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第七夜
第42話 どこにいたって
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土曜日、昼過ぎのことである。
藤宮家執事が運転する車の後部座席、シートにもたれて目を閉じていた恭太郎がふと顔をあげた。執事の爺やが「いかがされましたか坊っちゃん」とバックミラー越しに目ざとく声をかけてきた。
「いや──」
車は宝泉寺に向かっている。
目的地はまもなくだ。
気のせいか、とふたたび身体をシートに預けたところで、恭太郎の携帯電話が着信を告げた。手元で操作し、通話状態にする。着信相手は一花からだった。
「なんだ。いま向かってるからもうちょっと待ってろ」
開口一番にそう言うと、一花は電話口でいつもの気が抜ける声色で言った。
『違うわよオ。なんだか急ぎの用みたいだから、一足先にお伝えしようとおもって』
「急ぎ?」
電話越しでは、相手の心中の声は聞こえない。
一花はつづけた。
『灯里ちゃんの親が来たのよ』
「──いま?」
『うん。いまもいる』
けろりとした声である。
灯里の親、というと先日のホテルで射殺された小宮山夫妻のことなわけで、一花をよく知らぬ人間ならばなにを言っているのか、と彼女の佯狂を疑うことだろう。
しかし恭太郎は、いまさらそんなことで驚きはしない。彼女──一花は出会った頃から人には見えない存在とともに生きてきた人間だったから。
いまも、おそらく一花のもとに来ているのだろう。先日ホテルで射殺された小宮山夫妻が。
「なんて言ってる?」
『──灯里を助けてください、って』
「────」
『ずっと指さしてるのよ。川の方。ねえ恭ちゃんいまどこ? なんだかとっても切羽詰まってるみたいよ』
「爺や」
運転席の執事へ声をかける。
こちらを見もせず、爺やは言った。
「ここからですと、川沿いの道へはそちらの道から抜けたが近いかと」
「止めて。降りて捜す」
車の部品音が邪魔になる。
それらすべての心情も察している賢老は、まもなく車を寄せて停車した。
「では爺はこのまま、宝泉寺まで向かいおふたりをピックアップしてまいります」
「ああ。川沿いのどっかで待ってるよ」
と言うや、恭太郎は車から降りて駆け出した。オリーブ色の髪をキラキラと輝かせて、颯爽とゆく彼のうしろ姿を惚れ惚れと見送ると、爺やはアクセルフルスロットルで宝泉寺へ向かった。
ざあざあ。
かさかさ。
きゃははは。
バンバン。
恭太郎の耳には、平時さまざまな音が届く。
こんなことは昔からなので今さら煩わしさもなにもない。自分には関係ない音、聞くべきではない音、聞いていると心地よくなる音など、大きく分類して聞き分ければよいだけのことだ。
むしろこの雑音まみれの世界の方が、突然に紛れ込む異質な音に気が付くこともある。
いまも、また。
ざあざあ。
かさかさ。
──チリン。
恭太郎は駆ける。長い脚を軽快に運び、やがて川沿いの道に出た。十数メートルおきに架けられた橋の下、橋脚の周囲には砂利が敷かれ、石塀に沿って急勾配の階段がところどころに設置されている。
──チリン。
聞こえる。
──たすけて。
──恭おにいちゃん……。
「!」
恭太郎は目を見開き、おもむろに堤防を越えて川へと飛び降りた。その高さおよそ三.五メートル。両足と右手を支点に砂利敷へと着地した恭太郎は、おもむろに橋脚の陰を覗いた。
はっ。
と、目を見開く少女がそこにいた。
小さな両手で口元を抑え、真っ青な顔で恭太郎を見つめている。その手首から垂れた小鈴がチリンと鳴ったとき、少女はようやく目の前で覗く青年が恭太郎であることに気付いたようだ。
「────」
「そォら、見いつけた」
恭太郎はにっこり微笑んで灯里を見下ろした。
灯里は、みるみるうちに涙をためてゆっくりと口から手を外す。そのまま両腕を恭太郎へ伸ばし、声もなく泣き出した。
腰が抜けたようで、恭太郎の足にしがみつくのに精一杯のようだ。恭太郎はくすくすわらいながら、灯里の脇から抱え、立たせてやる。
「だから言ったろう。どこにいたってすぐ見つけてやる、って。なぁ?」
「────」
灯里はこくこくと頷くと、涙をぬぐってしゃがんだ恭太郎の首元に抱きついた。柔い肌と髪が恭太郎の頬をくすぐる。
「大丈夫か。なにがあった」
「──女。車。へえ、よく逃げ切ったな。なかなか見上げた根性だ」
灯里が脳裏で語る断片的な情報から、恭太郎は黒須千歳が言っていた『連中』が動き出したのだ、と悟った。
──なるほど。処女の血、か。
年齢的に考えても要件はドンピシャ。さらには小宮山夫妻殺害時の生き残りでもある。六曜会が灯里を狙う理由はこれだけでも十分すぎるだろう。
いまだ腕の中の少女はふるえている。
その背中をあやすようにさすっていると、恭太郎の尻ポケットにある携帯が着信を告げた。爺やか──とディスプレイを見ると、三橋綾乃の文字。
「やあ、どうしたの」
『恭太郎くん? 三橋ですけど、ちょっといやかなり大変なことになってて』
「あかりのこと?」
『あっうん、そう。もう聞いたの? 灯里ちゃんが駅ビルの本屋さんから行方不明になったって瞳ちゃんから連絡があって──』
「その駅ビルで誘拐されたけど、なんとか逃げおおせていま僕と一緒にいるよ」
『は? え。いま? いま一緒にいるの?』
「うん。──」
頷くと同時に、閉口した。
かすかに車の音が聞こえたからだ。このエンジン音は少なくとも聞き慣れた藤宮家所有のものではない。橋脚に身を寄せて、灯里を隠すようにすっぽりと胸のなかへ抱き込む。
こちらの緊迫感が伝わったか、三橋が声をひそめて「恭太郎くん?」とつぶやいた。
「ああ──いま説明してる暇がない。くわしいことはイッカに聞いて」
『え。は?』
「僕とあかりはちょっと雲隠れする」
『はぁ!?』
「大丈夫。将臣には軽く伝えとくから、あとで合流して」
『ちょ』
と、なおも文句が続きそうな三橋との通話をぶち切って、恭太郎はゆっくりと立ち上がった。灯里はすっかり冷静さを取り戻したか、泣き腫らした真っ赤な目で恭太郎をまっすぐに見上げている。
「本当ならあんまりお前を巻き込みたくなかったんだけど、向こうさんが『あかりがいい』って言うのだからしょうがないな」
「?」
「手始めに奴らのアジトを教えてもらおう。話はそれからだ」
恭太郎はにっこりわらって、灯里を持ち上げると肩車をした。先ほど聞こえてきた車のエンジン音はもはやすぐ近くまで迫っている。エンジン音から、歩行者レベルにスピードを落として走行しているようだ。
ここはいっそ、有りかもしれない。
恭太郎が橋脚の陰から出て、石塀に沿った急勾配の階段をのぼる。肩車のまま揺られる灯里も、階段をひとつひとつ手で掴みながら恭太郎の登攀を手助けした。
「よおし到着したぞ。さてここからだ──とはいってもなぁ。そもそも細々計画立てるのは僕の分野じゃないし」
恭太郎はぐるりと辺りを見回す。
それから灯里を地面に下ろした。
「ひと芝居打つのもいいな。ウン、決めた! いいか、ようく聞きなさい」
といって腰をかがめると、恭太郎は灯里にこれから行おうとする作戦についてを告げた。灯里は驚愕と不安に目を見開く。
でも、怖い。
灯里の不安げな声が耳に届く。
しかし恭太郎はそれを吹き飛ばすように、快活にわらった。
「なにが怖いものか。今度は僕がとなりにいるんだぞ」
「!」
「言ったろう。──僕を信じろ」
嗚呼。
その言葉を聞いた灯里は、花がこぼれるような笑みを浮かべてうなずいた。
恭太郎は、自身と灯里、それから背景が映るように自撮りを一枚。手早く携帯を操作したのち、やがて滑るように近づく車を一瞥して灯里の手を強く握りしめた。
藤宮家執事が運転する車の後部座席、シートにもたれて目を閉じていた恭太郎がふと顔をあげた。執事の爺やが「いかがされましたか坊っちゃん」とバックミラー越しに目ざとく声をかけてきた。
「いや──」
車は宝泉寺に向かっている。
目的地はまもなくだ。
気のせいか、とふたたび身体をシートに預けたところで、恭太郎の携帯電話が着信を告げた。手元で操作し、通話状態にする。着信相手は一花からだった。
「なんだ。いま向かってるからもうちょっと待ってろ」
開口一番にそう言うと、一花は電話口でいつもの気が抜ける声色で言った。
『違うわよオ。なんだか急ぎの用みたいだから、一足先にお伝えしようとおもって』
「急ぎ?」
電話越しでは、相手の心中の声は聞こえない。
一花はつづけた。
『灯里ちゃんの親が来たのよ』
「──いま?」
『うん。いまもいる』
けろりとした声である。
灯里の親、というと先日のホテルで射殺された小宮山夫妻のことなわけで、一花をよく知らぬ人間ならばなにを言っているのか、と彼女の佯狂を疑うことだろう。
しかし恭太郎は、いまさらそんなことで驚きはしない。彼女──一花は出会った頃から人には見えない存在とともに生きてきた人間だったから。
いまも、おそらく一花のもとに来ているのだろう。先日ホテルで射殺された小宮山夫妻が。
「なんて言ってる?」
『──灯里を助けてください、って』
「────」
『ずっと指さしてるのよ。川の方。ねえ恭ちゃんいまどこ? なんだかとっても切羽詰まってるみたいよ』
「爺や」
運転席の執事へ声をかける。
こちらを見もせず、爺やは言った。
「ここからですと、川沿いの道へはそちらの道から抜けたが近いかと」
「止めて。降りて捜す」
車の部品音が邪魔になる。
それらすべての心情も察している賢老は、まもなく車を寄せて停車した。
「では爺はこのまま、宝泉寺まで向かいおふたりをピックアップしてまいります」
「ああ。川沿いのどっかで待ってるよ」
と言うや、恭太郎は車から降りて駆け出した。オリーブ色の髪をキラキラと輝かせて、颯爽とゆく彼のうしろ姿を惚れ惚れと見送ると、爺やはアクセルフルスロットルで宝泉寺へ向かった。
ざあざあ。
かさかさ。
きゃははは。
バンバン。
恭太郎の耳には、平時さまざまな音が届く。
こんなことは昔からなので今さら煩わしさもなにもない。自分には関係ない音、聞くべきではない音、聞いていると心地よくなる音など、大きく分類して聞き分ければよいだけのことだ。
むしろこの雑音まみれの世界の方が、突然に紛れ込む異質な音に気が付くこともある。
いまも、また。
ざあざあ。
かさかさ。
──チリン。
恭太郎は駆ける。長い脚を軽快に運び、やがて川沿いの道に出た。十数メートルおきに架けられた橋の下、橋脚の周囲には砂利が敷かれ、石塀に沿って急勾配の階段がところどころに設置されている。
──チリン。
聞こえる。
──たすけて。
──恭おにいちゃん……。
「!」
恭太郎は目を見開き、おもむろに堤防を越えて川へと飛び降りた。その高さおよそ三.五メートル。両足と右手を支点に砂利敷へと着地した恭太郎は、おもむろに橋脚の陰を覗いた。
はっ。
と、目を見開く少女がそこにいた。
小さな両手で口元を抑え、真っ青な顔で恭太郎を見つめている。その手首から垂れた小鈴がチリンと鳴ったとき、少女はようやく目の前で覗く青年が恭太郎であることに気付いたようだ。
「────」
「そォら、見いつけた」
恭太郎はにっこり微笑んで灯里を見下ろした。
灯里は、みるみるうちに涙をためてゆっくりと口から手を外す。そのまま両腕を恭太郎へ伸ばし、声もなく泣き出した。
腰が抜けたようで、恭太郎の足にしがみつくのに精一杯のようだ。恭太郎はくすくすわらいながら、灯里の脇から抱え、立たせてやる。
「だから言ったろう。どこにいたってすぐ見つけてやる、って。なぁ?」
「────」
灯里はこくこくと頷くと、涙をぬぐってしゃがんだ恭太郎の首元に抱きついた。柔い肌と髪が恭太郎の頬をくすぐる。
「大丈夫か。なにがあった」
「──女。車。へえ、よく逃げ切ったな。なかなか見上げた根性だ」
灯里が脳裏で語る断片的な情報から、恭太郎は黒須千歳が言っていた『連中』が動き出したのだ、と悟った。
──なるほど。処女の血、か。
年齢的に考えても要件はドンピシャ。さらには小宮山夫妻殺害時の生き残りでもある。六曜会が灯里を狙う理由はこれだけでも十分すぎるだろう。
いまだ腕の中の少女はふるえている。
その背中をあやすようにさすっていると、恭太郎の尻ポケットにある携帯が着信を告げた。爺やか──とディスプレイを見ると、三橋綾乃の文字。
「やあ、どうしたの」
『恭太郎くん? 三橋ですけど、ちょっといやかなり大変なことになってて』
「あかりのこと?」
『あっうん、そう。もう聞いたの? 灯里ちゃんが駅ビルの本屋さんから行方不明になったって瞳ちゃんから連絡があって──』
「その駅ビルで誘拐されたけど、なんとか逃げおおせていま僕と一緒にいるよ」
『は? え。いま? いま一緒にいるの?』
「うん。──」
頷くと同時に、閉口した。
かすかに車の音が聞こえたからだ。このエンジン音は少なくとも聞き慣れた藤宮家所有のものではない。橋脚に身を寄せて、灯里を隠すようにすっぽりと胸のなかへ抱き込む。
こちらの緊迫感が伝わったか、三橋が声をひそめて「恭太郎くん?」とつぶやいた。
「ああ──いま説明してる暇がない。くわしいことはイッカに聞いて」
『え。は?』
「僕とあかりはちょっと雲隠れする」
『はぁ!?』
「大丈夫。将臣には軽く伝えとくから、あとで合流して」
『ちょ』
と、なおも文句が続きそうな三橋との通話をぶち切って、恭太郎はゆっくりと立ち上がった。灯里はすっかり冷静さを取り戻したか、泣き腫らした真っ赤な目で恭太郎をまっすぐに見上げている。
「本当ならあんまりお前を巻き込みたくなかったんだけど、向こうさんが『あかりがいい』って言うのだからしょうがないな」
「?」
「手始めに奴らのアジトを教えてもらおう。話はそれからだ」
恭太郎はにっこりわらって、灯里を持ち上げると肩車をした。先ほど聞こえてきた車のエンジン音はもはやすぐ近くまで迫っている。エンジン音から、歩行者レベルにスピードを落として走行しているようだ。
ここはいっそ、有りかもしれない。
恭太郎が橋脚の陰から出て、石塀に沿った急勾配の階段をのぼる。肩車のまま揺られる灯里も、階段をひとつひとつ手で掴みながら恭太郎の登攀を手助けした。
「よおし到着したぞ。さてここからだ──とはいってもなぁ。そもそも細々計画立てるのは僕の分野じゃないし」
恭太郎はぐるりと辺りを見回す。
それから灯里を地面に下ろした。
「ひと芝居打つのもいいな。ウン、決めた! いいか、ようく聞きなさい」
といって腰をかがめると、恭太郎は灯里にこれから行おうとする作戦についてを告げた。灯里は驚愕と不安に目を見開く。
でも、怖い。
灯里の不安げな声が耳に届く。
しかし恭太郎はそれを吹き飛ばすように、快活にわらった。
「なにが怖いものか。今度は僕がとなりにいるんだぞ」
「!」
「言ったろう。──僕を信じろ」
嗚呼。
その言葉を聞いた灯里は、花がこぼれるような笑みを浮かべてうなずいた。
恭太郎は、自身と灯里、それから背景が映るように自撮りを一枚。手早く携帯を操作したのち、やがて滑るように近づく車を一瞥して灯里の手を強く握りしめた。
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