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前戯
しおりを挟む「前戯っていうのはSEXをする前の準備のことだ」
マコトの棒を淹れようとすると正座させられてなぜか講義が始まった。お互いが素っ裸の状態で始めており、なんだか微妙にえっちな感じがする。
「愛撫やフェラなどに相手の秘部を濡らして痛くさせない。もしくは男のチンコを固まらせるのが目的だ」
「え? 固まるのソレ」
「……うん。固まるし、大きくなるんだよ」
そうなんだとびっくりした。マコトの股間にプランプランとぶら下がっているモノは十分大きいように思える。硬さはないが、無理やりねじ込むものだと考えていた。
(初めてなんだし、知らないのは仕方ないことだよね)
むしろ、マコトがなんでそんなことを知っているのか疑問だった。まさか、まだ子供できていないが経験豊富なのだろうか。でも、初めてだし考えても仕方がないことかな。
「それじゃ、まずフェラ? をすればいいの」
「いや、まずは愛撫だ。フェラは俺のこれを口にする行為だ」
「えっと、濡らしたり刺激を受ければ硬くなるんだよね? だったら、先にフェラしたほうがよくない?」
「その通りなんだが……いや、まずは愛撫させてくれ。性行為がどういうものかを知るにはこれが一番わかりやすい」
「??」
マコトは一歩前に出ると顎に手を置かれて持ち上げられて……始めてキスをした。
「んん~~!?」
「ぶっ!」
突然の出来事に思いっきり平手打ちで突き放した。びっくりした!!
「な、なにをすんのよ!!
「こういうのはまずはキスからだろ?」
「だ、だからっていきなりするやつがいるもんか!!」
マコトの胸を叩いて講義する。初めての、生まれてからずっと守ってきたファーストキスをマコトに奪われた。
キスの味はレモンとかいうけどあれは嘘だ。肉の、雄々しい肉の匂いがして、無味の体液を交換するだけの行為だ。
というか、味わっている余裕なんかあるもんか。こんなことが子供を作るのにどう関係しているのか全く分からな……。
「へっ?」
「おっと」
よろめいた私を地面に倒れこむ前にマコトに支えられた。床が抜けたのかと思ったが違う。腰から下に力が入らなくなっている。
「大丈夫か?」
「う、うん。ありがと」
マコトの胸に飛び込んだあたしはマコトからさっきと同じぐらいに雄々しいオスの匂いがし、汗の匂いだっていうことに気付いた。荒々しくも、鼻の奥にツンとくる匂いを何度でも嗅いでいたい。この胸から離れたくないと思った。
「スンスン、スンスン」
「おい……交尾するんじゃなかったのか?」
「ちょ、ちょっと待って。もう少しだけ……そう、もう少しだけ嗅がせて」
「……妙に恥ずかしいんだが」
マコトの返答を無視して、抱き着く。心地いい。こんな匂いがずっと近くにあったなんてセレスもユキも卑怯だ。こんなの絶対に手放したくないに決まってる。
嗅げば嗅ぐほど、身体の芯が熱を帯びていくのを感じる。それと同時に抱きしめていた力がどんどん弱まっていく。
(やだやだやだ! ……えっ?)
匂いの元だと思っていた胸板から下にずれていく。段々と薄くなっていく香りを手放したくなかったが……それよりも重要なことが起きた。
なんと、滑り落ちていくにつれて別の香りがした。それは汗よりも濃厚で、女の芯の部分を溶かし一嗅ぎしただけで上書きをした。その匂いの元は……。
「はぁ……はぁ……はぁ…………」
マコトのチンチン。間違いない。表面は石鹸の匂いとかすかなおしっこの匂いしかしないが、その奥に潜む香りがこの臭いの発生源だ。だらしなく向かれた先端の奥……あの突起の先から密が出るんだ……。
(な、なめたら……なめたらいいんだよね)
本能がサキュバスとしての本能が叫ぶ。どう行動すればいいのか。オスに対してメスはどうやって行動すればいいのかを教えてくれる。
「ぺろっぺろっ」
「うっ! リリーム知ってたのかよ」
「?」
先端をなめるとわかりやすくマコトが反応した。チンチンもびくりっと反応してかわいいし、どんどん硬くなり大きくなっていく。汗の味かどうかわからないけど、かるくしょっぱい味がした。嫌いじゃない、むしろこの味は病みつきになる。
「れろっ、あむっ、ぺろっぺろっ、んっ、んんっ……」
何度も、何度も味わっても味が薄れていくことはない。逆に濃くなっている。
「さ、さすがはサキュバスだな……俺の弱点を知り尽くしているようだ」
「弱点?」
さすがにしゃべり辛く、口を放すとチンチンの先端に、唾液とは違う無色透明な液体がついている。あれは、もしかして……。
「この汁は? 精液なの?」
「いや、違う。先走りって呼んでた。射精する前に出るものだ」
「へぇ~」
精液じゃないんだと感嘆する。知らない事ばかりだ。
気になってペロッとなめとると苦いがほんのりと甘い気がする。
「うん。この味。あたし好きだわ」
「そうなのか?」
癖になる味付けで何度でも口に運びたくなってしまう。あたしは夢中でなめとった。
「う、ぐっ……そろそろ出すぞ!」
「っ! うん。いいよ~。口で受け止めてあげる」
ようやく、精液とご対面できる。すごい時間がかかった気がするが気にせいだろう。
あ~んと口を開き、射精しやすいように口を開いて、マコトが精液を出すのを待った。
「出すぞっ! 受け止めろ!!」
「っ!?」
勢いよく射精された精液が空中を舞い、あたしをそれを受け止める。
開いていた口から味わうと、先走り汁よりかはるかに濃度が濃い。何日も放置したイカのように臭く、味なんてものは感じない。臭いだけが脳を支配し、味わう余裕がなかった。それでも、どうにか唾液と混ぜて飲みこむと喉にへばりつく。
「ごほっ、ごほっ! ……聞いていたよりもずっと量が多いじゃん」
せき込むことでどうにか流し込むことができた。男はこういうことが好きだと母に教えてもらった。これで、マコトに褒めてもらえるかもしれない。
「ああ、何度もそれは言われたよ」
「…………」
笑って、白濁の液が付いた頭をなでてくれるが……うれしくない。
(なんか、ムカつく)
あたしとやっているのに他の女の話されるのは癪だ。
今、目の前にいるあたしではなく、別の子のことを考えられた。サキュバスの血を引くあたしの意思に火をともした。
(こうなったら、その子のことも忘れるくらいにメロメロにしてあげるっ!)
そうすれば、マコトから国に帰りたいなんて言うこともなくなる。いいこと尽くめだ。
最初は気づかなかった、知らなかったが、チンチンはもう臨戦態勢と思えるほど硬く大きくそそり立っている。
あれなら、あたしの性器に入れることができるだろう。
(サキュバスの血を引くあたしの性器は名器のはず。一発でメロメロにしてあげる!)
長い自慢の髪を後ろに下ろし、一切隠さない裸体をさらして誘惑する。
「ねぇ、そろそろ本番といいでしょ?」
「……そうだな」
豊満なこのスタイルはセレスに負けはしない。ユキには完勝している。
実際に、マコトの目はツンと張ったおっぱいと濡れ濡れの性器を行ったり来たりしている。
私は勝利を確信した。
「どういう風にSEXするの? やっぱりあたしが知っている知識以外のとか……」
「その前に、やることがあるんだ」
がしっとさっきとはまるで違う力で頭を鷲掴みされた。痛みはない。でも、マコトの身体に魔力が宿り何かを詠唱しようとしている。
(ま、まさかっ!?)
「【ラブ、ラブ、ラーブ】」
「まっ、魔法っ!?」
雷系? 光系? 祝福系? どれかがわからなかった。
わかったのか全身に稲妻が走り、頭の中が光りに包まれて心が満たされ始める。
「ここからが本番だ」
一体、何の魔法を使ったのか私には見当がつかなかった。
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