない。単純に無視しているわけではなさそうだし、何か理由があるのかな。
拭い切れない不安に苛まれる。
「イルちゃん、おれのこと信じてないわけ?」
「そういうわけじゃないんだけど…ヘドゥーシャの姫はあまり良い状態じゃない」
「…どういう、こと?」
ドクン、ドクン、と鳴る心臓の音がダイレクトに脳内に響く。
あまり良い状態じゃない…?拷問され過ぎて、ピンチな状態ってこと?単純に拷問されているだけ?
「とにかく、危ない状態ってことだ」
「今すぐアリアーナ嬢の元へ連れてって!」
捲し立てるように叫ぶと、イルちゃんは迷った挙句、渋々首を縦に振った。
イルちゃんに続いて《濡鴉》の城へと足を踏み入れる。すれ違う黒装束の人たちがイルちゃんに向かって一礼をしていく。
歩くこと数分。やっとのことで、アリアーナ嬢が監禁されているという地下室に着いた。イルちゃんは二人の男性に指示をして、厳重な監禁魔法を解かせた。
「ヘドゥーシャの姫はこの中にいる」
「ありがとう…」
ゆっくりと部屋に入る。蝋燭の光が申し訳程度に揺れる先、小汚い小さなベッドに拘束されたアリアーナ嬢の姿が。顔色は酷く青白く、痩せ細っている。肉はなく、皮と骨だけ。
「たったの…たったの一日しか経ってないのにどうして?」
思わず疑問の言葉が口から出てしまった。それほどにアリアーナ嬢は悲惨な状態だったのだ。拷問された痕はない。何もされていないのにこんな状況になるなんて、有り得ない。普通なら、の話だけだけど。
アリアーナ嬢の悲惨さに息を呑むと、ロードクロサイトの瞳がゆっくりと開かれるのが見えた。そして、カサカサの唇が「リダ、殿下…?」と音を紡ぐ。
「イルちゃん、ちょっと二人っきりにしてくれる?」
「………分かった。何かあったらすぐに俺のこと呼んでよ」
イルちゃんはそれだけ言うと扉を閉めた。
くぅ…。イケメンにのみ許される言葉だね!!!
イルちゃんの男前さを噛み締めていると、アリアーナ嬢はもう一度おれの名を呼んだ。アリアーナ嬢の元に近寄り、ベッドの傍らに置かれた木製の椅子に腰掛ける。
「アリアーナ嬢。昨日の威勢のいいあなたは一体何処へ行かれてしまわれたのでしょう」
「昨日の、私は、私ではないです…」
絞り出すようなか弱い声。
やっぱり、とおれは思った。アリアーナ嬢の言う通り、あれはアリアーナ嬢ではない。操られたアリアーナ嬢だ。
ロードクロサイトの瞳から流れる一筋の涙。頬を伝った涙は、枕に染み込む。
「ただ、好きだっただけなのです…。ただ、ただっ、皇太子殿下に、恋を、していただけなのです」
訴えかけるような声色。おれは、その言葉に静かに頷いた。
恐らく、おれに敵意を表し始めた辺りから、徐々に体も思考も乗っ取られていったのだろう。意識はあるのに、自分ではないみたいに動く体と心。操られた者が辿る結末は、自我の喪失だ。アリアーナ嬢が自我を取り戻したことには驚きだけど…。まだ完全には失くしていなかったみたいだから、《濡鴉》の力によって自我を取り戻せたんだろう。
「リダ殿下の身柄と、引き換えに…皇太子殿下と結婚できると唆されて、私…私、…。いつの間にか、あの連中に従っていたんです…」
おれの身柄と引き換えに、想い焦がれていた皇太子殿下との結婚。アリアーナ嬢にしたように、皇太子殿下のことも魔法で洗脳するつもりだったわけね。噂には聞いていたけれど、本当に恐ろしい連中だ。
アリアーナ嬢はおれから目線を逸らし、虚空を見つめる。
「そしたら、日に日に私じゃなくなってくみたいで…」「……………」
「リダ殿下。私は一体、誰なんでしょう、」
細い指が小刻みに震えている。
自我を無理矢理取り戻したせいで、自身の記憶が曖昧になっている…。
おれは、アリアーナ嬢の手に自身の手を添えて、ギュッと握る。死人のような冷たさだ。
「アリアーナ・ティス・エティア・ヘドゥーシャ。ヘドゥーシャ王国第一王女殿下にございます」
聡明な国王と陽だまりのようにお優しい王妃の、愛娘。あなたもその血を一心に受け継いでいるのに、《アルムグリスト》と《テリオン教》に唆されたせいで…。
「あぁ…私は王女…。お父様、お母様、アレル。お元気ですか?」
「……………アリアーナ嬢、」
口角が上がり、美しい微笑みが刻まれる。
どうやら家族の記憶は、残っているようだ。アレルとは、恐らく第一王子殿下であり世継ぎである弟君のことだろう。
アリアーナ嬢の澄み渡った瞳が、再びおれを映す。大粒の涙が零れていく。その姿に、まずい、と全身が震える。
「リダ殿下…ごめんなさい、本当に、申し訳ございません、、、」
「アリアーナ嬢っ!!!」
‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦
次の日の夜。夕闇を呑み込むように、真っ黒な空が広がる時間。
おれは早速、アリアーナ嬢とユージンと話すため、《濡鴉》の城へとやって来ていた。
「いらっしゃい、リダ」
「こんばんは、イルちゃん」
おれを出迎えてくれたのは、第二皇子ではなくイルちゃんだった。闇夜でも分かるスノーホワイトの髪がフワフワと風に揺れる。
イルちゃんに聞いたところ、第二皇子は急遽入った任務により、他国まで出かけているらしい。本当に多忙な御人だ…。
「第二皇子から聞いてると思うけど、アリアーナ嬢とユージンに面会したいんだ」
「……………」
イルちゃんは、珍しく眉間に皺を寄せ、悩み込むように少しだけ俯いた。その様子に違和感を覚えたおれは、茶化すように笑う。
「ちょ、ちょっと何その顔~。勝手なことはしないから安心してよ!本当に話がしたいだけ」
「……………」
イルちゃんは、うんともすんとも言わない。単純に無視しているわけではなさそうだし、何か理由があるのかな。
拭い切れない不安に苛まれる。
「イルちゃん、おれのこと信じてないわけ?」
「そういうわけじゃないんだけど…ヘドゥーシャの姫はあまり良い状態じゃない」
「…どういう、こと?」
ドクン、ドクン、と鳴る心臓の音がダイレクトに脳内に響く。
あまり良い状態じゃない…?拷問され過ぎて、ピンチな状態ってこと?単純に拷問されているだけ?
「とにかく、危ない状態ってことだ」
「今すぐアリアーナ嬢の元へ連れてって!」
捲し立てるように叫ぶと、イルちゃんは迷った挙句、渋々首を縦に振った。
イルちゃんに続いて《濡鴉》の城へと足を踏み入れる。すれ違う黒装束の人たちがイルちゃんに向かって一礼をしていく。
歩くこと数分。やっとのことで、アリアーナ嬢が監禁されているという地下室に着いた。イルちゃんは二人の男性に指示をして、厳重な監禁魔法を解かせた。
「ヘドゥーシャの姫はこの中にいる」
「ありがとう…」
ゆっくりと部屋に入る。蝋燭の光が申し訳程度に揺れる先、小汚い小さなベッドに拘束されたアリアーナ嬢の姿が。顔色は酷く青白く、痩せ細っている。肉はなく、皮と骨だけ。
「たったの…たったの一日しか経ってないのにどうして?」
思わず疑問の言葉が口から出てしまった。それほどにアリアーナ嬢は悲惨な状態だったのだ。拷問された痕はない。何もされていないのにこんな状況になるなんて、有り得ない。普通なら、の話だけだけど。
アリアーナ嬢の悲惨さに息を呑むと、ロードクロサイトの瞳がゆっくりと開かれるのが見えた。そして、カサカサの唇が「リダ、殿下…?」と音を紡ぐ。
「イルちゃん、ちょっと二人っきりにしてくれる?」
「………分かった。何かあったらすぐに俺のこと呼んでよ」
イルちゃんはそれだけ言うと扉を閉めた。
くぅ…。イケメンにのみ許される言葉だね!!!
イルちゃんの男前さを噛み締めていると、アリアーナ嬢はもう一度おれの名を呼んだ。アリアーナ嬢の元に近寄り、ベッドの傍らに置かれた木製の椅子に腰掛ける。
「アリアーナ嬢。昨日の威勢のいいあなたは一体何処へ行かれてしまわれたのでしょう」
「昨日の、私は、私ではないです…」
絞り出すようなか弱い声。
やっぱり、とおれは思った。アリアーナ嬢の言う通り、あれはアリアーナ嬢ではない。操られたアリアーナ嬢だ。
ロードクロサイトの瞳から流れる一筋の涙。頬を伝った涙は、枕に染み込む。
「ただ、好きだっただけなのです…。ただ、ただっ、皇太子殿下に、恋を、していただけなのです」
訴えかけるような声色。おれは、その言葉に静かに頷いた。
恐らく、おれに敵意を表し始めた辺りから、徐々に体も思考も乗っ取られていったのだろう。意識はあるのに、自分ではないみたいに動く体と心。操られた者が辿る結末は、自我の喪失だ。アリアーナ嬢が自我を取り戻したことには驚きだけど…。まだ完全には失くしていなかったみたいだから、《濡鴉》の力によって自我を取り戻せたんだろう。
「リダ殿下の身柄と、引き換えに…皇太子殿下と結婚できると唆されて、私…私、…。いつの間にか、あの連中に従っていたんです…」
おれの身柄と引き換えに、想い焦がれていた皇太子殿下との結婚。アリアーナ嬢にしたように、皇太子殿下のことも魔法で洗脳するつもりだったわけね。噂には聞いていたけれど、本当に恐ろしい連中だ。
アリアーナ嬢はおれから目線を逸らし、虚空を見つめる。
「そしたら、日に日に私じゃなくなってくみたいで…」「……………」
「リダ殿下。私は一体、誰なんでしょう、」
細い指が小刻みに震えている。
自我を無理矢理取り戻したせいで、自身の記憶が曖昧になっている…。
おれは、アリアーナ嬢の手に自身の手を添えて、ギュッと握る。死人のような冷たさだ。
「アリアーナ・ティス・エティア・ヘドゥーシャ。ヘドゥーシャ王国第一王女殿下にございます」
聡明な国王と陽だまりのようにお優しい王妃の、愛娘。あなたもその血を一心に受け継いでいるのに、《アルムグリスト》と《テリオン教》に唆されたせいで…。
「あぁ…私は王女…。お父様、お母様、アレル。お元気ですか?」
「……………アリアーナ嬢、」
口角が上がり、美しい微笑みが刻まれる。
どうやら家族の記憶は、残っているようだ。アレルとは、恐らく第一王子殿下であり世継ぎである弟君のことだろう。
アリアーナ嬢の澄み渡った瞳が、再びおれを映す。大粒の涙が零れていく。その姿に、まずい、と全身が震える。
「リダ殿下…ごめんなさい、本当に、申し訳ございません、、、」
「アリアーナ嬢っ!!!」
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