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拾漆の抄 助言者
其の肆
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「おかんがドイツに行く!?」
十月も三週目、水曜日の朝。
おどろいた八郎の手から箸がするりと落ちた。
ちょうど足もとにやってきていた文次郎の背中に落下し、文次郎がびっくりして跳びはねる。代わりに身をかがめて拾ったのはゆきだった。
ウン、と嬉しそうに八郎へ箸を渡す。
「金曜日にお父さんがドイツに発つんで、いっしょについていくの。もちろん旅行でね、一週間くらいで帰ると思うけど」
「き、金曜日って──あかんて。おれ明日から修学旅行やで! かんちゃんと文次郎ふたりだけになってまうやん」
「なに言ってるん。高校のときに寮暮らししてた環奈ちゃんなら、ちょっとくらい平気やろ?」
「そ、……」
それはそうやけど、という八郎のことばが尻すぼみになる。
父、浩太郎は「相変わらずシスコンやな」と快活にわらい、当の環奈もまったく気にしたようすもなくケタケタと笑い声をあげている。
(でも──)
──環奈をひとりにしてやるな。
という高村の声が、八郎の脳裏で繰り返される。
理由は聞いていないけれどあの高村がひどく疲弊したのだ。きっとよくないことが起こるに違いない……と、八郎は眉を吊り上げた。
「でも、寮とはちゃうやん。おんなのこひとりで危ないよ」
「いまどきおんなのこの一人暮らしも多いやないの。それにひとりっていうても、文次郎はいてるし」
「そーだよはっちゃん。かんな平気だよ!」
「で、でもでも……」
ひとりにするな、と言われているのだ、とはいえない。
だからといって柊介も武晴も明夫もみな同じく修学旅行だし。環奈の友人たちは気軽に頼めるような存在ではないし。あと頼めるといったら小町くらいだが、言霊となると多少不安も残る。
「はっちゃん、ダイジョブだよ。文次郎もいるしかんなだってはっちゃんよりはしっかりしてるから!」
「そ、……」
そうかな、とはいえぬまま、町内放送が八時を知らせる。
学校へ行く時間だ。
(…………)
いまだ煮え切らぬ想いを抱えながら、八郎は食器を台所へと運んだ。
※
ザザ、ザ。
波立つ海に大穴があく。
暗く深い闇の底、文次郎が落ちた。
(また、この夢──)
ドッ、ドッ、と心臓が早鐘を打つ。
文次郎ッ。
という声とともに、その大穴にひとりの少女が飛び込んだ。
少女。
あれは──。
「環奈?」
見覚えのある面立ちで、彼女は大穴から文次郎を引っぱり上げる。
救い出した文次郎をこちらに預けた少女がにっこりと微笑んだ。
ああよかった。
と、ホッと胸を撫でおろす。
しかしこの夢にはつづきがあることを知っている。
うしろの大穴から。
無数の黒い手が伸びてきて、少女を攫うのだ。
いまもまた──。
「あっ」
少女は抵抗なく大穴に引きずり込まれてゆく。
あわてて大穴に手を伸ばす。
けれど、水底はあまりにも暗くて、少女の姿はおろかなにも見えはしなかった。
いつも、いつも。
いつだって彼女を救い出せぬまま。
「ハッ」
こうして柊介は、夢から醒める。
──。
────。
朝から鬱々とした気分である。
近ごろ、こんな夢をよく見るようになった。
ただの夢と言いきってしまえばそれまでだが、いかんせん『夢』が得体のしれぬものであることを知ってしまった柊介にとって、これは無視できぬ問題になっていた。
「で、かんちゃんがひとりになってまうんよ──って聞いてんのか、しゅう!」
バシッと背中を叩かれて、柊介は我に返った。
電車のアナウンスがつぎの降車駅を告げる。学校の最寄り駅だ。
べつに話を聞いていなかったわけではない。明日からおこなわれる修学旅行中、環奈が家で独りになってしまうのが心配だという相談だ。まったくどこまでシスコンなんだ──とあきれた顔で八郎と環奈を交互に見る。
とはいえあの夢が気になるのも事実である。
なら、と柊介は眉間を揉んだ。
「うちの光にお守り頼めば」
「アッ。せや、光さんがいてるやーん!」
「わ、光くんがお泊り来てくれるの。楽しそーうッ」
駅に到着した。
ぞろぞろと人込みの流れに身をゆだねる八郎が、柊介の肩を組む。
「さすがの光さんもかんちゃんには手ェ出さへんやろ。身内みたいなもんやし──おっしゃ、しゅうから頼んでくれん? あとでおれからも電話するからさァ」
「ああ」
「やった。サンキュー!」
これで一安心や、と定期券を改札にかざす八郎の顔に翳りはない。
こっちの気も知らないでお気楽なヤツだ──と、柊介が八郎の肩を小突いた。
完全な八つ当たりである。
「あ、むっちゃん」
環奈がいった。
前方を確認すると、おぼつかない足取りで高校正門のなかへと入ってゆく高村六道の姿が見える。
(…………)
「先生、電車いっしょやったんかな。それにしてもやっぱし疲れてるわありゃ」
「…………ハチ」
「え?」
「おまえ先に教室行っとけ。俺ちょっと先生と話してから行く」
言うなり、柊介が高村めがけて駆けだした。
置いていかれた八郎と環奈はしばらく互いの顔を見合わせていたが、正門前にずっと立ち尽くすわけにもいかない。
「それじゃあね」
と、環奈はさらに先にある大学正門へと駆けていった。
(……しゅうが、先生に話?)
めずらしいこともあるものだ。
正門を通ってふたりをさがしたが、すでにその姿はどこにもなかった。
──。
────。
話はあとで聞く。
という高村の言葉どおり、朝のホームルームを終えたあとで呼び出された場所は国語準備室だった。ここに入るのは以前三沢の件で怪我をした理由を聞かれたきりだ。
「……で、その海の夢を見るって?」
高村の声は低い。
じっくりとこちらを見つめてくるその目つきは、尋常じゃないほどに真剣である。
「環奈の、養子入りが決まったころからしばらく。頻繁に見るようになって」
「その海底に沈む夢に、文次郎と環奈とお前意外にだれか出てくるか?」
「いや、……穴から手が出てくるくらいで」
といった柊介の背筋が冷えた。
自分の話でなんだが、むかしからこういう怖い話的なものが大嫌いなのである。
「すげえ寝覚めも悪ィし、なんかあんのかなっておもって。先生はわかるッスか」
「…………」
すると、彼は無言のまま頭を抱えてしまった。
いつもならば余裕な笑みを浮かべて「心配するな」という高村が、である。柊介の胸がざわついた。
「せ、先生」
「いや」
「え?」
「……勝機はある」
「ショウキ?」
「そうか柊介」
がたり、と椅子を蹴って立ち上がる。
強くつかまれた肩がぎり、と痛んだ。
「お前が柄杓や」
「は、?」
柄杓、とは水をすくう道具のことだろうか。
さっぱり意味が分からない。
しかし妙にさっぱりした顔で高村はじっと柊介の顔を覗き込む。そして、
「そうか柊介、お前は──」
と慈愛に満ちた目をした。
「な,なんスか!」
「いや。……うん、だいじょうぶ」
そして高村はホッと息をつく。まるで自分の悩み事が解決したといわんばかりの態度だ。相談した柊介からすれば、なにひとつ『大丈夫』の根拠がないのに。
不服そうな表情を見て悟ったのだろう、高村は苦笑した。
「正直これから先なにが起こるんかは──この俺も予測できひん。ゆえに、その夢がおそらくは予知からくる警告やったとしても、いまのうちに先手を打つ手立てがないのが正直なところやねん。しかし少なくとも、後手で打つ手段は見えた。頼りにしてるで柊介」
「ちょ、ちょっと待っ……ぜんぜんわからへんがな!」
「まだわからんでもええ。とにかく、『その時』になったらまた考えたらええねん」
「…………じ、じゃあ環奈は」
だいじょうぶなんやな、と。
柊介がつぶやく。
その言葉がたいそう嬉しかったようで、高村は溶けるようにわらった。
「心配するな」
という、彼の常套句を添えて。
十月も三週目、水曜日の朝。
おどろいた八郎の手から箸がするりと落ちた。
ちょうど足もとにやってきていた文次郎の背中に落下し、文次郎がびっくりして跳びはねる。代わりに身をかがめて拾ったのはゆきだった。
ウン、と嬉しそうに八郎へ箸を渡す。
「金曜日にお父さんがドイツに発つんで、いっしょについていくの。もちろん旅行でね、一週間くらいで帰ると思うけど」
「き、金曜日って──あかんて。おれ明日から修学旅行やで! かんちゃんと文次郎ふたりだけになってまうやん」
「なに言ってるん。高校のときに寮暮らししてた環奈ちゃんなら、ちょっとくらい平気やろ?」
「そ、……」
それはそうやけど、という八郎のことばが尻すぼみになる。
父、浩太郎は「相変わらずシスコンやな」と快活にわらい、当の環奈もまったく気にしたようすもなくケタケタと笑い声をあげている。
(でも──)
──環奈をひとりにしてやるな。
という高村の声が、八郎の脳裏で繰り返される。
理由は聞いていないけれどあの高村がひどく疲弊したのだ。きっとよくないことが起こるに違いない……と、八郎は眉を吊り上げた。
「でも、寮とはちゃうやん。おんなのこひとりで危ないよ」
「いまどきおんなのこの一人暮らしも多いやないの。それにひとりっていうても、文次郎はいてるし」
「そーだよはっちゃん。かんな平気だよ!」
「で、でもでも……」
ひとりにするな、と言われているのだ、とはいえない。
だからといって柊介も武晴も明夫もみな同じく修学旅行だし。環奈の友人たちは気軽に頼めるような存在ではないし。あと頼めるといったら小町くらいだが、言霊となると多少不安も残る。
「はっちゃん、ダイジョブだよ。文次郎もいるしかんなだってはっちゃんよりはしっかりしてるから!」
「そ、……」
そうかな、とはいえぬまま、町内放送が八時を知らせる。
学校へ行く時間だ。
(…………)
いまだ煮え切らぬ想いを抱えながら、八郎は食器を台所へと運んだ。
※
ザザ、ザ。
波立つ海に大穴があく。
暗く深い闇の底、文次郎が落ちた。
(また、この夢──)
ドッ、ドッ、と心臓が早鐘を打つ。
文次郎ッ。
という声とともに、その大穴にひとりの少女が飛び込んだ。
少女。
あれは──。
「環奈?」
見覚えのある面立ちで、彼女は大穴から文次郎を引っぱり上げる。
救い出した文次郎をこちらに預けた少女がにっこりと微笑んだ。
ああよかった。
と、ホッと胸を撫でおろす。
しかしこの夢にはつづきがあることを知っている。
うしろの大穴から。
無数の黒い手が伸びてきて、少女を攫うのだ。
いまもまた──。
「あっ」
少女は抵抗なく大穴に引きずり込まれてゆく。
あわてて大穴に手を伸ばす。
けれど、水底はあまりにも暗くて、少女の姿はおろかなにも見えはしなかった。
いつも、いつも。
いつだって彼女を救い出せぬまま。
「ハッ」
こうして柊介は、夢から醒める。
──。
────。
朝から鬱々とした気分である。
近ごろ、こんな夢をよく見るようになった。
ただの夢と言いきってしまえばそれまでだが、いかんせん『夢』が得体のしれぬものであることを知ってしまった柊介にとって、これは無視できぬ問題になっていた。
「で、かんちゃんがひとりになってまうんよ──って聞いてんのか、しゅう!」
バシッと背中を叩かれて、柊介は我に返った。
電車のアナウンスがつぎの降車駅を告げる。学校の最寄り駅だ。
べつに話を聞いていなかったわけではない。明日からおこなわれる修学旅行中、環奈が家で独りになってしまうのが心配だという相談だ。まったくどこまでシスコンなんだ──とあきれた顔で八郎と環奈を交互に見る。
とはいえあの夢が気になるのも事実である。
なら、と柊介は眉間を揉んだ。
「うちの光にお守り頼めば」
「アッ。せや、光さんがいてるやーん!」
「わ、光くんがお泊り来てくれるの。楽しそーうッ」
駅に到着した。
ぞろぞろと人込みの流れに身をゆだねる八郎が、柊介の肩を組む。
「さすがの光さんもかんちゃんには手ェ出さへんやろ。身内みたいなもんやし──おっしゃ、しゅうから頼んでくれん? あとでおれからも電話するからさァ」
「ああ」
「やった。サンキュー!」
これで一安心や、と定期券を改札にかざす八郎の顔に翳りはない。
こっちの気も知らないでお気楽なヤツだ──と、柊介が八郎の肩を小突いた。
完全な八つ当たりである。
「あ、むっちゃん」
環奈がいった。
前方を確認すると、おぼつかない足取りで高校正門のなかへと入ってゆく高村六道の姿が見える。
(…………)
「先生、電車いっしょやったんかな。それにしてもやっぱし疲れてるわありゃ」
「…………ハチ」
「え?」
「おまえ先に教室行っとけ。俺ちょっと先生と話してから行く」
言うなり、柊介が高村めがけて駆けだした。
置いていかれた八郎と環奈はしばらく互いの顔を見合わせていたが、正門前にずっと立ち尽くすわけにもいかない。
「それじゃあね」
と、環奈はさらに先にある大学正門へと駆けていった。
(……しゅうが、先生に話?)
めずらしいこともあるものだ。
正門を通ってふたりをさがしたが、すでにその姿はどこにもなかった。
──。
────。
話はあとで聞く。
という高村の言葉どおり、朝のホームルームを終えたあとで呼び出された場所は国語準備室だった。ここに入るのは以前三沢の件で怪我をした理由を聞かれたきりだ。
「……で、その海の夢を見るって?」
高村の声は低い。
じっくりとこちらを見つめてくるその目つきは、尋常じゃないほどに真剣である。
「環奈の、養子入りが決まったころからしばらく。頻繁に見るようになって」
「その海底に沈む夢に、文次郎と環奈とお前意外にだれか出てくるか?」
「いや、……穴から手が出てくるくらいで」
といった柊介の背筋が冷えた。
自分の話でなんだが、むかしからこういう怖い話的なものが大嫌いなのである。
「すげえ寝覚めも悪ィし、なんかあんのかなっておもって。先生はわかるッスか」
「…………」
すると、彼は無言のまま頭を抱えてしまった。
いつもならば余裕な笑みを浮かべて「心配するな」という高村が、である。柊介の胸がざわついた。
「せ、先生」
「いや」
「え?」
「……勝機はある」
「ショウキ?」
「そうか柊介」
がたり、と椅子を蹴って立ち上がる。
強くつかまれた肩がぎり、と痛んだ。
「お前が柄杓や」
「は、?」
柄杓、とは水をすくう道具のことだろうか。
さっぱり意味が分からない。
しかし妙にさっぱりした顔で高村はじっと柊介の顔を覗き込む。そして、
「そうか柊介、お前は──」
と慈愛に満ちた目をした。
「な,なんスか!」
「いや。……うん、だいじょうぶ」
そして高村はホッと息をつく。まるで自分の悩み事が解決したといわんばかりの態度だ。相談した柊介からすれば、なにひとつ『大丈夫』の根拠がないのに。
不服そうな表情を見て悟ったのだろう、高村は苦笑した。
「正直これから先なにが起こるんかは──この俺も予測できひん。ゆえに、その夢がおそらくは予知からくる警告やったとしても、いまのうちに先手を打つ手立てがないのが正直なところやねん。しかし少なくとも、後手で打つ手段は見えた。頼りにしてるで柊介」
「ちょ、ちょっと待っ……ぜんぜんわからへんがな!」
「まだわからんでもええ。とにかく、『その時』になったらまた考えたらええねん」
「…………じ、じゃあ環奈は」
だいじょうぶなんやな、と。
柊介がつぶやく。
その言葉がたいそう嬉しかったようで、高村は溶けるようにわらった。
「心配するな」
という、彼の常套句を添えて。
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