催眠装置アプリ版

XX GURIMU

文字の大きさ
上 下
5 / 11

早乙女 麗華の動画撮影 ④

しおりを挟む

 赤いランプが灯り、再開される。
 カメラを意識して、視線を逸らした。
 とてもじゃないけど見ることはできない。
「早乙女さん、こっちこっち」
 宮本さんの声が聞こえて視線を戻した。
 そうだ。おっさんの言う通りにしなきゃ……。
 改めて宮本さんの姿を見るとさっきとは違って動いている部分がある。
 急いでそれを真似しなければ……。
「こっちも使ってみる……ね」
 手に取るのはベッドの上に捨てたバイブ。
 それを両手で持って、股間の少し上の辺りに宮本さんは押し付けれて震わせている。
 あたしも同じようにしてみる。
「っ! あっ、はっ~~♡ ♡」
 今までと比べ物にならない刺激に甘い声が喉から捻り出される。
 視界に花火が散るようにチカチカと星が流れ、身体が絶頂を……イッたことを報告する。
 身体がいつの間にか敏感になっていることをあたしはここで理解した。全身が気だるく重いのに、おっさんの言う通りに真似をすること辞めずに震えるバイブを押し込み続けた。
「あっ、ちょっ、まって……これ、まじな、やつ!」
 身体の中から溢れ出るメスの快楽になすすべく、あたしは屈服した。
 こんなもの耐えられるわけがないし、無理をするものでもない。好きな奴だけがする頭のおかしい行為だとすぐにわかった。
 ただ、無慈悲にもバイブは震え続けてあたしをイかせる。
「イッ、イク♡ ♡  わけがわかんないくらい、イッてる♡ ♡ こ、これダメなやつ♡ ♡」
 今のあたしの顔はどうなっているのだろうか。撮影されて未来永劫動画として残ることに不安を感じた。
「と、止めて! 撮影とめて!」
 無我夢中で叫んだ。バイブを離せば済むことだけど、宮本さんはやめていないのにあたしだけ辞めるわけにはいかないから。
 それなら、撮影を止めればいいと思った。
 だけど……おっさんは頭を振るだけで止めてくれない。
「な、なんでぇぇ! あんっ♡ 止めてよぉぉ♡ ♡」
 髪を振り乱しながら快楽を逃がそうと足掻いた。
 自慢の長い髪が汗で汚れるが気にする余裕はない。
 手を伸ばして助けを求めようにも掴んだバイブは激しさを増しているためそっちに集中しなければならない。
「あっ♡ はひっ♡ ♡ もう、だめ……♡ ♡」
 何も考えられなくなる。全身が股間からくる快楽の濁流に飲まれ意識が飛ぶ…………
 と、思ったその時だった。
「あっ……!」
 宮本さんが先にバイブを床に落としているのを目撃した。
 顎を上げて、ピクピクと震えて気絶している。
 さっきまでの毅然とした態度はいつの間にか消えており、ピクピクとそれこそ死にかけの虫のような感じで気絶して心配になる。
「あのバカ……! やりおったな!」
 動画の撮影を止めるとすぐにおっさんは宮本さんへと駆け寄った。
 そこであたしもはっとなって、すぐに宮本さんの元へと向かった。
「あっ……あっ♡ 気持ちいい♡ ♡」
 ぞくりっとした。
 意識はないのにも関わらず、快楽を求めるのはやめていない。盲信的になにかを求めて彷徨っているように見える。
「あちゃー、壊れてもうたか。今日はこれ以上無理やな」
 ぺちぺちと頬を叩いて、宮本さんの状態を確認するとおっさんはめんどくさそうに言った。
 ようやく終わる。肩で息をしながら、あたしは安堵のため息をついた。
「ん、嬢ちゃんも限界そうやな」
 優しい言葉をかけてくれるおっさんに一瞬、ときめきそうになる。実際、心臓が飛び跳ねた。
 差し出してくれる手を握り、ベッドから這い出ようとしたその時だった。
「それじゃ、また明日も頼むな」
「えっ……はい♡」
 明日も同じことをすると言われ、あたしは驚きで目を開きつつも了承してしまった。
 自分でもどこからそんな声を出しているのだと疑問に思うほどの甘い声を出し、服に手を伸ばす。
「嬢ちゃんの下着、もらうけどええやな?」
「いいよ。好きに使って」
 おっさんにプレゼントしたので、必然的にノーブラノーパンで帰らなくならなければならなくなった。
 まあ、おっさんが言うなら仕方ない。
「それと、こっちの子はこれから撮影するから帰られへんで」
「わかった。杏子、また明日」
「う、うん。また……明日♡」
 これからどうされるのか簡単に想像できる。
 どうやら、おっさんはあたしよりも清楚系の杏子が好みみたいだ。宮本さんも同じような感じだったし。
「あっ、そうだ! 花音の情報を……」
「あ~~~、そうやったな! この紙に書いてるで。でも、寝る前しか読んだあかんで!」
「………………わかった」
 すぐにでも開きたいけど我慢した。
 その後、あたしは1人でラブホテルを出て、タクシーを拾ってホテルへと戻った。
 シャワーを浴び、そろそろ寝ようかと思った時に渡された紙があったことを思い出し、急いで中身を確認する。
「えっと、あたしはこれから今日のことを忘れる。そして、何事もなかったかのように明日、同じ時間、あのホテルへと向かわなければならない」
 すぅーと冷たい水に浸かるように、頭の中から何かなくなっていく。
 それが妙に心地よくて目を閉じると目の前には訳のわからないことが書かれた紙があり、気持ち悪くなってビリビリにして捨てた。
「はぁ、今日は手がかりなしか。杏子、明日は……」
 明日はどこを探そうかと杏子に聞こうと思ったら、部屋にいないことに気づいた。
 そういえば、一緒に帰っていない。
 ………………まぁ、大丈夫か。
 頭がうまく働かない。体がだるい。なんだか花音を探しにきただけなのにすごい疲れる出来事があった気がする。
 とにかく、寝よう。明日も………………やることがあるのだから♡
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

【R-18】クリしつけ

蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。

ピアノ教室~先輩の家のお尻たたき~

鞭尻
大衆娯楽
「お尻をたたかれたい」と想い続けてきた理沙。 ある日、憧れの先輩の家が家でお尻をたたかれていること、さらに先輩の家で開かれているピアノ教室では「お尻たたきのお仕置き」があることを知る。 早速、ピアノ教室に通い始めた理沙は、先輩の母親から念願のお尻たたきを受けたり同じくお尻をたたかれている先輩とお尻たたきの話をしたりと「お尻たたきのある日常」を満喫するようになって……

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

レイプ短編集

sleepingangel02
恋愛
レイプシーンを短編形式で

膀胱を虐められる男の子の話

煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ 男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話 膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)

マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました

東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。 攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる! そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。

処理中です...