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お母さん死なないで
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僕はお父さん達に顔を見られるのが嫌で
大急ぎで身支度をして
学校に向かった
優しいお母さんの夢を見たせいか
心は少しだけ軽くなっていた
そして今日帰ったらお母さんに少しだけ
優しくしてあげようとふと思った
こんな気持ちになったのは本当に久しぶりだった
授業が終わり、部活に行き
いつも通り家に帰った
お母さんがいつも寝ている寝室に行くと
相変わらずお母さんは布団の中で
寝ている
僕は何か声をかけようかと思ったけれど
静かに寝ているお母さんを起こすのも
気がひけて、自分の部屋に向かい
昨日の疲れもあったのか、いつの間にか
ベッドで眠っていた
夢には子供の頃の僕がお母さんに膝枕を
してもらい、頭をそっと撫でてもらい
満たされている気持ちで甘えていた
とても幸せで優しい気持ちでいた
夢とは思えない程まるで
現実に起こっているような
幸せ過ぎる夢だった
でもお父さんの声がして僕は
ハッとして目が覚めた
「翔、起きろ!
お母さんが、、お母さんが、、」
真っ青な顔で立ち尽くすお父さんは
僕を起こすと
「お母さんの意識がないから
救急車呼んだから
翔も用意して病院に行くぞ、、」
僕は寝ぼけていて状況が理解出来ないでいた
ただ、お母さんの意識がない
その事は理解出来て大変な事が起きている事を
察知し大急ぎで着替えを済ますと
玄関に向かい救急車に乗り込んだ
そこには、真っ青できっともう死んでしまっ
たんだと分かるお母さんの姿があった
僕は頭が真っ白でただお母さんを
見つめる事
お母さんって何回も叫ぶ事しか
出来ないでいた
お母さん死ぬの、、
僕は今信じられない現実が目の前で
起きている事がまるで夢を見ているのでは
ないかと言う錯覚に陥っていた
お母さん、、お母さん、、お母さん、、
僕は冷たくなっているお母さんの胸で
大泣きしていた
もうお母さんと話す事も喧嘩する事も
優しくしてあげる事も出来なくなるの、、
何で、どうしてこんな事が起きるの、、
僕が何をしたと言うの、、
現実を受け止められない僕は
ふと外の景色が目についた
夕闇に包まれたいつもと変わらない
景色、忙しそうに歩く人、家路に向かう
人々、いつも見ている当たり前の景色
だけど僕達だけは違う、全てが
一瞬で変わり、深い暗闇に飲み込まれたように
不幸のどん底に落ちたように
全てが真っ暗で一つの明かりも見えない程
もう二度と明るい世界とは無縁になったような
孤独の世界に彷徨っている感覚になった
ただ救急車のサイレンだけは僕の耳から
離れないでいた
大急ぎで身支度をして
学校に向かった
優しいお母さんの夢を見たせいか
心は少しだけ軽くなっていた
そして今日帰ったらお母さんに少しだけ
優しくしてあげようとふと思った
こんな気持ちになったのは本当に久しぶりだった
授業が終わり、部活に行き
いつも通り家に帰った
お母さんがいつも寝ている寝室に行くと
相変わらずお母さんは布団の中で
寝ている
僕は何か声をかけようかと思ったけれど
静かに寝ているお母さんを起こすのも
気がひけて、自分の部屋に向かい
昨日の疲れもあったのか、いつの間にか
ベッドで眠っていた
夢には子供の頃の僕がお母さんに膝枕を
してもらい、頭をそっと撫でてもらい
満たされている気持ちで甘えていた
とても幸せで優しい気持ちでいた
夢とは思えない程まるで
現実に起こっているような
幸せ過ぎる夢だった
でもお父さんの声がして僕は
ハッとして目が覚めた
「翔、起きろ!
お母さんが、、お母さんが、、」
真っ青な顔で立ち尽くすお父さんは
僕を起こすと
「お母さんの意識がないから
救急車呼んだから
翔も用意して病院に行くぞ、、」
僕は寝ぼけていて状況が理解出来ないでいた
ただ、お母さんの意識がない
その事は理解出来て大変な事が起きている事を
察知し大急ぎで着替えを済ますと
玄関に向かい救急車に乗り込んだ
そこには、真っ青できっともう死んでしまっ
たんだと分かるお母さんの姿があった
僕は頭が真っ白でただお母さんを
見つめる事
お母さんって何回も叫ぶ事しか
出来ないでいた
お母さん死ぬの、、
僕は今信じられない現実が目の前で
起きている事がまるで夢を見ているのでは
ないかと言う錯覚に陥っていた
お母さん、、お母さん、、お母さん、、
僕は冷たくなっているお母さんの胸で
大泣きしていた
もうお母さんと話す事も喧嘩する事も
優しくしてあげる事も出来なくなるの、、
何で、どうしてこんな事が起きるの、、
僕が何をしたと言うの、、
現実を受け止められない僕は
ふと外の景色が目についた
夕闇に包まれたいつもと変わらない
景色、忙しそうに歩く人、家路に向かう
人々、いつも見ている当たり前の景色
だけど僕達だけは違う、全てが
一瞬で変わり、深い暗闇に飲み込まれたように
不幸のどん底に落ちたように
全てが真っ暗で一つの明かりも見えない程
もう二度と明るい世界とは無縁になったような
孤独の世界に彷徨っている感覚になった
ただ救急車のサイレンだけは僕の耳から
離れないでいた
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