ホントの気持ち

67、みんな不安だよな

城崎side

名取先輩が俺の膝の上で寝てる、
めっちゃ可愛い、
今は夕紀も落ち着いて寝室で寝てるし、しばらくこのまま寝かせてあげよう。

っと言うか、ずっと眺めてたい…

「あれ、名取先生、寝ちゃいました？」

あ、やべ、見とれてた。

「おん、ちょっと顔色悪くてな、」

「名取先生も疲れてるんだろうね、一応夕食できたけどもう少し後にしようか、」

「そうだな、ありがとう。」





「空くん、大丈夫かな…」

神山が暗い顔をして聞いてきた。

「ん？さっきは魘されてなかったけど、気になるなら見てくるか？」

「それもだけど…これからの生活っていうか…
怯えずに暮らせるようになるのかなって…」

「俺らが不安になってどうすんだよ。
入院してた時も初めは怯えてたけど少しずつ慣れてきただろ。今回だって大丈夫だよ。俺らにできんのは寄り添うことだよ。名取先輩にもな。」

「そうだよな、俺らは俺らのできることをしよう。
城崎、ありがとう。」

「おう!」

正直、俺も不安だ。
でも、きっと夕紀や名取先輩の方がもっと不安なんだ。
だから、この不安に負けちゃダメだ。






カチャ＿＿＿＿

「空くん？」

「夕紀？!」

静かに寝室の扉が開き、夕紀が出てきた。
床をじっと見つめている。
どうした？何かあったのか？

「空くん…？!」＿＿＿＿

神山とアイコンタクトをとり夕紀を刺激しないよう慎重に行くことにした。


「夕紀？」