49 / 59
第49話 ガリュウの時間稼ぎ
しおりを挟む
「お前らは誰だ」
再び少年が俺達に問いかける。威圧感のある悪意に満ちた声が部屋に反響する。素直に応えるわけもないのだが、何より少年の異質な姿に気圧されていた。
「答えないのか。まあいいよ。さしずめ俺を殺しに来た転生人ってとこか。一人はミミカといっしょにいたところを見たことがある。もう一人は……お前は知らんな。そうか……」
少年は、「お前か、そうかお前が鍵なのか――」と言ったあとに不気味な笑みを浮かべた。
「あんたがガリュウやね?」
ラミイが気丈に声を出した。少年はそれには答えない。答えないことが、彼がガリュウであると物語っていた。
ガリュウと思われる少年が舌打ちをして悪態をつく。
「それにしてもエラントめ、よくも俺を嵌(は)めやがったな」
ガリュウの言葉の意味はわからなかった。その言葉は皇帝にだまされたことを示唆していたが、ガリュウは本気で悔しがっている様子ではなかった。むしろこの状況を楽しむ、そんな雰囲気だった。
「エラントが『異界の書』を手にしていることをお前らも知ってるんだろ? その書があったから奴はこんな真似ができた」
俺は異界の書というものを知らない。
「『異界の書』だって? それは何なんだ?」
ガリュウに問いかけながら、横にいるラミイを見ると彼女は首を振る。ラミイも知らないようだ。
「ふふふ、知らんのか。そうか。ふはははは」
ガリュウは勝ち誇ったように高らかに笑う。
「『異界の書』、わかりやすく言うとこの世界と元の世界とその両方の世界における知識の集大成だ。とはいっても転生人については書かれていないけどな。転生人とスキル以外のあらゆる知識を集めてある情報源だ。当然そこには元の世界に戻る方法も書かれている。俺はエラントにそそのかされて元の世界へと戻った。そのままでは実体化できないとも知らずにな」
そしてガリュウは話を続ける。どうやって元の世界へ行ったのか。そこで何をしていたのか。どうやってここへ戻ってきたのか。
ガリュウはさらに語る。皇帝と出会った時のこと。皇帝とのやりとりのこと。
一方的に話していたガリュウに区切りがついた時、俺は問いかけた。
「お前は元の世界に戻りたかったのか? 元の世界が懐かしくて帰りたかったのか?」
「懐かしいだと? まさか、この世界は天国だよ。ここでもどれだけ騙そうが、どれだけ殺そうが自由だ。ゲームだよ。ゲーム。こんな楽しいゲームは手放したくはないよ」
ガリュウは無邪気な少年のような顔を一瞬見せた。
「俺が戻った理由は簡単だ。ちょっと物足りなかったんだ。ゲームをもっと面白くしたかったのさ」
この異世界と俺達がいた元の世界。ガリュウは二つの世界を支配したいのだと言う。そしてこの二つの世界の融合を望んだのだとガリュウは話しだした。
二つの世界を融合する方法が一つだけあることをガリュウは知った。それが【最終スキル】だった。
【ワールド・インテグレーション(世界統合)】。それが最終スキルの名称だ。
ガリュウは元の世界で多くの人を殺戮し、この世界へ連れてくる。そして【ワールド・インテグレーション(世界統合)】を獲得した転生人を探し出し、スキルを奪うつもりだった。
「ところが、元の世界で実体化するためには女神の力が必要だったんだよ」
両方の世界を繋ぐ役割をしているのが女神だった。人はどちらかの世界でしか存在を許されていない。女神は双方の世界に対して干渉することができる。女神の能力を持ってすれば両方の世界で実体化することも可能だと言う。
「お前は女神と繋がっている。だからお前は女神の力を引き出せるんだよ。それすらも知らなかったのか? お前は自分のスキルの能力も把握していないのか」
俺は自分でも気が付かない間に経験値が増えてレベルが上がっていた。それはラインを通じて経験値が流れ込んできているのだと思っていた。そうではなかった。繋がる者の力を利用していたんだ。
「マヒロにそんな力あるんかいな」
ラミイは半信半疑でガリュウに問いかける。
「あるんだよ、こいつには。女神の能力は元の世界で実体化することだけではない。そもそも最終スキルはまだ存在すらしていないんだ。女神にスキルダイスの内容を書き換えてもらう必要がある。まさに新しいスキルの創造だよ。それはとてつもない力だと思わないか?」
俺はまだ女神の能力を利用する方法なんてわからない。仮にそれができたとしても、元の世界で実体化するとか、新しいスキルの創造とか、ガリュウとは違ってそのことに利用価値があるとは思わなかった。
「エラントにはすっかり騙されたよ。元の世界へ戻るにはさ、こうして裸じゃないとだめなんだ。スキルも装備もこっちの世界に置いていかないとならない。そしてこっちに戻ってきた俺はまだ完全に実体化しきっていないんだ。完全に実体化するまでには時間が掛かる。しばらくはスキルも使えない無防備な状態ってわけさ。そこをお前らに襲わせる。それがエラントの本当の狙いさ」
元の世界へは何も持っていくことができない。実体化していない状態ではスキルも装備も持ち込むことはできない。いったんこの世界に置いてから向こうへ行く必要があった。
しかも戻ってきたらスキルはすぐには使えない。
スキルは転生人に特有の能力だ。世界間の移動をしたあとはスキルの能力が戻るまでに一定の時間が必要とされる。
スキルが使えないうちにガリュウを殺す。それが皇帝の狙いだった。
「最初に言ったエラントに嵌められたってのはこういう訳さ」
「なんでそんなことを、わざわざ解説してくれるんだ」
ガリュウは無敵のスキルを持っていると聞いていた。しかしそれが今は使えない。自分の弱点をぺらぺらと話す。長い時間を掛けて。それは単に自信の表れなんだと思った。だが、そうではなかった。
「わからないのか。『異界の書』すら知らない時点でお前らは何も知らないと思ったよ。俺がスキルを使えない無防備な状態なのは三〇分だけだ。時間を稼がせてもらったってことさ。残りはあと五分くらいかな。残念だったな。三〇分もあれば俺を倒せていたかもな。五分で俺を倒すのは不可能だ。遊んでやるよ。スキルなんてなくてもお前らくらい何ということはない。さあ、ゲームを始めようか」
ガリュウは時間稼ぎをしていた。ラミイがアイテムボックスからアイテムを取り出したのと同じように、両手を何もない空間に差し込んだ。引き出された両手には二本の剣が握られていた。
「エラントは『異界の書』を手にして調子に乗ってたみたいだな。だからお前達に情報を与えなかったという初歩的なミスを犯す。さあ、もう時間がないぞ。せっかくチャンスをあげたんだ。せいぜいあがいてみせろ」
ガリュウは二刀流で剣を手にしてラミイに突進する。ラミイは慌てて一歩下がって後退したが、真紅のローブが胸のあたりで切り裂かれた。切り口からはローブの色とは違う鮮やかな赤が滴り落ちていた。ラミイは苦痛で顔を歪める。
「ラミイ!」
俺が叫ぶ。五分という短い時間が与えられ、ガリュウとの戦闘が開始された。
再び少年が俺達に問いかける。威圧感のある悪意に満ちた声が部屋に反響する。素直に応えるわけもないのだが、何より少年の異質な姿に気圧されていた。
「答えないのか。まあいいよ。さしずめ俺を殺しに来た転生人ってとこか。一人はミミカといっしょにいたところを見たことがある。もう一人は……お前は知らんな。そうか……」
少年は、「お前か、そうかお前が鍵なのか――」と言ったあとに不気味な笑みを浮かべた。
「あんたがガリュウやね?」
ラミイが気丈に声を出した。少年はそれには答えない。答えないことが、彼がガリュウであると物語っていた。
ガリュウと思われる少年が舌打ちをして悪態をつく。
「それにしてもエラントめ、よくも俺を嵌(は)めやがったな」
ガリュウの言葉の意味はわからなかった。その言葉は皇帝にだまされたことを示唆していたが、ガリュウは本気で悔しがっている様子ではなかった。むしろこの状況を楽しむ、そんな雰囲気だった。
「エラントが『異界の書』を手にしていることをお前らも知ってるんだろ? その書があったから奴はこんな真似ができた」
俺は異界の書というものを知らない。
「『異界の書』だって? それは何なんだ?」
ガリュウに問いかけながら、横にいるラミイを見ると彼女は首を振る。ラミイも知らないようだ。
「ふふふ、知らんのか。そうか。ふはははは」
ガリュウは勝ち誇ったように高らかに笑う。
「『異界の書』、わかりやすく言うとこの世界と元の世界とその両方の世界における知識の集大成だ。とはいっても転生人については書かれていないけどな。転生人とスキル以外のあらゆる知識を集めてある情報源だ。当然そこには元の世界に戻る方法も書かれている。俺はエラントにそそのかされて元の世界へと戻った。そのままでは実体化できないとも知らずにな」
そしてガリュウは話を続ける。どうやって元の世界へ行ったのか。そこで何をしていたのか。どうやってここへ戻ってきたのか。
ガリュウはさらに語る。皇帝と出会った時のこと。皇帝とのやりとりのこと。
一方的に話していたガリュウに区切りがついた時、俺は問いかけた。
「お前は元の世界に戻りたかったのか? 元の世界が懐かしくて帰りたかったのか?」
「懐かしいだと? まさか、この世界は天国だよ。ここでもどれだけ騙そうが、どれだけ殺そうが自由だ。ゲームだよ。ゲーム。こんな楽しいゲームは手放したくはないよ」
ガリュウは無邪気な少年のような顔を一瞬見せた。
「俺が戻った理由は簡単だ。ちょっと物足りなかったんだ。ゲームをもっと面白くしたかったのさ」
この異世界と俺達がいた元の世界。ガリュウは二つの世界を支配したいのだと言う。そしてこの二つの世界の融合を望んだのだとガリュウは話しだした。
二つの世界を融合する方法が一つだけあることをガリュウは知った。それが【最終スキル】だった。
【ワールド・インテグレーション(世界統合)】。それが最終スキルの名称だ。
ガリュウは元の世界で多くの人を殺戮し、この世界へ連れてくる。そして【ワールド・インテグレーション(世界統合)】を獲得した転生人を探し出し、スキルを奪うつもりだった。
「ところが、元の世界で実体化するためには女神の力が必要だったんだよ」
両方の世界を繋ぐ役割をしているのが女神だった。人はどちらかの世界でしか存在を許されていない。女神は双方の世界に対して干渉することができる。女神の能力を持ってすれば両方の世界で実体化することも可能だと言う。
「お前は女神と繋がっている。だからお前は女神の力を引き出せるんだよ。それすらも知らなかったのか? お前は自分のスキルの能力も把握していないのか」
俺は自分でも気が付かない間に経験値が増えてレベルが上がっていた。それはラインを通じて経験値が流れ込んできているのだと思っていた。そうではなかった。繋がる者の力を利用していたんだ。
「マヒロにそんな力あるんかいな」
ラミイは半信半疑でガリュウに問いかける。
「あるんだよ、こいつには。女神の能力は元の世界で実体化することだけではない。そもそも最終スキルはまだ存在すらしていないんだ。女神にスキルダイスの内容を書き換えてもらう必要がある。まさに新しいスキルの創造だよ。それはとてつもない力だと思わないか?」
俺はまだ女神の能力を利用する方法なんてわからない。仮にそれができたとしても、元の世界で実体化するとか、新しいスキルの創造とか、ガリュウとは違ってそのことに利用価値があるとは思わなかった。
「エラントにはすっかり騙されたよ。元の世界へ戻るにはさ、こうして裸じゃないとだめなんだ。スキルも装備もこっちの世界に置いていかないとならない。そしてこっちに戻ってきた俺はまだ完全に実体化しきっていないんだ。完全に実体化するまでには時間が掛かる。しばらくはスキルも使えない無防備な状態ってわけさ。そこをお前らに襲わせる。それがエラントの本当の狙いさ」
元の世界へは何も持っていくことができない。実体化していない状態ではスキルも装備も持ち込むことはできない。いったんこの世界に置いてから向こうへ行く必要があった。
しかも戻ってきたらスキルはすぐには使えない。
スキルは転生人に特有の能力だ。世界間の移動をしたあとはスキルの能力が戻るまでに一定の時間が必要とされる。
スキルが使えないうちにガリュウを殺す。それが皇帝の狙いだった。
「最初に言ったエラントに嵌められたってのはこういう訳さ」
「なんでそんなことを、わざわざ解説してくれるんだ」
ガリュウは無敵のスキルを持っていると聞いていた。しかしそれが今は使えない。自分の弱点をぺらぺらと話す。長い時間を掛けて。それは単に自信の表れなんだと思った。だが、そうではなかった。
「わからないのか。『異界の書』すら知らない時点でお前らは何も知らないと思ったよ。俺がスキルを使えない無防備な状態なのは三〇分だけだ。時間を稼がせてもらったってことさ。残りはあと五分くらいかな。残念だったな。三〇分もあれば俺を倒せていたかもな。五分で俺を倒すのは不可能だ。遊んでやるよ。スキルなんてなくてもお前らくらい何ということはない。さあ、ゲームを始めようか」
ガリュウは時間稼ぎをしていた。ラミイがアイテムボックスからアイテムを取り出したのと同じように、両手を何もない空間に差し込んだ。引き出された両手には二本の剣が握られていた。
「エラントは『異界の書』を手にして調子に乗ってたみたいだな。だからお前達に情報を与えなかったという初歩的なミスを犯す。さあ、もう時間がないぞ。せっかくチャンスをあげたんだ。せいぜいあがいてみせろ」
ガリュウは二刀流で剣を手にしてラミイに突進する。ラミイは慌てて一歩下がって後退したが、真紅のローブが胸のあたりで切り裂かれた。切り口からはローブの色とは違う鮮やかな赤が滴り落ちていた。ラミイは苦痛で顔を歪める。
「ラミイ!」
俺が叫ぶ。五分という短い時間が与えられ、ガリュウとの戦闘が開始された。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
アーティファクトコレクター -異世界と転生とお宝と-
一星
ファンタジー
至って普通のサラリーマン、松平善は車に跳ねられ死んでしまう。気が付くとそこはダンジョンの中。しかも体は子供になっている!? スキル? ステータス? なんだそれ。ゲームの様な仕組みがある異世界で生き返ったは良いが、こんな状況むごいよ神様。
ダンジョン攻略をしたり、ゴブリンたちを支配したり、戦争に参加したり、鳩を愛でたりする物語です。
基本ゆったり進行で話が進みます。
四章後半ごろから主人公無双が多くなり、その後は人間では最強になります。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
【R18】異世界魔剣士のハーレム冒険譚~病弱青年は転生し、極上の冒険と性活を目指す~
泰雅
ファンタジー
病弱ひ弱な青年「青峰レオ」は、その悲惨な人生を女神に同情され、異世界に転生することに。
女神曰く、異世界で人生をしっかり楽しめということらしいが、何か裏がある予感も。
そんなことはお構いなしに才覚溢れる冒険者となり、女の子とお近づきになりまくる状況に。
冒険もエロも楽しみたい人向け、大人の異世界転生冒険活劇始まります。
・【♡(お相手の名前)】はとりあえずエロイことしています。悪しからず。
・【☆】は挿絵があります。AI生成なので細部などの再現は甘いですが、キャラクターのイメージをお楽しみください。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・思想・名称などとは一切関係ありません。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません
※この物語のえちちなシーンがある登場人物は全員18歳以上の設定です。
嫌われ者の悪役令息に転生したのに、なぜか周りが放っておいてくれない
AteRa
ファンタジー
エロゲの太ったかませ役に転生した。
かませ役――クラウスには処刑される未来が待っている。
俺は死にたくないので、痩せて死亡フラグを回避する。
*書籍化に際してタイトルを変更いたしました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる