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拾弐の抄 SOS
其の壱
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事件は、夏休み中の学校で起こった。
「不潔ですッ」
と。
ヒステリックな声色が、扉の閉まった校長室から轟く。
同タイミングで書道部の顧問として出勤した高村は、目を丸くしてその扉を見つめた。その先に並ぶ職員室の扉からこっそりと数名の教員が顔を覗かせる。
足を止める高村に気が付き、
「こっちこっち」
と野球部顧問の黒崎はせわしなく手招きをした。
黒々と灼けた肌がまぶしい。彼は高村を職員室のなかへと引き入れる。
おはようございます、と丁寧にあいさつをしてから、
「──なんかあったんですか」
と高村は眉を下げた。
「おはようございます。……なんかもなにも、こりゃとうとう出たんですよ」
「出た?」
「学生との……恋愛です!」
「…………」
いやに瞳をぎらつかせる黒崎に一歩引く。
すると職員室にいたほかの教師も「まさかね」と困った顔をした。
「それで、いったいだれが?」
「教員は一年の八田先生です。陸上部の顧問の」
「相手は」
「…………」
とたん、黒崎はだまった。
高村の顔をすこしうかがって「それが」ともったいつける。その態度にイラっとしてうしろに控える教員たちに視線を向けた。
威圧を込めて。
「先生のクラスにいてますでしょ、女子陸上部の。柿本さん」
「え」
柿本瑞穂です。
と、バレー部顧問の女教員がひとつため息をついた。
まもなく職員室のとびらが荒々しく開かれる。
カツカツと高らかにヒールを鳴らして、須藤真澄が入ってきた。どうやら先ほど校長室で不潔だとさけんでいたのは彼女だったようだ。その姿をちらと横目に、高村は目を合わせぬようそそくさと職員室からの退出を試みた。が。
「ああ高村先生!」
「…………」
見つかった──。
という顔はしない。にっこり微笑み「おはようございます」とひと言。
彼女はすこし頬を染めて挨拶を返したが、すぐに凛々しい眉を吊り上げた。
「貴方がいらしてるか見に来たんです。ちょっと校長室までごいっしょいただけません?」
「はは、はじめてのお誘いが校長室とは色気のない──」
「いくら高村先生だからって、いまそういう冗談聞く気分じゃありませんの」
真澄がぎろりと睨んでくる。しまった、と内心で苦笑しながら、高村は表面上だけ神妙な顔をして「すみません」と頭を下げた。
校長室に入る。
なかには困った顔の校長と、いまにも死にそうなほどに顔を青くする八田の姿があった。
真澄はふたたび甲高い声で、
「柿本さんの担任ですので連れて参りました」
と鼻を高くする。
(…………)
高村は冷めた目でそのようすを見た。
自分のやっていることが真の正義と疑わぬ姿勢。目の前でやつれ萎れる男が、この世の極悪人であるかのような扱い方。一見決まりに則った理性的人物かと見るも、その断罪のしかたはだれよりも感情的──。
昔から、こういう人物は気に入らぬ。
高村はわざとらしくため息をついた。
「それで須藤先生がなぜ?」
「私が発見したからです。八田先生が柿本さんを、……路地で抱き締めて!」
「抱き──?」
と、八田を見る。彼はむっつりと押し黙ったまま口を開こうとはしない。その様子に真澄は勝ち誇ったように「そういうことです」と顎をあげた。
(…………)
この時代。
抱擁をしただけでこうも叩かれてしまうものか──。高村は呆れて口ごもった。それを真澄は八田への軽蔑ととらえたか、さらに自信をもって「校長」と口をひらく。
「高村先生もいらしたことですし、改めて私から説明を」
「いりません」
高村はぴしゃりといった。
その顔はいまだかつてないほど凶悪に歪み、声色は氷柱のようにつめたくするどい。
さすがの真澄もパッと口を抑える。
「俺はあなたの私見が入った話が聞きたいんとちゃうねん。すこし席を外してくれませんか」
「…………」
ひどく。
プライドを傷つけられた──という顔をして、彼女は荒々しく校長室から出ていった。
校長と八田はわずかにホッと肩の力を抜いているが、高村はひとり雄々しくソファへと腰かけた。
「校長先生、柿本瑞穂は」
「たぶん──八田先生が呼び出されとることも知らへんですわい。なにせ須藤先生が見たんは昨日の帰りで、昨日の今日なんですよ……それに須藤先生がなんといおうと、彼女への連絡は高村先生にお任せしようと思うていたんで」
「懸命なご判断ですな」
「はは、須藤先生もねえ。わるい人ではないねんけどねえ」
とおだやかに笑う校長に、高村はわずかに頬をゆるめた。
さて、八田である。
横で小さく身を縮める彼は、高村と目を合わせた瞬間に泣きそうな顔をした。彼はたしか二十五歳──生徒を教え導く教育者とはいえ、高村からすれば彼自身もまだ未熟な子どもである。
八田先生、とすこし意地わるくいった。
「うちのかわいい生徒に手を出したってのは本当ですか」
「ち──ちがうんです! その」
(…………ああ)
高村は心のなかでうなずいた。
冥官の目はごまかせない。彼の胸にはたしかに、秘めたる想いがある。
きのうは──と八田が語りはじめた。
「いつもは勝てへんかった強豪に、彼女とうとう勝って……それで、おたがいすごく嬉しくて、あの──ようやったなって褒めただけやったんです。彼女は陸上部でも人一倍の努力家なんですよ。試合間近のころなんかは悩み相談とか……指導をして、たしかにかわいがっては、いました。でもそれは教員としてです」
「八田先生そこ座ってええですから」
と校長はソファを指さした。
失礼します、と八田は腰浅く座る。
「彼女がまちぶせしてて、ご褒美ほしいて言われて」
「付き合うてんですか」
さえぎるように問いかけた。
彼はごくりと喉を鳴らしたのち、首を横にふる。
「ないです」
嘘だ。
とはおもったが、高村はちらりと校長の反応をうかがった。どうやら付き合っていないという言葉を真に受けたか、ホッとした顔をしている。
どうしようか──と悩んだ末、高村は
「ははははっ」
と弾けるようにわらった。
「校長先生、これはあれですわ。スポーツバーでワールドカップを観戦していた男女が、ゴール決まった瞬間に抱き合うのとおんなじようなもんですわ」
「ああ、なるほどねえ」
「ようやったなって褒めたたえてやるのも顧問のつとめでしょう。いちおう柿本にも聞いてはみますがね、問題にすることでもないんとちゃいますか」
という高村に校長はくすくすと肩を揺らした。
「須藤先生があんまりに剣幕やから、抱き締めたあとに乳繰り合っていたのかと邪推してしまいましたわ」
「ちっ……しませんそんなこと!」
「まあでも──これを教訓に、女生徒への対応は気をつけねばなりませんな。まわりからどう見えるかは、当人たちにはわかりませんから」
「……は、はい。それはもう──申し訳ございません」
しゅん、と萎れる八田。
高村は眉を下げて「しかしね」と腕組みをした。
「うちの柿本も問題やぞ。なんも教員の縛りを分かっとらん」
「法律上、判断能力が低いと言われている年齢ですから──」
「はっ!」
馬鹿にしたように笑う。ぎろりと八田の顔を睨みつけた。
「十六、七歳で判断能力云々を言われるのは心外ですな」
「え──心外って」
「いやこちらの話です。まったく高校生にもなって判断能力もクソもありません、とりあえず柿本には私から話をしておきます。陸上部は今日も部活ですよね、来てますか?」
「ええ。来てるはずです」
「ほんならいまから言うてきますわ」
高村は眉間を指で揉みながらつぶやいた。校長と八田はホッとした顔でそのようすを見つめている。
彼からただよう百戦錬磨の威風が、すっかりふたりを安心させたようである。
「ご迷惑をおかけして、申し訳ありません──高村先生」
「ええですよ。その代わり八田先生」
「は、」
「夜開けといてくださいよ、今日」
ええとこ知ってるんで、と高村はにっこりわらってくいと杯を傾けるしぐさをした。
「不潔ですッ」
と。
ヒステリックな声色が、扉の閉まった校長室から轟く。
同タイミングで書道部の顧問として出勤した高村は、目を丸くしてその扉を見つめた。その先に並ぶ職員室の扉からこっそりと数名の教員が顔を覗かせる。
足を止める高村に気が付き、
「こっちこっち」
と野球部顧問の黒崎はせわしなく手招きをした。
黒々と灼けた肌がまぶしい。彼は高村を職員室のなかへと引き入れる。
おはようございます、と丁寧にあいさつをしてから、
「──なんかあったんですか」
と高村は眉を下げた。
「おはようございます。……なんかもなにも、こりゃとうとう出たんですよ」
「出た?」
「学生との……恋愛です!」
「…………」
いやに瞳をぎらつかせる黒崎に一歩引く。
すると職員室にいたほかの教師も「まさかね」と困った顔をした。
「それで、いったいだれが?」
「教員は一年の八田先生です。陸上部の顧問の」
「相手は」
「…………」
とたん、黒崎はだまった。
高村の顔をすこしうかがって「それが」ともったいつける。その態度にイラっとしてうしろに控える教員たちに視線を向けた。
威圧を込めて。
「先生のクラスにいてますでしょ、女子陸上部の。柿本さん」
「え」
柿本瑞穂です。
と、バレー部顧問の女教員がひとつため息をついた。
まもなく職員室のとびらが荒々しく開かれる。
カツカツと高らかにヒールを鳴らして、須藤真澄が入ってきた。どうやら先ほど校長室で不潔だとさけんでいたのは彼女だったようだ。その姿をちらと横目に、高村は目を合わせぬようそそくさと職員室からの退出を試みた。が。
「ああ高村先生!」
「…………」
見つかった──。
という顔はしない。にっこり微笑み「おはようございます」とひと言。
彼女はすこし頬を染めて挨拶を返したが、すぐに凛々しい眉を吊り上げた。
「貴方がいらしてるか見に来たんです。ちょっと校長室までごいっしょいただけません?」
「はは、はじめてのお誘いが校長室とは色気のない──」
「いくら高村先生だからって、いまそういう冗談聞く気分じゃありませんの」
真澄がぎろりと睨んでくる。しまった、と内心で苦笑しながら、高村は表面上だけ神妙な顔をして「すみません」と頭を下げた。
校長室に入る。
なかには困った顔の校長と、いまにも死にそうなほどに顔を青くする八田の姿があった。
真澄はふたたび甲高い声で、
「柿本さんの担任ですので連れて参りました」
と鼻を高くする。
(…………)
高村は冷めた目でそのようすを見た。
自分のやっていることが真の正義と疑わぬ姿勢。目の前でやつれ萎れる男が、この世の極悪人であるかのような扱い方。一見決まりに則った理性的人物かと見るも、その断罪のしかたはだれよりも感情的──。
昔から、こういう人物は気に入らぬ。
高村はわざとらしくため息をついた。
「それで須藤先生がなぜ?」
「私が発見したからです。八田先生が柿本さんを、……路地で抱き締めて!」
「抱き──?」
と、八田を見る。彼はむっつりと押し黙ったまま口を開こうとはしない。その様子に真澄は勝ち誇ったように「そういうことです」と顎をあげた。
(…………)
この時代。
抱擁をしただけでこうも叩かれてしまうものか──。高村は呆れて口ごもった。それを真澄は八田への軽蔑ととらえたか、さらに自信をもって「校長」と口をひらく。
「高村先生もいらしたことですし、改めて私から説明を」
「いりません」
高村はぴしゃりといった。
その顔はいまだかつてないほど凶悪に歪み、声色は氷柱のようにつめたくするどい。
さすがの真澄もパッと口を抑える。
「俺はあなたの私見が入った話が聞きたいんとちゃうねん。すこし席を外してくれませんか」
「…………」
ひどく。
プライドを傷つけられた──という顔をして、彼女は荒々しく校長室から出ていった。
校長と八田はわずかにホッと肩の力を抜いているが、高村はひとり雄々しくソファへと腰かけた。
「校長先生、柿本瑞穂は」
「たぶん──八田先生が呼び出されとることも知らへんですわい。なにせ須藤先生が見たんは昨日の帰りで、昨日の今日なんですよ……それに須藤先生がなんといおうと、彼女への連絡は高村先生にお任せしようと思うていたんで」
「懸命なご判断ですな」
「はは、須藤先生もねえ。わるい人ではないねんけどねえ」
とおだやかに笑う校長に、高村はわずかに頬をゆるめた。
さて、八田である。
横で小さく身を縮める彼は、高村と目を合わせた瞬間に泣きそうな顔をした。彼はたしか二十五歳──生徒を教え導く教育者とはいえ、高村からすれば彼自身もまだ未熟な子どもである。
八田先生、とすこし意地わるくいった。
「うちのかわいい生徒に手を出したってのは本当ですか」
「ち──ちがうんです! その」
(…………ああ)
高村は心のなかでうなずいた。
冥官の目はごまかせない。彼の胸にはたしかに、秘めたる想いがある。
きのうは──と八田が語りはじめた。
「いつもは勝てへんかった強豪に、彼女とうとう勝って……それで、おたがいすごく嬉しくて、あの──ようやったなって褒めただけやったんです。彼女は陸上部でも人一倍の努力家なんですよ。試合間近のころなんかは悩み相談とか……指導をして、たしかにかわいがっては、いました。でもそれは教員としてです」
「八田先生そこ座ってええですから」
と校長はソファを指さした。
失礼します、と八田は腰浅く座る。
「彼女がまちぶせしてて、ご褒美ほしいて言われて」
「付き合うてんですか」
さえぎるように問いかけた。
彼はごくりと喉を鳴らしたのち、首を横にふる。
「ないです」
嘘だ。
とはおもったが、高村はちらりと校長の反応をうかがった。どうやら付き合っていないという言葉を真に受けたか、ホッとした顔をしている。
どうしようか──と悩んだ末、高村は
「ははははっ」
と弾けるようにわらった。
「校長先生、これはあれですわ。スポーツバーでワールドカップを観戦していた男女が、ゴール決まった瞬間に抱き合うのとおんなじようなもんですわ」
「ああ、なるほどねえ」
「ようやったなって褒めたたえてやるのも顧問のつとめでしょう。いちおう柿本にも聞いてはみますがね、問題にすることでもないんとちゃいますか」
という高村に校長はくすくすと肩を揺らした。
「須藤先生があんまりに剣幕やから、抱き締めたあとに乳繰り合っていたのかと邪推してしまいましたわ」
「ちっ……しませんそんなこと!」
「まあでも──これを教訓に、女生徒への対応は気をつけねばなりませんな。まわりからどう見えるかは、当人たちにはわかりませんから」
「……は、はい。それはもう──申し訳ございません」
しゅん、と萎れる八田。
高村は眉を下げて「しかしね」と腕組みをした。
「うちの柿本も問題やぞ。なんも教員の縛りを分かっとらん」
「法律上、判断能力が低いと言われている年齢ですから──」
「はっ!」
馬鹿にしたように笑う。ぎろりと八田の顔を睨みつけた。
「十六、七歳で判断能力云々を言われるのは心外ですな」
「え──心外って」
「いやこちらの話です。まったく高校生にもなって判断能力もクソもありません、とりあえず柿本には私から話をしておきます。陸上部は今日も部活ですよね、来てますか?」
「ええ。来てるはずです」
「ほんならいまから言うてきますわ」
高村は眉間を指で揉みながらつぶやいた。校長と八田はホッとした顔でそのようすを見つめている。
彼からただよう百戦錬磨の威風が、すっかりふたりを安心させたようである。
「ご迷惑をおかけして、申し訳ありません──高村先生」
「ええですよ。その代わり八田先生」
「は、」
「夜開けといてくださいよ、今日」
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