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40日目 まだ小説を書き始めたばかりの人へ その2

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30日目の記事に続いて、初心者がやってしまうことを書いていきます。

以下は、書き慣れている人にとっては当たり前のことです。
ですが、最初のうちはわからなかったりします。知らないと致命傷になることがあります。

また、いつでも初心に戻ることは大切であり、自分への戒めの意味でもあります。
過去の自分は本当にわかっていなかったわけですから。


<2.投稿したものは内容を変えない>

投稿したものは内容を変えてはなりません。

これを聞いて、「そんなことは当たり前のことだよ」と思うかもしれません。

でも、もし、どこかで展開に矛盾が出たら? 少し書き換えると、都合よく話を進められるとしたら?
修正したくなってしまうんですよ。

投稿したものを変えないというのは、当たり前のことです。読者から見たら許されない行為に該当します。
サッカーで言ったら、「自分だけ手を使います」というレベルです。

もちろん誤字脱字などの修正は問題ありません。
間違いの修正のことではありません。登場人物の名前を間違えたとか、読みにくい文だったから直した、などです。

そうではなく、話の筋が変わってくる修正はダメですよってことです。内容を変えてはいけないという話です。

漫画の連載を想像してみるとわかります。過去の漫画を書き換えることはできません。
週刊連載の漫画で、作者が「過去の漫画を修正しました。展開が少し変わっています」と言ったらどう思いますか?

ちなみに単行本になる段階で絵が修正されることはあります。こういうのはOKだということです。修正が全部、駄目ということではないので、勘違いがないようにお願いします。

これは、ある程度まとまってから投稿すれば防げます。
緊張感を持って投稿することも大切です。


<3.一番面白い場面を出し惜しみせず、早めに書いてしまう>

これも初心者にありがちです。
つまらない話が冒頭に続きます。
全部を削ってしまって、面白い場面から始めてしまいましょう。

先を読めば面白くなるというのは通用しません。その前に読者は帰ってしまいます。
出し惜しみをしないで、物語のどこを楽しめばいいのかを早めに提示します。

例えば、主人公にすごい能力があるのであれば、3話から5話目くらいまでには主人公スゲーをアピールする。
主人公の能力や物語の面白さを隠さないことです。一番美味しい部分を真っ先に提供しましょう。


<4.いきなり大作を書こうとしない>

初心者はいきなりすごいものを書こうとしてしまいます。

ある程度の区切りを設定して、作品を完成させましょう。
大作を書く場合も、とりあえずは10万字くらいでここまでの完結ということで区切りをつけましょう。
いきなりマンションを建てようとするのではなく、家を1建ずつ建てていくイメージで仕上げるとよいかもしれません。



以上は初心を忘れないように、自分への戒めも含めております。
例えば3の出し惜しみをしない。
せっかく書いたものをごそっと削ることはよくあります。けれど、削るのは勇気がいりますね。他人の文章なら、ばっさばっさと切り捨てられます。なので、他人が書いたものと思って、無慈悲に削除するようにしています。

また、4の大作を書こうとする。これも、いまだに顔を出してきますね。一気にすごいものなんて書けません。コツコツと積み上げていくしかありません。
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