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これにてごめん
また会おう
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冬の間、私達は若い男女が一つ屋根の下で出来るあらゆることをした。まあ、性に乱れた生活もやりつつ、森の見回り、自然をエンジョイ、皆でお酒を飲みまくってオール。とにかく若いうちにしかできない無茶振りをして楽しく過ごした。
あんなにはしゃいで思いつくまま遊んだのはいつぶりだろうか。前世でも遥か昔のことすぎで覚えていない。
皆で思い出を作った。お互いに過ごした日々を忘れないために。お互いに寂しくなったら思い出せるように。
そして、今日は私とディー、ベルナールの旅立ちの日だ。私達は母国に向かってまた旅に出るのだ。
旅支度を済ませ、森の出入り口まで見送りに来てくれたケイレブとキャスリーンにギュッと抱きついてハグをする。
私の隣には旅立つディーとカラスのベルナールがいた。
ディーは旅立ちの日が近づくにつれどこか寂しそうで不安そうな顔になっていった。私とケイレブで母国の話をして未来の不安を少しでも取り除こうとするが、それでも不安そうだった。だからなのか、今日は朝から私からくっついて離れようとしなかった。今もハグをしてる片手を離すまいと握ってきているので、兄と兄の妻へのハグは片腕だけでするしかなかった。
ベルナールはカラスの姿で私の肩の上にいる。彼は最近人の姿にならない。どこか懐かしい顔が見られない事に寂しさを感じつつも、何か理由があるのだろうと深く追求はしていない。別にベルナールの価値はあの姿だけではないのだ。彼の知識や感性は私と似てるところもある。そんな彼が母国に来て私と一緒に国づくりをするなら、これほど心強い存在はいない。
私はケイレブの狼耳がない姿を眺めた。
「耳。無いわね」
「ああ、朝起きたら消えてた。魔道具もなく人になれるようになっても消えなかったのにな。今日で本当の呪いが全て消えたってことなんじゃねーかな」
「たぶん、そうね」
長年の相棒との別れを惜しむように頭を撫でながらケイレブは話すと、私に向かって晴々とした笑顔を見せた。
「父上達によろしくな」
「うん。アンタも時々手紙くらいは送ってきなさい。買い出しに行く時は森の外にだって出るんだし。その時に連絡の一つや二つ出来るでしょ?」
私の母親モードのお小言が始まり、笑顔だったケイレブは急にめんどくさそうな様子になった。
「…はいはい」
「私書箱みたいなのは無さそうだから、入り口の街に部屋を借りておくわね。私が生きている限りその部屋に手紙が届くようにするから、返事はそこで受け取って。冬の間とか静かな時にでも2人で使ってね。通信魔道具とか外で使える物も揃えとくから、急な連絡ならそっちでお願い。鍵は…」
「わーかったから!鍵はどうせ後でベルナールに届けさせるとかだろ!これじゃどっちが旅に出るのかわかんねーよ」
わかったから早く行けよーっとケイレブがあしらえば、彼の隣にいるキャスリーンはクスクスと笑っていた。彼女はケイレブと両想いになってから周りを警戒し1人で生きていこうとする雰囲気がなくなり、とても柔らかくなった。口調もかなり砕けてきて私とよく似た話し方をする。重りを下ろしたあの姿が、彼女本来の姿なのだろう。
抱き潰された日には、お互いに介抱しあった。夫達に任せればまたベッドに引き摺り込まれるのは目に見えてわかる。だから私達は2人で協力してお互いに助け合った。
そして元凶達に《同日、2人とも動けなくするのはやめてほしい。せめて交互にして》と頼み込んだのはいつのことだったか。懐かしい。
めんどくさそうなケイレブから目線を外しキャスリーンに向けると、彼女は優しく微笑んだ。
「キャスリーンも何かあったらすぐに連絡してね」
「うん。やっぱりエヴィがいないのは寂しいよ」
「私も寂しいよおおお。女子会楽しかったねぇ。ベル君で遊んだりとかね。楽しかったねぇええ」
「いや、あれで楽しんでたのはエヴィだけだよ…」
「なー!でもあれだけお子様お世話の練習したんだし、子供ができても大丈夫!」
「…ま、まあ。そうかな」
ハハハッとキャスリーンは乾いた笑顔になった。隣にいるケイレブはまたため息をついている。離れ難い気持ちと心配な気持ちでいるのは私だけなのだろうか。
「もう。私はね、アンタ達を心配してるの!アンタ達2人を残して帰るのも、苦労しないかとか…」
「なんとかなるって。むしろ基本的に1人でする仕事を2人でするんだから!」
母親、姑の相手をしているような顔で2人はウンウンと頷いている。
「そうね。でも困ったことがあればすぐに連絡するのよ!わかった?」
私がこれ以上話をするのを諦めたとわかると、ケイレブはやっとかー!っと笑顔になった。
「はいはい、分かりました!妹よ、お前も道中色々気をつけてな」
「うん。わかってる。…じゃ、私の片割れ。元気でね。キャスリーンと仲良く過ごして、外に出てきたら沢山家族を作ってね」
「ああ。お前が守った国も見に行くからな」
「うん。私の像とか建てられてるかもよ?類い稀なる賢王として!」
「ありそう…。そうなったら狼に乗ってるのにしとけよ」
「いいわね。そうする」
ふふふっと2人で笑い合って目配せをした後、私達はそれ以上語らずにお互いに同じタイミングで手を差し出して握手を交わした。
くるっと踵を返して2人に背を向け、隣にいるディーに出発しようと微笑んで合図を送れば、彼は少しぎこちない顔で頷いた。
私は出入り口の光を眺め少しだけ視界がぼやけるのを感じつつ声を出した。
「また会いましょう」
「おう。また会おう」
背を向けて片割れに声をかけた。振り返れなかったからだ。
それにお互いに少しだけ涙声だ。ポロリと涙が溢れた瞬間も双子あるあるでタイミングバッチリだったようだ。
背を向けたままヒラヒラと手を振って眩い光の奥に進む。街の風景が見えた頃に後ろを振り返ると、生い茂った木々や草しか見えなかった。
「…入り口の光がもう見えないわ」
「俺もだ」
「本当に守り手ではなくなったのね…」
ディーと2人でしんみりとする。ディーはまた不安そうな顔になった。
「ディー。まだ不安?」
「…ああ」
「大丈夫だよ。もう1人じゃない。私と一緒。ずっと一緒だよ」
少し背の高い彼に向かって背伸びして唇に軽く口付ければ、彼はほんのり頬を染めて嬉しそうに笑った。
「よーし、近親交配禁止!まずは公族の遺伝病撲滅!もっと発展させてあの2人が来る頃にはこの世界の半分を我が国にしてやる!はーっはっは!」
「俺も頑張る」
「うん。一緒にできる事をできる事から2人で頑張ろうね」
抱負を語りながら私達は手を繋いで歩き始めた。もう後ろは振り返らない。
「ベルナールもよろしくね」
『はい。ご主人様が私を必要ないと判断されるその日まで、ずっとお側におります』
「私が死ぬまでそれはないから最後まで付き合ってもらうわよ」
頬擦りしてくるカラスのベルナールに頬擦り返しをした私は空に向かって腕を突き上げた。
上げた腕の肩に乗っていたベルナールは同時に飛び上がってゆく。
空にベルナールが溶け込んでゆくのを眺めつつ、私は大きな声を出した。
「呪いは解いたから守り手にはなりません!私は女王になる!」
エイエイッと空を殴りつけるようにパンチを繰り出せば、隣にいるディーは声をあげて笑い始めた。
私は空でのんびりと飛んでいるベルナールに大きな声で声をかけた。
「おーい、ベルナール。そろそろ戻ってきなさーい」
私の呼ぶ声が聞こえ、ベルナールは空を旋回してから自分の居場所へと戻ってきた。
『貴方の時間が止まるまで、ずっとお側におります。ご主人様』
空を飛びながら呟いたベルナールの声は誰にも届かなかった。彼はそれでよかった。彼女の側にいる時間が伸びたことに満足しているから。
あんなにはしゃいで思いつくまま遊んだのはいつぶりだろうか。前世でも遥か昔のことすぎで覚えていない。
皆で思い出を作った。お互いに過ごした日々を忘れないために。お互いに寂しくなったら思い出せるように。
そして、今日は私とディー、ベルナールの旅立ちの日だ。私達は母国に向かってまた旅に出るのだ。
旅支度を済ませ、森の出入り口まで見送りに来てくれたケイレブとキャスリーンにギュッと抱きついてハグをする。
私の隣には旅立つディーとカラスのベルナールがいた。
ディーは旅立ちの日が近づくにつれどこか寂しそうで不安そうな顔になっていった。私とケイレブで母国の話をして未来の不安を少しでも取り除こうとするが、それでも不安そうだった。だからなのか、今日は朝から私からくっついて離れようとしなかった。今もハグをしてる片手を離すまいと握ってきているので、兄と兄の妻へのハグは片腕だけでするしかなかった。
ベルナールはカラスの姿で私の肩の上にいる。彼は最近人の姿にならない。どこか懐かしい顔が見られない事に寂しさを感じつつも、何か理由があるのだろうと深く追求はしていない。別にベルナールの価値はあの姿だけではないのだ。彼の知識や感性は私と似てるところもある。そんな彼が母国に来て私と一緒に国づくりをするなら、これほど心強い存在はいない。
私はケイレブの狼耳がない姿を眺めた。
「耳。無いわね」
「ああ、朝起きたら消えてた。魔道具もなく人になれるようになっても消えなかったのにな。今日で本当の呪いが全て消えたってことなんじゃねーかな」
「たぶん、そうね」
長年の相棒との別れを惜しむように頭を撫でながらケイレブは話すと、私に向かって晴々とした笑顔を見せた。
「父上達によろしくな」
「うん。アンタも時々手紙くらいは送ってきなさい。買い出しに行く時は森の外にだって出るんだし。その時に連絡の一つや二つ出来るでしょ?」
私の母親モードのお小言が始まり、笑顔だったケイレブは急にめんどくさそうな様子になった。
「…はいはい」
「私書箱みたいなのは無さそうだから、入り口の街に部屋を借りておくわね。私が生きている限りその部屋に手紙が届くようにするから、返事はそこで受け取って。冬の間とか静かな時にでも2人で使ってね。通信魔道具とか外で使える物も揃えとくから、急な連絡ならそっちでお願い。鍵は…」
「わーかったから!鍵はどうせ後でベルナールに届けさせるとかだろ!これじゃどっちが旅に出るのかわかんねーよ」
わかったから早く行けよーっとケイレブがあしらえば、彼の隣にいるキャスリーンはクスクスと笑っていた。彼女はケイレブと両想いになってから周りを警戒し1人で生きていこうとする雰囲気がなくなり、とても柔らかくなった。口調もかなり砕けてきて私とよく似た話し方をする。重りを下ろしたあの姿が、彼女本来の姿なのだろう。
抱き潰された日には、お互いに介抱しあった。夫達に任せればまたベッドに引き摺り込まれるのは目に見えてわかる。だから私達は2人で協力してお互いに助け合った。
そして元凶達に《同日、2人とも動けなくするのはやめてほしい。せめて交互にして》と頼み込んだのはいつのことだったか。懐かしい。
めんどくさそうなケイレブから目線を外しキャスリーンに向けると、彼女は優しく微笑んだ。
「キャスリーンも何かあったらすぐに連絡してね」
「うん。やっぱりエヴィがいないのは寂しいよ」
「私も寂しいよおおお。女子会楽しかったねぇ。ベル君で遊んだりとかね。楽しかったねぇええ」
「いや、あれで楽しんでたのはエヴィだけだよ…」
「なー!でもあれだけお子様お世話の練習したんだし、子供ができても大丈夫!」
「…ま、まあ。そうかな」
ハハハッとキャスリーンは乾いた笑顔になった。隣にいるケイレブはまたため息をついている。離れ難い気持ちと心配な気持ちでいるのは私だけなのだろうか。
「もう。私はね、アンタ達を心配してるの!アンタ達2人を残して帰るのも、苦労しないかとか…」
「なんとかなるって。むしろ基本的に1人でする仕事を2人でするんだから!」
母親、姑の相手をしているような顔で2人はウンウンと頷いている。
「そうね。でも困ったことがあればすぐに連絡するのよ!わかった?」
私がこれ以上話をするのを諦めたとわかると、ケイレブはやっとかー!っと笑顔になった。
「はいはい、分かりました!妹よ、お前も道中色々気をつけてな」
「うん。わかってる。…じゃ、私の片割れ。元気でね。キャスリーンと仲良く過ごして、外に出てきたら沢山家族を作ってね」
「ああ。お前が守った国も見に行くからな」
「うん。私の像とか建てられてるかもよ?類い稀なる賢王として!」
「ありそう…。そうなったら狼に乗ってるのにしとけよ」
「いいわね。そうする」
ふふふっと2人で笑い合って目配せをした後、私達はそれ以上語らずにお互いに同じタイミングで手を差し出して握手を交わした。
くるっと踵を返して2人に背を向け、隣にいるディーに出発しようと微笑んで合図を送れば、彼は少しぎこちない顔で頷いた。
私は出入り口の光を眺め少しだけ視界がぼやけるのを感じつつ声を出した。
「また会いましょう」
「おう。また会おう」
背を向けて片割れに声をかけた。振り返れなかったからだ。
それにお互いに少しだけ涙声だ。ポロリと涙が溢れた瞬間も双子あるあるでタイミングバッチリだったようだ。
背を向けたままヒラヒラと手を振って眩い光の奥に進む。街の風景が見えた頃に後ろを振り返ると、生い茂った木々や草しか見えなかった。
「…入り口の光がもう見えないわ」
「俺もだ」
「本当に守り手ではなくなったのね…」
ディーと2人でしんみりとする。ディーはまた不安そうな顔になった。
「ディー。まだ不安?」
「…ああ」
「大丈夫だよ。もう1人じゃない。私と一緒。ずっと一緒だよ」
少し背の高い彼に向かって背伸びして唇に軽く口付ければ、彼はほんのり頬を染めて嬉しそうに笑った。
「よーし、近親交配禁止!まずは公族の遺伝病撲滅!もっと発展させてあの2人が来る頃にはこの世界の半分を我が国にしてやる!はーっはっは!」
「俺も頑張る」
「うん。一緒にできる事をできる事から2人で頑張ろうね」
抱負を語りながら私達は手を繋いで歩き始めた。もう後ろは振り返らない。
「ベルナールもよろしくね」
『はい。ご主人様が私を必要ないと判断されるその日まで、ずっとお側におります』
「私が死ぬまでそれはないから最後まで付き合ってもらうわよ」
頬擦りしてくるカラスのベルナールに頬擦り返しをした私は空に向かって腕を突き上げた。
上げた腕の肩に乗っていたベルナールは同時に飛び上がってゆく。
空にベルナールが溶け込んでゆくのを眺めつつ、私は大きな声を出した。
「呪いは解いたから守り手にはなりません!私は女王になる!」
エイエイッと空を殴りつけるようにパンチを繰り出せば、隣にいるディーは声をあげて笑い始めた。
私は空でのんびりと飛んでいるベルナールに大きな声で声をかけた。
「おーい、ベルナール。そろそろ戻ってきなさーい」
私の呼ぶ声が聞こえ、ベルナールは空を旋回してから自分の居場所へと戻ってきた。
『貴方の時間が止まるまで、ずっとお側におります。ご主人様』
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