ホントの気持ち

9、隠す、知りたい

空side

「いっ！つぁ」
目が覚めた途端お腹が痛すぎて言葉にならない声が出た。


あ、昨日あれから腹蹴られたんだ……
手出すなんて珍しかったな、何かあったのかな


もしかして、城崎先生昨日のこと父さんに言ったのかな
だから機嫌が悪かったのかな

「はぁ、信じれると思ったのにな……
なんかもうどうでもいいや……とりあえず学校行こ」


制服に着替える時お腹に大きな痣があったが気にせず着替え学校に行くことにした。





「おはよーーーー！」

ドンッ！

相変わらずテンション高い細谷の声が教室に響き渡った。

「いった!!   おはよう、」
いつも通り細谷が後ろから突撃してきた。
身体中が痛い……とりあえず挨拶はしたけど……不自然だったかな


「お？わりwってそんな痛がる？……怪我してんのか？」


はぁ、なんで細谷はこういう時だけ勘がいいんだよ！
心の中でツッコミを入れつつ、細谷にバレたら先生に言われると思い、話をそらすことにした。

「そういや1時間目移動だよな！早く行こ！」


細谷の腕を強引に引っ張って移動教室に向かった。



細谷side


いつも通りの朝だったつもりだったが、今日も空は調子が悪いようだった。


それに気付かず後ろから突撃したのはちょっと反省……


いや、でもそんなに強くはぶつかってないはず。
痛いって事は怪我でもしてんのかな
本人に聞いてみよ



「お？わりwってそんな痛がる？……怪我してんのか？」


「そういや1時間目移動だよな！早く行こ！」

あ、話そらされた。
ですよね～wそう簡単には教えてくれないよね～
そんな簡単に教えてくれるなら俺困ってねーよ


って、っちょっと待っ！
空が俺の腕を引っ張って移動教室に向かった。