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12、ごめんなさい。
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空side
学校が終わっていつも通り塾に向かう間、神山先生に謝ろうと謝る言葉を考えていた。
塾に着くと職員室前に神山先生が立っていた。
「こんにちは」
「こんにちは、体調はどう?」
体調のことどう伝えていいか分からず目をそらしてしまった。
「……」
「しんどいの気付いてあげれなくてごめんね、無理し過ぎたらダメだよ」
どうして、先生が謝るの?
もしかして、心配してくれてる?
あ、そうだ。謝らなきゃ
「ごめ……い」
「ん?」
ちゃんと伝えなきゃ
「ごめんなさい。この前授業止めてごめんなさい。」
怒られるのが怖くて先生の顔を見ることができなかった。
「謝らなくて大丈夫だよ、授業はほぼ終わってたし気にしなくていいよ。もしかして、ずっと悩んでた?」
先生の言葉を聞いて心が一気に軽くなった。
あれ、泣いてる。どうして、止まらない。
先生に背中をさすられ固めていた心が解される感じがした。
先生の香り、落ち着く。
「うぅ……んぅ」
「声出してもいいよ。まだ他の生徒は来ないから。」
声を出して泣くなんていつぶりだろう。
泣いたらいつも怒られるから……
「空くんホットミルク飲める?」
校長先生がホットミルクをくれた。
「はい、ありがとうございます。」
甘くて優しい味。落ち着く。
「熱いから気を付けてね、ゆっくりでいいよ」
「先生…ありがとう。」
神山先生のお陰で心が軽くなった気がする。
そう感じるとお礼を言わずにはいられなかった。
「全然良いんだよ。たまには泣きたい時もあるよね。」
また頭を撫でてくれた。気持ちいいな。
またホットミルクに視線を落とした。
学校が終わっていつも通り塾に向かう間、神山先生に謝ろうと謝る言葉を考えていた。
塾に着くと職員室前に神山先生が立っていた。
「こんにちは」
「こんにちは、体調はどう?」
体調のことどう伝えていいか分からず目をそらしてしまった。
「……」
「しんどいの気付いてあげれなくてごめんね、無理し過ぎたらダメだよ」
どうして、先生が謝るの?
もしかして、心配してくれてる?
あ、そうだ。謝らなきゃ
「ごめ……い」
「ん?」
ちゃんと伝えなきゃ
「ごめんなさい。この前授業止めてごめんなさい。」
怒られるのが怖くて先生の顔を見ることができなかった。
「謝らなくて大丈夫だよ、授業はほぼ終わってたし気にしなくていいよ。もしかして、ずっと悩んでた?」
先生の言葉を聞いて心が一気に軽くなった。
あれ、泣いてる。どうして、止まらない。
先生に背中をさすられ固めていた心が解される感じがした。
先生の香り、落ち着く。
「うぅ……んぅ」
「声出してもいいよ。まだ他の生徒は来ないから。」
声を出して泣くなんていつぶりだろう。
泣いたらいつも怒られるから……
「空くんホットミルク飲める?」
校長先生がホットミルクをくれた。
「はい、ありがとうございます。」
甘くて優しい味。落ち着く。
「熱いから気を付けてね、ゆっくりでいいよ」
「先生…ありがとう。」
神山先生のお陰で心が軽くなった気がする。
そう感じるとお礼を言わずにはいられなかった。
「全然良いんだよ。たまには泣きたい時もあるよね。」
また頭を撫でてくれた。気持ちいいな。
またホットミルクに視線を落とした。
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