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参の抄 体育祭前編
其の弐
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※
「あいつどこぞの組頭かよ!」
と、武晴はさけんだ。
体育祭の練習がはじまり、二人三脚を選択した武晴と柊介、他数名の友人はグラウンドの左端に集合していた。
ちなみに女子は、春菜と京子他数名である。
春菜はふるえる手を武晴の肩に伸ばす。
「ヤバいね、タケちゃんがんばろね……うちら殺されんように全力だそうね」
「うっしゃあ。度肝抜かしたろうや、ほんであいつに土下座させたらァ!」
お互いに”ノリ”が服を着て歩いているような性格のふたりゆえ、息は合うらしい。さっそく足元を紐でしばっている。
一方、京子は別の意味でふるえていた。
「滝沢ァ」
きた。
京子の肩が跳ねた。向こうから柊介が歩いてくる。
「練習すんべ」
「あっ、有沢くん──あの、堪忍ね。ペアが私で」
「あ?」
「あの、運動苦手やから迷惑かけてまうかも」
と京子がか細くいうと、柊介は鼻でわらった。
「ちゃうちゃう。ひとに迷惑かけるやつちゅうのは、ああいう狂乱ゴリラみたいのこというねん」
と、柊介が顔を寄せてグラウンドの遠くを指さした。
その先には、恵子が障害物競走に出場するクラスの男子にわめき散らす光景が見える。
「となりで暴れ出さんかったらなんでもええわ」
「き、狂乱……」
たまらず噴き出してしまった。
京子がおかしそうに肩を揺らす間に、柊介は手際よく足もとを結んで肩を組んだ。まったく、顔がいい男はなぜ手際もよいのか。
(あっ)
笑い終えた京子が現状を認識する。
柊介の手が自分の右肩をがちりと掴んで、自分の左手が彼の背中にまわっている。触れているところすべてが熱くて、身体じゅうの血が沸騰しそうだ。
「最初、結んだ方から出すぞ。お前はフリーの右足を出すときのタイミングを見たらええ。あとは俺がどうにでもしてやる」
「は、はい」
「なんで敬語やねん」
「なんとなく──」
フッ、と柊介がわらう気配がした。
(ああもう……)
京子の顔がどんどん熱くなる。のぼせてしまいそうだった。
左耳に柊介の声がダイレクトに響いてくらくらするのを、なんとかこらえて、京子は目の前のことに集中した。
何往復かジョギング程度にふたりで走ってみると、驚くほど息が合った。というよりも柊介のサポートがうまいのだろう。京子はなんら苦もなく足を出すことができる。
「ええ感じやんけ、一度ガチンコで走ってみよか」
「うん!」
タイムは測らなかったが、ふたりは本番のコースと同じ距離を走ってみる。
(わあ)
京子は風になった気分だった。
人生のなかでこれほど速く走ったことはおそらくないだろう。あまりに気持ちよくて、ゴールの瞬間は興奮たまらず飛び上がった。
柊介と足元がつながっていることなど、失念するほどに。
「すごい、すごい! 私こないに速う走ったんはじめてやわ!」
「わか、わかったから落ち着け」
と、柊介の左手が京子の右肩を抑え込む。
跳ねていた反動でバランスをくずし、柊介の胸元に飛び込むかたちになってしまった。ふわりと柊介の匂いが鼻孔をつく。とたん、京子の全身がしびれたように熱くなる。
パッと身を離して、乱れた髪をととのえた。
「あ、か、堪忍──興奮しちゃって」
「ハハッ!」
めずらしく。
柊介がくしゃりとわらった。
「お前も興奮すんねや」
「だ、だってあんまり速くって」
京子は無性にはずかしくなった。柊介のことばに、いま彼の匂いで不覚にも興奮した身体を見透かされたような気がしたからだ。
「速いなァ」
と、隣のレーンで練習していた武晴・春菜ペアが近寄ってくる。
「シュウかっこいいーッ!」
「なあちょっとペア交換せえへん? さっきから仲宗根がおまえとやりたいてうるさいねん」
と武晴は悪気なくいった。
京子にそれをジャッジする権限はない。しかし、もし許されるなら声を大にして「イヤ!」といいたいほどに胸がざわめく。
しかし柊介は迷いなく「アホか」といった。
「ようやっと合ってきたとこやねんぞ。変なクセついても困るからやらん」
「なんでえ。一回くらい春菜と走ってくれたってもええやん!」
「俺かて京子さんといっしょに走ってみたーい」
と、なぜか武晴まで悪ノリしてくる。
(ノッてしまうかしら)
ああ──とひそかに肩を落とした京子のとなりで、柊介が「はん」と鼻で笑った。と思ったら京子をかばい抱くように武晴に背中を向けて「やらん」と吐き捨てる。
「こいつにはいま、徹底的に俺のクセやらなんやらを覚え込ませとんねん、邪魔すな。そないなことばっか言うてると、松田にミンチされるぞ」
「なんやえらい強情やんけ。つまらんのう」
「せやったら俺らに勝てるくらいになってから言うてこいや」
と挑発までかまして、柊介はようやく京子から身を離した。
あまりの距離の近さにもはや京子の脳内は大パニックに陥り、武晴と春菜があきらめて練習にもどるそのときまでいっさいの動きを停止していた。
意識を戻したのは、
「もういっちょ走るか」
という柊介の声が聞こえたためである。
「あ。うん?」
「いうてさっきのは、まだ七割くらいしか出してへんねや」
「えっ、もっと速うなるの」
「ああ」
ついてこいよ、と彼が口角をあげる。
その笑みに京子はまた幾度目かわからぬ恋に落ちた。
一方、高村はグラウンド端の階段に腰かけてそのようすを眺めている。
(愛い娘だ)
と、京子を見て微笑ましくおもう。
あれほど言霊を寄せるほどに強い想いを抱えているのだ。さぞその恋が成就すればよいものを──と親心のようにねがってしまう。
「高村先生、ご見学ですか」
と頭上から声をかけられた。顔をあげずとも香水の匂いでわかる。
隣のクラス担任、須藤真澄。
できる女──現代でそう呼称される類の女性である。
一分の隙も無い化粧に、凛とした眉ととがった鼻は彼女のプライドを体現しているようにも見えるが、そういう女ほどいちど突けば脆くなることを高村は知っている。
ぐいと首を上に向け、微笑した。
「どうも須藤先生。いやァ、子どもたちを見とるのは楽しいですな」
「赴任したてやのに、三組の生徒さんはずいぶんと先生を慕ってはると聞いてますよ。すごいですのね」
ちっともおもっていないような口ぶりで、彼女はとなりに腰を下ろす。
「生徒に恵まれたんでしょうな。みなエエ子ばっかりで──そちらの二組は」
青でしたか、と高村は話をそらした。
「たしかそちらのクラスには陸上部の男子エースがおるんでしょう。クラス対抗と選抜が危ういなぁ」
「ええ、でも選抜はそちらも有沢と尾白やと聞いてます。これは女子次第かしら」
「ふふふ。女子はこら手ごわいですぜ。なんせあの鬼の松田がおりますから」
「ああ──あの子、なにがすごいって気迫が違いますわね。数学の授業で会いますけど、そのたんびに睨みつけてきはるんです」
と、すこし声がとがった。
高村はくっくっと肩を揺らす。
「そらねむいんですよ。ほんでも必死に話を聞こうとしとる証や、褒めたってください」
「まあそうですか。今日の四限がちょうど三組やし、たしかめてみよかな」
「ええ、ぜひ」
と高村は話を終わらせるつもりでうなずいたが、真澄は「教職員リレー」と新たに話題を振ってきた。
「敵同士ですね。そちらも楽しみです」
「ああ、寒色の校長チーム対暖色の教頭チームでしたっけ。須藤先生速そうやなァ、若いし、体力もおありでしょうから私は無理でしょうな」
「なにをおっしゃいます。手ェ抜かんと、本気で走ってくださいね」
「……ふふ、善処します」
高村は顔をそむけて答えた。
ようやく満足したか、彼女も立ち上がって競技練習中の生徒たちのもとへ向かっていく。
(…………)
先ほどまで浮かんでいた笑みは消え、疲れたような目つきで空を見上げ、深呼吸をした。
高村はむかし──それこそ生前──から、濃く塗り固めた化粧やふんだんにふりかけた香水の匂いが、なによりキライなのである。
須藤真澄本人を嫌いなわけではない。が、あの化粧を見るだけで窒息しそうになるし、匂いを嗅ぐだけで水をぶっかけたくなるのだ。
(いつかのタイミングで、化粧を薄めるよう助言しようか)
とまで考えるほどだから重症である。
ぼんやりと土埃のあがるグラウンドを眺めているうちにキーンコーン、と昼休みを告げるチャイムが鳴った。
(まあ、なんにせよ)
体育祭本番までおよそひと月だ。
高校生という多感な時期、男女の交流が増えれば恋歌の言霊も寄ってこよう──とひとりほくそ笑み、高村はよっこらせと立ち上がった。
「あいつどこぞの組頭かよ!」
と、武晴はさけんだ。
体育祭の練習がはじまり、二人三脚を選択した武晴と柊介、他数名の友人はグラウンドの左端に集合していた。
ちなみに女子は、春菜と京子他数名である。
春菜はふるえる手を武晴の肩に伸ばす。
「ヤバいね、タケちゃんがんばろね……うちら殺されんように全力だそうね」
「うっしゃあ。度肝抜かしたろうや、ほんであいつに土下座させたらァ!」
お互いに”ノリ”が服を着て歩いているような性格のふたりゆえ、息は合うらしい。さっそく足元を紐でしばっている。
一方、京子は別の意味でふるえていた。
「滝沢ァ」
きた。
京子の肩が跳ねた。向こうから柊介が歩いてくる。
「練習すんべ」
「あっ、有沢くん──あの、堪忍ね。ペアが私で」
「あ?」
「あの、運動苦手やから迷惑かけてまうかも」
と京子がか細くいうと、柊介は鼻でわらった。
「ちゃうちゃう。ひとに迷惑かけるやつちゅうのは、ああいう狂乱ゴリラみたいのこというねん」
と、柊介が顔を寄せてグラウンドの遠くを指さした。
その先には、恵子が障害物競走に出場するクラスの男子にわめき散らす光景が見える。
「となりで暴れ出さんかったらなんでもええわ」
「き、狂乱……」
たまらず噴き出してしまった。
京子がおかしそうに肩を揺らす間に、柊介は手際よく足もとを結んで肩を組んだ。まったく、顔がいい男はなぜ手際もよいのか。
(あっ)
笑い終えた京子が現状を認識する。
柊介の手が自分の右肩をがちりと掴んで、自分の左手が彼の背中にまわっている。触れているところすべてが熱くて、身体じゅうの血が沸騰しそうだ。
「最初、結んだ方から出すぞ。お前はフリーの右足を出すときのタイミングを見たらええ。あとは俺がどうにでもしてやる」
「は、はい」
「なんで敬語やねん」
「なんとなく──」
フッ、と柊介がわらう気配がした。
(ああもう……)
京子の顔がどんどん熱くなる。のぼせてしまいそうだった。
左耳に柊介の声がダイレクトに響いてくらくらするのを、なんとかこらえて、京子は目の前のことに集中した。
何往復かジョギング程度にふたりで走ってみると、驚くほど息が合った。というよりも柊介のサポートがうまいのだろう。京子はなんら苦もなく足を出すことができる。
「ええ感じやんけ、一度ガチンコで走ってみよか」
「うん!」
タイムは測らなかったが、ふたりは本番のコースと同じ距離を走ってみる。
(わあ)
京子は風になった気分だった。
人生のなかでこれほど速く走ったことはおそらくないだろう。あまりに気持ちよくて、ゴールの瞬間は興奮たまらず飛び上がった。
柊介と足元がつながっていることなど、失念するほどに。
「すごい、すごい! 私こないに速う走ったんはじめてやわ!」
「わか、わかったから落ち着け」
と、柊介の左手が京子の右肩を抑え込む。
跳ねていた反動でバランスをくずし、柊介の胸元に飛び込むかたちになってしまった。ふわりと柊介の匂いが鼻孔をつく。とたん、京子の全身がしびれたように熱くなる。
パッと身を離して、乱れた髪をととのえた。
「あ、か、堪忍──興奮しちゃって」
「ハハッ!」
めずらしく。
柊介がくしゃりとわらった。
「お前も興奮すんねや」
「だ、だってあんまり速くって」
京子は無性にはずかしくなった。柊介のことばに、いま彼の匂いで不覚にも興奮した身体を見透かされたような気がしたからだ。
「速いなァ」
と、隣のレーンで練習していた武晴・春菜ペアが近寄ってくる。
「シュウかっこいいーッ!」
「なあちょっとペア交換せえへん? さっきから仲宗根がおまえとやりたいてうるさいねん」
と武晴は悪気なくいった。
京子にそれをジャッジする権限はない。しかし、もし許されるなら声を大にして「イヤ!」といいたいほどに胸がざわめく。
しかし柊介は迷いなく「アホか」といった。
「ようやっと合ってきたとこやねんぞ。変なクセついても困るからやらん」
「なんでえ。一回くらい春菜と走ってくれたってもええやん!」
「俺かて京子さんといっしょに走ってみたーい」
と、なぜか武晴まで悪ノリしてくる。
(ノッてしまうかしら)
ああ──とひそかに肩を落とした京子のとなりで、柊介が「はん」と鼻で笑った。と思ったら京子をかばい抱くように武晴に背中を向けて「やらん」と吐き捨てる。
「こいつにはいま、徹底的に俺のクセやらなんやらを覚え込ませとんねん、邪魔すな。そないなことばっか言うてると、松田にミンチされるぞ」
「なんやえらい強情やんけ。つまらんのう」
「せやったら俺らに勝てるくらいになってから言うてこいや」
と挑発までかまして、柊介はようやく京子から身を離した。
あまりの距離の近さにもはや京子の脳内は大パニックに陥り、武晴と春菜があきらめて練習にもどるそのときまでいっさいの動きを停止していた。
意識を戻したのは、
「もういっちょ走るか」
という柊介の声が聞こえたためである。
「あ。うん?」
「いうてさっきのは、まだ七割くらいしか出してへんねや」
「えっ、もっと速うなるの」
「ああ」
ついてこいよ、と彼が口角をあげる。
その笑みに京子はまた幾度目かわからぬ恋に落ちた。
一方、高村はグラウンド端の階段に腰かけてそのようすを眺めている。
(愛い娘だ)
と、京子を見て微笑ましくおもう。
あれほど言霊を寄せるほどに強い想いを抱えているのだ。さぞその恋が成就すればよいものを──と親心のようにねがってしまう。
「高村先生、ご見学ですか」
と頭上から声をかけられた。顔をあげずとも香水の匂いでわかる。
隣のクラス担任、須藤真澄。
できる女──現代でそう呼称される類の女性である。
一分の隙も無い化粧に、凛とした眉ととがった鼻は彼女のプライドを体現しているようにも見えるが、そういう女ほどいちど突けば脆くなることを高村は知っている。
ぐいと首を上に向け、微笑した。
「どうも須藤先生。いやァ、子どもたちを見とるのは楽しいですな」
「赴任したてやのに、三組の生徒さんはずいぶんと先生を慕ってはると聞いてますよ。すごいですのね」
ちっともおもっていないような口ぶりで、彼女はとなりに腰を下ろす。
「生徒に恵まれたんでしょうな。みなエエ子ばっかりで──そちらの二組は」
青でしたか、と高村は話をそらした。
「たしかそちらのクラスには陸上部の男子エースがおるんでしょう。クラス対抗と選抜が危ういなぁ」
「ええ、でも選抜はそちらも有沢と尾白やと聞いてます。これは女子次第かしら」
「ふふふ。女子はこら手ごわいですぜ。なんせあの鬼の松田がおりますから」
「ああ──あの子、なにがすごいって気迫が違いますわね。数学の授業で会いますけど、そのたんびに睨みつけてきはるんです」
と、すこし声がとがった。
高村はくっくっと肩を揺らす。
「そらねむいんですよ。ほんでも必死に話を聞こうとしとる証や、褒めたってください」
「まあそうですか。今日の四限がちょうど三組やし、たしかめてみよかな」
「ええ、ぜひ」
と高村は話を終わらせるつもりでうなずいたが、真澄は「教職員リレー」と新たに話題を振ってきた。
「敵同士ですね。そちらも楽しみです」
「ああ、寒色の校長チーム対暖色の教頭チームでしたっけ。須藤先生速そうやなァ、若いし、体力もおありでしょうから私は無理でしょうな」
「なにをおっしゃいます。手ェ抜かんと、本気で走ってくださいね」
「……ふふ、善処します」
高村は顔をそむけて答えた。
ようやく満足したか、彼女も立ち上がって競技練習中の生徒たちのもとへ向かっていく。
(…………)
先ほどまで浮かんでいた笑みは消え、疲れたような目つきで空を見上げ、深呼吸をした。
高村はむかし──それこそ生前──から、濃く塗り固めた化粧やふんだんにふりかけた香水の匂いが、なによりキライなのである。
須藤真澄本人を嫌いなわけではない。が、あの化粧を見るだけで窒息しそうになるし、匂いを嗅ぐだけで水をぶっかけたくなるのだ。
(いつかのタイミングで、化粧を薄めるよう助言しようか)
とまで考えるほどだから重症である。
ぼんやりと土埃のあがるグラウンドを眺めているうちにキーンコーン、と昼休みを告げるチャイムが鳴った。
(まあ、なんにせよ)
体育祭本番までおよそひと月だ。
高校生という多感な時期、男女の交流が増えれば恋歌の言霊も寄ってこよう──とひとりほくそ笑み、高村はよっこらせと立ち上がった。
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