死神の館の主様

XX GURIMU

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VS千坂 ⑥

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 拘束で移動してきた攻撃を避けるなんて、真似は僕は出来ない。
 そして、ぴったりと背後についているのがわかる。
(なにものだよ……こいつ……)
 こうなってしまうと分が悪い。
「アリス、優奈! こっちに手を貸せそうか!?」
「いつでも」
「やっちゃいますよ~」
 2人を呼び戻し、技術の差を人数で埋める。
 これで、どうにかなるはず……。
「…………アリスと優奈は見学していろ」
「……は、い」
「わかり、ました」
「はぁ!?」
 思わず、叫び声が出てしまう。
 僕が支配したはずなのに、どうして相手の言うことを聞いているのか。
 ふざけるな……。
「ふざけるな……。それは、僕の……」
「黙れ」
「っ!?」
 その言葉を聞いた途端に何もいえなくなった。
 逆らってはいけないというのが本能でわかっているのか。ただ、従った。
「今、何を言おうとした?」
「ぐっ!」
 声を聞くだけで身体が勝手に動き出す。
 膝をつき、頭を下げた。
「もう一度だけ聞く。今、何を言おうとした?」
「そ、それは……」
 つい、感情的になってしまった。
 心のないことを言おうとした自覚はある。あるが……。
「お前に……何の関係がある」
 この扱いには不満があった。
 頭を上げている状況が僕をイラつかせる。
「関係? 関係ならあるさ」
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