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第二夜
第8話 とある呪詛の話
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白泉大学文化史学科必修授業である『文化人類学』。
担当講師の四十崎獅堂は、いつもどおりヨレヨレのワイシャツに飾り程度のネクタイと、シワだらけのスラックスという草臥れた格好で壇上に立っている。講義は終盤、ときおり黒板に単語を走り書きしながら、マイクを通してその渋い声を生徒たちに届ける。
雛壇のように連なる席の一角。
浅利将臣は、友人の古賀一花と並んで座っていた。手もとには最近手に入れた稀少本を広げ、その下に講義用ノートを開いている。将臣には、本を読みながらでも耳から入る情報を整理できるという特技がある。ゆえにいまもこうして目と耳で異なる知識を仕入れているところだ。
ここまでの数十分は、考古学の説明が主であった。考古学の面白さはなんといっても、新たな過去を目の当たりに出来るところだろう。史料を読み解く古文書学も魅力的だが、現場に足を運び、遺物が出土するまでの歴史的・地理的背景を知ることは得がたい経験となる。その遺物によって隠れていた歴史の真実が明らかになろうものなら、本望というものである。
ふと、視界の端がうっとうしいことに気が付いた。
ちらと視線を寄越す。となりの友人が大きく舟を漕いでいる。白目を向きながらも、必死に姿勢を正そうという努力は見えた。
──今日は恭ちゃんの分まで聴かなくっちゃ。
と、彼女が意気込んだのは朝までのこと。
昼を過ぎたらすっかりいつもどおり、今日もこうして見事なまでに睡魔と戦っている。
四十崎が腕時計を一瞥した。
残り時間が少なくなるとはじまるのが、彼の十八番──脱線である。今日もまた発掘調査の話に至るなり、自身が携わった発掘作業時に出土した怪しいものについて語り始めた。
「そういえば、俺が携わった現場で出土したもんのなかに興味深いものがあった。絵には自信があるんだ、こういう──」
と、黒板に図を描く。
将臣の、ページをめくる手が止まった。目が黒板に描かれた図に注がれる。
──毛虫?
白のチョークで描かれた歪なものを見て真っ先にそうおもった。
四十崎が得意げに黒板を叩く。
「これだ。わかるだろう? そう、藁人形」
「────」
講堂内がわずかにざわつく。
どこが藁人形なのだろう。というざわつきである。画伯──、画伯だ──という囁き声を無視して四十崎はつづけた。
「歴史学者のあいだでは、藁人形を使用しているという点でなんらかの儀式か呪詛の仕掛けだろう、と結論づけられた。しかし藁人形といえば木に打ち付けるもので、土に埋めるものじゃあない。じゃあいったなんだろう──となったときに、お鉢が民俗学者である俺にまわってきた。そこで出土された発掘現場一帯を念入りに調査したところ、おどろくべき事実がわかったんだ」
生徒たちが、かつてないほど聞き入っている。
将臣のとなりで舟を漕いでいた一花もまた、いつの間にかつまらなそうに机へ身をあずけ、しかしまっすぐに四十崎を見つめる。
「かつてその辺りの集落に伝わる、独自の言い伝えがあったという。古くから住まわれる方が先祖から口伝えで教えられたとかで、奇妙な話を教えてくれたよ。──」
と言ったところで、講堂内に授業終了のチャイムが鳴った。
生徒の口からため息が漏れる。四十崎は「残念」とにっこりわらって、
「このつづきはまた、次回にでも」
と黒板をノックした。
しかし将臣らこの授業を履修する生徒は知っている。
授業終了間際にはじまる雑談が、いつもいいところでチャイムによって遮られることを。もっと言えば、次回授業開始時には前回の雑談内容などすっかり忘れて永遠にオチが語られないことも。
ゆえに、本当に興味がある生徒はこのあと、話のつづきを聞くために四十崎の研究室まで押し掛けることになる。おそらくは四十崎自身もそれが狙いなのだろう──と将臣はおもっている。年々授業に対してやる気の見えない生徒が増えるなか、すこしでも民俗学に興味を持てるよう、生徒たちと一対一で会話できるチャンスを増やしたいのである。
──悪手だ。
と、おもう。
話が気になろうにも、いちいち研究室に押し掛けるほどの情熱はない。というより将臣の場合は、彼の研究室へたどり着く前に研究室棟内で迷子になり、閉館時間で追い出されるのがオチだ。認めたくはないが、自身は極度の方向音痴なのである。
一花がとなりで唸った。伸びをしている。
教科書や本をかばんへしまい、一花とともに席を立つ。生徒たちはぞろぞろと講堂を降りて講壇に出席カードを提出する手筈になっている。あらかた人が減ったのを見計らって将臣と一花も壇を下った。まずは将臣が提出。その後一花がするりと提出したところで四十崎に声をかけられた。彼はじとりと一花を見下げる。
なアにアイちゃん、と一花が小首をかしげた。
「呼んだア?」
「呼んだァ、じゃないだろう。なんだこれは」
「エ?」
一花が四十崎の手元を覗き込む。
たったいま提出した出席カード、古賀一花と書かれたカードの上に藤宮恭太郎のカードがある。本人は不在である。彼は今日、警察への捜査協力により学校を休んだためだ。
「恭ちゃんのカード」
「それは見りゃわかるよ。本人はどこにいる?」
「いないよ。でも、ほら。心はいっしょに講義受けてるから──」
「阿呆。代返やるならせめて休んだ人間のカードは下に隠して提出するもんだろう」
「あーそっかア」
「君が悪知恵働かない良い子ちゃんで、俺は安心だ。藤宮くんは欠席ってことにするぞ。いいな」
「ちぇ。アイちゃんって融通利かねー」
「つぎは浅利くんに頼むんだな。きっと俺の気づかないうちにうまく忍び込ませてくるだろうよ」
と言って、四十崎は恭太郎の出席カードを一花に突っ返すと、講義用資料を小脇に抱える。これ幸いと将臣が黒板を見上げた。
「四十崎先生、けっきょくこの出土遺物の真相はなんなんですか」
「なんだ。浅利くんは興味もったか」
「──あんな終わらせ方されたら興味なくても気になりますよ。悪手です。いずれグレる生徒出ますよ」
「そりゃわるいことした」
四十崎はうすら笑みを浮かべて、黒板消しを手にとり、その角でコンコンと黒板の絵を示した。
「これはな、腹籠りの呪詛なんだそうだ」
「ハラゴモリ──妊娠とかそういう意味の?」
「その通り。子どもを授からない夫婦というのは、いつの時代にもいるものだ。むかしその集落では、なかなか子宝に恵まれないと稀にこういう藁人形を作ったそうだ。まあ、陰陽道でいう式の代わりなのかもしれんな」
「子宝を求めるための呪詛とは、穏やかじゃないですね」
「ああ。じつはな、この藁人形には、四肢の部分それぞれに髪の毛が埋没していた。遺伝子検査をして分かったのは、それが違う人間のものだったということだ。つまりどういう意味か分かるかね?」
「──分かりたくはありませんが、その髪の毛の持ち主とその部位に関わりがありそうですね」
「その通りだよ」
といって、四十崎は黒板消しを置き、チョークを手に新たな絵を付け足した。藁人形のとなりに雪だるまから棒が生えたものが生まれる。これはなんだろう。おそらく、太った人間かもしれない。
「たとえば誰もが憧れる“ものすごい力自慢の男”がいたとする。親は思う。『嗚呼、将来生まれ来る子どもは、きっと彼のような力自慢の子になってほしい』と。そうすると親はまず、その男の髪の毛を手に入れるんだそうだ。それから藁人形の両腕部分に毛を詰める。人毛が詰まった藁人形を土に埋めて、三日三晩お祈りする。するとたちまち子が宿り──」
「まさか、おまけに生まれた子は力自慢だったと?」
「その通りだ。“あんな風な子が欲しい”って身勝手な親の願いのために生まれた呪詛だった、というわけだ」
「本気で信じていたんですか、そんなこと」
頭が痛くなってきた。
なぜ閉鎖的な環境に身を置く人間は、こうも突拍子のないことを考えつくのだろうか。そしてなぜ、本気でそうだと信じてしまうのか──。
そうだとも、と四十崎はふたたび黒板消しを取り、一連の絵をすべて消した。
「本当なら、子を授かるだけでも儲けもんだってのに。その背に他所への羨望まで負わされて生まれるなんざ、可哀想な話よなァ」
と、四十崎は妙に感慨深げにつぶやく。
担当講師の四十崎獅堂は、いつもどおりヨレヨレのワイシャツに飾り程度のネクタイと、シワだらけのスラックスという草臥れた格好で壇上に立っている。講義は終盤、ときおり黒板に単語を走り書きしながら、マイクを通してその渋い声を生徒たちに届ける。
雛壇のように連なる席の一角。
浅利将臣は、友人の古賀一花と並んで座っていた。手もとには最近手に入れた稀少本を広げ、その下に講義用ノートを開いている。将臣には、本を読みながらでも耳から入る情報を整理できるという特技がある。ゆえにいまもこうして目と耳で異なる知識を仕入れているところだ。
ここまでの数十分は、考古学の説明が主であった。考古学の面白さはなんといっても、新たな過去を目の当たりに出来るところだろう。史料を読み解く古文書学も魅力的だが、現場に足を運び、遺物が出土するまでの歴史的・地理的背景を知ることは得がたい経験となる。その遺物によって隠れていた歴史の真実が明らかになろうものなら、本望というものである。
ふと、視界の端がうっとうしいことに気が付いた。
ちらと視線を寄越す。となりの友人が大きく舟を漕いでいる。白目を向きながらも、必死に姿勢を正そうという努力は見えた。
──今日は恭ちゃんの分まで聴かなくっちゃ。
と、彼女が意気込んだのは朝までのこと。
昼を過ぎたらすっかりいつもどおり、今日もこうして見事なまでに睡魔と戦っている。
四十崎が腕時計を一瞥した。
残り時間が少なくなるとはじまるのが、彼の十八番──脱線である。今日もまた発掘調査の話に至るなり、自身が携わった発掘作業時に出土した怪しいものについて語り始めた。
「そういえば、俺が携わった現場で出土したもんのなかに興味深いものがあった。絵には自信があるんだ、こういう──」
と、黒板に図を描く。
将臣の、ページをめくる手が止まった。目が黒板に描かれた図に注がれる。
──毛虫?
白のチョークで描かれた歪なものを見て真っ先にそうおもった。
四十崎が得意げに黒板を叩く。
「これだ。わかるだろう? そう、藁人形」
「────」
講堂内がわずかにざわつく。
どこが藁人形なのだろう。というざわつきである。画伯──、画伯だ──という囁き声を無視して四十崎はつづけた。
「歴史学者のあいだでは、藁人形を使用しているという点でなんらかの儀式か呪詛の仕掛けだろう、と結論づけられた。しかし藁人形といえば木に打ち付けるもので、土に埋めるものじゃあない。じゃあいったなんだろう──となったときに、お鉢が民俗学者である俺にまわってきた。そこで出土された発掘現場一帯を念入りに調査したところ、おどろくべき事実がわかったんだ」
生徒たちが、かつてないほど聞き入っている。
将臣のとなりで舟を漕いでいた一花もまた、いつの間にかつまらなそうに机へ身をあずけ、しかしまっすぐに四十崎を見つめる。
「かつてその辺りの集落に伝わる、独自の言い伝えがあったという。古くから住まわれる方が先祖から口伝えで教えられたとかで、奇妙な話を教えてくれたよ。──」
と言ったところで、講堂内に授業終了のチャイムが鳴った。
生徒の口からため息が漏れる。四十崎は「残念」とにっこりわらって、
「このつづきはまた、次回にでも」
と黒板をノックした。
しかし将臣らこの授業を履修する生徒は知っている。
授業終了間際にはじまる雑談が、いつもいいところでチャイムによって遮られることを。もっと言えば、次回授業開始時には前回の雑談内容などすっかり忘れて永遠にオチが語られないことも。
ゆえに、本当に興味がある生徒はこのあと、話のつづきを聞くために四十崎の研究室まで押し掛けることになる。おそらくは四十崎自身もそれが狙いなのだろう──と将臣はおもっている。年々授業に対してやる気の見えない生徒が増えるなか、すこしでも民俗学に興味を持てるよう、生徒たちと一対一で会話できるチャンスを増やしたいのである。
──悪手だ。
と、おもう。
話が気になろうにも、いちいち研究室に押し掛けるほどの情熱はない。というより将臣の場合は、彼の研究室へたどり着く前に研究室棟内で迷子になり、閉館時間で追い出されるのがオチだ。認めたくはないが、自身は極度の方向音痴なのである。
一花がとなりで唸った。伸びをしている。
教科書や本をかばんへしまい、一花とともに席を立つ。生徒たちはぞろぞろと講堂を降りて講壇に出席カードを提出する手筈になっている。あらかた人が減ったのを見計らって将臣と一花も壇を下った。まずは将臣が提出。その後一花がするりと提出したところで四十崎に声をかけられた。彼はじとりと一花を見下げる。
なアにアイちゃん、と一花が小首をかしげた。
「呼んだア?」
「呼んだァ、じゃないだろう。なんだこれは」
「エ?」
一花が四十崎の手元を覗き込む。
たったいま提出した出席カード、古賀一花と書かれたカードの上に藤宮恭太郎のカードがある。本人は不在である。彼は今日、警察への捜査協力により学校を休んだためだ。
「恭ちゃんのカード」
「それは見りゃわかるよ。本人はどこにいる?」
「いないよ。でも、ほら。心はいっしょに講義受けてるから──」
「阿呆。代返やるならせめて休んだ人間のカードは下に隠して提出するもんだろう」
「あーそっかア」
「君が悪知恵働かない良い子ちゃんで、俺は安心だ。藤宮くんは欠席ってことにするぞ。いいな」
「ちぇ。アイちゃんって融通利かねー」
「つぎは浅利くんに頼むんだな。きっと俺の気づかないうちにうまく忍び込ませてくるだろうよ」
と言って、四十崎は恭太郎の出席カードを一花に突っ返すと、講義用資料を小脇に抱える。これ幸いと将臣が黒板を見上げた。
「四十崎先生、けっきょくこの出土遺物の真相はなんなんですか」
「なんだ。浅利くんは興味もったか」
「──あんな終わらせ方されたら興味なくても気になりますよ。悪手です。いずれグレる生徒出ますよ」
「そりゃわるいことした」
四十崎はうすら笑みを浮かべて、黒板消しを手にとり、その角でコンコンと黒板の絵を示した。
「これはな、腹籠りの呪詛なんだそうだ」
「ハラゴモリ──妊娠とかそういう意味の?」
「その通り。子どもを授からない夫婦というのは、いつの時代にもいるものだ。むかしその集落では、なかなか子宝に恵まれないと稀にこういう藁人形を作ったそうだ。まあ、陰陽道でいう式の代わりなのかもしれんな」
「子宝を求めるための呪詛とは、穏やかじゃないですね」
「ああ。じつはな、この藁人形には、四肢の部分それぞれに髪の毛が埋没していた。遺伝子検査をして分かったのは、それが違う人間のものだったということだ。つまりどういう意味か分かるかね?」
「──分かりたくはありませんが、その髪の毛の持ち主とその部位に関わりがありそうですね」
「その通りだよ」
といって、四十崎は黒板消しを置き、チョークを手に新たな絵を付け足した。藁人形のとなりに雪だるまから棒が生えたものが生まれる。これはなんだろう。おそらく、太った人間かもしれない。
「たとえば誰もが憧れる“ものすごい力自慢の男”がいたとする。親は思う。『嗚呼、将来生まれ来る子どもは、きっと彼のような力自慢の子になってほしい』と。そうすると親はまず、その男の髪の毛を手に入れるんだそうだ。それから藁人形の両腕部分に毛を詰める。人毛が詰まった藁人形を土に埋めて、三日三晩お祈りする。するとたちまち子が宿り──」
「まさか、おまけに生まれた子は力自慢だったと?」
「その通りだ。“あんな風な子が欲しい”って身勝手な親の願いのために生まれた呪詛だった、というわけだ」
「本気で信じていたんですか、そんなこと」
頭が痛くなってきた。
なぜ閉鎖的な環境に身を置く人間は、こうも突拍子のないことを考えつくのだろうか。そしてなぜ、本気でそうだと信じてしまうのか──。
そうだとも、と四十崎はふたたび黒板消しを取り、一連の絵をすべて消した。
「本当なら、子を授かるだけでも儲けもんだってのに。その背に他所への羨望まで負わされて生まれるなんざ、可哀想な話よなァ」
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