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111.初夜
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夜十時。
私室にある自室で、本日三回目のお風呂とマッサージです。
そして、用意された夜着は、ワンピースと、あの、布面積の少ない透けている赤い下着です。
ワンピースは襟ぐりが広いせいで肩まで出ていますが、胸元と裾にヒラヒラとした飾り生地が施されて、可愛くはあります。
あるのですが……。
「ちょっと、この生地、薄くないかしら?」
肌は透けないながらも、かなり薄手のテロテロとした生地で、身体の線が強調されている気がします。
「これでも譲歩したのです。本来なら、もっと透けている夜着を着るのです。私達としては、そちらがお勧めなのです。ご覧になりますか?」
レミが見せてくれた夜着が、私の想像を超えていました。
「それはもう、裸じゃない。着る意味があるの?」
透け過ぎて、隠したい所が見えてしまっては、服としての意味がないのでは?
「これは男のロマンなのです。」
「ご免なさいレミ、ちょっと分からないわ。」
「レミ。真面目なセシル様には、まだお早いのよ。」
「そうね。」
ラナに諭されて、レミが仕方無く透け過ぎている夜着を片付けました。
アレよりはましね。
用意されたワンピースと赤い下着を渋々身に着けた時、侍女長のシーナがやって来ました。
「セシル様。今、殿下は入浴しております。寝室でお待ちくださいませ。」
「分かったわ。」
こんな姿、まだ見せる勇気がありません。
急いで寝室へ入室すると、ベッドに入りました。
「セシル様。眠そうですが、寝ては駄目ですよ。」
レモン水の入った水差しと、コップをサイドテーブルに用意してくれたレミに、釘を刺されてしまいました。
「分かっているわ。大丈夫よ。」
寝ないようベッドに座って、レミが寝室から退室するのを見送りました。
まだ恥ずかしくて、夜着姿をレリック様に見せる勇気が持てません。
取りあえず、お布団で隠しておきましょう。
肩まで布団を掛けたものの、お風呂上がりで体温が上がっているせいか、暑くて我慢出来ません。
レリック様はまだ入浴中だし、ドアノブの音がしてから、急いで布団を掛けても充分隠せるでしょう。
布団を剥いで、膝を抱えるように座って、レリック様が入室するのを待ちました。
今日は、挙式やお手振りに晩餐・舞踏会。
お風呂も三回入って、今までに無い忙しさでした。
「セシル。」
「レリック様!?いつの間に?」
レリック様が、隣に腰掛けています。
どうやら、うとうとしていたようです。
「あの、すみません。寝るつもりはなかったのですが。」
とか言いながら、今更ですが、布団に手を伸ばして肩まで掛けました。
明らかに挙動不審だったと思います。
レリック様は、私の格好に気付いていないのか、夜着については触れず、心配そうに私の顔を覗き込みました。
「謝らなくて良い。疲れていたのだろう。」
私の頬に、そっと触れるレリック様の大きな手が、温かいです。
「疲れていないと言えば嘘になりますが、レリック様こそ、昨日からお忙しくて、お疲れではないですか?」
「大丈夫だ。シバルツ男爵令息の聞き取りはアレクがして、報告書はグレン副団が書いた。私は会議で報告を受けて、総長や仲間と情報共有した位だから、特に忙しくなかった。」
レリック様は忙しいのが普通なので、もの凄く忙しくなければ、忙しく無いと言いそうです。
「本当に?」
目の下に隈が出来ていないか確認する為に、レリック様の顔を覗き込もうとしたら、頭をポンポンと撫でられました。
「本当に。因みに、シバルツ男爵令息が、カイン殿に成り済ました動機は、カイン殿を慕っている何人かの高位貴族令嬢に、格下だと馬鹿にされ、腹いせに仕返しをする為だったらしい……って、私は初夜に何を話しているのだか。」
レリック様が片手で前髪をかき上げながら、溜め息を吐きました。
「セシルと生活を始めた頃、ベッドで仕事の話はしないようにと言われていたのに、とうとうやってしまった。」
確かにそんな話をしましたが、私はすっかり忘れていました。
でも、レリック様は、ずっと気にしてくださっていたのですね。
レリック様は気まずそうにしていますが、私は嬉しくなりました。
「私が聞いたようなものですから、お気になさらず。きっとこの先も、私達はこんな感じで過ごして行くのでしょうね。」
任務の話を聞く度に、人知れず、国の為に努力し続けているレリック様や、騎士達のお陰で、穏やかな日常は守られているのだと実感して、私は幸せを感じるのです。
そして、レリック様が無事で、元気でいられるように、支えたい、沢山労りたい、愛したいと思うのです。
「それはつまり、これから先も、今日のような二人にとって重要な日に限って、私が雰囲気をぶち壊すと言いたいのか?」
レリック様が上目遣いで見てきます。
もしかして拗ねているのでしょうか?
新しい一面を発見して、新鮮でクスクスと笑ってしまいました。
「何がおかしい。」
「いえ、レリック様が可愛らしいくて。」
「私が可愛いらしいだと?可愛らしいのはセシルだろう。そんな魅惑的な格好をして。」
「あっ!ちょっ!」
肩までかけている布団を引き剥がされてしまいました。
「折角恥ずかしいのを忘れていたのに、その返しはズルいです。」
夜着について気にしていないと思っていたのに、まさか今、指摘されるとは予想外過ぎます。
「私はズルい男だ。知っているだろう?可愛いセシルを恥ずかしがらせる事に、生き甲斐を感じている。」
実に楽しそうに、レリック様が開き直っています。
これは私が、圧倒的に不利な流れです。
こうなったら、話題転換するしかありません。
「そう言えばレリック様。結婚まで何かを我慢されていたようですが、もうよろしいのですか?」
「ああ、やっと心置きなくセシルを攻められる。」
「攻め?あっ!」
話題の選択を間違えたようです。
私の背中にレリック様の腕が回されて、抱き寄せられると、おでこ、目じり、頬とチュッチュッと音をさせながら、キスの雨が降ってきます。
思わず閉じた目を開けて見上げると、殊更甘い雰囲気を醸し出しながら、懇願するように揺れる、美しいサファイアのような青い瞳と目が合いました。
さっきまで、生き生きと私をからかっていた人とは思えない変わりようです。
「初夜だからと無理強いはしたくない。嫌なら拒んでくれて構わない。」
とか言いながら、美しいお顔が唇に狙いを定めて近付いてきます。
私が絶対に拒めない、いえ、拒まないと確信しているのでしょう。
その通りです。
だって、私がレリック様を愛しているのは明らかですし、こんな恥ずかしいペラペラの夜着を着て、更にレリック様に喜んで頂きたくて、侍女に乗せられるがまま、公爵令嬢のジェーン様が贈って下さった『カップルがいざという時、お揃いで着けると愛が深まる』なんて噂される赤い下着まで身に着けているのです。
今さら拒む訳がありません。
このまま口付けされるのは、ちょっと悔しいので、私から唇を押し付けてみました。
不意を突けたのでしょうか、それとも、何か良くなかったのでしょうか?
レリック様が少し目を見開いて停止しました。
「あの、もしかして、何か変でした?」
「いや、火がついた。」
「え?」
はむっと食べるようなレリック様の口付けが、深く甘くなって、その激しい熱量に何も考えられません。
後頭部に手を添えられて、口づけされながら、ゆっくり背中からベッドに倒されました。
その時、唇が離れて、色気駄々洩れのレリック様と目が合いました。
「済まない。セシルが可愛い過ぎてつい。もっと優しくする。」
「それは……お願いします。」
脳内がぽやぽやして、体に力が入らないまま、コクリと頷くと、レリック様のたくましい腕の中に閉じ込められました。
「セシル、愛してる。」
「私も――――……」
好きな人と愛し愛される事が、こんなにも幸せで、嬉しくて満たされるなんて、初めて知りました。
愛を深めるのに、お揃いの赤い下着なんて、必要なかったようです。
私室にある自室で、本日三回目のお風呂とマッサージです。
そして、用意された夜着は、ワンピースと、あの、布面積の少ない透けている赤い下着です。
ワンピースは襟ぐりが広いせいで肩まで出ていますが、胸元と裾にヒラヒラとした飾り生地が施されて、可愛くはあります。
あるのですが……。
「ちょっと、この生地、薄くないかしら?」
肌は透けないながらも、かなり薄手のテロテロとした生地で、身体の線が強調されている気がします。
「これでも譲歩したのです。本来なら、もっと透けている夜着を着るのです。私達としては、そちらがお勧めなのです。ご覧になりますか?」
レミが見せてくれた夜着が、私の想像を超えていました。
「それはもう、裸じゃない。着る意味があるの?」
透け過ぎて、隠したい所が見えてしまっては、服としての意味がないのでは?
「これは男のロマンなのです。」
「ご免なさいレミ、ちょっと分からないわ。」
「レミ。真面目なセシル様には、まだお早いのよ。」
「そうね。」
ラナに諭されて、レミが仕方無く透け過ぎている夜着を片付けました。
アレよりはましね。
用意されたワンピースと赤い下着を渋々身に着けた時、侍女長のシーナがやって来ました。
「セシル様。今、殿下は入浴しております。寝室でお待ちくださいませ。」
「分かったわ。」
こんな姿、まだ見せる勇気がありません。
急いで寝室へ入室すると、ベッドに入りました。
「セシル様。眠そうですが、寝ては駄目ですよ。」
レモン水の入った水差しと、コップをサイドテーブルに用意してくれたレミに、釘を刺されてしまいました。
「分かっているわ。大丈夫よ。」
寝ないようベッドに座って、レミが寝室から退室するのを見送りました。
まだ恥ずかしくて、夜着姿をレリック様に見せる勇気が持てません。
取りあえず、お布団で隠しておきましょう。
肩まで布団を掛けたものの、お風呂上がりで体温が上がっているせいか、暑くて我慢出来ません。
レリック様はまだ入浴中だし、ドアノブの音がしてから、急いで布団を掛けても充分隠せるでしょう。
布団を剥いで、膝を抱えるように座って、レリック様が入室するのを待ちました。
今日は、挙式やお手振りに晩餐・舞踏会。
お風呂も三回入って、今までに無い忙しさでした。
「セシル。」
「レリック様!?いつの間に?」
レリック様が、隣に腰掛けています。
どうやら、うとうとしていたようです。
「あの、すみません。寝るつもりはなかったのですが。」
とか言いながら、今更ですが、布団に手を伸ばして肩まで掛けました。
明らかに挙動不審だったと思います。
レリック様は、私の格好に気付いていないのか、夜着については触れず、心配そうに私の顔を覗き込みました。
「謝らなくて良い。疲れていたのだろう。」
私の頬に、そっと触れるレリック様の大きな手が、温かいです。
「疲れていないと言えば嘘になりますが、レリック様こそ、昨日からお忙しくて、お疲れではないですか?」
「大丈夫だ。シバルツ男爵令息の聞き取りはアレクがして、報告書はグレン副団が書いた。私は会議で報告を受けて、総長や仲間と情報共有した位だから、特に忙しくなかった。」
レリック様は忙しいのが普通なので、もの凄く忙しくなければ、忙しく無いと言いそうです。
「本当に?」
目の下に隈が出来ていないか確認する為に、レリック様の顔を覗き込もうとしたら、頭をポンポンと撫でられました。
「本当に。因みに、シバルツ男爵令息が、カイン殿に成り済ました動機は、カイン殿を慕っている何人かの高位貴族令嬢に、格下だと馬鹿にされ、腹いせに仕返しをする為だったらしい……って、私は初夜に何を話しているのだか。」
レリック様が片手で前髪をかき上げながら、溜め息を吐きました。
「セシルと生活を始めた頃、ベッドで仕事の話はしないようにと言われていたのに、とうとうやってしまった。」
確かにそんな話をしましたが、私はすっかり忘れていました。
でも、レリック様は、ずっと気にしてくださっていたのですね。
レリック様は気まずそうにしていますが、私は嬉しくなりました。
「私が聞いたようなものですから、お気になさらず。きっとこの先も、私達はこんな感じで過ごして行くのでしょうね。」
任務の話を聞く度に、人知れず、国の為に努力し続けているレリック様や、騎士達のお陰で、穏やかな日常は守られているのだと実感して、私は幸せを感じるのです。
そして、レリック様が無事で、元気でいられるように、支えたい、沢山労りたい、愛したいと思うのです。
「それはつまり、これから先も、今日のような二人にとって重要な日に限って、私が雰囲気をぶち壊すと言いたいのか?」
レリック様が上目遣いで見てきます。
もしかして拗ねているのでしょうか?
新しい一面を発見して、新鮮でクスクスと笑ってしまいました。
「何がおかしい。」
「いえ、レリック様が可愛らしいくて。」
「私が可愛いらしいだと?可愛らしいのはセシルだろう。そんな魅惑的な格好をして。」
「あっ!ちょっ!」
肩までかけている布団を引き剥がされてしまいました。
「折角恥ずかしいのを忘れていたのに、その返しはズルいです。」
夜着について気にしていないと思っていたのに、まさか今、指摘されるとは予想外過ぎます。
「私はズルい男だ。知っているだろう?可愛いセシルを恥ずかしがらせる事に、生き甲斐を感じている。」
実に楽しそうに、レリック様が開き直っています。
これは私が、圧倒的に不利な流れです。
こうなったら、話題転換するしかありません。
「そう言えばレリック様。結婚まで何かを我慢されていたようですが、もうよろしいのですか?」
「ああ、やっと心置きなくセシルを攻められる。」
「攻め?あっ!」
話題の選択を間違えたようです。
私の背中にレリック様の腕が回されて、抱き寄せられると、おでこ、目じり、頬とチュッチュッと音をさせながら、キスの雨が降ってきます。
思わず閉じた目を開けて見上げると、殊更甘い雰囲気を醸し出しながら、懇願するように揺れる、美しいサファイアのような青い瞳と目が合いました。
さっきまで、生き生きと私をからかっていた人とは思えない変わりようです。
「初夜だからと無理強いはしたくない。嫌なら拒んでくれて構わない。」
とか言いながら、美しいお顔が唇に狙いを定めて近付いてきます。
私が絶対に拒めない、いえ、拒まないと確信しているのでしょう。
その通りです。
だって、私がレリック様を愛しているのは明らかですし、こんな恥ずかしいペラペラの夜着を着て、更にレリック様に喜んで頂きたくて、侍女に乗せられるがまま、公爵令嬢のジェーン様が贈って下さった『カップルがいざという時、お揃いで着けると愛が深まる』なんて噂される赤い下着まで身に着けているのです。
今さら拒む訳がありません。
このまま口付けされるのは、ちょっと悔しいので、私から唇を押し付けてみました。
不意を突けたのでしょうか、それとも、何か良くなかったのでしょうか?
レリック様が少し目を見開いて停止しました。
「あの、もしかして、何か変でした?」
「いや、火がついた。」
「え?」
はむっと食べるようなレリック様の口付けが、深く甘くなって、その激しい熱量に何も考えられません。
後頭部に手を添えられて、口づけされながら、ゆっくり背中からベッドに倒されました。
その時、唇が離れて、色気駄々洩れのレリック様と目が合いました。
「済まない。セシルが可愛い過ぎてつい。もっと優しくする。」
「それは……お願いします。」
脳内がぽやぽやして、体に力が入らないまま、コクリと頷くと、レリック様のたくましい腕の中に閉じ込められました。
「セシル、愛してる。」
「私も――――……」
好きな人と愛し愛される事が、こんなにも幸せで、嬉しくて満たされるなんて、初めて知りました。
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