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おばあちゃんから聞いた戦争時代の話し

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私の家系は奇蹟の連続で

成り立っていた


私が知らない戦争時代


テレビのドラマやアニメで少しは

知識があるものの

遠い遠い昔の話


人が人を殺すのが当たり前で

爆弾や核兵器で大量殺戮され


世界中の大勢の人が何の罪もなく

死んでいった恐ろしい時代


平和が当たり前の時代に産まれた私は

そんな恐ろしい時代があった事すら

他人事でそんな恐ろしい事が

自分の身に起こる事なんて

全く考えられなかった



ある時、おばあちゃんから

戦争の話しを聞く機会があった


そして、その日から戦争が

身近なものに感じられるようになった


おばあちゃんは中国の満州と言う所で

産まれたらしい


そして日本が敗戦し終戦を迎えてから

暫くするまで満州にいたらしい


3歳だったおばあちゃんには

その頃の記憶はないけれど


お母さんや親戚の人から

その時代の話しを繰り返し聞かされ

その話しは

私にまで引き継がれた


日本が中国に戦争で勝利して

満州を支配していた時代


おばあちゃんの両親は

新婚だったけれど仕事の関係で

満州に移住する事になった


その頃は日本人が中国人の土地を奪い

追い出し

その土地を開拓する日本人が

大勢移住していた

その中におばあちゃん達の家族もいた


満州に移住した日本人は

その頃裕福だったらしい


そんな幸せな日々は

ずっと続かなかった


日本は米国に戦争で負けて

満州にいた日本の軍隊は

一目瞭然に撤退しようてした


終戦の後、ソビエト軍(ソ連軍)が

満州を攻撃し始め

満州にいた日本人の軍人は捕らえられ

シベリア抑留され強制動労をさせられた


満州にいた一般人はソ連軍に殺戮され

女性は犯された


敗戦を知った中国人は自分の土地を

取り戻す為に日本人を追い出した


そんな大混乱の中

まだ3歳だったおばあちゃんは

お母さんと5人の兄弟と共に

命からがら鉄道に乗り

運良く引き揚げ船で

日本に戻る事が出来た


おばあちゃんのお母さんは

まだ20歳と言う若さだったらしい


おばあちゃんのお母さんは高熱を

出していたけれど

ふらふらになりながら

泣きじゃくり、ぐずる子供達を

必死で駅までの道のりを

歩いて連れていき

必死で引き揚げ船に乗り込んだ


あと少し遅ければ多分ソ連軍に

殺されていたらしい


そんな奇蹟的に助かった

おばあちゃん達


そしておばあちゃんのお父さんは

ソ連軍に捕らえられ

シベリアに抑留され


何年も強制動労させられ

何万人も死んだ中

奇蹟的に助かり

日本に帰還して来たらしい


骨と皮だけでガリガリに

痩せ細って帰って来たらしい


簡単に言うとこんな内容の話しを

おばあちゃんから聞いた


おばあちゃんがもしソ連軍に

殺されていたら、、

もし殺されてなくても

中国残留孤児になっていたら


私は今存在していなかった


涙を流しながら話してくれた

おばあちゃんの話


この話しは私の心の奥に刻まれた


私は戦争の恐ろしさや

おばあちゃんの両親の強さに

心を打たれた


まだ20歳だったおばあちゃんのお母さん

どんなに恐ろしかっただろう


私はおばあちゃんの両親の強さに

感動した


そしてその話しを聞いてから

戦争を身近に感じられたし


平和な世の中にいる私達は

本当に幸せなんだと思った


そして命懸けで生き抜いた

奇蹟的に助かった私のおばあちゃんの

両親に会って見たかったと思った













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