638 / 715
re.《350》拷問
しおりを挟む高い鼻が、たしかに、その傍で息を吸い込んだのだ。
「はぁ·····♡いい匂い·····♡♡」
精巧なガラス細工を思わせる美貌が、悶えるように眉をゆがめる。
そして近づいてきては、耐えるようにその傍で息を吸う。
まるで、最も堪えがたい拷問を与えているみたいだ。
根負けしたのはミチルの方だった。
「·····すこしだけ·····」
消え入りそうな声を、相手は聴き逃さなかった。
たっぷり潤った下着を鼻先がかすめる。
思わずというように溶け出た吐息がそこを撫でて、ゾクゾク鳥肌が立った。
彼にとって、極上のご馳走だ。
布の上からそっと口付けられた。
そして───吸うようなリップ音に、ミチルはとうとうヨダレをこぼす。
震える獣耳を撫でた手は熱い。熱視線が、触れずとも刺激を与えてくる。
「ぁ·····♡そんなに、見ないで·····ッ」
濡れた唇から何とか紡いだ言葉は無視されて、近距離で微笑む気配がする。
何度も口付けられた。
なぞるように上唇で撫でられたり、鼻を押し付けられる。
酷い臭いのはずだ。
「·····へ·····ッ」
ミチルはハッとしてそこを見下ろした。
解けるようにして落ちた布。空気に晒された恥部が涼しい。
りょうの内腿は、優しく押し広げられている。
秘密の場所は丸見えだった。
「··········!!!やぁ·····ッ」
「ミーちゃん」
クタクタになった身体じゃ、抵抗は一つも出来ない。
切なげな声の主を、泣きそうになりながら見上げる。
「お願い·····僕のこと拒まないで」
彼は逃がすつもりなんてないのだ。
それなのに、今一言ダメだと言えば、砕けてしまいそうなほど綺麗な瞳だ。
こうしてみると、可愛い子供になんて見えないのに───。
「ミャア♡」
頭を垂れた男は、すくうようにしてそこを舐めた。
信じられない気持ちで体から力が抜けてゆく。
もう答えなど必要ないみたいだった。
「ニャ♡·····♡·····ンッ♡·····ニャ~~·····♡」
ぺちゃぺちゃ響く音。
猫がミルクを舐めるような舌使いだ。
(こんなの、だめ)
ちょっとだけ舌が入ってきて、直ぐに抜けてゆく。
荒い呼吸を感じながら、下半身はプルプル震えた。
122
お気に入りに追加
2,170
あなたにおすすめの小説
親友だと思ってた完璧幼馴染に執着されて監禁される平凡男子俺
toki
BL
エリート執着美形×平凡リーマン(幼馴染)
※監禁、無理矢理の要素があります。また、軽度ですが性的描写があります。
pixivでも同タイトルで投稿しています。
https://www.pixiv.net/users/3179376
もしよろしければ感想などいただけましたら大変励みになります✿
感想(匿名)➡ https://odaibako.net/u/toki_doki_
Twitter➡ https://twitter.com/toki_doki109
素敵な表紙お借りしました!
https://www.pixiv.net/artworks/98346398
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
僕が玩具になった理由
Me-ya
BL
🈲R指定🈯
「俺のペットにしてやるよ」
眞司は僕を見下ろしながらそう言った。
🈲R指定🔞
※この作品はフィクションです。
実在の人物、団体等とは一切関係ありません。
※この小説は他の場所で書いていましたが、携帯が壊れてスマホに替えた時、小説を書いていた場所が分からなくなってしまいました😨
ので、ここで新しく書き直します…。
(他の場所でも、1カ所書いていますが…)
ヤンデレ化していた幼稚園ぶりの友人に食べられました
ミルク珈琲
BL
幼稚園の頃ずっと後ろを着いてきて、泣き虫だった男の子がいた。
「優ちゃんは絶対に僕のものにする♡」
ストーリーを分かりやすくするために少しだけ変更させて頂きましたm(_ _)m
・洸sideも投稿させて頂く予定です
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる