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18話 魔力干渉①

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「さて、とりあえずどこから話したものか…」
「うん?魔力についてだろ?」
「ああいや、それは説明するよりやってみた方が早いはずだ。
うーん…お前の周り、は今どんな奴がいる?」
「スキル構成の話か?それとも人格?」
「両方だ。信頼出来る奴かどうかだけ教えてくれたらそれで良い」

すると、海堂は真っ直ぐな目でこちらを見た。

「信頼出来る。少なくとも、女子の方は絶対に信頼出来る」
「そうか。お前のところは6人だったか?」
「ああいや、俺を含めての5人だ。基本的に俺が近接なのもあって、女子の方が魔法と回復、男子は1人は斥候?をするって言ってて、もう1人はタンク?をするって言ってたぞ」
「ふぅむ…なるほど、構成的には良さそうだな」
「ああ、だが魔法と回復は相川が言ってた魔力?ってやつの使い方が分からなくて上手く使えないらしくて、斥候の方も武器の扱いに苦戦してるらしい。俺とタンクをしている奴は物理だが他と比べたらそこまで苦労してるわけではないんだが」
「まぁ、そこはおいおいって感じだろうな。メモ帳かなにかあるか?」
「ああ、持ってるぞ」
「じゃあ、今から言うことをメモしてくれ。まず、回復と魔法の奴らのアドバイスだが、
【魔力感知】【魔力操作】
この2つのスキルを取らないと、基本的に慣れるまでは難しい。というより、最初の感知が難しいはずだ。自身の心臓を見るようなものだからな」
「魔力操作と魔力感知…ふむふむ、それって俺も取った方がいいのか?」
「いや、お前は俺が教えるから大丈夫だ。慣れてきたら自然と獲得できるしな。一応スキルの内容を説明しておくと、
 魔力感知は魔力そのものの存在を感じやすくなるスキル。
 魔力操作が魔力を操りやすくなるスキルだな」
「…うん、メモは出来た」
「ま、今日やってみて無理そうなら暫く時間決めてここに通ってくれたらいずれは出来るようになるだろうな。あ、ただ洗脳状態かどうかだけ確認しにいってもいいか?」
「ああ、それはこちらから頼みたいな」
「んじゃ、それは後でするとして…海堂、もう少しレベルが上がるまでは絶対に森には出るなよ」
「森?だが、周辺の探索をしないといつまでも…」
「ずっとじゃない、レベルを上げるまでだ。今の俺のステータスでさえ、狼の魔物のスピードにギリギリだった。油断していたり、反応が遅れたら一瞬で致命傷になるんだ」
「なるほど…なら、レベルを上げて防御か俊敏をあげてからって感じか」
「ああ。それに、人が増えたら守る人が増えるしな。それが悪いとは言わないが、狼とは相性が悪い。あっちも群れで行動することが多いらしいしな。
さて、話もそこそこに、早速始めるか」
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