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同窓会での再会
しおりを挟む同窓会が開催される日になった
私は部活で仲良くしていた千佳と
駅で待ち合わせて行く事にした
千佳とは高校を卒業してから
何度も会ったり
お互いの結婚式に行ったり
子供が産まれた時にも会ったりしていた
最近は会っていなかったので
久々の再会を楽しみにしていた
「京子!久しぶり!!
全然変わってないね~」
駅で待っていた私を千佳は見つけると
走って抱きつきそう言った
「千佳元気だった?
会うの本当に久しぶりだね~
なんか嬉しい!!」
私は少し太った千佳を見ながら
そう言った
私達は駅から歩いてすぐの場所にある
ホテルに向かった
会場に着くと幹事の人達が居て
名前の記入を促した
私が名前を書こうとしていると
田中浩志君が
「中川!久しぶり!
俺の事覚えてる?」
と気さくに声をかけてくれた
幹事が6人位いて周りに何人かの人が
集まっていたので私は気がつかなくて
声をかけてくれた田中君を見ると
「あっ!田中君だ~
久しぶり!
田中君全然変わってないね~」
と懐かしく言った
私は田中君を見て驚いた
髪の毛は少し減っているものの
高校の時とほとんど変わっていない
それどころか高校の時よりも
カッコ良くなっていた
「中川も全然変わってないな~
元気そうだな!」
田中君は嬉しそうにそう言った
私と千佳は仲良くしていた何人かの
友達を見つけると
みんなで近くの席に座った
『田中君があんなにカッコ良く
なっているとは本当にビックリ!
きっと一生懸命頑張って
今まで生きて来たんだろうな~
頑張ってきた事が顔に出てる
生き生きしてる感じがする
会えて嬉しいな~』
私は仲良くしていた友達に
会えたのも嬉しかった
だけどやっぱり田中浩志君に
会えた事が一番嬉しかった
25年も経つと
みんな変わってしまうと思った
その人の生き様が顔に出ると言うか、、
やっぱり一生懸命生きて来た人は
オーラが違う、、
高校の時は目立っていても
25年も経つと
パットしなくなっている人もいた
田中君はみんなとはオーラが違う気がした
とても輝いていた
私は田中君を時折チラチラ見つめた
田中君も私をたまに見つめているのか
何度も目が合った
だけどなかなか話す事出来なかった
話すのが恥ずかしかった、、
それはまるで学生時代に戻ったような
好きな人とはドキドキして
話せなかった
あの頃に戻ったような感じだった、、
この時、私は田中君が私にとって
とても大切な人になる事
そして生きていく力になる人になるとは
夢にも思わなかった
この時は再会出来た事だけで
とても嬉しかったから、、
それだけで幸せだったから、、
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