悪魔皇子達のイケニエ

re.《１０７》暴走

「ここに出したい·····出して、いい·····？」

「ふ、ぁ♡ぁ、だめ♡だめッ♡♡」


子宮口に、先がめり込んだのだ。
直接あの熱をあてられたら、きっと───。


「あ~~~ッ♡♡♡♡♡♡」


ビュウウと噴射をぶつけられるのは、通常よりずっと長く感じた。
腹には重さが増した。完全に精液を注入し終わるまで、絶対に逃げないようにと、腰を硬く固定されていた。

見下ろしてくる男の瞳は完全にすわっている。
ヨハネスなのに、まるで獣が乗り移ったみたいだ。


「あぁぁ·····♡♡」


暴走。
そういうのに相応しい。


「うさぎちゃん·····」


休む間もなくセックスは続行された。
男根は狂ったようにヒダを摩擦し続ける。
全身を痙攣させながら絶頂しても、快楽で泣き叫んでも辞めてもらえない。また精液を注ぎ込まれて、さらに奥へ練り込むようにねっとりとナカを撫でられる。

ミチルは喘ぎながら泣き濡れた。


「もぅ♡らめ♡ニャァ♡にゃあ♡ニャッ♡」


1度男根が引き抜かれる。
逃げなければ。とろけた脳みそでそれだけは分かっていて、ガクガク震える太ももで匍匐前進を試みる。

少しでも彼から離れなければ。
そんな考えは、くるぶしを掴んだ手に阻まれた。


「に"ァンッ♡♡♡♡」

「なんで逃げるの？」

「あぁぁん♡♡」


またねじ込められ、ゴンゴンと打ち付ける凶器が、中で反れる。
射精の合図だ。

中出しされるのと絶頂は同時だった。
目の前の男は、タガが外れたように授精を狙ってくる。
全身は骨抜きになったように操れなくなった。感覚の無くなった内側だけが、イク瞬間にうねり脈打つ。


「あん·····♡ニャ♡ニャァ·····っ♡」


意識が何度も遠のいては、絶頂で引き戻される。
飛び出た舌を舐め吸われ、キスしながらピストンは続く。

ミチルは気絶するようにして眠りについた。











魔力の暴走だ。
時差を置いて発症した副作用はミチルの効果も相まり、理性を吹き飛ばすには十分だった。

ヨハネスが意識を取り戻したのは数時間が経ってからだった。
ミチルは全身を濡らして意識がない。遂にやってしまったのだと頭が真っ白になった時、くぅ、と寝息が聞こえてきた。