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引き抜かれてゆく熱が切ない。
優介は足先をもじもじと動かし、司がまだ達していないことに気付いた。
「あの·····」
パクパクと開閉する蕾を隠す。行為をするのは初めてではないのに、今までで一番気持ちが良かった。
司は、あまり気持ちよくなかったのだろうか。
「俺のナカ、気持ちくないですか?」
「····················は?」
長い沈黙のおかげで、自分が変な質問をしたと気付かされる。
やっぱりなんでもないと言いかけた声を、司が遮った。
「すげぇ良い」
彼に、なんと言って欲しかったのだろう。
優介の頬は、真っ赤に染まった。
じわじわと熱くなる顔を隠すすべはない。優介は彼に見つめられ、うなだれた。
「お前は?」
優介にシャツを着せ、司が聞き返す。
優介は司の熱を咥えた時のことを思い出した。
「きもちかった、です·····」
司が、優介の髪をくしゃりと撫でる。
腕に隠れて、その顔を見ることは出来なかった。
空がオレンジに染まった頃、優介は司に送られ、寮棟の前までやってきた。
優介が建物の中に消えたのを確認し、来た道を戻る。
三年の寮棟にたどり着いたところで、司は立ち止まった。
数メートル先に、背の高い人影があった。
「人のものに手を出すな」
通り過ぎようとした司の肩は、強い力に引き止められる。
普段愛想笑いを浮かべている瞳は、目の端で冷たく司を睨みつけている。
司は、翔の手を振り払った。
勝ち目のない戦いだ。しかし諦めることは不可能だった。
「あいつは俺のものだ」
呻くような声が、宣戦布告を告げた。
優介は足先をもじもじと動かし、司がまだ達していないことに気付いた。
「あの·····」
パクパクと開閉する蕾を隠す。行為をするのは初めてではないのに、今までで一番気持ちが良かった。
司は、あまり気持ちよくなかったのだろうか。
「俺のナカ、気持ちくないですか?」
「····················は?」
長い沈黙のおかげで、自分が変な質問をしたと気付かされる。
やっぱりなんでもないと言いかけた声を、司が遮った。
「すげぇ良い」
彼に、なんと言って欲しかったのだろう。
優介の頬は、真っ赤に染まった。
じわじわと熱くなる顔を隠すすべはない。優介は彼に見つめられ、うなだれた。
「お前は?」
優介にシャツを着せ、司が聞き返す。
優介は司の熱を咥えた時のことを思い出した。
「きもちかった、です·····」
司が、優介の髪をくしゃりと撫でる。
腕に隠れて、その顔を見ることは出来なかった。
空がオレンジに染まった頃、優介は司に送られ、寮棟の前までやってきた。
優介が建物の中に消えたのを確認し、来た道を戻る。
三年の寮棟にたどり着いたところで、司は立ち止まった。
数メートル先に、背の高い人影があった。
「人のものに手を出すな」
通り過ぎようとした司の肩は、強い力に引き止められる。
普段愛想笑いを浮かべている瞳は、目の端で冷たく司を睨みつけている。
司は、翔の手を振り払った。
勝ち目のない戦いだ。しかし諦めることは不可能だった。
「あいつは俺のものだ」
呻くような声が、宣戦布告を告げた。
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