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〖69〗パッとしない
しおりを挟む「…違…っ」
「違うの?」
精一杯立ち上がった陰茎から、透明な我慢汁が漏れる。シオンは下唇を噛んだ。
「違わないよね?」
「·····ひっ♡」
動きだした指が、浅い部分をゆっくりと掻き混ぜ始める。きつくしめた唇はすぐに緩んでいった。
「あ…っ♡あ、ぁ…っ…ん…っ♡」
こんなにじれったい触られ方は初めてだ。
首元に落とされるキスが、不気味なほど優しい。シオンは怯えながら、必死に声を押し殺した。
「頑固だなぁ·····」
数分もすれば、尻の穴は色を濃くし熟れていった。
足を震わせながらかろうじて立っている。次の瞬間、指が根元まで押し込まれた。
「ひゃんっ!♡」
ぱちゅんっ、と、濡れた音が響く。イキかけた孔は弱く痙攣した。
「残念だったね」
イきたかったよね?と、全て見抜いたエドワードが囁く。
消えてしまいたいような恥辱心から逃れるように、拳をにぎりしめる。
一瞬感じた快感が忘れられない。孔はすぐに物足りなさを増して疼き出し、シオンの頭は快楽を得るこあとでいっぱいになっていった。
「なんで、っ…こんな…」
シオンのつぶやきの答えは、エドワード自身知り得ない。
戦闘の後で興奮が冷めないから。こいつに立場を解らせてやらなければいけないから。なんとなく。そのどれもがパッとしない。
ただ先程、男に手を引かれてゆく姿が、気に食わなかった。もしかしたら今頃こんなふうに辱められていたかも知れないなんて事を、この馬鹿は1ミリもわかっていない。
全ては、この身の程知らずな餓鬼のせいだ。
「あ…───~~っ♡」
熱く硬い凶器で、狭い腹を埋める。
奥を突きあげると、薄い腹部がかすかに盛り上がった。
「ひっ…っ♡あん…♡ふ、♡深…っあ♡」
「ははっ」
震える背中を撫で上げれば、ただでさえきつい奥が肉棒を締付けた。
「この体制だと奥まで挿入って、いいっしょ?」
「あっ♡ゃ·····お、ねが·····っ♡はぁ·····っあ、あ·····♡」
許して、と、高い声が繰り返す。
反抗などせず、初めからこうしていれば良かったものを。
他のやつに尻尾を振ったって無駄だ。ずっとこの自分だけに許しを乞い、言うことを聞いていればいい。
興奮は益々おさまることを知らなかった。
容赦なくそれを押し付ける。
相手はピンとつま先立ちをし、体をくねらせながら絶頂した。
ゆっくりとそれを引き抜いて、また奥までを擦りあげる。
シオンの足は更に大きく震え出した。
「ちゃんと立ってないと、もっと辛いよ?」
「ひ·····ん、っ♡」
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