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戸惑う征服感

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「どうだ、セレス」
「はぁ……はぁ…………はぁ……はぁ」
 惚れ魔法をかけたセレスは何度目になるかわからない絶頂を迎えた。
 顔は真っ赤に染まり、呼吸するのもやっとというところだ。一糸まとわぬ姿になっているため深く呼吸をするたびに胸が弾んでいる。
「ん~、汗おいし」
「どうです? そろそろ降参したくなったんじゃないですか?」
 左右から抱き着いている二人から小悪魔の囁きにセレスはビクンッと身体を震わせて反応する。
(3人がかりの惚れ魔法だ。効果がないはずがない……)
 リリームを落とした後、惚れ魔法についてあちらの惚れ魔法の記述を調べるのに時間がかかった。書類として残っていたのはリリームの言う通りの内容であり、不感症の相手を絶頂に導く等、惚れ魔法とは何だと頭を抱える内容だった。
(だが、やっぱり俺の惚れ魔法は相手を惚れさせる本質があるな……)
 自身の力に酔いしれてしまいそうになる。一度は疑ってしまったがリリームの勘違いだ。
「マ、コト……やだぁ……」
「っ!」
 ぞくぞくする。あれだけ生意気だったセレスが俺に嘆願してくる。
(これが征服感というものか……悪くない)
 初めての快感に酔いしれてしまいそうになる。
「マコト、そろそろ入れてあげなよ」
「そうですね。いい感じに仕上がってますよ」
 身動き取れないセレスに2人はそれぞれの場所触れる。
 ぷにぷにと柔らかそうなおっぱいをリリームは揉み、股間にある一筋の割れ目を広げるユキ。
「や、だぁ……こんなのは……やだぁ……」
 イキすぎて幼稚化してしまっているセレスが何とも淫靡的だった。
 顔を赤く染め、じっとりと汗ばむ身体は光り輝いている。部屋中にセレスの女の香りが漂い、発情していることを告げる。
(もう、前戯は必要ない……後は……)
 SEXをするだけ。ただそれだけであった。
 すでにギンギンに万全の状態となった俺のペニスはうなりをあげている。3人の少女の姿を見て、勃起しないはずがなかった。
 それでも、セレスに挿入しないのは俺にもわからなかった。
 我慢しているわけではない。ただ、これでいいのかともう1人の自分が問いかけてくる。
 迷いは断ち切ったはずだ……だけど、どうしてだ……俺は……。
「なにをやっているのですか。早くしてあげなさい」
「そうだよ~。これ以上の我慢はいじめだよ~」
 背中を叩かれて正気に戻る。気がつけばさっきまで抱えていた悩みは消え去り、目の前のセレスを見ていた。
「や、だ……やめ、てよ……マコト……たすけて……」
 涙を流し懇願する姿に俺の心が叫んだ。
(違う……こうじゃない。こんなの俺の求めていたことじゃない)
 セレスの姿が昔の俺と重なる。無力で何もできなかったあの頃を思い出してしまう。
 無力で強大な力に屈服するしかなかった。ユキがいるのに逃げることしかできなかった。
 今の俺は……あの頃と何か変わったのか?
(違う……俺は……俺は……!!)
 俺は自分がやっていることが正しいのか……わからなくなってしまった。
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