67 / 132
第十二章
66話 大地、あがく
しおりを挟む
大龍神社境内に、駆けこんできた影ひとつ。
名を片倉大地という。
躊躇なく私有地である豪瀑へと立ち寄り、目当てのすがたがないと知るやさらに駆けて、とうとう聖域である注連縄をも飛び越えた。
一方、社殿裏菜園である。
トマトの葉につく虫を食べるサルの庚月丸が、ふっと顔をあげた。
「なんじゃ、ずいぶんと慌ただしくこちらへ駆け来る気配──」
と、石燈篭の並ぶ石段を見下ろす。
社殿を隠すかのごとく、年中と霧が立ち込めるそこに、それを引き裂くような勢いで石段を駆けあがりくる青年がひとり。
「あれは」
庚月丸は目を丸くした。
石段をのぼりきった青年の顔を覗き込む。
やはりそうだ、片倉大地──。
彼はぜえはあと肩で息をしながら、社殿前に視線をめぐらせている。
「大地どの。そんなにあわてていかがなされた」
「こ、庚月丸。水守さん、どこにいるか知らない?」
「へっ。み、水守さまですか。朝方に朱月丸を供にして鶺鴒山にゆかれましたので、まもなく帰られるころかと存じますが……水守さまに御用が」
と、庚月丸が小首をかしげたときである。
ふたたび石段を駆けあがる気配を覚えた。この気配はようく知っている。
案の定、息せききってあらわれたのは、水緒──のすがたをした白月丸だった。彼は鬼の形相で社殿前をぎろりと睨みつける。やがてその視線が大地に留まるや「コラッ」とめずらしく声を荒げたのだった。
「大地どの。あんまり勝手なマネはこの白月丸もさすがに怒りますぞッ」
「クソ、空ぶりだったか──」
「大地どのッ」
「ちょ、ちょっとちょっと白月丸も落ち着いて。ほれ、深呼吸。ヒッヒッフー」
「ええいうるさいッ。そんな余裕はない」
なんとめずらしい。
白月丸が立腹している。庚月丸が大龍に拾われてからおよそ数百年、このウサギとともに過ごしてきたが、ここまで怒ったところを見るのは初めてだった。
いったいどうしたというのか──庚月丸は顔をくしゃりとゆがめる。すると、すこし遅れて英二がゆっくりと石段をあがってきた。
「あ、どうも庚月丸さん。またお邪魔しちゃって」
「これはこれは英二どの。ええと、これはいったいどうしたことでしょうか」
「ああ、うん。なんかね」
────。
「大地どのッ」
庚月丸は眉をつりあげた。
人型に変化した眷属二匹に怒鳴られて、さすがの大地もおとなしくなった。ふてくされた顔で社殿前庭に正座をしている。
とはいえ、その表情のとおり納得しているわけではないらしい。口を尖らせて、
「そんな怒ること……?」
と、ぼやく。
「当たり前です。まさか龍宮へ乗り込むため水守さまをダシにしようとは、われわれ眷属が許すとお思いでかッ」
「思っちゃねえから、こうして強硬手段に出ようとしたんだけど」
「言い訳御無用」
白月丸がぴしゃりと言い放つ。
それでも大地はめげなかった。
「だっておれ、約束したんだ」
「…………」
「天沢のこと守るって、大龍さまに誓ったんだぜ。たとえ試練は手助けできなくても、なんかしら力にはなれるかもしれねえ。おれはただの人間だけど……だからこそ、できることだってあるかもしれない!」
「大地どの──」
白月丸の顔は、いまにも泣きそうにゆがんだ。そのときである。
「また来たか、雑草どもが」
霧に包まれた石段から顔を出した四人目の影。
冷たい声色の主は、水守である。
うしろから土産の菓子箱を背負ったタヌキの朱月丸が、ひょっこりと顔を覗かせる。眷属にくわえて、大地と英二がいることに目を丸くした。
「あれェ。こりゃみなさまおそろいで──おん。なんじゃなんじゃ」
白月丸、とタヌキはあわてて人型白月丸に駆け寄る。
「どしたん」
「どうもせんよ。朱月丸、粗相はせなんだか」
「うん、水守さまといっしょに土産の菓子をえらんできたんよ。ほれ!」
「栗まんじゅうか、いいチョイスじゃ。ではそれがしお茶でもいれて──」
と、白月丸がかまどの方へと身体を向ける。しかし水守は「必要ない」といった。
「それより、この聖域は草々が気軽に入るところではないはずだが」
「あ、それは。……」
庚月丸がドッと汗を流す。
彼の威圧に、さすがの大地もぐっとくちびるを噛みしめたまま動かない。ただ一匹、状況がわからない朱月丸だけは「どういうこと?」と白月丸を見上げたが、白月丸も気まずそうに口をつぐんだ。
いやな沈黙がよぎる。
一同をじっくりと観察していた英二は、さいごに水守へと視線を向けて「じつは」とつぶやいた。
「水守さんに、龍宮ってところに連れて行ってもらいたくて──お願いに来たんです」
「え、英二どの」
「……なに?」
水守がじろりと英二を見下ろす。
「天沢水緒がひとりぽっちで龍宮に行っちまって、それが心配で心配でしょうがねえってそこの過保護バカがいうんですよ。眷属のみんなには、行ったってなんもできることねえってさんざ言われてるのに」
「ずいぶんトゲのある言い方するな、おまえ」
気まずそうにつぶやくのは大地だ。
水守は嘲笑した。
社殿の前庭をつっ切って縁側に腰かける。口元に湛えられた笑み──嘲笑だが──を見るかぎりでは、初対面のころよりもすこしは壁がなくなってきたような気もする。
「小僧、貴様この水守をダシに使うか。ずいぶんと気安くなったものだな」
「いやァ。天沢のおにーさんだって思うと、なんとなく親近感がわくっていうか」
「…………」
水守の眉間が寄る。
なぜか大地は照れ笑いを浮かべている。一瞥し、水守は顎をあげた。
「それで?」
(それで、って)
いっしゅん、頬をこわばらせた。
大地を見かねた水守がふたたび口をひらく。
「成龍の試練には、雑草はおろか龍族でさえも介入することは許されぬ。もっともあの小娘がどうなろうと私の知ったことではないが──つまり無駄足ということだ」
「わかってます。おれホントに試練を邪魔するとか、そういうつもりじゃないんです。ただ応援してやれたらそれだけでいいんです。だけどそれには、ここにいるより龍宮に行った方が届くんじゃねえかっておもって」
「話にならん」
水守は鼻でわらった。
やはりだめか──と大地は肩を落とす。庚月丸と英二も困ったように互いを見合わせた。
しかし、
(おどろいた)
と白月丸はおもった。
人間の話をここまで聞く水守自体珍しいことではある。彼も長い眠りを経てすこしは丸くなったということか──と感慨にふける。同じくして、裾をクンと引っ張られた。
タヌキの朱月丸が足元で石段を指している。
「うん?」
眼鏡の奥の瞳を細めた。
霧の奥から、本日五人目の影があらわれる。
「あら、みんな揃ってなにしてんのよ。私も混ぜて」
大龍神社の権力者──天沢美波その人である。
名を片倉大地という。
躊躇なく私有地である豪瀑へと立ち寄り、目当てのすがたがないと知るやさらに駆けて、とうとう聖域である注連縄をも飛び越えた。
一方、社殿裏菜園である。
トマトの葉につく虫を食べるサルの庚月丸が、ふっと顔をあげた。
「なんじゃ、ずいぶんと慌ただしくこちらへ駆け来る気配──」
と、石燈篭の並ぶ石段を見下ろす。
社殿を隠すかのごとく、年中と霧が立ち込めるそこに、それを引き裂くような勢いで石段を駆けあがりくる青年がひとり。
「あれは」
庚月丸は目を丸くした。
石段をのぼりきった青年の顔を覗き込む。
やはりそうだ、片倉大地──。
彼はぜえはあと肩で息をしながら、社殿前に視線をめぐらせている。
「大地どの。そんなにあわてていかがなされた」
「こ、庚月丸。水守さん、どこにいるか知らない?」
「へっ。み、水守さまですか。朝方に朱月丸を供にして鶺鴒山にゆかれましたので、まもなく帰られるころかと存じますが……水守さまに御用が」
と、庚月丸が小首をかしげたときである。
ふたたび石段を駆けあがる気配を覚えた。この気配はようく知っている。
案の定、息せききってあらわれたのは、水緒──のすがたをした白月丸だった。彼は鬼の形相で社殿前をぎろりと睨みつける。やがてその視線が大地に留まるや「コラッ」とめずらしく声を荒げたのだった。
「大地どの。あんまり勝手なマネはこの白月丸もさすがに怒りますぞッ」
「クソ、空ぶりだったか──」
「大地どのッ」
「ちょ、ちょっとちょっと白月丸も落ち着いて。ほれ、深呼吸。ヒッヒッフー」
「ええいうるさいッ。そんな余裕はない」
なんとめずらしい。
白月丸が立腹している。庚月丸が大龍に拾われてからおよそ数百年、このウサギとともに過ごしてきたが、ここまで怒ったところを見るのは初めてだった。
いったいどうしたというのか──庚月丸は顔をくしゃりとゆがめる。すると、すこし遅れて英二がゆっくりと石段をあがってきた。
「あ、どうも庚月丸さん。またお邪魔しちゃって」
「これはこれは英二どの。ええと、これはいったいどうしたことでしょうか」
「ああ、うん。なんかね」
────。
「大地どのッ」
庚月丸は眉をつりあげた。
人型に変化した眷属二匹に怒鳴られて、さすがの大地もおとなしくなった。ふてくされた顔で社殿前庭に正座をしている。
とはいえ、その表情のとおり納得しているわけではないらしい。口を尖らせて、
「そんな怒ること……?」
と、ぼやく。
「当たり前です。まさか龍宮へ乗り込むため水守さまをダシにしようとは、われわれ眷属が許すとお思いでかッ」
「思っちゃねえから、こうして強硬手段に出ようとしたんだけど」
「言い訳御無用」
白月丸がぴしゃりと言い放つ。
それでも大地はめげなかった。
「だっておれ、約束したんだ」
「…………」
「天沢のこと守るって、大龍さまに誓ったんだぜ。たとえ試練は手助けできなくても、なんかしら力にはなれるかもしれねえ。おれはただの人間だけど……だからこそ、できることだってあるかもしれない!」
「大地どの──」
白月丸の顔は、いまにも泣きそうにゆがんだ。そのときである。
「また来たか、雑草どもが」
霧に包まれた石段から顔を出した四人目の影。
冷たい声色の主は、水守である。
うしろから土産の菓子箱を背負ったタヌキの朱月丸が、ひょっこりと顔を覗かせる。眷属にくわえて、大地と英二がいることに目を丸くした。
「あれェ。こりゃみなさまおそろいで──おん。なんじゃなんじゃ」
白月丸、とタヌキはあわてて人型白月丸に駆け寄る。
「どしたん」
「どうもせんよ。朱月丸、粗相はせなんだか」
「うん、水守さまといっしょに土産の菓子をえらんできたんよ。ほれ!」
「栗まんじゅうか、いいチョイスじゃ。ではそれがしお茶でもいれて──」
と、白月丸がかまどの方へと身体を向ける。しかし水守は「必要ない」といった。
「それより、この聖域は草々が気軽に入るところではないはずだが」
「あ、それは。……」
庚月丸がドッと汗を流す。
彼の威圧に、さすがの大地もぐっとくちびるを噛みしめたまま動かない。ただ一匹、状況がわからない朱月丸だけは「どういうこと?」と白月丸を見上げたが、白月丸も気まずそうに口をつぐんだ。
いやな沈黙がよぎる。
一同をじっくりと観察していた英二は、さいごに水守へと視線を向けて「じつは」とつぶやいた。
「水守さんに、龍宮ってところに連れて行ってもらいたくて──お願いに来たんです」
「え、英二どの」
「……なに?」
水守がじろりと英二を見下ろす。
「天沢水緒がひとりぽっちで龍宮に行っちまって、それが心配で心配でしょうがねえってそこの過保護バカがいうんですよ。眷属のみんなには、行ったってなんもできることねえってさんざ言われてるのに」
「ずいぶんトゲのある言い方するな、おまえ」
気まずそうにつぶやくのは大地だ。
水守は嘲笑した。
社殿の前庭をつっ切って縁側に腰かける。口元に湛えられた笑み──嘲笑だが──を見るかぎりでは、初対面のころよりもすこしは壁がなくなってきたような気もする。
「小僧、貴様この水守をダシに使うか。ずいぶんと気安くなったものだな」
「いやァ。天沢のおにーさんだって思うと、なんとなく親近感がわくっていうか」
「…………」
水守の眉間が寄る。
なぜか大地は照れ笑いを浮かべている。一瞥し、水守は顎をあげた。
「それで?」
(それで、って)
いっしゅん、頬をこわばらせた。
大地を見かねた水守がふたたび口をひらく。
「成龍の試練には、雑草はおろか龍族でさえも介入することは許されぬ。もっともあの小娘がどうなろうと私の知ったことではないが──つまり無駄足ということだ」
「わかってます。おれホントに試練を邪魔するとか、そういうつもりじゃないんです。ただ応援してやれたらそれだけでいいんです。だけどそれには、ここにいるより龍宮に行った方が届くんじゃねえかっておもって」
「話にならん」
水守は鼻でわらった。
やはりだめか──と大地は肩を落とす。庚月丸と英二も困ったように互いを見合わせた。
しかし、
(おどろいた)
と白月丸はおもった。
人間の話をここまで聞く水守自体珍しいことではある。彼も長い眠りを経てすこしは丸くなったということか──と感慨にふける。同じくして、裾をクンと引っ張られた。
タヌキの朱月丸が足元で石段を指している。
「うん?」
眼鏡の奥の瞳を細めた。
霧の奥から、本日五人目の影があらわれる。
「あら、みんな揃ってなにしてんのよ。私も混ぜて」
大龍神社の権力者──天沢美波その人である。
0
お気に入りに追加
69
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
白鬼
藤田 秋
キャラ文芸
ホームレスになった少女、千真(ちさな)が野宿場所に選んだのは、とある寂れた神社。しかし、夜の神社には既に危険な先客が居座っていた。化け物に襲われた千真の前に現れたのは、神職の衣装を身に纏った白き鬼だった――。
普通の人間、普通じゃない人間、半分妖怪、生粋の妖怪、神様はみんなお友達?
田舎町の端っこで繰り広げられる、巫女さんと神主さんの(頭の)ユルいグダグダな魑魅魍魎ライフ、開幕!
草食系どころか最早キャベツ野郎×鈍感なアホの子。
少年は正体を隠し、少女を守る。そして、少女は当然のように正体に気付かない。
二人の主人公が織り成す、王道を走りたかったけど横道に逸れるなんちゃってあやかし奇譚。
コメディとシリアスの温度差にご注意を。
他サイト様でも掲載中です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる