悪魔皇子達のイケニエ

亜依流.@.@

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re.《350》拷問

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高い鼻が、たしかに、その傍で息を吸い込んだのだ。


「はぁ·····♡いい匂い·····♡♡」


精巧なガラス細工を思わせる美貌が、悶えるように眉をゆがめる。

そして近づいてきては、耐えるようにその傍で息を吸う。
まるで、最も堪えがたい拷問を与えているみたいだ。

根負けしたのはミチルの方だった。


「·····すこしだけ·····」


消え入りそうな声を、相手は聴き逃さなかった。

たっぷり潤った下着を鼻先がかすめる。
思わずというように溶け出た吐息がそこを撫でて、ゾクゾク鳥肌が立った。
彼にとって、極上のご馳走だ。

布の上からそっと口付けられた。
そして───吸うようなリップ音に、ミチルはとうとうヨダレをこぼす。
震える獣耳を撫でた手は熱い。熱視線が、触れずとも刺激を与えてくる。


「ぁ·····♡そんなに、見ないで·····ッ」


濡れた唇から何とか紡いだ言葉は無視されて、近距離で微笑む気配がする。

何度も口付けられた。
なぞるように上唇で撫でられたり、鼻を押し付けられる。
酷い臭いのはずだ。


「·····へ·····ッ」


ミチルはハッとしてそこを見下ろした。

解けるようにして落ちた布。空気に晒された恥部が涼しい。
りょうの内腿は、優しく押し広げられている。

秘密の場所は丸見えだった。


「··········!!!やぁ·····ッ」 

「ミーちゃん」


クタクタになった身体じゃ、抵抗は一つも出来ない。

切なげな声の主を、泣きそうになりながら見上げる。

 
「お願い·····僕のこと拒まないで」


彼は逃がすつもりなんてないのだ。
それなのに、今一言ダメだと言えば、砕けてしまいそうなほど綺麗な瞳だ。
こうしてみると、可愛い子供になんて見えないのに───。


「ミャア♡」


頭を垂れた男は、すくうようにしてそこを舐めた。

信じられない気持ちで体から力が抜けてゆく。
もう答えなど必要ないみたいだった。


「ニャ♡·····♡·····ンッ♡·····ニャ~~·····♡」


ぺちゃぺちゃ響く音。
猫がミルクを舐めるような舌使いだ。

(こんなの、だめ)

ちょっとだけ舌が入ってきて、直ぐに抜けてゆく。
荒い呼吸を感じながら、下半身はプルプル震えた。















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