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カランっと扉を開ける音に足元に向けていた視線を上げると、そこは落ち着いた雰囲気のバーのようだった。
こじんまりとした、落ち着いたそこは、いかにも常連しか来なさそうな雰囲気が漂っていて、悠は自分がここにいていいのか躊躇った。そんな悠の躊躇いを感じ取ったのかどうかは分からないが、マスターと思われる男性が奥の席を示したので勧められるままそこに座れば、隣に先程の女性が座る。
「ねえ、ひーくん、タオルあったりしない?」
「ありますよ」
苦笑を滲ませながら『ひーくん』と呼ばれた男性は二人に断りを入れてバックヤードへ下がると、その手に2枚のハンドタオルを持って戻ってきた。
「ありがとう」
女性は柊からタオルを受け取ると、濡れた髪や肩を拭き始めた。悠はそれで初めて女性が自分よりも濡れていることに気づいた。そういえばここに来るまでの間に彼女の肩に雪が積もっていたのを思い出す。
肩よりも長い髪は含んだ水分で彼女の頬に張り付き、その濡れた髪が彼女の肩をさらに濡らしている。それを無造作に拭う様子を見ていたら目の前にタオルが差し出された。
「貴方もどうぞ」
ひーくんと呼ばれた男性、ー後に柊と書いて、『しゅう』と読むことを教えてから彼女には『ひーくん』と呼ばれているのだと教えてくれた―、に差し出されたタオルを受け取ると悠も濡れた髪を拭った。
「何にしますか?」
柊は二人の使ったタオルを片付けるとそう聞いた。悠の前にはメニュー表が置かれている。
「ひーくんに任せるよ」
「甘めですか?」
「うん。出来たら強めがいいなぁ」
「強めねぇ。陽詩さんのはいつも強目なんですけどね?」
「うん、知ってる」
柊は彼女の言葉になれた手つきで使う酒を選んでいく。
「お兄さんはどうしますか?」
柊の言葉に彼の動きを見ていた悠はメニューに目を通す。が、なんとなく自分をここへ連れてきた彼女と同じものが飲んでみたいと思った。
「…俺も彼女と同じもので」
「甘いのは大丈夫ですか?」
「はい」
悠が頷くと、柊は手際よくカクテルを作ると二人の前に置いた。
「どうぞ」
「ありがとー」
そう言って、目の前に置かれたグラスに手を伸ばすと陽詩はそのグラスを悠の方へ掲げて見せた。それに悠も答えるようにグラスに手を伸ばす。
「じゃあ、改めて、初めまして」
わざとおどけたようにそう口にして陽詩は悠のグラスと自分のグラスを軽く合わせると、それを口に運んだ。
「ん、美味しい」
そう言って顔を綻ばせる陽詩につられるように悠もグラスに口をつけた。
「初めまして、って言ってましたけど、お友達じゃないんですか?」
陽詩の反応に満足そうにしながら、柊がどちらに問うでもなく聞いてきた。それに思わず二人は互いに顔を見合わせる。
「友達、ではないかなぁ。さっき知り合ったばっかりだし…」
そう答える陽詩に柊が視線だけで先を促した。
「ん~…、拾った?」
首を傾げながら言われた言葉に二人の関係を聞いた柊も、拾ったと言われた当人である悠も何とも言えない表情になる。
「拾ったって…、犬猫じゃないんですから…」
「まぁ、そうなんだけど…」
呆れたように言う柊に陽詩も苦笑を滲ませて返す。
「で、実際は逆ナンでもしたんですか?」
「いえ、ナンパはされてないですよ」
二人のやり取りを他人事のように傍観していた悠は柊に話を振られ、それを否定した。
「…お恥ずかしい話なんですが、どうも俺がフラれるところを見られてしまったみたいで」
「で、雨の中傘もささずにいたから連れてきてみたの」
もう、雪になってるけどね、と続けながら、陽詩が悠の言葉を引き継いだ。
「…それは逆ナンになるのでは?」
「いや、そんなつもりで声かけてないよ?見かねたのと、同類っぽいなぁって思っただけで…」
「そういえば、今日はデートじゃなかったんですか?」
逆ナンの言葉に、言い訳のように言い募れば、柊が答えが分かっているであろうことを敢えて聞いてきた。その言葉に陽詩は一瞬言葉に詰まると、残っていたグラスの中身を一気に呷った。
「私も今日別れたのよねぇ。どうせ別れ話するならホテルに呼び出さないで欲しいわ」
うんざりしたように言う、陽詩の言葉に、男二人は何とも言えない表情を浮かべた。
「…えーと、ヤるだけやってから、フラれた、と」
「そぉそぉ」
悠の言葉に何でもないことのように、陽詩は頷いた。
「でも、好きだったわけじゃなんでしたよね?」
お代わりを催促するように置かれたグラスに、柊が新しい酒を作りながら問えば、「まぁね」とやる気のない返事が返ってきた。
「友達に人数合わせて付き合わされた合コンで声かけてきた奴。あんまりにもしつこいから付き合ったんだけど…」
そう言って新しく置かれたグラスに手を伸ばす。
「だから、やめておいた方がいいって言ったじゃないですか」
「そうなんだけどぉ」
柊の言葉に頬を膨らませながら陽詩は不機嫌そうに返した。
「そんなにしつこかったんですか?」
「ん~、まぁ返事返さなきゃ、出るまで電話鳴らされるくらいには?」
その言葉に悠の頬が引き攣る。
「それは、下手をしたらストーカーになるのでは?」
「あ、やっぱり?」
頬を引き攣らせた悠に対して陽詩の方はあっけらかんとした感じで軽く返した。
「そういう、あなたはどうなんですか?えーと、…」
「悠です」
そこで挨拶はしてもまだ名乗っていなかったことに気付いて、悠は自分の名前を名乗った。
「陽詩です。なんで悠君は彼女さんと別れたの?」
「なんででしょう?」
陽詩の言葉に今度は悠が首を傾げた。首を傾げる悠に、今度は陽詩が何とも言えない表情を浮かべる。
「俺も陽詩さんと似たような感じですよ。さすがに出るまで電話が鳴りっぱなしになったりとかはないけど」
「しつこく迫られた?」
柊がそう聞きながら空いたグラスを下げる。次を注文しながら悠は続けた。
「そんな感じですね。何度も告白されたり」
新しいグラスを受け取り、悠は続ける。
「なのにフラれたの?」
「俺も相手を好きだった訳じゃないから」
陽詩の言葉に悠も苦笑を滲ませながら答えた。
曰く、言い寄られたときにたまたま付き合っている相手もいなかったのでOKしただけ、ということらしい。要は『来るもの拒まず去るもの追わず』と言うことなのだろう。
「ただ、相手が同じような気持ちをこっちにも求めてくるようになってきて。けど、俺にはそれがよくわからなくて」
「?」
「夢中になるほど、異性に興味を持ったことがない」
「好きになったことがないってことですか?」
「うん」
陽詩が聞き返せば悠は何の衒いもなく頷いた。
他人に興味をあまり持たないという意味では、悠の言うことも分からなくはないが、陽詩より、彼の方が重傷のような気がする。
基本的に他人に興味がない陽詩だが、流石に誰かを好きになったことが全くない、ということはなかったし、彼女は自分の周りの人間にはそれなりに好意を持っている。ただ、直接関りがなかったり、関係が希薄な相手にはなかなか興味を持てないだけで。
「好意も持たないの?」
「いや、好意は持つよ。ただ、異性として、というよりは人としてってだけで?」
なんで疑問形?と思わなくもないが、悠の答えに陽詩は彼に指輪を投げつけて去っていった女性に内心で同情した。どれくらいの期間付き合っていたのかは知らないが、自分は好きなのに相手から女性として見られないのはキツい。まして、人としては好きといいながら女性としての好意を持てないなんて言われてしまったら、女としてのプライドはズタズタだったことだろう。
これはこれ以上触れない方がいいと判断して、その後は趣味や仕事といった当たり障りのない話題にそれとなく変えるようにした。
悠の話を聞いて、もしかしたら元カレも悠の元カノのようなことを陽詩に対して思っていたのかもしれないと思ったが、いくら陽詩でも何とも思っていない相手と付き合う程お人好しでもなければ、暇でもない。その辺りを理解してもらえていないから今夜のような結果になったのか、はたまた、口では好きだと囁きつつ、本当は身体だけが目的だったのか。
案外、ヤリ飽きたのが本当の理由だったりして…。
そう思ってしまうくらいには陽詩と元カレの関係はそう言ったものだった。デートで遠出をすることはほとんどなく、デート=ホテルではそう思ってしまうのも仕方のないことだろう。
悠の話に相槌を打ちつつ、そんなことを思ったが、もう過ぎたことである。
相手から別れを切り出されたことは不快で仕方ないが、別れたことに関しては特にこれと言って感情は動かなかった。元々押し切られるような形で付き合い始めたのもあるだろう。残念ながら執着するほどの感情をあるだろう、陽詩は元カレに抱いてはいなかった。
こじんまりとした、落ち着いたそこは、いかにも常連しか来なさそうな雰囲気が漂っていて、悠は自分がここにいていいのか躊躇った。そんな悠の躊躇いを感じ取ったのかどうかは分からないが、マスターと思われる男性が奥の席を示したので勧められるままそこに座れば、隣に先程の女性が座る。
「ねえ、ひーくん、タオルあったりしない?」
「ありますよ」
苦笑を滲ませながら『ひーくん』と呼ばれた男性は二人に断りを入れてバックヤードへ下がると、その手に2枚のハンドタオルを持って戻ってきた。
「ありがとう」
女性は柊からタオルを受け取ると、濡れた髪や肩を拭き始めた。悠はそれで初めて女性が自分よりも濡れていることに気づいた。そういえばここに来るまでの間に彼女の肩に雪が積もっていたのを思い出す。
肩よりも長い髪は含んだ水分で彼女の頬に張り付き、その濡れた髪が彼女の肩をさらに濡らしている。それを無造作に拭う様子を見ていたら目の前にタオルが差し出された。
「貴方もどうぞ」
ひーくんと呼ばれた男性、ー後に柊と書いて、『しゅう』と読むことを教えてから彼女には『ひーくん』と呼ばれているのだと教えてくれた―、に差し出されたタオルを受け取ると悠も濡れた髪を拭った。
「何にしますか?」
柊は二人の使ったタオルを片付けるとそう聞いた。悠の前にはメニュー表が置かれている。
「ひーくんに任せるよ」
「甘めですか?」
「うん。出来たら強めがいいなぁ」
「強めねぇ。陽詩さんのはいつも強目なんですけどね?」
「うん、知ってる」
柊は彼女の言葉になれた手つきで使う酒を選んでいく。
「お兄さんはどうしますか?」
柊の言葉に彼の動きを見ていた悠はメニューに目を通す。が、なんとなく自分をここへ連れてきた彼女と同じものが飲んでみたいと思った。
「…俺も彼女と同じもので」
「甘いのは大丈夫ですか?」
「はい」
悠が頷くと、柊は手際よくカクテルを作ると二人の前に置いた。
「どうぞ」
「ありがとー」
そう言って、目の前に置かれたグラスに手を伸ばすと陽詩はそのグラスを悠の方へ掲げて見せた。それに悠も答えるようにグラスに手を伸ばす。
「じゃあ、改めて、初めまして」
わざとおどけたようにそう口にして陽詩は悠のグラスと自分のグラスを軽く合わせると、それを口に運んだ。
「ん、美味しい」
そう言って顔を綻ばせる陽詩につられるように悠もグラスに口をつけた。
「初めまして、って言ってましたけど、お友達じゃないんですか?」
陽詩の反応に満足そうにしながら、柊がどちらに問うでもなく聞いてきた。それに思わず二人は互いに顔を見合わせる。
「友達、ではないかなぁ。さっき知り合ったばっかりだし…」
そう答える陽詩に柊が視線だけで先を促した。
「ん~…、拾った?」
首を傾げながら言われた言葉に二人の関係を聞いた柊も、拾ったと言われた当人である悠も何とも言えない表情になる。
「拾ったって…、犬猫じゃないんですから…」
「まぁ、そうなんだけど…」
呆れたように言う柊に陽詩も苦笑を滲ませて返す。
「で、実際は逆ナンでもしたんですか?」
「いえ、ナンパはされてないですよ」
二人のやり取りを他人事のように傍観していた悠は柊に話を振られ、それを否定した。
「…お恥ずかしい話なんですが、どうも俺がフラれるところを見られてしまったみたいで」
「で、雨の中傘もささずにいたから連れてきてみたの」
もう、雪になってるけどね、と続けながら、陽詩が悠の言葉を引き継いだ。
「…それは逆ナンになるのでは?」
「いや、そんなつもりで声かけてないよ?見かねたのと、同類っぽいなぁって思っただけで…」
「そういえば、今日はデートじゃなかったんですか?」
逆ナンの言葉に、言い訳のように言い募れば、柊が答えが分かっているであろうことを敢えて聞いてきた。その言葉に陽詩は一瞬言葉に詰まると、残っていたグラスの中身を一気に呷った。
「私も今日別れたのよねぇ。どうせ別れ話するならホテルに呼び出さないで欲しいわ」
うんざりしたように言う、陽詩の言葉に、男二人は何とも言えない表情を浮かべた。
「…えーと、ヤるだけやってから、フラれた、と」
「そぉそぉ」
悠の言葉に何でもないことのように、陽詩は頷いた。
「でも、好きだったわけじゃなんでしたよね?」
お代わりを催促するように置かれたグラスに、柊が新しい酒を作りながら問えば、「まぁね」とやる気のない返事が返ってきた。
「友達に人数合わせて付き合わされた合コンで声かけてきた奴。あんまりにもしつこいから付き合ったんだけど…」
そう言って新しく置かれたグラスに手を伸ばす。
「だから、やめておいた方がいいって言ったじゃないですか」
「そうなんだけどぉ」
柊の言葉に頬を膨らませながら陽詩は不機嫌そうに返した。
「そんなにしつこかったんですか?」
「ん~、まぁ返事返さなきゃ、出るまで電話鳴らされるくらいには?」
その言葉に悠の頬が引き攣る。
「それは、下手をしたらストーカーになるのでは?」
「あ、やっぱり?」
頬を引き攣らせた悠に対して陽詩の方はあっけらかんとした感じで軽く返した。
「そういう、あなたはどうなんですか?えーと、…」
「悠です」
そこで挨拶はしてもまだ名乗っていなかったことに気付いて、悠は自分の名前を名乗った。
「陽詩です。なんで悠君は彼女さんと別れたの?」
「なんででしょう?」
陽詩の言葉に今度は悠が首を傾げた。首を傾げる悠に、今度は陽詩が何とも言えない表情を浮かべる。
「俺も陽詩さんと似たような感じですよ。さすがに出るまで電話が鳴りっぱなしになったりとかはないけど」
「しつこく迫られた?」
柊がそう聞きながら空いたグラスを下げる。次を注文しながら悠は続けた。
「そんな感じですね。何度も告白されたり」
新しいグラスを受け取り、悠は続ける。
「なのにフラれたの?」
「俺も相手を好きだった訳じゃないから」
陽詩の言葉に悠も苦笑を滲ませながら答えた。
曰く、言い寄られたときにたまたま付き合っている相手もいなかったのでOKしただけ、ということらしい。要は『来るもの拒まず去るもの追わず』と言うことなのだろう。
「ただ、相手が同じような気持ちをこっちにも求めてくるようになってきて。けど、俺にはそれがよくわからなくて」
「?」
「夢中になるほど、異性に興味を持ったことがない」
「好きになったことがないってことですか?」
「うん」
陽詩が聞き返せば悠は何の衒いもなく頷いた。
他人に興味をあまり持たないという意味では、悠の言うことも分からなくはないが、陽詩より、彼の方が重傷のような気がする。
基本的に他人に興味がない陽詩だが、流石に誰かを好きになったことが全くない、ということはなかったし、彼女は自分の周りの人間にはそれなりに好意を持っている。ただ、直接関りがなかったり、関係が希薄な相手にはなかなか興味を持てないだけで。
「好意も持たないの?」
「いや、好意は持つよ。ただ、異性として、というよりは人としてってだけで?」
なんで疑問形?と思わなくもないが、悠の答えに陽詩は彼に指輪を投げつけて去っていった女性に内心で同情した。どれくらいの期間付き合っていたのかは知らないが、自分は好きなのに相手から女性として見られないのはキツい。まして、人としては好きといいながら女性としての好意を持てないなんて言われてしまったら、女としてのプライドはズタズタだったことだろう。
これはこれ以上触れない方がいいと判断して、その後は趣味や仕事といった当たり障りのない話題にそれとなく変えるようにした。
悠の話を聞いて、もしかしたら元カレも悠の元カノのようなことを陽詩に対して思っていたのかもしれないと思ったが、いくら陽詩でも何とも思っていない相手と付き合う程お人好しでもなければ、暇でもない。その辺りを理解してもらえていないから今夜のような結果になったのか、はたまた、口では好きだと囁きつつ、本当は身体だけが目的だったのか。
案外、ヤリ飽きたのが本当の理由だったりして…。
そう思ってしまうくらいには陽詩と元カレの関係はそう言ったものだった。デートで遠出をすることはほとんどなく、デート=ホテルではそう思ってしまうのも仕方のないことだろう。
悠の話に相槌を打ちつつ、そんなことを思ったが、もう過ぎたことである。
相手から別れを切り出されたことは不快で仕方ないが、別れたことに関しては特にこれと言って感情は動かなかった。元々押し切られるような形で付き合い始めたのもあるだろう。残念ながら執着するほどの感情をあるだろう、陽詩は元カレに抱いてはいなかった。
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