2 / 27
友達からの無視
しおりを挟むそれは突然の出来事だった
「おはよー」
いつも通り教室に入った私
いつもだったら仲良しグループの
友達が私が来た事に気が付き
おはよーって
明るく挨拶してくれる
だけど今日はグループの誰も
私に挨拶してはくれなかった
私が教室に入って来た事は
分かっているはず、、
でも誰も私と目を合わそうとはしない
まるで私の存在が見えないように
みんなで楽しそうに話しをしている
私はグループの友達をちらっと見ると
戸惑いながら自分の席に向かった
昨日まではみんなと
仲良くしていたし
特に何かあった訳でもない
私は授業中も勉強どころではなく
昨日みんなと話した内容や
みんなの私に対する態度などを
振り返っていた
でも幾ら考えても分からない、、
誰かを傷つける事も
言った覚えもないし
本当にいつもと同じように
楽しく過ごしていたのだから、、
お昼休みになり
いつもだったらみんなで
机を並べてお弁当を食べるのに
誰も私を誘ってくれなかった
そして私がいなくても
楽しそうにみんなで仲良く
お昼休みを過ごしていた
私はカバンからお弁当箱を取り出すと
机に置き無言で食べた
悲しくて泣き出しそうな私は
お弁当の味も分からないまま
とても長く感じるお昼休みを
1人ぼっちで過ごした
こんな孤独を感じたのは初めてだ
きっと中学2年生になるまでに
同じクラスに今の私みたいに
ひとりぼっちでお昼休みを
過ごしていた子はいただろう
だけどそんな事は
今まで気にもならなかった
毎日友達と仲良くしているのが
当たり前で孤独になった事が
なかったから、、
そして今、誰も話し相手がいない
孤独な状態でいる辛さを
初めて知った
『無視される事がこんなにも
辛くて悲しい事だったなんて、、
明日からどうしよう、、
3年生になってクラス替えするまでに
まだ半年もある
あと半年もこんな孤独に
耐える事出来るかな、、
今日一日でも
辛くて早く家に帰りたいのに、、
どうしたらいいんだろう、、
どうしてこんな事になったんだろう、、』
私は昨日まではあんなに
明るく笑っていたのに
まるで別人になったように
無表情になっていく自分を
受け止める事が出来なかった
授業が終わった教室には
あちこちで楽しそうに話している
笑い声が溢れていた
そして私は誰とも話す事なく
うつむいて静かに
教室を出て行った、、
自分の周りに孤独と言う
暗い陰がまとわり付いているような
そんな暗くて重い空気に包まれていた
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
戦艦大和、時空往復激闘戦記!(おーぷん2ちゃんねるSS出展)
俊也
SF
1945年4月、敗色濃厚の日本海軍戦艦、大和は残りわずかな艦隊と共に二度と還れぬ最後の決戦に赴く。
だが、その途上、謎の天変地異に巻き込まれ、大和一隻のみが遥かな未来、令和の日本へと転送されてしまい…。
また、おーぷん2ちゃんねるにいわゆるSS形式で投稿したものですので読みづらい面もあるかもですが、お付き合いいただけますと幸いです。
姉妹作「新訳零戦戦記」「信長2030」
共々宜しくお願い致しますm(_ _)m
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる