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第二章
Ep22. Rebellion of the dead
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始祖レオナの没後およそ二十年。
『もっとも愚かな統治者』として語り継がれる各統治貴族の四代目は、ささいな諍いから端を発して、四地区内での全面戦争を引き起こした。当時セント地区では、中央閣府を中心に内戦収拾へと奔走したが、レオナという礎を失くした各地区の混乱は大きく、収拾には至らなかった。
”近衛師団”が当時まだ存在しないのも大きかったかもしれない。
この内乱終結の立役者が、各統治貴族の次期五代目であった。彼らはじつの親である四代目を連日連夜説得するも空振り。このままではらちが明かぬとしびれを切らし、フランキスカにてほか貴族と話し合い、粛清として断首を決行。
将をなくした兵団は沈黙。内戦は終結する──。
当時の内戦については、由太夫と比榮も兵団学校にて聞きかじった。各地区間の関係性だったり、内乱による情勢変化だったり。
しかし蒼月が語った話はすべて聞き覚えのないものばかりであった。話を聞けばそれも当然のこと、これらの話は当時のアナトリア地区長であった蒼月の先祖が、自身が見聞きした事実のみを、代々当主をつとめる者に口伝で遺してきた話だというのだから。
五代目が断首決行を決めかねていたときのことだ──と、彼は頭のなかの物語を紡ぐ。
「アナトリアの五代目はレオナの助言を求めてサンレオーネの神殿へと赴いた。レオナ二世が王家の人間とともに避難した、と聞いていたからだ。五代目がサンレオーネに立ち入ったとき、短時間で二、三回もの大きな地震があったらしい。そのせいかサンレオーネは至るところですでに崩落が始まっていた」
由太夫と比榮が息を呑んだ。
地震があったことは聞いている。その大地震によってサンレオーネに住まう人間の多くが死亡し、閉ざされたというのだから。
「崩落に巻き込まれてやしないかと、五代目がいそいで神殿のなかへ入った。そこには無惨にも、王家の人間やほか地区の避難民が瓦礫の下敷きになったいた。みなすでに死んでいたそうだ」
「……そんな」
「レオナ二世も崩落に巻き込まれたか、死んでいた。背を丸めてなにかを守るようにうつぶせになって──なんとか瓦礫を退けて彼女を見ると、その腕には簡素な箱が抱かれていた」
「箱?」
「箱の中身は赤子だった。王家の紋章がついた布にくるまれた」
「…………」
比榮がハッと由太夫を見る。
由太夫も神妙な顔でうなずき、蒼月につづきを促す視線を送った。
「……するとどこからか赤子の泣き声がする。腕のなかの子じゃない。周囲をさがすと、もうひとつ箱があった。なんとそのなかにも赤ん坊が元気に泣いているではないか。こちらもまた生後半年程度の、玉のような赤子だった」
「は、箱入りの──赤ん坊」
「そう。当時、レオナ二世は子を産んだばかりだったらしい。ゆえにどちらかがレオナ二世の子だろうと判断した。ではもうひとりは? その親はすぐに判明した。レオナ二世の侍女だ」
蒼月の目は暗い。
「その侍女は始祖レオナ存命当時から、代々その世話役を担っていたウォルケンシュタインの者だった。年齢も二世にほど近く、おなじ時期の妊娠ということもあって、二世とはまるで姉妹のように仲が良かったらしい」
「…………」
「五代目は、二世の抱く赤子をレオナの後継として保護。侍女が産んだもう一方の赤子をウォルケンシュタインの家に預けたのだ」
ここまで言って、蒼月は手元の湯呑をぐっとあおった。
由太夫が興奮したように、
「先ほどの秘匿黙示が、ここにつながってくるのですね!」
「もう一方の箱に入る赤子の子孫が反乱を起こす──でしたよね。由兄ィ」
「うん、二世の抱いた赤子は三世として生きながらえた。だとすればその血脈は現在の十世につながっていることになる。“もう一方の箱に入る赤子”というと『ウォルケンシュタイン』?」
「エッ。反乱を起こすのはウォルケンシュタイン、つまり近衛師団長ということですか! だから師団長の動向をさぐれと?」
と、比榮が鼻息を荒くした。
しかし蒼月はおちつけ、と手で制す。
「話はまだその域じゃない。五代目は、サンレオーネの聖域でその赤子を胸に抱いたときに幻覚を見たと遺している」
声がひそまる。
手元の巻物に目を落とす。
「その幻覚こそ、先ほどの秘匿黙示の内容だったと」
サンレオーネの黙示。
由太夫がちいさくつぶやいた。蒼月はそれから、由太夫の持ってきた四冊の史料を雑多にひらき、目を通しながら首を横に振る。
「もう一方の箱に入る赤子の子孫が反乱を──。聖域からの直接的な啓示を前に、五代目は悩んだそうだ。いまここで赤子を殺してしまえば、反乱を起こすだろう子孫はいなくなる。未来の安寧のためならば、と」
「!」
「しかし出来なかった。親の首を斬り落とす算段を企てながらも、さすがに赤子の命には、鬼の顔は向けられなんだな。五代目はけっきょく、ウォルケンシュタインの家ですくすく育つ赤子……子どもを見守ることしかできなかった」
アナトリア地区長もしょせんは人の子だったということだ、と蒼月は苦笑する。
「だから近衛師団長が、その赤子の子孫ということでは?」
「いや、レオナルトの系譜はその赤子ののち、別の腹から産まれたウォルケンシュタイン本家の次男坊だ。反乱分子の子ではない」
ゆえに、反乱などは起こらない。起こり得ないはずだったのである。
比榮は眉をひそめた。
「しかしレオナ様の、サンレオーネの啓示はぜったいのはず。現にいま教祖シオンなる者が反乱を起こしております。まさかシオンこそが、ウォルケンシュタインの血を継いでいるとでも?」
「いやちがう。そもそも赤子に子孫なんていねえ。なにせその赤子は齢十を迎えたころに」
死んじまったのだから……と言って蒼月はうつむいた。
死んだ?
と言いたいがことばも出ない由太夫と比榮。ふたりは互いに顔を見合わせて肩をすくめた。
「どういうことですか」
「そのままの意味だ。どう死んだのかは蒼月の五代目も知らなかったのか、残っていないがね」
「そんな……」
「此度、大陸からフェリオが来た。それが皮切りとなって教祖シオンによる反乱が起きた。俺は──そのときになってようやく、あの秘匿黙示が現実となったのだと確信したよ。しかし同時に疑念がわいた。じゃあいったいあの反乱者はだれなんだと」
「なるほど。反乱分子の赤子は子孫も残さずに死んだはず、しかし教祖シオンとして反乱者があらわれた。もしかすると赤子の死の真相すら怪しいと」
と、由太夫は顎に手をあてた。
比榮もばちん、と手のひらに拳をたたきつける。
「それで当時について調べるために、由兄ィへ潜入を命じられたのですね! なんらかの理由で当時のウォルケンシュタイン家が偽装した可能性もある。つまり此度の反乱、かの家が絡んでいるやも、と」
「ああ、しかし──けっきょく真実は霧のなかだ。無駄足を踏ませてしまったな」
といって、蒼月はようやくひと息ついたのか椅子の背もたれに身を預けた。
代わって由太夫が史料をめくる。内容的には、ウォルケンシュタイン本家筋の人間が書いたもののようだが、中身は当時の内戦についての愚痴や心配事、ウォルケンシュタイン家の財政事情などばかりで、子どもの記述はいっさい読み取れない。
「まるで、存在そのものを消されてしまったかのようですね。……」
「ま、レオナルトの動きを見るかぎりは白だろう。アルカナに少なからず関わりがあるならば、見せしめのためといって教団員を燃やす理由もないだろうし」
と、蒼月が苦笑する。
しかしふたりはそんな上司のことばなど聞いちゃいない。
「三百年もむかしのこと、いまさら解明できるものでしょうか」
「いいか比榮。我々が幸運だったのは、こうして中央閣府に出入りできる身分ということだ。ここにはありがたいことに、三百年前を探るくらいワケじゃないものがゴロゴロある……」
トレードマークである柔和な笑みを浮かべて、由太夫が立ち上がる。
何をする気だ、と蒼月は背もたれから身を起こした。
「とりあえず知識がありそうな方にお尋ねしてみようかと」
「なに。まさか閣府長か。スカルトバッハが一地区兵団にそんなことを答えるとも思えんが……」
「いやいや。閣府長も魅力的ですが、それほど敷居は高くなく、しかし閣府長にかぎりなく近い勤勉なお方ならばもしや」
「そんな都合のいい人間がいるわけ、……」
言いかけて、比榮は閉口した。
蒼月も思いついたらしい。フッと口角をあげる。
いる。いるじゃないか。
「こちらもさいわいなことに、同郷であらせられる。現状で情報を知らずとも巻き込むのは一手かと。味方につければこれほど心強い方はいますまい」
──蓮池千昭どのならば。
由太夫の名指しに、蒼月は全面同意を示した。
『もっとも愚かな統治者』として語り継がれる各統治貴族の四代目は、ささいな諍いから端を発して、四地区内での全面戦争を引き起こした。当時セント地区では、中央閣府を中心に内戦収拾へと奔走したが、レオナという礎を失くした各地区の混乱は大きく、収拾には至らなかった。
”近衛師団”が当時まだ存在しないのも大きかったかもしれない。
この内乱終結の立役者が、各統治貴族の次期五代目であった。彼らはじつの親である四代目を連日連夜説得するも空振り。このままではらちが明かぬとしびれを切らし、フランキスカにてほか貴族と話し合い、粛清として断首を決行。
将をなくした兵団は沈黙。内戦は終結する──。
当時の内戦については、由太夫と比榮も兵団学校にて聞きかじった。各地区間の関係性だったり、内乱による情勢変化だったり。
しかし蒼月が語った話はすべて聞き覚えのないものばかりであった。話を聞けばそれも当然のこと、これらの話は当時のアナトリア地区長であった蒼月の先祖が、自身が見聞きした事実のみを、代々当主をつとめる者に口伝で遺してきた話だというのだから。
五代目が断首決行を決めかねていたときのことだ──と、彼は頭のなかの物語を紡ぐ。
「アナトリアの五代目はレオナの助言を求めてサンレオーネの神殿へと赴いた。レオナ二世が王家の人間とともに避難した、と聞いていたからだ。五代目がサンレオーネに立ち入ったとき、短時間で二、三回もの大きな地震があったらしい。そのせいかサンレオーネは至るところですでに崩落が始まっていた」
由太夫と比榮が息を呑んだ。
地震があったことは聞いている。その大地震によってサンレオーネに住まう人間の多くが死亡し、閉ざされたというのだから。
「崩落に巻き込まれてやしないかと、五代目がいそいで神殿のなかへ入った。そこには無惨にも、王家の人間やほか地区の避難民が瓦礫の下敷きになったいた。みなすでに死んでいたそうだ」
「……そんな」
「レオナ二世も崩落に巻き込まれたか、死んでいた。背を丸めてなにかを守るようにうつぶせになって──なんとか瓦礫を退けて彼女を見ると、その腕には簡素な箱が抱かれていた」
「箱?」
「箱の中身は赤子だった。王家の紋章がついた布にくるまれた」
「…………」
比榮がハッと由太夫を見る。
由太夫も神妙な顔でうなずき、蒼月につづきを促す視線を送った。
「……するとどこからか赤子の泣き声がする。腕のなかの子じゃない。周囲をさがすと、もうひとつ箱があった。なんとそのなかにも赤ん坊が元気に泣いているではないか。こちらもまた生後半年程度の、玉のような赤子だった」
「は、箱入りの──赤ん坊」
「そう。当時、レオナ二世は子を産んだばかりだったらしい。ゆえにどちらかがレオナ二世の子だろうと判断した。ではもうひとりは? その親はすぐに判明した。レオナ二世の侍女だ」
蒼月の目は暗い。
「その侍女は始祖レオナ存命当時から、代々その世話役を担っていたウォルケンシュタインの者だった。年齢も二世にほど近く、おなじ時期の妊娠ということもあって、二世とはまるで姉妹のように仲が良かったらしい」
「…………」
「五代目は、二世の抱く赤子をレオナの後継として保護。侍女が産んだもう一方の赤子をウォルケンシュタインの家に預けたのだ」
ここまで言って、蒼月は手元の湯呑をぐっとあおった。
由太夫が興奮したように、
「先ほどの秘匿黙示が、ここにつながってくるのですね!」
「もう一方の箱に入る赤子の子孫が反乱を起こす──でしたよね。由兄ィ」
「うん、二世の抱いた赤子は三世として生きながらえた。だとすればその血脈は現在の十世につながっていることになる。“もう一方の箱に入る赤子”というと『ウォルケンシュタイン』?」
「エッ。反乱を起こすのはウォルケンシュタイン、つまり近衛師団長ということですか! だから師団長の動向をさぐれと?」
と、比榮が鼻息を荒くした。
しかし蒼月はおちつけ、と手で制す。
「話はまだその域じゃない。五代目は、サンレオーネの聖域でその赤子を胸に抱いたときに幻覚を見たと遺している」
声がひそまる。
手元の巻物に目を落とす。
「その幻覚こそ、先ほどの秘匿黙示の内容だったと」
サンレオーネの黙示。
由太夫がちいさくつぶやいた。蒼月はそれから、由太夫の持ってきた四冊の史料を雑多にひらき、目を通しながら首を横に振る。
「もう一方の箱に入る赤子の子孫が反乱を──。聖域からの直接的な啓示を前に、五代目は悩んだそうだ。いまここで赤子を殺してしまえば、反乱を起こすだろう子孫はいなくなる。未来の安寧のためならば、と」
「!」
「しかし出来なかった。親の首を斬り落とす算段を企てながらも、さすがに赤子の命には、鬼の顔は向けられなんだな。五代目はけっきょく、ウォルケンシュタインの家ですくすく育つ赤子……子どもを見守ることしかできなかった」
アナトリア地区長もしょせんは人の子だったということだ、と蒼月は苦笑する。
「だから近衛師団長が、その赤子の子孫ということでは?」
「いや、レオナルトの系譜はその赤子ののち、別の腹から産まれたウォルケンシュタイン本家の次男坊だ。反乱分子の子ではない」
ゆえに、反乱などは起こらない。起こり得ないはずだったのである。
比榮は眉をひそめた。
「しかしレオナ様の、サンレオーネの啓示はぜったいのはず。現にいま教祖シオンなる者が反乱を起こしております。まさかシオンこそが、ウォルケンシュタインの血を継いでいるとでも?」
「いやちがう。そもそも赤子に子孫なんていねえ。なにせその赤子は齢十を迎えたころに」
死んじまったのだから……と言って蒼月はうつむいた。
死んだ?
と言いたいがことばも出ない由太夫と比榮。ふたりは互いに顔を見合わせて肩をすくめた。
「どういうことですか」
「そのままの意味だ。どう死んだのかは蒼月の五代目も知らなかったのか、残っていないがね」
「そんな……」
「此度、大陸からフェリオが来た。それが皮切りとなって教祖シオンによる反乱が起きた。俺は──そのときになってようやく、あの秘匿黙示が現実となったのだと確信したよ。しかし同時に疑念がわいた。じゃあいったいあの反乱者はだれなんだと」
「なるほど。反乱分子の赤子は子孫も残さずに死んだはず、しかし教祖シオンとして反乱者があらわれた。もしかすると赤子の死の真相すら怪しいと」
と、由太夫は顎に手をあてた。
比榮もばちん、と手のひらに拳をたたきつける。
「それで当時について調べるために、由兄ィへ潜入を命じられたのですね! なんらかの理由で当時のウォルケンシュタイン家が偽装した可能性もある。つまり此度の反乱、かの家が絡んでいるやも、と」
「ああ、しかし──けっきょく真実は霧のなかだ。無駄足を踏ませてしまったな」
といって、蒼月はようやくひと息ついたのか椅子の背もたれに身を預けた。
代わって由太夫が史料をめくる。内容的には、ウォルケンシュタイン本家筋の人間が書いたもののようだが、中身は当時の内戦についての愚痴や心配事、ウォルケンシュタイン家の財政事情などばかりで、子どもの記述はいっさい読み取れない。
「まるで、存在そのものを消されてしまったかのようですね。……」
「ま、レオナルトの動きを見るかぎりは白だろう。アルカナに少なからず関わりがあるならば、見せしめのためといって教団員を燃やす理由もないだろうし」
と、蒼月が苦笑する。
しかしふたりはそんな上司のことばなど聞いちゃいない。
「三百年もむかしのこと、いまさら解明できるものでしょうか」
「いいか比榮。我々が幸運だったのは、こうして中央閣府に出入りできる身分ということだ。ここにはありがたいことに、三百年前を探るくらいワケじゃないものがゴロゴロある……」
トレードマークである柔和な笑みを浮かべて、由太夫が立ち上がる。
何をする気だ、と蒼月は背もたれから身を起こした。
「とりあえず知識がありそうな方にお尋ねしてみようかと」
「なに。まさか閣府長か。スカルトバッハが一地区兵団にそんなことを答えるとも思えんが……」
「いやいや。閣府長も魅力的ですが、それほど敷居は高くなく、しかし閣府長にかぎりなく近い勤勉なお方ならばもしや」
「そんな都合のいい人間がいるわけ、……」
言いかけて、比榮は閉口した。
蒼月も思いついたらしい。フッと口角をあげる。
いる。いるじゃないか。
「こちらもさいわいなことに、同郷であらせられる。現状で情報を知らずとも巻き込むのは一手かと。味方につければこれほど心強い方はいますまい」
──蓮池千昭どのならば。
由太夫の名指しに、蒼月は全面同意を示した。
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