ホントの気持ち

神娘

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76、迎え?

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空side

頭がズキズキする…
ここ…どこだっけ?
あ、そうだ陽ちゃんの家にいて、それで陽ちゃんと一緒に寝て、
それで…どうしたんだっけ?

思い出すのはニヤリと笑う父さんの顔…まさか…でも…陽ちゃんは父さんはいないって言ってた。もし迎えに来ても帰さないって…
信じたい…けど…信じたい…のに…


ガチャ、
「空、起きてるか?」

「陽ちゃん?」

「どうした?体調どう?頭痛むか?」

「うーうん、なんでもない…」

聞けなかった。昨日の夜何があったか、
知ることが怖くて逃げた。

「そっか…朝ごはん、食べられそうか?」

「…お腹空いてない…」

「分かった、食べたくなったら言ってな、すぐ用意できるから。」

「分かった。」

「俺、リビングいるから何かあったら呼んで、」

「うん、」

ドアが閉まったことを確認し、顔を伏せる。
どうして床に座ってるんだろ…
必死に思い出そうとすると頭にこびり付いた父さんの目が僕を睨みつける。

もう…忘れたい…





忘れたら…楽になるのに…
こんな記憶全部消えちゃえ、
消えちゃえ、消しちゃえ…
消えろ、



『死ねよ』

え…父さん…父さんの声…
はぁ…はぁ…はぁはぁ、はぁ…はぁ…
どこにいるの?
辺りを見渡しても父さんの姿はない。
でもさっきの声は絶対に父さんの声だった…

もしかして…やっぱり…

そうだよね、そんな上手い話ないよね…
入院中も退院してからもいっぱい迷惑かけていっぱい我儘言っちゃったもんね…

父さん…どこかで見てるのかな?
それで僕が陽ちゃん達に迷惑かけたら…
連れて帰る…そういうことだよね…





分かった、
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