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クールメイド、ユキの床事情

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 彼が、マコトが精剛なのは惚れ魔法を使われた日から知っていた。少年が大人になるために駆け出していくように重荷を捨て去って私の子宮を白濁の液で満たしたことは一生の思い出だ。
 何度も何度も愛を確かめて、この気持ちは偽りのないものだと確信している。彼以外に犯されることはないし、もしもそうなれば自害する覚悟すらある。
 私自身、彼の所有物になれたという実感があるために私の中に精液を出す行為は大好きだ。だけど……何事にも限度が存在すると思う。
「ま、マコト。そ、そろそろ……ひゃわっ!」
「な、なにか言ったか?」
 愛液か精液か、その両方がぐちょぐちょになった私の膣内を彼の衰えを知らない男性器が何度も出入りする。
 長いストロークを狭い内部を味わうかのようにじっくりと動くこともあれば、快楽を優先し激しくこすられる男らしさに私の女としての部分は完全敗北している。
 10から先はイッた回数を数えることができなくなってしまった。最初こそはフェラをしていたため優位に立てていたが、いつも通り彼の3回目の射精を受けた時には意識がとびかけた。
「終わりにしましょう……! あ、明日に響いてしまいます……ああぁ!」
「そんなことを言っても、まだ余裕がありそうだけどな」
「ひゃいぃ! ふ、節穴ですか! もう、私は限界ですよ!!」
「そうかよ!」
 彼の男らしい部分に触れられるのは至上の喜びだ。普段は優柔不断の彼もベッドの上では性格が変わったかのように私を求めてくれる……いや、こっちが本来の性格である。
 少なくとも、スラムにいた頃は男らしく大人に負けないぐらいに大胆に子供の私を守ってくれた。
 物心をついたころにはスラムで腐ったパンをあさり、死を感じた時に手を指し述べてくれた。それがどうしてだったかいまだに彼はそのことを教えてくれない。でも……あの場で誰か1人子供を救うことは簡単なことじゃないし、並大抵の覚悟でもないはずだ。その日が死ぬ日。私も彼に助けられなかったら死んでいた。今でこそ、そのスラムは前王の手によって解体されたが、その恐怖だけは忘れることができない。
「……っ! 出すが、中に出すぞ!」
「はいぃ! 私の膣にください!」
 今を生きていることが素晴らしい。彼の精液を膣で受け止められることがうれしい。きっと、私は彼から離れることはないだろう。例え、どれだけ存外に扱われても最後には抱きしめてくれる。この腕の温もりは手放したくなかった。
 生暖かい精液が子宮を満たす。トプトプと受け止め切れなった精液が女性器から零れ落ちるのが名残惜しいほど快楽に浸ってしまう。




「やっぱり、マコトとは抱き合っているのが一番いいです」
「ユキ……」
 事後、私たちは魔法で片づけたきれいにしたベッドの上でマコトの腕を枕にして寝転んでいます。
 無意識か意識してかはわかりませんが、私の背中にもう片方の手を置いて抱き着いてくれるのはうれしいですし、お返しにと私も抱き返します。
「覚えていますか? スラムにいた頃はずっと手を握ってくれていたこと」
「……ああ」
「マコトがいなかったら、私はあそこで死んでいたって言ったら怒る?」
「ユキを救ったのはゴブス王だろ。俺は……あの時の俺は何もしてやれなかった」
「ううん。傍にいてくれました、死から守ってくれていたことは……知っていますよ」
 あれからいろんなことがありました。でも、マコトは傍にいてくれます。
 同じぐらいだった身長が負けてしまったことが悔しい以外に不満はありません。
「でも、今じゃこんなにもたくましくなって……ちょっと寂しいです。んっ」
「んっ」
 恋人のような口づけを交わす。彼はからはいつ迫ってきてくれるのか待っていることなんかできない。
 ライバルは多いです。セレス様にメイドの同僚たち、敵国の姫だって彼を狙っている。その中で唯一、肉体関係をもってこの口づけをすることが何よりも安心感を得ることができる。
「すっきりしました。でも、セレス様のことは今後、どうにかしないといけないです」
「……ああ」
「安心してください、もしセレス様が嫌っても世界が嫌っても、私はマコトの味方ですよ」
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