悪魔皇子達のイケニエ

re.《１６７》

ミチルの身体が蒸気しているのが分かる。
開かれた股の中央は、内側の肉が見えるほどパクパクと呼吸していた。


「·····あは」

「·····ひぁぅッ"·····♡♡」


そこを押し広げてみると、グチリとねばついた音がした。
ここへ種付けされるためだけに、どんなにか念入りに支度をさせられたのだろう。


「前戯とかいらないよね、チル？だってこーんなに·····」

「ニャぁぁぁ·····♡♡」


差し込んだ指先に従順に、ただれた果実がグチュリと鳴く。
一つ一つが生きた触手みたいだ。小さい口元からは湧き上がるようにヨダレが滴った。


「·····ぐちゃぐちゃにして、ベットの上でちんぽハメられるの待ってたんだもんねぇ」


結局目隠しは直ぐに外された。
どうせなら、酷くされるのを自分の目で見た方がいいだろう。

黒い布が解かれ、薄暗がりで輝くピンクが露呈する。
ミチルはよく分からなさそうな目でこちらを捉えた。









──不意に、視界が開けた。

ぼやけた明るさだ。
こちらを見下ろしている人物にピントを合わせたら、だんだんガタイの良い男だと分かる。

シャツのボタンをいくつか外しただらしない格好だ。
そこから除く屈強な骨のでっぱりや筋肉に、恐ろしさと、腹へ強くねじれる感じがする。

繁殖能力の強い雄の身体。
悪魔皇子のマナを、本能で察知したのだ。

カチャカチャと金具の擦れる音がする。
見下ろしたところで、外れた相手のベルトがベットへ投げ捨てられた。


「ふぁ"♡♡」


よく見えないまま、蒸れた重りが、その表面を叩いた。


「ほらチルチル、1週間ぶりのチンポだよ～」


敏感になって、24時間触られずにいたそこへ、彼は何度も凶器を擦り付ける。
ぬるぬる、ゴリゴリ、耐え難い刺激に、腿は神経質に震え始めた。


「ふぁぁ·····♡♡」

「あっつ～·····コレ、ナカどーなってんのかなァ」


こちらが懸命に快楽を逃そうとするのを、相手は楽しげに眺めた。
乱暴な色気を醸し出す、美しい悪魔だ。
ライムグリーンの双眸はこちらを見下ろして歪んだ。


「感度バグっちゃってんね」